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【製作国 : 西ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 薔薇の名前 妖怪のごとき修道士たちの巣窟である修道院は、建物全体の異様さだけでなく、驚くべき仕掛けが施されたライブラリーともども、まさに中世のテーマパーク。この暗黒世界を我が物顔で闊歩してみせるウィリアムを頼もしいと思いつつ、彼だけが現代風の容貌なのに違和感を覚えると同時に、得意満面の謎解き姿もいささか鼻についた。7点(2004-04-14 15:28:13) 2. コルチャック先生 ワルシャワゲットーの生き証人である「戦場のピアニスト」のシュピルマン氏は、コルチャックを、これまで出会った最高に立派な人物だと評し、その真価は、書いたように生きた事実にあると語っている。あの狂気と悪夢の巣窟と化したゲットーの中で、子供達の安全と日々の糧のために奔走するコルチャックの姿は、まさにその通りであった。安穏な暮らしを享受している私にとって、観るのも辛く、胸が張り裂けそうに。「誇りなどない、200人の子供がいるだけだ」。私が今まで耳にしてきた数々の感動的な台詞も、彼のこの言葉の前では、全て色褪せてしまったように感じられた。8点(2004-03-29 17:38:38)
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