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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 達磨はなぜ東へ行ったのか ぼくには、むしろアンドレイ・タルコフスキーの映画に近いものを感じさせてくれる映画でした。禅仏教の「真理」を探求することより、火・水・土・風というもののなかに摂理を見出していくかのような、東洋的というよりはむしろ「西洋的」な、ただ「物質」そのものと化した映像。思えばタルコフスキーの最良の映像もまた、あらゆる象徴や隠喩に還元されない火や水、風、草や樹木といった「物質」それ自体の現前で見る者を圧倒するものではなかったでしょうか。…およそドラマとしての「面白味」を望みようがない作品ではあるけれど、映画が「映画」じゃなくなるぎりぎりの地点で成立したこの作品には、言葉の真の意味で「孤高」の輝きがある。もっとも、これは劇場で集中して見ないと、その2時間10何分という長さはそれこそ生理的忍耐度を試す禅的(?)苦行になりかねない…と、ご忠告申し上げます(笑)。9点(2004-02-16 17:51:00)(良:1票) 2. ラブストーリー 身分違いの恋、夏の日の雨、別離と再会、そして母娘二代にわたる純愛! …ここまで“大時代(クラシック)”なラブストーリーでありながら、しかも相当に強引な展開でありながらも最後まで見せきってしまうあたり、小生的にはクァク・ジョエン監督の前作『猟奇的な彼女』以上のストーリーテラーぶりじゃないかと。確かに少女マンガ風かもしれない。でもこの映画の監督は、「運命論者」であると同時にその運命に“救い”を与えようとする「楽天主義者」だ。素晴らしいじゃないか。8点(2004-01-17 19:01:53)(良:1票) 3. 二重スパイ 実に力のこもった見ごたえのある作品だとは思うけれど…。韓国映画が、こういった自国の社会的・政治的問題を題材にアクション・メロドラマを作り続けるのは、もうそろそろ”限界”なんじゃないかなあ。この映画も、画面の端々にマンネリズムのかげりがさしてるものねえ。主役2人はもちろん、わき役に至るまで見事にキャラのたった役者が配され、その点はさすが韓国映画。層が厚いね。5点(2003-09-16 15:35:18) 4. 殺し屋1 ハッキリ言って、面白い! でも、これが映画って言いたくない! んで、この点数。箇々のあまりに過激すぎる描写は、単にギャグとか反社会的だとか、そういう次元を超えて、人間(と、映画)の尊厳を侵しすぎている。だからこそいいんじゃん、と、バタイユあたりを持ち出して評価する向きをあるんでしょうが、たぶん、「映画」とはこういうニヒリズムを標榜するにはふさわしくないメディアなんじゃないでしょうか…。本当に魅力的な映画だからこそ、あえて全否定したいと思います。(ただ、あのラストシーンは、もしかしたら監督自身がそういうことを全部分かっていて、あえてそれまでの地獄絵図を描いたんだよ…というメッセージだったのかも、とはフト考えたりするんだけど…それでも…)0点(2003-05-23 21:36:08)(良:1票) 5. 猟奇的な彼女 う~ん、テレビの2時間ドラマでなら「なかなか気がきいてるじゃん」と楽しく見られそうなんだけど…。つまりはすべてにその程度の薄っぺらさが、映画として納得できませんでした。ただ、まさにラストカットの、学生服を着て、ディスコで身分証明証を見せるヒロインはカ、カワユイ~ッ!!5点(2003-05-20 13:43:23)
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