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【製作国 : 西ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. オデッサ・ファイル ナチス残党が今なお暗躍を続けているという大胆な発想とスケール感を持った作品だが、R・ニーム監督の演出が生真面目すぎて、原作の持つ面白さを十分引き出せていない為、突出した部分が無く平均的な作品という印象しか残っていない。7点(2001-08-25 23:59:11) 2. 追想(1975) 戦時下で妻子を殺害され(それも火炎放射器で焼き殺されるという凄惨さ!)、残された夫がたった一人で戦いに挑み個人的な復讐をするという、先日亡くなったロベール・アンリコ監督の傑作サスペンス。敵をじわじわと追い詰めていくF・ノワレの飄々とした演技は素晴らしいが、なんと言ってもR・シュナイダーの美しさは筆舌に尽くしがたいほどだ。それだけにその殺戮シーンの残酷さがなおさら強調される。夫は妻子がされたのと同じ方法で仇討ちを果たし、映画は我々にカタルシスをもたらすのだが、そのあとにくるのは虚しさ以外の何ものでもない。オープニングとラストに挿入される、妻と子と三人並んで幸せそうにサイクリングするシーンが印象的だ。9点(2001-06-03 16:41:27)(良:1票) 3. 合衆国最後の日 元軍人で狂信的愛国者と金目当ての要領のいい仲間とで、国家に対して機密文書を公表させる為、ミサイル基地を占拠して単独クーデターを起こす。全編ハラハラするようなサスペンスの連続で、ラストまで息を抜けない。登場人物の性格づけやその描写が的確で、又、それぞれが適役だと思う。“大統領の代わりはいくらでもいる”という視点が面白くもあり、怖い。8点(2001-04-01 18:50:49) 4. ブリキの太鼓 体格も表情もいたいけな子供そのものでありながら、その大きな目だけは、ほとんど老成した大人を感じさせてしまうほど冷徹で醒めている。この主人公オスカルは戦争(=ナチス)を拒絶するために自ら成長を止め、声高に抗議するあまりガラスを割ってしまう。彼はあらゆるこの世の対立する両極を冷静に見つづける、善と悪のどちらをも自在に操る異端児のようである。彼を演じるダーヴィト・ベネントの適役ぶりと、見事なほどの好演は万人の認めるところであり、彼でなければこの作品は成立していなかったのじゃないかと思うほど魅力的だ。10点(2001-03-24 23:36:57) 5. 薔薇の名前 ベテラン刑事と若手刑事とのコンビによるポリティカル・サスペンスの中世版といったところだろうか。(C・スレイターを初めて見たのも本作だったと思う)修道院やラストの書籍室のセットの素晴らしさ、修道士たちのメイクの強烈さ等で、否応無く中世の闇の世界へ引きずり込まれていく事に、快感すら覚えた記憶がある。又、このゴシック・ホラーとも言える独特の映像世界の創造には、製作サイドの並々ならぬ熱意をも感じる。コスチュームものあるいは中世ものは苦手だが、この作品だけは別格。9点(2001-03-09 16:22:58) 6. フィツカラルド ペルーの未開地にオペラハウスを建てるという破天荒な夢にとり憑かれた男。その為の資金として山奥にゴム園を開拓することを思いつき、川の上流にあるその土地に輸送用の船を着ける為、険しい山を超えて巨大な蒸気船を運び入れる事をやってのける。観客は映画の撮影の進行そのものに付き合うといった、いわゆる疑似体験のようなものを味わされる。この野心家の主人公を演じるクラウス・キンスキーは、その狂気ぶりを見事に演じきって、まさにハマリ役といった感じだが、もっと驚かされたのは、実物大の船を一切トリックを使わずに、人海戦術で本当に山登りさせる大迫力シーンに尽きる!8点(2001-02-26 00:32:14) 7. カサンドラ・クロス この年のお正月映画で、本命「キング・コング」の対抗馬として興行的には善戦したものの、評価は惨憺たるモノでした。でも僕は好きですよ!この作品。無国籍風のごちゃまぜのキャスティングが妙に魅力的だったり、クライマックスに至るまでのハラハラ・ドキドキ度など、演出のツボを心得たコスマトス監督、なかなか見せてくれます。(因みに彼はスピルバーグの「激突!」がお気に入りだそうです。)テーマ曲とあわせて、決して忘れてはいけない作品だと思います。8点(2001-01-04 01:01:51) 8. バグダッド・カフェ 最初は、ん?って感じでしたが、やがてドラマが進むにつれ登場人物たちに感情移入し、どんどん作品世界に引き込まれ、そして最後はほんわかとした気分で映画館をあとにする事ができました。8点(2000-10-26 23:07:28)
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