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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 1305
性別 男性
ブログのURL //www.jtnews.jp/blog/20066/
ホームページ http://w.livedoor.jp/mushokamondai/
年齢 51歳
メールアドレス gurugurian@hotmail.com
自己紹介 ♪わたしの小さい時 ママにききました

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ

 さきのことなど わからない


 大人になってから あの人にききました

 毎日が幸福に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるさ
 
 さきのことなど わからない


 子供が出来たら そのベビーがききます

 美しい娘に なれるでしょうか

 ケ・セラ・セラ なるようになるわ
 
 さきのことなど わからない ケ・セラ・セラ~


(2010.4.16記)


現在、ダイエットちう。腹筋、割れてるでー。




力を入れると。

(2011.8.28記)


↑ホームページのリンクを「朝鮮学校無償化問題FAQ」に張り替えました。特に「パッチギ!」ファンは、見てね。




これからもよろすく。





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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  ウリハッキョ 「朝鮮学校」というと、ひょっとすると「怖い」「得体の知れない」という先入観を持っている人が多いのかもしれない。実際かつては「パッチギ!」でも描かれたような日本人学生とのいざこざもあったらしいし、個人的な体験で言うと、自分が茨城で高校生をやっていた頃(80年代後半~90年代初めの頃です)、先輩から「朝鮮学校の奴らはヤバいから、絶対に関わるなよ」と言われた覚えがある(実際には、在学中に彼らと遭遇することはなかったので、本当に彼らが「ヤバい」人たちだったのか分からないけれど、恐らく先輩が口にした噂はだいぶ尾ひれがついたものだったのではないかと思う )。■で、この映画。まず驚かされるのが、生徒たちの生き生きとした表情。これは三年もの間、学校に寝泊りして生徒や先生たちとの親交を深め、信頼を築き上げた監督だからこそ撮り得た姿なのだろうけれど、それにしても彼らは何とも良い表情で笑う。さまざまな学校行事にも積極的に一生懸命取り組み、大いに盛り上がる。特に驚いたのは、生徒と教師(ちなみに朝鮮語では「ソンセンニム」という)の関係が非常にフレンドリーなこと(もっと厳格な感じなのだと思っていたので)。■作品の中では朝鮮学校、あるいは在日朝鮮人をめぐる歴史的・社会的背景―戦後、日本の弾圧に抗いつつ学校が設立された経緯、「一条校」ではなく「各種学校」扱いのため、国からの補助が得られないこと、つい最近まで運動部が公式戦に出られなかったこと、「2002年9月17日」以降の社会情勢など―についても言及されるが、基本的には生徒たちの生活や表情を捉えることを主眼としている。そのため、いわゆる「お堅いドキュメンタリー映画」にはなっておらず、誤解を恐れずに言えば「笑いあり、涙あり」の明るい作品に仕上がっている。カメラを持った監督が生徒たちに注ぐ視線はあくまで暖かく、それは監督自身のナレーションの語り口にも現れている。■現在の所、この作品は日本では一般公開されておらず、各地で自主上映会が催されている現状なのだけれど、ぜひ多くの人に観て欲しい。繰り返しになるが、これは硬質なメッセージを声高に叫ぶようなタイプの作品ではない。しかし、観た者に対し様々な「問いかけ」を、穏やかに投げかけてくる、そういう作品だと思う。[映画館(字幕)] 9点(2007-06-30 19:59:31)(良:3票) 《改行有》

2.  KT 金大中事件についてはよく知らないけれど(というか、未だに全貌がきちんと明らかになっていない)、素直に面白い映画でした。佐藤浩市演じる、暗い情念を引きずった自衛官はいかにも阪本監督らしいし、それに日韓の俳優の「面構え」が非常に作品にハマっている(特に香川照之。これは褒め言葉としていうのだけれど、これだけ「普通にしててもなんか不気味」な役者さんて貴重だと思う。いわば怪優)。内容も単に「金大中」事件を描くというだけでなく、それを中心に当時の日本の状況(自衛隊の問題、戦前派の心情、在日二世の葛藤)を照射している点が素晴らしいと思う。こういう上質のポリティカルサスペンスが邦画にもどんどん登場すると良いのに。ネタはいっぱいあるんだからさ。[DVD(字幕)] 9点(2007-06-16 18:46:25)

3.  トンマッコルへようこそ この映画はまったくもって、純然たるファンタジー。ただしそれは脆弱な現実逃避ではなく、現実を反映したある切実さと強度を伴っている。トンマッコルという村、そしてそこで起こった奇跡は、単なる絵空事ではなく、もしかしたら現実にありえた(ありえる)かもしれない、もうひとつの可能性。もし戦争が、憎悪や恐怖といった観念から生ずるものであるならば、同じく観念である夢や希望をもってそれに抗うことができるのだ、という作り手の強い信念を感じた。残念なことにこの映画には二箇所、冗長すぎると思える部分があるのだが(監督が長編は初めてらしいので、編集で短くすることに躊躇いがあったのか)、それを差し引いても観る価値のある作品だと思う。思うぞ。[映画館(字幕)] 8点(2006-11-03 18:34:26)

4.  ドッジGO!GO! うーん、、この作品に三原監督が起用されたのは、「ヒロイン!」とか「燃えよピンポン」みたいなスポーツコメディを撮ったことがあるからなのかなあ。時期的に考えると日韓ワールドカップに便乗したような企画だったんだろうな。ドッジボールチームに所属する主人公の女の子が欠けたメンバーを埋めるため、引越し先の韓国で色々な特技を持つ子供たちをスカウトする、という話なんだけど、ヒロインが韓国の子供と仲良くなるまではまだしも、いきなり「私とドッジボールしない?」とか言って日本に連れて来て(しかも自費、つまり子供のお小遣いで)、んで着いた途端に試合って、いくら子供向け映画とはいえ強引過ぎるー!まあ、うーんと贔屓目に見たら「大人たちは歴史問題だ竹島だとケンカばっかりだけど、ほら、子供たちはこんなに簡単に仲良く出来るじゃないか!」というメッセージが込められてるのかもしれないけど、ねえ・・・。唯一良かったのは、エンドロールで子供たちがボールをパスし合う所位かなあ。まぁでも、この仕事を請け負ったからこそ、三原監督は「村の写真集」を撮る事が出来たのかもしれない。映画ギョーカイの事は、良く分かりませんが。[ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-28 19:00:32)

5.  グエムル/漢江の怪物 なによりもまずこの作品は、「モンスターパニックもの」として高水準のエンタテインメントに仕上がっている。怪物<グエムル>を「熊やワニよりはるかに大きいが、ゴジラよりは小さい」サイズに設定した事で、迫力や恐怖感に説得力が生まれているし、国や軍隊ではなく個人に焦点を当てて等身大の物語を描いたのも正解だったと思う。つまり「普通に面白い」。■加えて、随所に見られる「ポン・ジュノ」印。例えば合同葬儀会場のシーン。一家が報道陣に囲まれ、フラッシュがたかれる中、ペ・ドゥナのジャージの背中が「ぺろん」とめくれる。孫の死を嘆き悲しみながら、父親は思わず娘のジャージを引き下げ、横暴なマスコミに怒る。「悲しみ」と「羞恥心」と「怒り」という、普通同時に並列し得ないものが並列する面白さ。■また、人物描写の豊かさ、それを通じて韓国の社会や歴史をさりげなく見せる巧さ。例えば軍政時代を経験しているであろう父親は、警官に対して媚びた笑顔を浮かべながら「袖の下」を渡そうとするし、学生による民主化運動をくぐり抜けた次男は逃げることと火炎瓶の扱いに長けている。■さらには一作目「ほえる犬は噛まない」にも見られた、話の流れをありがちな展開からずらし、観客の予想を良い意味で裏切る、ある種のユーモアも、いかにもポン・ジュノらしい。■ポン・ジュノらしいと言えば、容易に観客に感情移入させない、「抑えた」表現も個人的には好ましい。彼はいかにも「お涙頂戴」的な感情表現を使わない代わりに登場人物にひたすら「行動」させる。雨の中、或いは下水の中、彼らは己が行動を台詞で説明することなく、ただただ逃げるために走り、追うために走り、しばしば転びつつも、怪物に対して勇敢に立ち向かう。つまり「ベタ」ではないが「エモーショナル」なのだ。■ラストに関しては、賛否分かれる、というより「否」の意見が多いかもしれないが、個人的にはあれで良かったと思う。ポン・ジュノは常に「違和感」と「居心地の悪さ」を異化効果的に駆使する、確信犯的作家なのだから。[映画館(字幕)] 9点(2006-09-03 18:16:49)(良:4票)

6.  マリといた夏 これ、レンタル屋さんで「何か“いー感じ”のアニメ(つまり、無意味にメイド服着てたり、語尾に「~にょ」とかつけたりする女の子とかが出てこないやつ)ないかなー」と思って見つけた作品。かなり良かったっす。CGも使ってるけど素朴なタッチで、ちょっとカレル・ゼマンぽい感じもしたし、あの浮遊感はジブリの影響を感じさせるし、鑑賞後の深い余韻が心地良かったです。あーそれと、「好きな異性についつい意地悪しちゃう」ってのは、日本でも韓国でも同じなんだなーと思った。[DVD(字幕)] 8点(2006-04-06 15:39:43)

7.  JSA これは構造としてはメロドラマなのかもしれないし(ただし軸は男女の恋愛ではなく男同士の友情だが)、突っ込めるところがないわけではないけれど、それにしてもこの状況は、重い。そんな重い現実を背景にしつつも、ユーモアを交えた間口の広い作品に仕上げた技量と底力には素直に脱帽します。<ここからちょっと、とりとめのない余談、てか独り言>この作品で象徴的に映し出される、韓国と北朝鮮の間の分断線を見ながら、「線」という物についてちょびっと考えた。人間は混沌とした世界の中で、物事に名前をつけ、「分類」する事によって知性と秩序を獲得した、筈なのに、自らが生み出した概念に過ぎない「線」というものに何故人は縛られ、踊らされてしまうのだろう(映画の中にも「人間には二種類しかいない。アカと、アカの敵だ」つってた軍人さん、いたよね。もっと一杯いるっつうの)。「○○人だから」とか、関係ねぇじゃん。「向こう側」の人と話しただけで極刑って、バカじゃねぇの?と思いつつ、実は日本に住んでいる自分だって、色んな概念に囚われたり縛られたり、してるんだけどねぇ。うーむ。[DVD(字幕)] 8点(2006-03-27 16:28:35)(良:1票)

8.  復讐者に憐れみを 「オールド・ボーイ」に衝撃を受けてすぐにこの作品も手に取ったのだけれど、個人的にはこちらの方がより心に残った。「オールド・ボーイ」はきわめて寓話性が高く、またサスペンス・エンタテインメントとしても優れていたのに対し、こちらは(映画作品としての質の高さが群を抜いているというだけでなく)とても「リアル」な作品だと思う。確かにその暴力描写は過激だけれど、このような不毛で不条理な復讐の連鎖は、世界中至る所で、例えば中東やアフリカ、南米の紛争地域では日常的に見られる光景である筈(余談だけれど、以前コソボ紛争で実際に行われたリンチ殺人の事を本で読んだことがある。ここには具体的には書かないけど、その実態はこの映画以上に残虐だ)。現在の日本の様に、一応平穏な社会においても、人は知らず知らずの内に被害者になり、また加害者にもなり得る(これから貧富の格差が広がれば、それはもっと顕著になるかもしれない)。そういう意味で、この作品は韓国という国で作られた作品ではあるけれど、「世界」を描き、射抜いた傑作です。[DVD(字幕)] 9点(2005-12-01 18:22:20)

9.  オールド・ボーイ(2003) んむむ、凄い。ごつい。そして痛い。15年間もの間主人公を監禁した理由は、冷静に考えれば納得できないのだけれど、それを「映画の力」でねじ伏せて納得させてしまう、その力量にただただ脱帽。井筒監督も言ってたけれど、物凄いフィクションを作ったものだ。[DVD(字幕)] 9点(2005-12-01 18:02:34)(良:1票)

10.  大統領の理髪師 むむー、ちょっと観る前の期待値が高過ぎたかも。もちょっとメリハリをつけて、笑わせる所は笑わせる、泣かせる所は大いに泣かせるって感じにして欲しかったなー。でも、こういう歴史の描き方ってとっても意欲的だと思うし、それを新人監督に任せてしまう韓国の映画会社の度量も凄い。別に韓国映画を全部手放しで褒めるつもりはないけど、その映画作りに対する姿勢とか心意気は、学ぶ所が一杯あると思う。日本の映画会社も、ブームの上っ面だけを真似るんじゃなくて、そういう所をお手本にしないとさ、ホンットに、滅ぶぞ。[DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 19:13:50)

11.  反則王 んー、「昼間は冴えない銀行員が夜は反則レスラーとして大活躍」というあらすじを見た時は期待したんだけど、ちょっとアテが外れたかな。主人公が強くなる過程に説得力が感じられないし、館長のプロレスに対する思い入れやこだわりがどういうものなのかもいまいちよく分からないし、それにいくら弱小団体だからって、他のレスラーが弱過ぎない?ひょっとしたら僕が楽しみ方を間違えているかもしれないけど・・・。[DVD(字幕)] 4点(2005-07-24 18:16:26)

12.  子猫をお願い おシゲさんがどういう観点からこの作品を褒めてたのかは分からないけど、僕もこれ、いい映画だと思いました。最近徐々に「近くて近い国」になりつつある韓国だけど、日本の社会と合い通じる所も多いと思う。都市と郊外、「勝ち組」と「負け組」(←あんま好きな言葉じゃないんだけど)、異なる世代(父と娘)の確執など、韓国社会の状況を織り込みながら(ある程度の )自由や可能性が広がっているからこその悩みや不安を抱えた若い女性たちの微妙な心のあやを柔らかいタッチで描いた、爽やかな作品でごんす。あーあと、韓国の若者の間でも携帯電話って重要なコミュニケーションツールなのね。8点(2005-02-10 18:21:38)《改行有》

13.  オアシス これは、タッチもアプローチも正反対だけど、その本質において「シザーハンズ」だと、思う。すなわち、名作。8点(2004-12-29 16:22:15)

14.  花嫁はギャングスター うーむ・・・ヤクザの組長、生き別れになった肉親との再会(おや、どっかで聞いたことがあるぞ)という設定はすごく良いと思うし、最初の十分くらいはとってもワクワク出来たのだけれど・・・まず、キャラクターが魅力的でない。主人公は「強くておっかないけど、実は心優しい」という設定のはずなのに、子分の口を灰皿代わりにしたりするし、その主人公と結婚する中年男も「冴えないけど、良い奴」だった筈なのが途中からただのスケベ親父、最後にゃ○○○になっちゃうし。それに脚本も強引で、設定を生かしきれていない気がする。偽装結婚だったはずの二人が次第に心を通わせていくところと、ちゃんと描かれてないし、子分の一人が死ぬところとか、すげー陳腐だし(ベタなのは良いと思うけど、ありきたりではいかんのじゃないの?)、何よりあの「子作り」のシーンはちょっとひきます。本国では「猟奇的な彼女」を凌ぐヒットで、続編も作られたらしいけど(おや?これもどっかで聞いたような話だ)、どーなんだろ?ところで、「~は…」という、ギャップのある二つの単語をくっつけたタイトルの作品にハズレが多いような気がするのは僕だけでしょうか?5点(2004-11-05 18:07:16)

15.  ペパーミント・キャンディー うろ覚えなので細かい数字とか間違っているのかも知れないけれど、確か二十歳を過ぎたヒトの脳細胞は一日一千万個死んでいるのだそうだ。ひょっとするとその中で記憶やある種の“感受性”も、消えていくものなのかも知れない。人間が生を営む上で「忘れる」ということ、あるいは「慣れる」ことは必要でもあるのだけれど、でもやっぱし忘れちゃいけないこと、慣れてはいけないことってあるんだな。昔ブルーハーツもそう言ってた。ブルーハーツといえば「ラインを越えて」という歌でこんな歌詞があった。「生きられなかった時間や/生きられなかった場面や/生きられなかった場所とか/口にできなかった言葉/あの時ああすればもっと今より幸せだったのか?/あの時こう言えばもっと今より幸せだったのか?(細かいとこ間違えてるかもしれん)」まさに、この映画を歌ってるみたい。取り戻せない時間の残酷さよ。8点(2004-10-22 18:56:16)

16.  夜を賭けて 昭和三十年代、旧日本軍の軍事物資を掘り起こし、それを闇で売ることで生活の糧を得ていた在日朝鮮人の一団、通称「アパッチ」。井筒監督の「ガキ帝国」でもチラッと出てくるこのアパッチが実在していたということを知ったのはこの映画を通じてでした。【木戸満】さんの仰るように、やはり監督を始め多くの在日朝鮮人スタッフが関わっていたからこそ、当時の在日朝鮮人の良い所も悪い所も愛情を持って描けたのだと思います。ほんの少し前まで、在日朝鮮人に関する事柄が一種のタブーというか、「腫れ物」のような扱いだったことを考えると、この作品や「GO」のような映画が作られることは意義のあることだと思います。それにしても山本太郎をはじめ、濃ゆ~い役者たちが濃ゆ~い芝居してて、いいなあ。特に六平直政や山本純大がギラギラしててかっちょ良い。それに仁科貴も、父親(川谷拓三)に負けず劣らぬ味と愛嬌があります。早く本格復帰してちょーよ。7点(2004-10-12 18:58:04)

17.  爆烈野球団! 邦題から勝手に「少林サッカー」みたいなのを想像してたのですが、どっちかっていうと韓国版「瀬戸内少年野球団」みたいな感じでした(ヒロイン役の人は夏目雅子というより風吹ジュンみたいだったけど)。朝鮮が日本の支配されていく暗い時代の話なのだけれど、ちょっとシリアスの部分とコメディの部分がうまく噛み合ってないように感じられて、そのあたりが残念。んでも、極端な反日思想に貫かれてるわけでもなく、一応日本人も人間的に描かれてるのは好感が持てました。ちょっと前まで、公共の場で日本語の歌を流すことを禁止されていた韓国でこういう映画が作られて、それが日本でも観られるようになったっていう状況自体は、良いことなんじゃないかな。6点(2004-10-12 18:12:13)(良:1票)

18.  殺人の追憶 うむむ・・・凄い映画。だけど色んな角度から見る事が出来る映画なので、その魅力を語るのは難しいなあ。メンド臭がりのワタクシとしては「【まぶぜたろう】さんと同じでいーでーす」とやる気のない小学生の学級会の如くのコメントで済ませたい所だけど、そーゆー訳にもいかんしな。んーとね、僕はこれ「イナカ」の映画だなーと思いましたです。誤解を招きそうな言い方だけど、これはなにも舞台が農村だからっていう訳じゃなくて、「息苦しい閉塞感に包まれた共同体」という抽象的な意味での「イナカ」。手塚治虫のマンガに「奇子(あやこ)」という、戦後の地方を舞台にした猟奇的な作品があるのだけれど、それに近いものを感じた。一昔前の韓国(忘れられがちだけど、この頃の韓国ってバリバリの軍事独裁体制だったのよ。北朝鮮よりはマシだったのかもしんないけど、それってあんまし自慢にはならんわな。だからあの、日本の特高警察もかくやと思わせる警察の乱暴な捜査とか、あながちオーバーではないと思う)の、あの灯火管制に象徴される当時の韓国社会の「闇」と個人(犯人だけじゃなくて)の「闇」が浮き彫りになっていく様は圧巻でありました。やっぱ凄えや、ポン・ジュノ。9点(2004-09-14 18:35:23)(良:1票)

19.  ラブストーリー 《ネタバレ》 「藍色夏恋」で書いたことと重複するけど、僕はこういう「キラキラした青春恋愛モノ」が大の苦手。これはきっとアルコールを全く受け付けない体質の人が、どんなに高級で美味しいお酒でも体が拒否反応を起こしてしまうのと同じだと思う。だもんで前半の母親の若い頃のエピソードを観てて甘酸っぱい気持ちになるどころか、遠い昔にココロの奥底に封印した筈の“ダークぐるぐる(又の名を『青春時代のトラウマ』ともいう)”が暴れ出して、もう少しで「♪吐き気がするほどぉ~、ロマーンチックだぜぇぇぇ~(ザ・スターリン『ロマンチック』)」と鶏の生肉を喰いちぎりながら絶唱するところであった。んがしかし、中盤以降、当時の独裁軍事政権下での状況(憶測だけど、最近の韓国での純愛モノブームってのは、かつての軍事体制や、古くからの、ある種男尊女卑的な儒教文化に対する反動でもあるのかな)や民主化を要求する学生運動、ヴェトナム戦争の様子などが描かれてく所は「お?」という気になってきてその後の展開には「ほぉ~、あ、なるほど、あ、へぇ~」ってな感じで、見終わった後は、感動して泣く、というのはなかったけど、それなりに満足、したかな。ところで映画とは関係ないけど、以前実家でガラクタ整理をしていたら亡くなった母の若い頃の日記が出てきた。えれえ崩し字で読み辛かったけど、どうも父と結婚する前に想いを寄せていた人について書かれているらしい。自分の親にも若い頃があって、初恋やら何やらあった、というのは考えてみれば当たり前なのだけれど、何か不思議な気分だったな。ひょっとして、その男性の娘がどっかで自分との出会いを待ってる、なんてことは・・・ないよな、やっぱし。7点(2004-09-08 19:46:02)

20.  ほえる犬は噛まない 《ネタバレ》 うーん、困った。僕は結構良い映画だと思ったのだけれど、どこがどう良いか、説明するのは難しいなあ。確かにある種ショッキングでシニカルな作風だけど・・・。大した事も起こらない、退屈な日常の中、ヒロインのヒョンナム(パッケージで鼻にティッシュ詰めてる女の子)は行方不明になった仔犬を探し出すという、いささかヒロイックな使命を自らに課して「日常の打破」を試みる。最終的に別の仔犬は救う事ができたけれど、仕事はクビになり、憧れていたテレビインタビューもカットされてしまう・・・という、「なんだかなあ」な結末だけれど、作り手のヒョンナムに対する視線はあくまで優しい。それは、彼女よりしっかりした親友の女の子(退屈な日常を受け入れている)がラストで失意の彼女を森に連れて行くラストに現れているように思う。この監督は日本のマンガにも造詣が深いそうだけど、観客の予想をうまく外して裏切る展開(切干大根のお婆さんの“遺産”の所とか)はすぎむらしんいちを思い起こさせるし、ギャグのセンスはどこか小林まことっぽい感じがしました。<補足>朝鮮(だけでなく中国なども)には昔から犬を食用にする文化はあったそうです。ただしソウル五輪の際、外国人(というか西洋人だろうな、主に)の目を気にしてか、その手の店は撤去されたとか。この作品はその辺も皮肉っているのではないでしょうか。だからといってペットの犬を捕まえて食べることが普通なんてことは、多分ないと思います。あくまで「映画」ですから、これは。8点(2004-06-01 19:03:24)(良:2票)

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