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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 箪笥 ホラーという期待度でいえば0点。しかし怖さだけを追求したのではない魅力が今作にはある。それはそこはかとなく流れる家庭崩壊の悲しみである。それは同情という枠をこえ、姉妹の演技に胸を打たれ、母役を思わず憎みたくなるほどだ。そして最大の売りは張り巡らされた伏線の数々とその謎の解明である。鑑賞後、誰もが頭を抱えるであろう。どの場面がどこで繋がっているのか? あの台詞はどんな意味を含んでいたのか? 考えれば考えるほど混乱するであろう。しかしそれこそがこの作品の愉しみ方なのである。いわばこの作品は我々に対する挑戦状なのだ。ホラーファンよりもミステリーを好む人へお薦めの一作。7点(2004-08-29 23:39:17) 2. シュリ 日本やハリウッドでは作れない映画という点をまず評価したい。アクションシーンはハリウッドには及ばないが、なかなか健闘しているほうだと思えた。女の正体は序盤で気付かされるし、オチは読めてしまうものの、最後まで惹き付けるパワーが確かに本作には存在している。魚をネタに使った点もよかったし、ラストも綺麗に締めていたので好印象。しかし俳優陣にどうも魅力が感じられない。女のほうは非常に人間臭さが出ているのだが、肝心の主人公の内面があまり見えてこないのである。主人公の友人も同様。そのあたりをもっと丁寧に描いていれば、さらに涙を誘う作品となっただろう。そう思うとやや惜しい感が残る。7点(2004-06-13 19:47:22)(良:1票) 3. 燃ゆる月 ファンタジーとしてはよく脚本が練られており、セリフにハッとさせられる場面もあった。しかし部族同士の争いという所詮小さな輪の中の話なのでスケールの小ささは否めない。泣かせようとする演出も鼻につく。巨額の制作費のわりに安っぽいCGにも失笑してしまう。しかし村の平和をとるか、己の愛を貫くかという厳しい選択の中で翻弄される若者たちの姿を観ていると確かに泣かせられる。7点(2004-01-27 02:46:09) 4. ボイス 色々なヒット作の名場面を詰め込んだような映画(エクソシスト・リングetc.)。最後の真犯人のオチは予想外で楽しめたが、ホラーとしては駄作。話の運びが強引すぎて無茶がある。「そんなことあるわけない」と思われてしまったらホラーはおしまい。身近で起こるかもしれないという感覚がなくなってしまったら怖くもなんともないからである。娯楽にもならない。ここまで話題になったのが不思議なぐらいである。2点(2004-01-27 01:12:04)
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