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1. 僕の彼女を紹介します
《ネタバレ》 「猟奇的な彼女」と双子の関係にある映画。ヒロインのキャラが全く同じ。そのために双子姉妹という設定。ヅラネタ、二人で壁を越す、授業に乱入してプレゼント、捨てたたばこを拾わせる、あわや電車に接触、などシンクロさせている。OP曲が「天国の扉」で、ラブコメに似合わないと思っていたら、途中でシリアス路線へ。衝撃的な女の飛び降りシーンに男のモノローグがかぶさるので、女が死に、男が残ると思うとその逆。ラストの仕掛けも含め、サプライズがお得意の監督です。女は姉の死に負い目を感じていて、姉のなりたかった警察官に。誤認逮捕した男が地元大物にキレるのを見て好きになる。そのためわざと手錠をはずさず一晩すごすというかわいさ。ここで伏線の小指が登場。授業に乗り込み、強引に恋人関係に。交換したプレゼントが同じ詩集で、共にパラパラ漫画を描いているのは運命の象徴。男の高校の旅行の写真に女が映っていたことも同様。男は女に過去にとらわれず、自由に生きるようにとピアノの黒鍵(姉の象徴)や窓枠、壁を白(女の象徴)く塗る。紙飛行機も登場。が、男が殺人鬼を追った女の誤射(実際は違う)により死んでしまう。その前の男が死にそうになる場面は不要。テンポを悪くしている。ショックのあまり女は自殺未遂するが助かる。手のアドバルーンは運命の手の象徴。男が「風を感じたら自分を感じて」と語っていたのと「小指の話」を思い出し、49日の間に男の影を見つけようとする。敵討ちを果たすと、紙飛行機(風のように生きたいという男の象徴)の導きにより、男の影を見つけ、過去にとらわれず生きてゆく決意をし、「ごめん」と言える。風を感じるために作った風車がまわり、思い出のパラパラ漫画(数冊)がめくれるという憎い演出。複数交換していたんですね。そして男からの最後の贈り物の詩集が届く。パラパラ漫画がカラーになっているのは、白黒から抜け出せた女のこれからの人生の象徴。アベックが描かれているのが涙をさそいます。男は好きな女と旅行するという夢が叶えられて幸せでした。小指、風車、紙飛行機など小物の使い方がうまい。トイレのドアが鍵盤模様だったり、風や風車を感じさせるカメラワークなどとても丁寧に撮られています。撃ち合いや殺人など悲惨な要素がある部分とシリアスになってからコメディが入る部分が減点。ラブコメというよりファンタジーとして鑑賞した方がよさそう。[DVD(吹替)] 8点(2009-04-16 16:32:55)
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