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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  母なる証明 《ネタバレ》  母性が理性に勝ったという映画。それだけではなく、きれいごとでは済まされない母性の本質をえぐり出した問題作。世に氾濫する勧善懲悪の御都合主義映画などとは無縁。「母の愛は永遠」などと考える楽観主義者にビンタを食らわせるような衝撃があり、実に見ごたえがある。単純にサスペンスとしてみても面白い。知恵遅れの息子が殺人の冤罪、ど素人の母親が探偵役で、容疑者が次々に登場、遂に真相にたどり着くが、そこには悲劇が待っていた。どんでん返しの妙があります。しかしこの作品の主題は母性。正直母親は怖いと思いました。愛は盲目の箴言の通り、母にとっては知的障害の子供はどうしても過保護になりがちで、自分と同一化してしまう傾向にある。自分が辛くなったときには殺してしまおうと考える。これが心中未遂。息子の冤罪を晴らすためには、全てをなげうって一心不乱に邁進する、その姿には心打たれる。息子が真犯人だと判った瞬間、逆上して目撃者を撲殺し、証拠隠滅の放火までする。総て母性のなせる業、愛こそは全て、善も悪も超えている。しかし因果応報の理あり。息子が心中未遂事件を思い出して、「母が僕を殺そうとした」と復讐される。息子が焼け跡から針道具を回収してきて、罪の意識が決して逃れることがないことが暗示される。母と子の関係が一生消えることがないのと同様、罪の意識は永遠に母親を苛む。そして真犯人にされた無実の男との対面。男は息子と相似で、軽い知的障害がある。しかし母親はいない。そのことに涙するのは、男はこの先、誰の愛も受けられれず、殺人の汚名を着て生きていかなければならないことを知っているから。この男への罪の意識も重い。これから二重、三重の苦しみが待っているが、母として息子のために生きていかなければならない。夕日の中の踊りは、苦しくとも、明日に向かって生きる勇気を振り絞る決意の表れだろう。◆警察の杜撰すぎる捜査や堕落しすぎている弁護士など、リアリティに欠ける部分があるのは惜しい。「ゴルフボールだけで逮捕」はありえない。伏線の回収は見事でした。息子はバカと言われたら暴力で立ち向かうように躾られていた。被害者は常日頃から鼻血を出しやすい体質。屋上に置かれた死体の謎。廃品回収の人は善い人。ゴルフクラブの血というミスリードもナイスショット。息子の悪友の容疑者から捜査協力者への転換なども見事、映画の勘所を心得ている監督です。[DVD(字幕)] 8点(2012-09-10 18:20:29)《改行有》

22.  グエムル/漢江の怪物 《ネタバレ》 従来にない怪物映画で、新境地に達していると思う。ホラー的要素よりも、社会風刺に重点を置いています。簡単に言えば、突如現れた怪物に娘を攫われた家族が必死に救出する物語の中にギャグを取り入れ、結局娘は助からない物語。視聴者を驚かすために用意したとしか思えないバッド・エンドの代償として、浮浪児が助かり、家族になります。米軍に対する怒り(毒物の不法投棄、ウィルスの勘違い、突然の軍事介入)や政府、マスコミへの批判など盛りだくさんです。オマヌケ家族のキャラが際立っているのが共感できます。まぬけ=愛されるいうことを再認識しました。天才バカボン一家に似てますが、違うのは、母親不在という点。その代わりに娘が母性を存分に発揮し、怪物から浮浪児を守ります。ここは見せ場でした。エイリアン2が頭をよぎりましたよ。大学は出たけどデモばかりに出て、就職できないが、火炎瓶作りが得意な弟、アーチェリーの選手の妹など、ラストの対決シーンへの伏線が効いています。父はカンドゥの弾の数え間違いで命を落としますが、その前に息子を溺愛しているシーンがあるので、悲惨さはありませんでした。息子のためなら生命を平気で投げ出す大きな愛情が感じられました。脇役のユニークさは特筆ものです。仮斎場でずっこけたのをごまかしてアナウンスする細菌部隊員、カンドゥの話をまじめに聞くと思わせてウィルスによる幻想と判断する米軍医師、助けると見せかけて裏切る借金まみれの先輩、役立たずと見せかけて意外に活躍する浮浪者など、ニヤリとしますね。みなストーリーにしっかり絡んでいます。残念なのは、浮浪児の兄貴分。店は荒らしても、金は盗むなと浮浪児のモラルを教えていましたね。是非生き残ってもらいたかったです。さて、ラストですが、カンドゥは成長したのでしょうか?髪の毛が黒くなり、料理を作り、店番も眠らずに出来てました。毒ガスを浴びたせい?ウィルスに関する米軍の弁解など意に介せず、食事にくらいつくのは庶民の雑草のような力強さの象徴でしょうか。それとも真実を見ようとしない暗愚な庶民の象徴でしょうか。いろいろと考えさせられます。さて怪物ですが、登場シーンでインパクトがあったものの、出現するたびに慣れて、怖くなくなるのは欠点です。次々と新しい生態を描いて、観客をはらはらさせるべきでした。十分楽しめる映画です。[DVD(字幕)] 8点(2009-09-09 03:29:10)(良:2票)

23.  Sad movie/サッド・ムービー 《ネタバレ》 4つの別離の物語が進行しますが、基本的に別物で群像劇にはなっていません。恋愛が3組で、親子が1組。恋愛にまとめればすっきりしたのに。別れさせ屋は、コメディの部分が弱い。またどうして別れなければならないのか、事情がよくわからない。彼女の自分に対する依頼を律儀に遂行するのは、お人よしすぎないだろうか?彼の傘のエピソードもいまいち。店のあそこに傘をおいて、それを彼女が偶然持っていく確率はほとんどない。また壊れた傘を見て彼女の心が戻ったかどうかも不明のまま。ボクサーの設定も生かされていない。もやもやしますね。聾唖の少女と画家の青年エピソードは場所が遊園地ということもあり、とてもロマンティック。設定はとてもいい。ただ二人の絆が十分できる前に、別れとなるのが惜しい。留学による別れはインパクトが薄く、悲しくならない。美男、美女のカップルだったのに残念。もうひと波乱ほしかった。癌に冒された母と子の物語は濃い。うまくいっていなかった母子関係が、母の病気を機に修復され、お互いが相手を思いやれるようになるプロセスが描かれている。ただ母と子なので、それくらいは当然と思ってしまう。面会謝絶が当たり前の病状で、別れさせ屋が入ってきて、子供の伝言を伝えるのはナンセンス。子供よ、あれくらい自分で伝えなさい。子供を雨に打たせるのもあざとい演出。母親があまり優しそうでない風貌なのも欠点かな。髪を引っ張られて泣く女の子がかわいそうだった。消防士と手話士の女性の話は、笑いもあり、一番ほんわかしていた。女性が望んでいるのに、男がプロポーズをなかなかしない理由がよくわからなかった。助けた女性の姉とつきあうのはどうして?プロポーズ寸前に事故死なんて、見てるほうは悶絶します。中学生レベルのベタな展開で、リアリティゼロ。これじゃあ泣けない。しかも最後の姿をビデオカメラに撮り、手話で愛を伝えている。その間に早く逃げろと誰もが突っ込んだことでしょう。ビデオカメラが燃え残ったのも不思議。こんなビデオを見せられた女性は不幸と思う。一生、彼の重荷を背負って生きてゆかなければならない。女性の泣く演技も未熟でしたね。製作者の狙いとしては、悲しい別れのてんこもりを狙ったのでしょうが、失敗でしたね。よくばっちゃだめです。人の死を描くのだから、もっと敬虔な気持ちで製作して欲しいです。[DVD(吹替)] 5点(2009-04-17 01:57:07)

24.  僕の彼女を紹介します 《ネタバレ》 「猟奇的な彼女」と双子の関係にある映画。ヒロインのキャラが全く同じ。そのために双子姉妹という設定。ヅラネタ、二人で壁を越す、授業に乱入してプレゼント、捨てたたばこを拾わせる、あわや電車に接触、などシンクロさせている。OP曲が「天国の扉」で、ラブコメに似合わないと思っていたら、途中でシリアス路線へ。衝撃的な女の飛び降りシーンに男のモノローグがかぶさるので、女が死に、男が残ると思うとその逆。ラストの仕掛けも含め、サプライズがお得意の監督です。女は姉の死に負い目を感じていて、姉のなりたかった警察官に。誤認逮捕した男が地元大物にキレるのを見て好きになる。そのためわざと手錠をはずさず一晩すごすというかわいさ。ここで伏線の小指が登場。授業に乗り込み、強引に恋人関係に。交換したプレゼントが同じ詩集で、共にパラパラ漫画を描いているのは運命の象徴。男の高校の旅行の写真に女が映っていたことも同様。男は女に過去にとらわれず、自由に生きるようにとピアノの黒鍵(姉の象徴)や窓枠、壁を白(女の象徴)く塗る。紙飛行機も登場。が、男が殺人鬼を追った女の誤射(実際は違う)により死んでしまう。その前の男が死にそうになる場面は不要。テンポを悪くしている。ショックのあまり女は自殺未遂するが助かる。手のアドバルーンは運命の手の象徴。男が「風を感じたら自分を感じて」と語っていたのと「小指の話」を思い出し、49日の間に男の影を見つけようとする。敵討ちを果たすと、紙飛行機(風のように生きたいという男の象徴)の導きにより、男の影を見つけ、過去にとらわれず生きてゆく決意をし、「ごめん」と言える。風を感じるために作った風車がまわり、思い出のパラパラ漫画(数冊)がめくれるという憎い演出。複数交換していたんですね。そして男からの最後の贈り物の詩集が届く。パラパラ漫画がカラーになっているのは、白黒から抜け出せた女のこれからの人生の象徴。アベックが描かれているのが涙をさそいます。男は好きな女と旅行するという夢が叶えられて幸せでした。小指、風車、紙飛行機など小物の使い方がうまい。トイレのドアが鍵盤模様だったり、風や風車を感じさせるカメラワークなどとても丁寧に撮られています。撃ち合いや殺人など悲惨な要素がある部分とシリアスになってからコメディが入る部分が減点。ラブコメというよりファンタジーとして鑑賞した方がよさそう。[DVD(吹替)] 8点(2009-04-16 19:23:23)

25.  ノーウェアー 情け容赦無し 《ネタバレ》 粗暴でオバカな刑事の物語。犯人の来る部屋がわかっていて、待ちうけているのに、逃げられてしまう。部屋の中でテレビを見ながら待つという馬鹿さかげん。外を見張るべき。アクションのときに必ずスローモーションとなり、ヘビメタがかかるという漫画ちっくさで、迫力が感じられず。前科がある人間を何の根拠もなく、刑事の第六感だけでしょっぴき、袋叩きにして吐かせる。これじゃ、だめでしょう。納得させる推理力を見せてほしかった。大ボスは弱そうだった。大ボスの母が死んで30分しか経ってないのに、もうお通夜になっている不思議さ。そこへ大ボスが律儀にやってくる。いい人なんだ。しかも自転車で。[DVD(吹替)] 4点(2009-04-16 10:00:25)

26.  猟奇的な彼女 《ネタバレ》 テーマは「運命」。精妙な伏線で、2度鑑賞して初めてわかるシーンが多い。恋人と死別した彼女。命日の日に運命の木(彼と将来を語り合った木)で、悲しみから解き放ってと頼む。そして飲めない酒を痛飲。ゲロは心で一杯になった悲しみと苦しみの象徴。吐き出すことにより、運命の人とめぐり逢う。元彼とキョヌは親戚で容貌が似ており、最初から惹かれる。元彼はカフェではコーヒー、酒のつまみはつぶ貝と決まっていた。だからキョヌにも強要する。元彼とは高校生から付き合いで、100日記念にはバラをもらい、制服姿で一緒に踊ったりした日々。それをキョヌと追体験する。殴るのはキョヌが元彼とは違うと感じたとき。愛憎は表裏一体なのだ。また元彼にすまないという罪悪感があるから、ときどき涙を流す。いつまでも過去に留まり、現実が未来に感じる。それで書く脚本の主人公は未来からやってきて、過去の自分を救い出す。「夕立」の「生き埋め」は彼女の元彼と一緒に死にたかったという願望の表れ。水中にキョヌを落すのは、元彼が死んだのが水中だから。これも自殺願望の表れ。誕生日の脱獄犯のエピソードはもっとストレート。「俺が死ねば彼女も心を痛めるだろう」という男に、残された人の悲しみを知る彼女は涙で訴える。「本当に愛していたの?もっと愛を知るべきよ。もし知りたいのなら、生き続けなきゃ」キョヌの献身と優しさにも関わらず彼女の心は満たされない。限界を知った彼女は別れを決意し、運命の木の下のタイムカプセルに未来に託す。彼女は約束の時から1年経ってそこを訪れる。心はまだ癒されないのだ。だが老人から木の再生の話を聞いて心が開く。木は「彼女の過去」で、一度死んで再生されたのだ。再生した彼女はキョヌの手紙を読む。するとUFOが出現。UFOはタイムマシンで未来から運命の人を連れてくる。過去と決別するためにペンダントを水中に投げて、キョヌと再会。決して偶然ではない。キョヌも頑張った。彼女と出会い、悲しみを癒してあげたいと願い、ペンダントが元彼のものとわかってあげ、新恋人に彼女と付き合う10か条を聞かせ、彼女を悲しませたくないために運命の木を再生させた。その努力があったからこそ「偶然という橋がかかった」。死別という重い話をコメディで描いた脚本に脱帽。すべてが計算されており、無駄がない。[DVD(字幕)] 10点(2009-04-16 07:32:54)

27.  恋風恋歌 《ネタバレ》 済州島の観光宣伝のために作られたような恋愛映画。男は都会暮らしのサラリーマン。父親が倒れて、その介護をしなければならないため、婚約破棄、出世の海外赴任は断念というトラウマを持つ。都会の喧騒を逃れて済州島へ旅行する。女は島育ちで、気の強い観光バスガイド。恋愛に興味を持っているが、言い寄ってくる旅行者を信用できない。都会からやってきて母親と結婚しながらも、母親を捨てた父親のことが強く影響している。女の追いかけたスリを男が捕まえたことにより二人は出会う。男は女に一日観光ガイドを頼み、島の名所をめぐりながら、少しづつお互いを見つめはじめる。新婚旅行で来ていた元婚約者と偶然再会するという事件以外は、何事も起らず、ゆっくりとした時間が流れる。いつしか二人は惹かれ合うが、どちらからも言い出せない。木の下で再会の約束するが、男に急用ができて約束を果たせず。その後も、すれ違いが続く。(このあたりがわざとらしくて減点)ラストは、爽快感がありました。恋愛の起伏はほとんどなく、あくまでも心に優しい映画。気になるのは、男が日本に赴任するので、そのあとどうなってしまうのか?ちょっともやもやで減点。ハッピーエンドにするなら、すべてすっきりさせないとだめです。 [DVD(字幕)] 5点(2009-04-14 17:54:09)《改行有》

28.  ラブストーリー 《ネタバレ》 二つの恋愛が描かれます。母(ジュヒ)の恋とその娘(ジヘ)の恋。二つの恋はシンクロして美しく描かれます。両者は恋人のラブレターの代筆をしますが、やがてその相手と恋人になります。雨が重要な役割を果たしていますね。ずぶ濡れになった姿が、恋の感情をストレートに表現できるからでしょう。あと雨後に虹が立つから。虹は天国への門であるとされ、死が暗示されます。蛍とネックレスも重要な要素です。が、強引に二つをリンクさせたことが失敗です。ジュヒとオジュナの恋が、その娘と息子に引き継がせる必然性がわかりません。それぞれ家庭を持っているのに、昔の恋をそんなに大切にしますか?遺灰まで持ち出してきて、悪趣味と思いました。他にも疑問が。テスは何度も倒れますが、フォローがない。テスが自殺未遂で重態のとき、見守る家族の姿がないのは不自然。遺灰を川に撒くときにオジュナの妻と息子の姿が無いのも不自然。韓国の蛍は点滅しないの。ジヘはサンミンのカードに書かれた詩とオジュナの手紙の詩が同じであることを知ったとき、サンミンがオジュナの息子とわかったのではないですか?ジヘがテコンドーの達人である設定が生かされていない。ジヘが鳩を邪険に扱う場面やオジョナとテスが遅刻してお尻を殴られる場面など余分なものが多い。ジヘとサンミンの恋は表面的なものだけで、絆が描かれていない。最大の疑問は、ジュヒはどうしてオジュナと結婚しなかったのかということです。相手が失明していても、愛を貫いて欲しかったです。オジュナの失明は二人の愛の象徴であるネックレスを取り戻すことでしたから。コミカルは小ネタはよかったです。[DVD(字幕)] 6点(2009-04-11 03:21:00)

29.  ラスト・プレゼント 《ネタバレ》 お笑いと死の対比が悲劇を盛り上げます。本当は善人な詐欺師コンビのからみが絶妙でした。映画に活気を与えています。このコンビで別の映画を作ればと思いました。妻の昔の友人の太った女性もいい味出してました。夫の家族との和解シーンはよかったですね。ただ、すべてにおいて大げさ、感情過多でしたね。妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)は夫に「別れたほうがましだわ。稼ぎもなくて。私のこと愛してる」などと強い言葉でなじります。本当は応援しているのだから言い過ぎ。夫が突然病院を訪れて、医者に殴りかかる場面もありえません。まず病状を聞くでしょう。夫が大事なテレビ出演の前に、自宅の前まで来て電話するわけもありません。そしてケータイをもったままのテレビ本番で、その電話が鳴って、奥さんが病院に担ぎこまれたのを知る。急いで駆けつけると、奥さんは心臓停止で電気ショックを受け、面会謝絶状態。やっと面会できたら、平気な顔で「どうしてきたの?何でもないのよ」と帰ろうとします。かえって、こっちがショックを受けました。最後は弱りきった体で、劇場まで行き、夫のコントを聞きながら、あの世へ。夫の演技の映像にクラッシックをかぶせ、死に際にハンカチを落すというベタな演出。どうやったら劇的な効果を生むかを考えた演出が目立ち、作り物めいて薄っぺらに見えてしまう。このプロットの最大の欠点は、どうして夫がお笑いをやりたいのかという動機づけの説明がないことです。だから「あなたは人を幸せにするために人を笑わせて」という妻の言葉が心に響きません。ほかに説明不足な点もありました。二人は同じ小学校で、妻の初恋の人が夫でしたが、それを妻が知ったのはいつでしょうか?夫はどうして何も知らなかったのか。写真を見て、同じ小学校とわかるはずです。妻の病名は何でしょうか?入院しなくていいんでしょうか?亡くなった子供の説明がなく、気になります。最後のプレゼントは、夫の子供時代の写真でした。では、なぜ妻は夫に同じ学校だったことを黙っていたのか?[DVD(吹替)] 6点(2009-04-10 23:04:19)

30.  セブン ソード 《ネタバレ》 天山に巨大な火の玉が落下!ははあ、この隕石で剣を作って、などと予想しましたが、はずれ。何の意味もありませんでした。大ボスが「伝説の千年の剣」などといってもったいぶっていましたが、これも意味がなかった。このように無駄な場面が多い。老馬の福来のエピソードや毒水のエピソードなどカットすべきでしょう。「天地会をどうして憎むんだ」という場面があったが、そんな風には描かれていなかった。内通者もどういう理由で裏切ったのか不明のままである。肝心なところを描いていない。 ところで七剣士ですが、助けを求めに来た3人を含めて七剣士というのはどうなんでしょうか?唖然としましたよ。ちょっと手抜きじゃないの。村人二人はどうやっても無理でしょう。それも余分な三角関係まで付けちゃって。意図がわかりません。それにリーダー格が助けを求めに来たおじさんとはね。それから剣の紹介はちゃんとしようね。どういう特徴があるのかがわからないままでした。磁石の剣があったりしてね。 長髪の高麗人チュウは目立っていたが、悪党の財宝の場所を知るとどうして緑珠を連れて、二人っきりで乗り込んだのか?意味不明の行動です。それにどうやって緑珠は戻ってこれたんでしょうね。不思議です。 それに大ボスが奴婢の女に緑珠に執着したり、女が死んで泣いたりしちゃだめでしょ。もっと強くなくちゃ。それと悪役の強そうな武将たちがほとんど中盤で死んでしまうのはもったいない。武器も目新しかったし、女剣士もいたのに。もっとストーリーにからめるべきでした。終始エロ、グロ路線の上に、内通者がいたりで、暗い展開がつづく。結局村人はほとんど死んでしまいました。救いようがない映画です。軽い勧善懲悪のアクション映画に徹したほうがよかったでしょう。それでこそ、闘いの場面が浮き立つというものです。狭い通路にまたがりながらの戦闘シーンは秀逸でした。 「七人の侍」には遠く及びません。中国人は本当にこの映画に感動を受けたのでしょうか?[DVD(字幕)] 4点(2009-02-06 23:42:53)《改行有》

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