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1. サウンド・オブ・サンダー
《ネタバレ》 ◆冒頭の恐竜狩りのシーンで「ああ、未来の、タイムトラベルを語ったサギ商売のおはなしなんだな…」と思った。セットの奥行きがなさすぎ、CGしょぼすぎ、絵コンテとしてベタすぎ。◆だが、わざとツクリモノっぽくしてるのかも?というのは思い過ごしで、どーやら真性のB級映画だとやがて気づいた。◆タイムパラドクスの設定がテキトーすぎる。登場人物たちの行動が脈絡に欠ける。アクションシーンがヘボい。暗いシーンが多すぎ…など、映画としてのデキバエはワルイ。◆それに加えてユーモア不足が致命的だ。B級らしく、やりすぎなユーモア感が欲しいところだし、タイムパラドクスならではの「未来に起こるくだらない変化」テキなユーモアも定番だろうに。◆そんなわけで鑑賞後はどんよりとした気分になった。夢も爽快感もオリジナリティもないB級SF映画といったところ。◆ぜんぜん話題になってないけど、ツタヤにいっぱいあるSF映画にアタリなし(笑)[DVD(字幕)] 2点(2006-11-24 02:41:27)
2. キングダム・オブ・ヘブン
《ネタバレ》 ◆リドリースコットのシニカルな反戦・反米メッセージがこめられた傑作だと思った。あんましメッセージ性を出したがらない冷めた監督だと思うのだが、ここんとこ続くブッシュ政権の横暴にうんざりしてたのだろう。◆映画としては、はしょりすぎな展開で、主演のオーランドブルームに「熱さ」がないので平坦に感じる。ある程度の歴史テキ知識を踏まえた上で行間を楽しむ映画といった感じだ。◆映像美、セットはさすがの一言。アラビアンなテーストって映画テキに美味しいかも、見栄え抜群。戦闘シーンもかなり凝っている…リアルな上に絵テキに派手で最高だった。◆ライ病患者の死に顔をわざわざ映したり、死肉あさりのタカを舞わせたり、生々しい首塚をさらっと織り込んだりと、持ち前の悪趣味も絶好調。◆本来は敵役であるサラディンを輝かせる演出は、エイリアンやブレードランナーで見せた適役に対する監督の思い入れの深さを感じた。むろんサラディンの輝きによっておはなしの焦点が散漫になってしまっているのだが、これは確信犯で、善悪や宗教ではなく、戦争行為のアホらしさがよく伝わるツクリになっている。◆オーラドブルームを見直した。純朴なイメージが役柄にしっぽり。この役はたとえばラッセルクロウだとうさんくさくなると思う。まったく期待してなかったという要素もデカイけど(笑)◆サラディンとボードワン4世の会談シーン、バリアンとサラディンの会談シーン、そして最後の「ただの鍛冶屋だ…」は名シーンだと思う。強引だけどラストに爽快感を残すのがこの監督の得意技。◆結論…映画としては6点、アカデミーで得た名声を、大衆にウケナイとわかった上で、こんなカタチで表現したリドリーの情熱に+2点。◆欠点…邦題に「オブ」はいらないと思う。そして日本語字幕が最悪。[DVD(字幕)] 8点(2006-05-06 15:10:11)
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