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プロフィール |
コメント数 |
110 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
増税前にブルーレイプレーヤーを購入したにも関わらず、未だブルーレイ未体験の私。 何がブルーレイで観るにふさわしいのか、レンタル屋で果てしなく迷う今日この頃だったりする。 |
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1. ある愛の風景
《ネタバレ》 喪失と再生がテーマのスザンヌ・ピネ監督、本作も目や口、手のショットを多用して、孤独感や想いを綴っていてやっぱりドキリとさせられました。子供の台詞にあるように、ミカエルの「二度目の死」の悲劇も、彼の不在中の弟のヤニックと兄嫁の(安っぽい表現で恐縮だけど)触れるか触れないのメロドラマな部分も、よくある素材といえばそうなんだけど、決して下品な印象ではないのは、端がボヤッとして明るすぎない画面のせいか落ち着いた演者のせいなんでしょか。それにしてもスザンヌ監督、不倫とか横恋慕とか好きだなあ。正直、中東云々の辺りは余計か?と思ったけど、本作のテーマはそこではないし、ミカエルの崩壊ポイントなので気にしないことにします。(しかしこの作品ハリウッドリメイクされるそうで、あの俳優陣にこの大人な雰囲気が伝えられるのかと、非常に全く余計ながらも心配です。ブルブル。)[DVD(字幕)] 7点(2009-12-20 01:00:15)(良:1票)
2. しあわせな孤独
《ネタバレ》 スザンヌ・ピア監督おなじみの瞳や手、髪などのショットにより、登場人物の瞬間の想いを表わしているのだけど、今回は登場人物間の距離感が近いのか、観ているこちら側にもその温感が伝わってきそうで、ちょっとドキリとさせられました。画面を通して、これほど触覚に訴える作品も、ちょっと珍しい。核となる3人が孤独が為に触れる・触れられない、ということがこの作品のテーマの一つとなっているからでしょうか。いずれにせよ、3人の孤独と気持ちの移ろいと漂う様には、何だか切ないような深淵としたものがありました。最後どうなるのかと思ったのですが、セシリやヨアヒムの表情、そしてニルスの「後悔はしてない」という一言に集約された、苦みはあっても後味は決して悪くない結末。展開はスピーディーで淡々としてますが、ドグマ作品にしては見やすい作品。ただ加害者と被害者云々の問題は考えてはいけません…正直そこが唯一よく分からなかったけど、多分本作のテーマはそこではないので。[DVD(字幕)] 6点(2009-12-06 00:28:01)
3. アフター・ウェディング
《ネタバレ》 一瞬ヤコブがヴィゴ・モーテンセンに見えた…というのはさておき、とてもドラマティックな巧い作品でした。冒頭こそ全員の関係があんまり見えないものの、アナのスピーチを契機に、ストーリーが緊迫したものへとパチンと切り替わる。最初の結婚式と終盤の葬式と、それらライフイベントがもたらす意味や各々の気持ちの変化など、全員が一堂に会する場所を舞台として改めて描くとともに、それからどうなるのかという含みも持たせる。そして何より、心情を語り、話の展開を担う眼のショットの役割は大きかった。しかしドグマ映画っぽいなあと思ってたら、昔撮ってたんですね。Sigur Rosの曲はやっぱり佳かったです。[DVD(字幕)] 8点(2009-03-08 16:49:52)(良:1票)
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