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1. ラブストーリー
《ネタバレ》 ああっもう・・・何でこんないい話を、こんなグダグダの内容にしてしまうかなあ。いや、前半はいいんですよ。素朴で、清冽で、初恋の嬉しさをストレートに表現していて。だからあとはそれを普通にクロスさせれば、自然と感動できる展開になるはずなのに、恋の行方に決着がついて以降も延々と引っ張り続け、挙げ句の果てには何の必然性もないデモやベトナム戦争の描写(当然、盲目になるべき必要性もない)。「友人の自殺未遂で2人の仲は不幸にも終止符を打たれたが、実はこっそり陰で惹かれあっていた」という単純な展開でどうしていけないのでしょうか?残り1時間くらいから、「まだ終わらないの?」とずっと気になって疲れてしまいました。骨は単純な話なのですから、焦点を絞って100分前後にまとめるべきでした。点数はイェジンの頑張りに対して。[DVD(字幕)] 5点(2005-11-01 00:47:55)
2. ラスト・プレゼント
《ネタバレ》 単なる闘病系悲恋物ではない、すべての要素が絶妙に絡み合って果てしない感泣をもたらす秀作。まず、詐欺師コンビの動き、ヨンギの両親との絡み、ジョンヨンの過去の秘密など、さりげないサイドストーリーの組み立て方が良い。また、病気が判明した後においても、両方がバレバレの嘘をつき、互いにそれに気づきながら気づかないふりをして、しかも相手に気づかれていることも実は互いに知っているという繊細な心理のやりとりが泣かせる。このような、表面上はまったく表れない相手への気遣いを適切に表現し、しかもそれを高らかに讃美してみせたという点で、この作品は唯一無比だと思う。そして、イ・ヨンエの、すべてのシーンにおいて、目の動き、唇の動きに至るまでパーフェクトな表現をしてみせた演技力は、驚嘆するほかない。こんな意思の強さを持っている奥様に「それは私じゃないのよ」と言い切られたら、黙って引き下がるしかないでしょう。それらを踏まえた上でのラスト30分の怒濤の泣かせ攻撃は、強烈の一言。フィニッシュも、これ以外にはないくらい見事です。蛇足ながら、音楽も素晴らしいと思います。[映画館(字幕)] 9点(2004-06-26 21:40:01)
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