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【製作国 : 西ドイツ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. パリ、テキサス 《ネタバレ》 ヴィム・ヴェンダースは監督として、特別な才能があるとは思わない。彼のインタビューなどを読んでも、拍子抜けするほど普通の人で、映画によっては、その才能は凡庸であるとさえ思える。しかし、嗚咽を隠すために受話器の口元を抑える男、顎の先端に流れて溜まる女の涙、抱きつく前に母を試すように横腹に手を当てる息子、左端数センチが折れ曲がっているパリテキサスの写真。そんなところにヴィム・ヴェンダースの、名もなき人々の人生への優しい視線が感じられ、胸が熱くなる。[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-09 20:01:24) 2. 暗殺の森 徹底的に細部まで腐心した、名匠ベルナルド・ベルトルッチの究極の演出。あまりにも神経質に細部にまで執りすぎ、一部で崩壊さえ見受けられるが、それさえも、ある種の凄味に思える。脚本と役者の演技は凡庸で、台詞も単体では印象的ではあるものの、映画の流れで見ると浮いているように思える。しかし、ベルトリッチの演出は鬼気迫ると言っても過言でなく、息を呑むとは、まさにこのこと。弾けた瞬間に消えてしまうような、ベルトリッチの身を削るような小さな演出に心打たれる。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-20 06:12:39)(良:1票) 3. ジンジャーとフレッド やっぱり、ジュリエッタ・マシーナが肌に合わなんで、どうしても点数が上がって来ない。 内容はまずまずで、停電してからは少しばかりグッと来るものもあるんだが、ジュリエッタ・マシーナが受けつけない。以前から好きになれないジュリエッタ・マシーナなんだが、30年前40年前とまったく同じ雰囲気のままで、延々と自分と肌が合わないところが、なんだか凄い。顔や体型も、道や崖やカリビアノ夜のころと、ほとんど変わってないんじゃないだろうか。[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-07-07 08:31:06) 4. ベルリン・天使の詩 おっさんでも天使になれるという衝撃作!2点(2004-07-28 08:26:20)(笑:1票) 5. ブリキの太鼓 十年ほど前に観たきりだというのに、今でも突然に、この映画のことを思い出して吐きそうになる。二度と観たくない恐ろしく不快なる傑作。9点(2004-04-04 08:33:06)(笑:1票)
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