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プロフィール |
コメント数 |
32 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
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1. 殺人の追憶
未解決事件ということで最初から結末は分かっていて、どう膨らませるんだろう?大丈夫かしら?と思っているうちに、どっぷりとはまってしまっていました。よく計算されています。非常に重いテーマですが、随所に笑いもちりばめられており、またスピード感もあってダレることなく一気に最後まで観れました。とにかく出演者達の演技が素晴らしいです。葛藤や憤り、不安、焦り、そういった感情が、観ている側にこれほどまでに伝わってくる映画は久々でした。全体的に力強さのある作品に仕上がっています。好評判は耳にしていましたが、なんとなく野暮ったそうで倦厭していましたが、観て良かったと心から思います。作品とは関係ありませんが、井筒監督が偉そうにしているのには納得がいきません。8点(2005-01-30 14:17:32)
2. おばあちゃんの家
繰り返し何度も観られる映画とは言えませんが、静かに心打たれる映画です。
私の祖母は私が生まれる以前に他界していたので、祖母からの無償の愛というものを経験したことがありません。
でもとても共感できたし、感情移入して泣いてしまいました。
祖母がいたらと想像しながら泣いた部分もありますが、
おばあちゃんとサンウとの関係が、
田舎にいる私の両親と私自身との関係とだぶって泣いてしまいました。
憎まれ口を叩いたりする私に、それでも愛を注いでくれ続ける両親に、申し訳ないと思うと同時に、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
田舎に今すぐ帰って親孝行したい!
主演の二人の演技もとても自然で素晴らしかった。
DVD特典のメイキングと監督インタビューもぜひぜひ観て欲しい映画です。[DVD(字幕)] 8点(2004-10-17 22:48:06)(良:1票) 《改行有》
3. われらの歪んだ英雄
一見すると、暗くて重くて難解そうで観るのに途中で挫折してしまいそうな作品ですが、
映画の中で描かれている小学校という狭い社会での子供達の権力争いに非常にリアリティーを感じ、ぐいぐいと映画に引き込まれ、一気に最後まで観ました。
鑑賞後、監督のインタビューを雑誌で読んでこの映画の趣旨を知り、眩暈のようなものを感じました。
この映画は韓国で実際に起きた事件を揶揄した、政治的な意図が込められた作品だそうです。ですがこの映画で描かれる構造はその事件に限定されず、多少なりともヒエラルキーが存在する社会においては、
その社会がごく少数の人からなる小さな社会でも、また国家間という非常に大きな社会でも、普遍的に見られる構造ではないでしょうか。
9点(2004-02-03 19:37:45)(良:1票) 《改行有》
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