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【製作国 : アイルランド 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. ザ・コミットメンツ 《ネタバレ》 音楽映画として一番まずいのは、アクションを起こすまでの主人公の音楽に対する愛情なり心情が見えないこと。それと、集まった多数のメンバーが担当楽器で特定できるだけで、描き分けがほとんどできていないこと。また、ロックに背を向けてソウルをやろうとしている割には、演奏とかステージのノリはロックそのものなので、あまり説得力もないですよね。あっさりバンドが破綻してしまう素っ気ないラストに4点、控え室で大喧嘩しながら知らん顔でアンコールに応えているシーンが可笑しかったので+1点。[DVD(字幕)] 5点(2008-05-05 03:18:49) 22. ヴェロニカ・ゲリン 《ネタバレ》 このような強靱な意志と前向きな目的のある主人公をケイト・ブランシェットに演じさせれば、それだけでつまらなくなるわけがありません。警察や勤務先で何か言われたときにさっと切り返すときの表情もいいし、撃たれたり殴られたりしたときの弱気オーラの表現も見事です。ただ、93分はいかにも短すぎですね。特に序盤の進行がえらく速く感じます。ケイトももっといろいろ演技したかったのではないでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-05-03 02:22:20) 23. once ダブリンの街角で 《ネタバレ》 挿入曲の数々や演奏シーンにはさすがに説得力がありますが、作品の内容がそれに寄りかかりすぎていて、むしろ何かのアルバムの長編PVを見ているような感じもないではないので、映画として高い評価はできません。なんですが、ラストのいかにもアイリッシュな切ない閉じ方はやはり強力だったので+1点。それと、邦題どおりにダブリンの街角の光景の数々が存分に見られるのもいいですね。[映画館(字幕)] 6点(2008-04-20 04:27:38)(良:1票) 24. テイラー・オブ・パナマ ピアースがパナマに行く理由や職務内容もよく分からないし、何でラッシュとくっつくのかもよく分からない。とても都合良すぎな展開なのですが、その後の展開はもっと都合良すぎなので驚きます。本来はばりばりのコメディになるべき作品と思うのですが、ラッシュの重たい真面目な雰囲気もそれを削いでいます。[ブルーレイ(字幕)] 3点(2008-02-02 03:20:54) 25. マイケル・コリンズ 霧がかった灰色の空、それと同一に染まった人々の地味な服装、地味な街並み。この作品はそれだけでOK。内容的にも、少しペースが早く、次々に場面が進行していくのだが、重要なポイントはきちんと押さえられている。ニーソンもリックマンも、アイリッシュ史上の重要人物を演じるという自覚のためか、演技の気合がびんびん伝わってくる。ジュリア・ロバーツも珍しく慎み深い演技を行っているが、後半は少し目立ちすぎか。[DVD(字幕)] 7点(2007-04-08 22:43:26) 26. アンジェラの灰 人物描写や映像はしっかりしていると思いましたが、希望もなければ意志もない貧窮生活を、これでもかというくらいひたすら延々と見せつけられても・・・。制作者は一体何が表現したかったのでしょうか。エミリー・ワトソンの堅実な演技に免じて6点。[DVD(字幕)] 6点(2007-01-29 02:43:03) 27. ボクサー(1997) 投獄前の部分の説明がほとんどないので、前半はどういう人間関係なのかが分かりにくかったが、話が動き出した後半は一気に引き込まれた。デイ=ルイスを相手に回して一歩も引かない演技を見せたエミリー・ワトソンの功績が大きい。[DVD(字幕)] 7点(2006-11-18 11:41:40) 28. マン・オブ・ノー・インポータンス 戯曲、演劇、乗合バス、同性愛、宗教といったアイテムを使って、人生の哀感と諦念を巧く表現した佳作。例えば、楽しく演劇をやっているシーンでも、どことなく滑稽味とわびしさが漂っているんですよ。こういった感覚はアイルランドならでは。ダブリンの街の風景がたっぷり観賞できるのもポイントが高い。[地上波(字幕)] 7点(2005-11-20 02:56:14) 29. 恋はワンダフル!? 議員のルーツ探しとか、仲介人がどうのこうのという設定だけで無理がありすぎ。ロマンスの過程にも、目新しいものが全然ありません。アイルランドの景色がもったいない。[地上波(吹替)] 3点(2005-11-03 04:58:55) 30. マイ・レフトフット デイ=ルイスの熱演は見事だが、全体的に、細かなエピソードが前後のつながりの必然性なく順番に羅列されているだけの構成になっているので、演技に対する感興は湧いてきても、内容に対する感興は湧いてこない。つまり、実話の再現には神経が注入されているが、それによって何を伝えたいのかという点が不足しているということ。したがって、映画の評価としては減点。[DVD(字幕)] 6点(2005-07-06 02:38:30) 31. ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月 《ネタバレ》 内容的には無難な出来だが、結局は「単なる続編」という以外の何物でもなく、作品としての独立した価値が感じられない。ヒュー・グラントの出番が少ない上にやる気が感じられないのも気になる。恋敵が実は・・・の場面も、大事なところなのだから、もう少し引っ張ってほしかった。あと、タイの留置所の場面も、重たすぎて作品の雰囲気に合わないので、あそこまで長くない方がよかったと思う。[映画館(字幕)] 5点(2005-03-26 23:06:58) 32. イン・アメリカ 三つの小さな願いごと ほのぼの系泣かせドラマを期待して見たら、全然違って、コンセプト先行の難解な話だった。主演2人の演技があまりうまくないのが致命傷。子供2人に何とか救われている。 5点(2004-01-12 22:17:43)《改行有》 33. スターリングラード(2001) 映像の迫力のおかげで退屈はしませんでしたが、ストーリーは至って平坦でした。全体的に暗めで地味な色調と、ガラスの破片のシーンが印象的でした。 5点(2003-10-31 23:50:23)《改行有》 34. 父の祈りを 単なる冤罪事件のドキュメンタリーではなく、父子の心の交流という点に焦点を絞ったのが勝因だと思います。冒頭からの主人公の独白の受け手が、終盤でついに主人公とクロスするという構成も格好良い。残念だったのは、15年という時間の経過が画面上でほとんど表現されていないことで(最後の法廷の場面でも、登場人物が少しも老けていません。私は、台詞で15年と言われるまで、刑務所内での期間は3~5年くらいかと思っていました)、この点をきちんと表現できたら、時間的な壮大さが明確になって、さらに感動が誘発されていたと思います。7点(2003-03-03 23:48:16)
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