|
プロフィール |
コメント数 |
215 |
性別 |
女性 |
ホームページ |
http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/ |
自己紹介 |
正直、生まれは平成じゃないです。かなり、昭和なムード。昔みた映画を思い出しながらレビューしますので、記憶がずいぶんあやふやかも。なにか変なところがあったら、http://plaza.rakuten.co.jp/maika888/のほうにツッコんでおいてください。
好きな女優 「或る夜の殿様」の山田五十鈴、「近松物語」の香川京子 好きな男優 「お茶漬けの味」の佐分利信 好きなキャラクター グレムリンちゃんとマシュマロマン
☆評価基準 10点:超絶。ほとんど奇跡。 9点:傑作。かつ大好きなんだもーんッ! 8点:傑作だし、好きデス。 7点:素晴らしいです。好みの映画です。 6点:まあ、悪くないと思います。 5点:なにか気になるものはあります(~~; |
|
1. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 凄かったです。前半は「まあ、B級コメディかなあ…」って感じで高を括って見てたけど、後半になって半地下よりもさらに深い地下空間が現れてからは、そのSFサスペンスホラー的な怒涛の展開に圧倒されて、ポカンと開いた口を塞ぐことができませんでした。
この映画には、もちろん貧富の格差を社会学的にとらえた「万引き家族」のような面もあるけれど、それ以上に凄いのは、一種の都市建築SFホラーになっている点です。たとえば「シャイニング」や「ポルターガイスト」などはまったくの荒唐無稽なホラーですけど、この映画で描かれるホラーには、笑うに笑えないような異様なリアリティがある。
いまなお地下世界には目に触れないゴキブリが住んでいる…、というオチで話が終わります。そういう地下の空間は、一体どこまで広がっていて、どれだけたくさんのゴキブリたちが住んでいるのだろう? そんな想像にもリアリティを与えてしまうような恐るべき物語です。
日本の大手映画会社の安易な企画からは絶対に生まれ得ないような作品だし、日本の実写映画に欠けているのは作家個人の徹底した構想力なのだということも痛感させられる。世界に通用する映画を作るには、もちろん面白さも必要だし、力強さも必要だし、分かりやすさも必要だと思うけれど、それに加えて、やはり突き詰めた構想力が必要なのだと思い知りました。[地上波(字幕)] 9点(2021-01-09 08:30:17)《改行有》
|