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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 悪魔は誰だ 《ネタバレ》 ある程度映画を見慣れている人であれば、中盤くらいで2度目の誘拐の犯人は察しがつくでしょう。 ただ、話の筋が読めたとしても、最後まで全く飽きさせないのはさすがです。 タイトルから、もっとサイコパスなサスペンスを予想していましたが、韓国映画にしてはそれほどぶっとんだ内容ではありません。むしろ、堅実な作りのサスペンスと言えそうです。これよりどぎつい韓国映画は他にいくらでもあります。 そういった意味では、韓国映画のえぐさが苦手な人には、この作品はちょうど良いかもしれないです。 ラストはベストな落としどころだったと思います。 時効を迎えた誘拐犯に、別の誘拐の罪できっちり服役させる。 誘拐した孫は無事に帰す。 娘を殺された母親も捕まることなく、一応の復讐を果たす。 主人公が刑事を辞職したのは残念だし、殺された娘は帰ってこないなど、悲しい結末には違いないのですが、それ以上の最悪なラストにならなくて良かったかなと。 母親の犯人捜しと、2度目の誘拐。同時進行に見せかけて実は時間をずらしていたのは上手いやり方だと思います。[DVD(字幕)] 7点(2024-01-19 14:37:13)(良:1票) 《改行有》 2. 新しき世界 《ネタバレ》 ひさしぶりに映画を見ていて時間を忘れましたね~。 韓国マフィアの後継者争い+潜入捜査もの。 一言で言うならそれだけなんですが、まあ見せ方が凄い。 潜入捜査官が、気づけばマフィアのトップにおどりでる。そんなバカな話があるかというストーリーを、二の句を継がせない説得力で描いてしまう。 それにしても、韓国映画のキャラは強いです。個性が強い。人間を描かせたら韓国映画の右に出るものはいないかもしれません。この映画こそまさにその代名詞と言えるでしょう。 こーゆー容赦なく血生臭い映画で、よもや最後にカタルシスにも似た感覚を味わうとは夢にも思いませんでした。てっきりバッドエンドで終わるものだとばかり。いや、ほとんどの人間にはバッドエンドが訪れるのですが・・・。 ジャソンをとりまく人間関係をとにかく丁寧に、詳細に描き、ラストまでにはそのすべてをかたっぱしから壊してしまう。ジャソンを知る警察関係者、ジャソンを慕う兄貴チョンチョン、そのライバルのジュング、最後に出てきた序列2位のじじいまで、メインキャラは一人残らずあの世逝き。ジャソンを知る人間はすべていなくなってしまうわけです。これほどタイトルと中身の合った映画があるでしょうか。 うん?いや、まてよ・・・監視役の嫁が生きているじゃないか。ドン引きされるかもしれませんが、監視役の妻までなんらかの形で退場してもらえたら、真の新世界の始まりだったのに・・・。 しかし囲碁の先生になりすました連絡係の女デカ。一番安全圏にいると思っていたのに、まさかあんなむごい殺され方をするとは・・・・。韓国映画、まじでスゲェぜ・・・。[DVD(字幕)] 10点(2023-07-06 23:30:51)《改行有》 3. 悪魔を見た 《ネタバレ》 後味が悪いなー。婚約者が殺されてしまうのは導入部分だから仕方ないとしても、その家族まで犠牲になるのが許せないです。非人道的かつ悪趣味。妹まで犠牲になるとは思っていなかったので、悪い意味で衝撃的でした。 しかも、婚約者家族は本来であれば犠牲にならずに済んだ事実が痛い。主人公がキャッチ&リリースみたいな特殊な復讐をしなければ、こんなことにはならなかった。もはや人災と言っても過言ではありません。主人公の罪も重い。 スヒョンはどのツラさげて義理の父親に会いに行くつもりなのでしょう。 タクシーの人たちはタクシー強盗?そしてもう一人の殺人鬼はいったい?唐突な登場人物たちに戸惑うこともしばしば。もはやこの辺りからはちょっと『悪魔のいけにえ』シリーズみたいでした。 女子中学生や看護師、監禁されていた女性はみんな助かるのに、自分の大切な人たちだけ誰も助けられないなんて辛すぎます。 殺人鬼ギョンチョルのやったことがひどすぎて、もはやどんな報復をしても割りにあいません。ほら、きっちり復讐を果たしたのに、なんのカタルシスも得られない結末。 映画としては優秀な作品なのかもしれませんが、この救いようの無さは受け入れ難いものがあります。[DVD(吹替)] 5点(2021-05-24 02:19:40)(良:1票) 《改行有》 4. アジョシ 《ネタバレ》 韓国版レオンのような映画。 こーゆーシチュエーションぐっときます。 ありきたりだけど、世捨て人のような主人公が実は昔特殊部隊のトップだったみたいな設定大好きです。子供心をくすぐられます。私にとってこーゆー映画はヒーロー映画と同じです。 とは言え、内容は麻薬密売に臓器売買、それに少年少女を巻き込んでいるわけですから、暗く陰惨。人間の負の部分をこれでもかってくらい描ききっています。 主人公が愛する妻と、そのお腹に宿したまだ見ぬわが子を殺されるという過去を背負っているのがまた辛い。 少女も結局は母親を殺され、おそらくテシクはしばらく刑務所から帰ってこられないだろうから天涯孤独。 決してハッピーエンドとは言い難い結末ですが、少女が無事だったのは不幸中の幸い。 韓国映画はストーリーやディテールが雑なイメージがあったのですが、とても丁寧に作られていて大変見応えのある映画でした。 特にアクションはスピード感に加え韓国映画特有の痛さも表現されていて、一見の価値アリです。[DVD(吹替)] 7点(2021-03-28 15:48:03)(良:1票) 《改行有》
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