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プロフィール |
コメント数 |
3271 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
監督別鑑賞作品数
成瀨巳喜男 69 溝口健二 34 川島雄三 41 小津安二郎 37 石井輝男 24 豊田四郎 19 石井岳龍 18 矢崎仁司 12 西川美和 8 山下敦弘 15 今泉力哉 21 フェデリコ・フェリーニ 24 ミケランジェロ・アントニオーニ 14 ピエル・パオロ・パゾリーニ 16 ルキノ・ヴィスコンティ 17 ジャン=リュック・ゴダール 36 フランソワ・トリュフォー 24 ルイ・マル 17 ジャン・ルノワール 15 ジャック・ベッケル 13 ジャン=ピエール・メルヴィル 11 ロベール・ブレッソン 12 イングマール・ベルイマン 27 アルフレッド・ヒッチコック 53 ジム・ジャームッシュ 15 ホウ・シャオシェン 19 ウォン・カーウァイ 14 ジャ・ジャンクー 9 |
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1. きみに微笑む雨
韓国・中国合作のラブロマンス映画。
合作映画って、ハマると異文化同士が良い作用をもたらして、唯一無二の作品に仕上がることがあるが、本作に関しては合作という要素は、特別な効果を生み出してはおらず、そこは残念。
男女二人とも美男美女同士ではあるものの、どこかハナにつくというか、決して爽やかさは感じられない。
二人の仲に影を落とす、一筋縄ではいかない暗い背景があるので、爽やかさがないのは狙ってのものか?
もしくは分別をわきまえた大人同士の恋愛だからこその、落ち着きなのかもしれない。
ただしかし、はっきり言ってしまえば、ストーリーは陳腐で斬新さはない。
だけど、四川の大震災がもたらした、人々に与えた不幸というものを真摯に現そうとした姿勢は評価できる。
やはり同じアジアでも、恋愛モノを作らせたら、香港の方が数枚上だ。
香港のラブストーリー映画をもっと見たい!と思わせてくれたという点では、皮肉にも見たことに意義があった一本。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-11 00:43:23)《改行有》
2. 気まぐれな唇
《ネタバレ》 倦怠感というより、退屈な空気が作品全体を覆っている。
映像も決して綺麗とは言い難い。
何より、主演の俳優がモテ過ぎるわりに、特にかっこよくもないというのが難点。
女優陣もパッとしない。
唯一、共感できるのは、こういうあてもない放浪の旅ってのは、想像以上に何も生み出さず、空虚感と侘しさ、孤独感しかないということ。
若い頃、こういう一人旅的なものに憧れた時期もあったが、実際に実行してみると、この映画が語る内容そのものだった。
それがフラッシュバックしたかの様に、目を背けたくなるような寂しさが、この映画にはある。[DVD(字幕)] 3点(2014-11-30 01:47:57)《改行有》
3. キムチを売る女
《ネタバレ》 とにかく色彩と映像感覚が素晴らしく、それを眺めているだけでも楽しめる作品。
特に青の使い方が凄い。
とにかく青、青、青にこだわっている。
かといって青をむやみに使いまくっているわけではなく、効果的に使っているから、そのセンスに脱帽だ。
映像そのものも透き通る様に美しく、アジアの情景を見事に映し出している。
主人公の女性は、特別美人とも思えないが、とにかく出てくる男が全てが下心丸出しで彼女に近づいてくる。
異国の女性が、子供を抱えながら生きていく為には、様々な事件に巻き込まれ、そして苦労をするハメになるというのが、この物語の主題の様にも思えた。
こういう淡々と進む作品ってのは、最後に衝撃のオチを持ってくるかしないと、終わらせようがないってのは分かるけど、ちょっと違和感のあるラストだった。
それでも、長回しで女性を背後から追い続ける躍動感あふれるラストは、とても新鮮で衝撃をおぼえた。
電車に飛び込むのでは?と予想していたので、普通に線路を渡った時には「やられた!」と思った。
彼女に殺人行為をさせるラストの展開には疑問を感じるものの、ラストの長回しシーンはとても印象的で、最後まで美しくまとまった作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2009-08-02 16:35:20)《改行有》
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