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1. パラサイト 半地下の家族
《ネタバレ》 後半にかけて随分と激しくどぎつい展開でしたね。日本人の
国民性からはちょっとついていけないところもありましたが、欧米では
こういうのが受けるのでしょうか。とすると日本作品のアカデミー賞は
望み薄ということになります。
逃げた主人が痕跡なく消えてしまったなら、屋敷のどこかにいるのでは
ないかと疑うだろうとか、家政婦の死体が腐乱して異臭を放つだろう
とかは大目にみて、匂いを使った差別問題の提起や、家政婦さんが大食
漢だという伏線が地下のシェルターへと続くなど細かな工夫は評価できます。
字幕付きの外国映画だったために前半のコメディタッチの部分で自分も含
めて日本人の笑いを誘えなかったところは残念です。一家の軽妙な皮肉の
きいたやり取りは、日本語なら間違いなく爆笑となるはずでしょうけど。
坊やのインディヤンごっこや夫婦のソファでのHシーン(これでPG12指定に
なってしまったのでしょうか)は必要なかったと思います。
韓国の芸能人はみな整形していると思っていましたが、ジェシカ先生が
一重瞼だったのは意外でした。
最後のモールス信号で父子がやりとりする場面、息子がいつか金持ちになって
あの家を買って父親を開放することを夢想する場面などは中々切なくてよかった
ですね。[映画館(字幕)] 6点(2020-02-16 17:16:32)《改行有》
2. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 「ラブストーリー」を先にみてから、こちらをかなり期待して見たので、最初の100分を見る限り単なるドタバタコメディとしか思えず(遊園地での脱走兵とのからみは必要だったの?)、その時点での率直な感想は「なんなんだあ、これは!」というもの。その後のラストまではそれなりに良かったし(山の上の木の下におじいさんが座っていたので、もしかして、おばあさんになった彼女が現れて、あれから50年後に二人はようやく再会を果たしました、とかいう陳腐なエンディングになるんじゃないかと不安でした)、それまでが伏線であったことは分かるのだけど、やっぱり前半部分はもう少しなんとかしてほしかった(日韓の文化の違いもあるかも)。評価が分かれているのもそのあたりにあるのではないでしょうか。これから見る人は、最初の100分間我慢して見てください、彼女が山の上で叫ぶところから以降はとても良いですから。ちょっと辛目の6点。6点(2004-02-24 09:57:43)(良:1票)
3. ラブストーリー
《ネタバレ》 やはり外国映画だからなのでしょうか、文化的な違和感(韓国人の名前は覚えにくいですね、ハングル文字も読めないし)もあって主人公への感情移入が今一つできずに、噂で聞いていたほどには涙ボロボロにはなりませんでしたが、十分楽しめました。半分過ぎるあたりまでは、これって単なる高校生の恋愛物なのかっていう感じで先行き不安にはなりましたけど。父から母へのラブレターが実は代筆されたもの、そして現在においてもメールの代筆が二人を結びつけたというプロットは気に入りました。
ラストでジヘとサンミン先輩の関係をくどくどと説明せずに、何となくほのめかすのに留めたのも良かったです。しかし、ジヘの方は母親ジュヒの残した手紙で過去のいきさつの詳細を知っていたとしても、サンミン先輩の方はなんでそこまで父親の過去を知っていたのでしょうか(図書館まで雨の中を二人で走る時に、「番小屋」と言ったり、プレゼントの箱の中のカードの文面がジュナがジュヒの門の前に残したものと同じだったりしたのは、観客に息子だと分からせるための伏線だったのでしょうけど、あまりにも知りすぎているので実は彼はジュナの亡霊なのかとか思ってしまいました)[DVD(吹替)] 6点(2004-02-22 12:56:05)《改行有》
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