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1. ボクサー(1997)
IRA関係の映画って、ひたすらつらい映画が多い(『ナッシング・パーソナル』とか)けれど、この映画は主役の二人の恋を描くことで悲劇的になり過ぎないよう、バランスが保たれている。だから、同じようなテーマの映画に比べるとまだ観やすい。そして、いつも思うことだが、宗教がらみの争いは、宗教がらみであるがゆえにここまで根強い&必死だし、その一方、明らかに宗教的な平和への願いとは矛盾している。なんでかな~。やっぱり、自分の好きな人だけ守るのはダメですか? 何気ない日常が一触即発の状態と隣り合わせである、というものすごい状況をエミリー・ワトソンのおそろしい演技で良質なサスペンスにしてる。そこら辺が映画としても良くできてると思う。7点(2004-11-26 15:58:26)
2. アフガン零年
《ネタバレ》 「そんなことを言われても、僕には何もできない」という思いと、「こういう大事な問題を、自分の問題として受けとめ、共感するべきなのかな」という思いが葛藤しました。この手の映画にはこういう葛藤が付き物なので、僕は映画代金を募金したと思うことにしていますが。なにはともあれ、僕とアフガンの前にはスクリーンという壁があって、これはどうしても乗り越えられないんだと痛感させられました。映画自体としては、「私の人生最悪よ」とブーブー言いながらも、しっかりと生きている女性たちの姿が印象深かったです。このようなたくましい女性たちがいる限り、人類滅亡の危機はやってこないでしょう。6点(2004-06-27 18:49:47)(良:1票)
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