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プロフィール
コメント数 2047
性別 男性
自己紹介 ●採点基準
10→おもろい(なんらかの感情が揺さぶられた場合も)
7→ややおもろい(おもろくない事はないんやけど、もうちょい)
5→普通(可もなく不可もなく)
3→今一歩(微妙に退屈)
0→退屈(途中眠たくなったりして最後まで観るのがしんどい)
評価は観たときの体調、年齢、精神状態、その他モロモロに影響されまくってます。独自の映画論なんてなくいきあたりばったりのてきとーさで映画を観ます。すんません。なお社会人ですが精神年齢はかなり子供です。好きなジャンルはホラー、サスペンス、SF

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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順12
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1.  オクス駅お化け 《ネタバレ》 テンポがいいのか、軽いのか、意外とポンポン場面転換があって、なので重厚さがたんないイメージ。あと、どこか貞子的なにおいがプンプンしてて、え?これって実は貞子とつながってると途中、勘ぐってしまいましたが、結局は関係なかったです。地下鉄で霊が悪さして、それを追う記者って映画です。最後はなんか韓国映画っぽいヒネリが効いてて、オチはよかったですけど、途中はやっぱ、軽くて、退屈でしたー。[インターネット(吹替)] 3点(2024-06-29 17:27:32)

2.  女神の継承 《ネタバレ》 Uネクストにて鑑賞。韓国とタイ合作の映画でドキュメンタリータッチで描かれるエクソシスト型のホラー。ドキュメンタリー部分は結構リアルで、田舎の巫女に密着取材するんだけど、よくあるこーゆうホラーで、取材陣がドンドン前に出てくる感じでなく、取材陣は後半まで徹底して無人格で、撮影に徹してるので、前半はNHKなんかのほんまもんのドキュメンタリーを見てる感覚で、役者の演技もすごく自然。んでもってヒロインのミンが前半はかわいーの。ドラえもんの歌とか「アンアンアン」って歌ったりして。しかし、映画が進むに従い、彼女が何かに憑依されドンドン変貌していく様が凄まじく、その奇行とか、タタズマイとかが異様過ぎて、あのかわいかったミンが、こんなんになっちゃうんだとゆう驚きとともに、その動きとか、とにかく不気味過ぎて怖ひ。後半の阿鼻叫喚にいたっては、もう不気味過ぎて逆に美しく見えちゃう所もミン、ってゆーか、その女優さんが凄いのか。対して、そのお母さんの女神降臨場面も、お母さんの狂気に満ちた笑顔とか、周りが一瞬で狂気に陥る状況とか、なんやろ、人知が及ばない存在が降臨してる感が出ててヤバい。んで、おお、女神と憑いた何かとの戦いか?って思いきや、突然、娘に狼狽する母に、何が起こってんのか全然わかなくなるんだけど、それがそのまんま絶望に変わっちゃうってゆう。で、最後のニムの衝撃的なセリフ。あんだけ前半、自信満々だったのに、実は女神バヤンのことよくわからんって、ここで僕もなんか納得、そう、バヤンとか、ミンに憑いた何かとか、それらがどんなもので、何をしたいのか、結局のところ、人間が理解出るのか?そんな風に考えると、鑑賞後に、ジワジワくるもんがありました。ちなみに、確かに赤ちゃんの場面は、みんな、納得いかなくて腹立つかなー。[インターネット(字幕)] 7点(2022-12-10 02:13:53)

3.  殺人漫画 《ネタバレ》 題名そのままのストーリーがまず展開される。ホラー漫画で描いた通りの出来事が次々起こる。漫画で描かれた通りの構図で、漫画で描かれた通りの反応をしてしまい、漫画で描かれた通りの死に方をする。で、刑事がその漫画家を事情聴取って感じ。この刑事がまた変なキャラで有能やねんけどメチャ軽いノリやねん、その部下も軽いノリ。なんでこんなキャラやねんと思っていたら、それがちょっとした伏線にもなってたりもする。あと、ホラー漫画で描かれた事が実際に起こるってのは現実では起こりえないので、真相には当然、超自然的な事が関係してくるねんけど、その仕組みもわりとよく出来ていて、妙に納得できました。ちなみに、劇中、たまに映像が漫画になったり、漫画からリアルな映像になったりするシーンが何回あって、これが観てて癖になるってゆーか、視覚的に楽しませてくれました。[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-09 00:28:28)(良:1票)

4.  暗数殺人 《ネタバレ》 実話を元にしてる映画だからなのか、娯楽性は低く、かといって、リアル感にドキドキもそんなになく、淡々と観終わった感じ。オラオラ系殺人鬼の雰囲気だけは良かったかな。[インターネット(字幕)] 5点(2022-05-07 23:27:16)

5.  悪魔を見た 《ネタバレ》 韓国のこの手のサスペンスは容赦がないです。女、子供も平気でエグく殺したりして、被害者も助からない場合も多く、観る時、だいぶ、心の準備が必要です。この映画も、いきなり冒頭からエグく殺される主人公の嫁さん。感情を遮蔽して距離感をもって観なきゃって感じです。また犯人が野獣みたいな奴で。でも普通の復讐劇にしない発想の新鮮さが韓国映画らしいとゆうか。緊迫感もあって、どーなっちゃうのかが知りたくて、映画には集中させられました。ただ、最後まで観ても、全然スッキリせず、嫌な気持ちだけ残る映画でした。[インターネット(字幕)] 7点(2022-05-07 08:12:37)

6.  コンジアム 《ネタバレ》 ホラー系ユーチューバーがメンバーを集め、霊が出ると有名な廃墟の精神病院へと潜入、それを生配信で放送するって内容。全編、ビデオカメラで撮ってる映像で、固定カメラや、携帯カメラの映像をつなぎ合わせた感じで全体像を見せ、「グレイヴエンカウンターズ」のユーチューブ版みたいな。精神病院の廃墟探索も同じ。ただ、怖さの雰囲気は全然違います。こっちの方はやっぱアジア圏なので、怖さの根源が日本に通ずるモノがありました。ただ、前半、メンバーが仲良くなる模様が描写され、早く本題に入って欲しい人は、ここがダルいかもしれません。僕は、後で、ひどい目にあうってわかっているだけに、メンバーの調子の乗り方がメチャ滑稽に見えて、逆に全然見てられました。てか全体的に面白かったし、怖かったです。特にコワイで印象的だったのは、女の子がおかしくなって黒目イッパイになって、変な言葉を早口で発するくだり。一見、コミカルに見えなくもないんだけど、おかし過ぎて怖いってやつ。後、暗がりで遠くに見える裸の人。近づいてきそうで近づかない、この感じ、コワ過ぎ。ちなみに、リーダーがなんかサワヤカで頼りがいありそうで、でも配信のことになるとブチ切れて本性がでちゃう感じ、リアルなユーチューバーっぽくてマル。[インターネット(吹替)] 7点(2022-03-13 18:12:14)

7.  高地戦 《ネタバレ》 韓国と北朝鮮の戦争で、とある高地のでの戦いを描いた戦争映画。戦争における不条理で、同民族どうしの戦いの虚しさや、戦争とゆうシステムそのもののバカバカしさに特化して描かれていて、ただそれだけでなく、飽きさせない娯楽要素が散りばめられていて、僕的には退屈せずに楽しめました。僕が特に面白く感じたのは、各キャラ設定。なにかを秘めたイケメンな主人公の親友や、心の痛みから逃れるように薬漬けの若い大尉など、それぞれにキャラが立っていて、それらがうまくストーリーの推進力になっているように感じました。中でも中盤に登場する「2秒」と呼ばれる北朝鮮のスナイパーが印象的。相手をどこからともなく撃ち抜き、きっちり2秒後に銃声がなるそのキャラ設定は、実際にそのくだりを観れば、不気味でかっちょよく、ゾクゾクしてテンション上がります。名前からしてなんかかっちょいい。あと、終盤の中国軍も怖くてよかったです。明かりがついた時の、中国軍のその絶望的な多さ。ヒエーッてなりました。[DVD(字幕)] 7点(2016-11-23 14:01:17)

8.  シークレット・サンシャイン 《ネタバレ》 陽射し、陽射しは誰にでも降り注ぐ、しかし秘密の陽射しとなると、それは誰も気づかない。だって秘密なのだから。いやー、これほど観るのに、精神的苦痛を強いられる映画だったとはね。子供さんがいる方には非常に苦しい映画かもしれない。愛する者を失った方なら、わかる表現がそこかしこに。僕は医者ではないので、よくわかんないんだけど、人はものすごい喪失感と自責の念を味わうと、どーゆうわかけか、本当に肉体的な胸の苦しみを受ける。これは、まるで生気を吸い取られるような、毎日、目を覚まして、活動するのがつらくてしょーがないとゆう類の胸の痛みなんだけど、それがこの映画では生々しく描かれていて、もう、僕は観るのがつらくて、つらくて。で、ある宗教の会に行くと、どーゆう化学変化か、その胸の痛みが一時的に和らぐ。自分が今まで信じてなかった事を目の当たりにしたカルチャーショックからか、初めて心を開放したスッキリ感かわかんないけど。でも、こーゆうことあるかもしんない。でも、主役の彼女は、その後、宗教自体のもつある恐るべき真実を目の当たりにすることになる。別に考えたら当たり前のことなんだけど、上っ面で宗教に救われた気になっていると、これは受け入れられない事でもある。そっからは、もうさらに辛くて、僕は何で、こんな辛い映画を見てんだと、彼女の心情を想像すればするほど、こっちまで胸が苦しくなってくる。唯一、この映画を観ていられたのは、ひとえに、ソン・ガンホ演じるジョン・チャンの俗物的な存在感があってこそ。最後の場面、そこにあるのは何だったのか。見てる僕らは気づくかもしれないが、この映画のキャラ達は誰も気づいていない。だって秘密なんだから。あー、でもしんどい映画でした。[インターネット(字幕)] 7点(2016-10-17 14:44:41)

9.  哀しき獣 《ネタバレ》 チェイサーが傑作だったので、同じ監督のこの映画を観てみました。さえない朝鮮族の主役が請負殺人を引き受け、それを実行に移すまではちょっとダラけて観てましたが、そっからの爆発的な加速力に頭クラクラしちゃいましたわ。なになに、なにがどーなってんの?ってゆう主役のパニック状態に連動して、観てる僕らもドキドキパニック感に振り回され、あれよあれよとゆーまに終盤へ。ただし、この映画を見た観客のほとんどは観終わった後に、頭に?マークがつくでしょう。それくらい物語としては複雑になっており、さらに、この日本公開版は韓国版から色々カットされていて、話飛んだ感が所々あります。でも、全部、意図的です。複雑にしたのは、1回見たくらいじゃわかんないでしょ?だから二回くらい見てよねとゆう監督の意図。カットしたのはテンポ重視にしたためです。それで、謎がモヤモヤしていたり、辻褄が合わないやんってゆう部分は確かにあるんですけど、でも、この映画、そんなことはどーでもよくなるほどエネルギッシュなので、僕は観ていて十分楽しめました。特に、主役の逃走劇。すごいです。僕はかつて、これほどギリギリに追い詰められながら逃げる映画をあまり見たことがありません。ヤバいよヤバいよ感はとっくに通り越し、もう無理だろって場面が満載です。普通なら、主役が海に飛び込んで、一旦、休憩でしょ?でもこの映画は、追っ手のボスが自ら飛び込んでまだ追いかけて、さらにその先、予想外で迫力ある逃走劇がまだまだ続くんです。スゲーわ。スゲーと言えば、追っ手のボスのミョン社長、このおっさんがまたヤバすぎる。なんだろ、この得体の知れない怖さは!?これがアジアの大陸系の怖さってゆーやつかいな。とにかく真相とか、物語の細かい部分とかは、わからなくてもオッケーです。そこはなんとなくな感じでスルーして、逃走劇だけに酔いしれろ![DVD(字幕)] 10点(2016-10-06 17:08:21)

10.  群盗 《ネタバレ》 昔の朝鮮半島で、領主により苦しめられた農民を助けるために立ち上がった夜盗集団を描いた時代活劇。まず冒頭がいい。農民を苦しめる領主の前に、突如、現れる夜盗集団メンバー。それぞれが、弓矢や鉄球、格闘などの得意とする技で華麗に敵を懲らしめる。そして荒野を疾走する夜盗集団。そこで各主要メンバーがアップになり、各キャラの名前がドーン!その時の音楽がまた西部劇を思わせるかっちょいい音楽。これはテンションあがりまっせ。でもでも、主役は彼らじゃありません。主役は、この後に登場する冴えない肉屋の職人。彼はその後、過酷な運命を背負って、新たなる夜盗集団の戦士トチとなって活躍する。肉屋職人なので、両手に持つ肉切り包丁が彼の武器。いかしてるー。でも、さらにいかした存在がいて、実はラスボスが一番いかしてる。彼もまた過酷な運命を生き、そして最強の戦士となったのだが、これがまた、めちゃくちゃ強い。どれくらい強いかとゆうと、誰も、この悪を倒せないんじゃないかとゆうほど強い。しかも、悪い、めちゃめちゃ悪い。このラスボスの最後の行動がめちゃくちゃいかしているのだ。中華風の時代劇での武器を使ったが格闘アクションが好きなら観てもいいかも。[DVD(字幕)] 7点(2016-10-03 22:08:20)

11.  海にかかる霧 《ネタバレ》 朝鮮系の人たちを密航させるある漁船の映画。漁船のメンバーの人たちの演技が、もうそんな人にしか見えないので、映画の世界にはすぐに入り込めた。しかし、後半、とんでもない事が起こる。それは予想外だったから、結構、びっくり。描写不足で、なんで船がそんな事になってるかの疑問や、いくらなんでも、クライマックスはホラー映画に寄りすぎじゃないか?とは思うものの、最後まで引き込まれて映画を観れたので、良かったのかな。韓国映画独特の不気味な怖さがしっかり出てる。それにしても、船酔い止めで、指をナイフで切るってのは初めて聞いた。そんなんあるんだ。後、ひたすら女のことしか考えないキャラが最後までブレてない所には、不謹慎だけど、ちょっと面白く感じてしまった。お前、そんな状態でも、女かよ!と突っ込みたくなる。これって実際にあった事件を元にした映画だそうだけど、クライマックスあたりは、さすがに脚色なんだろーなー。[DVD(字幕)] 7点(2016-09-20 19:15:03)

12.  ある優しき殺人者の記録 《ネタバレ》 PОV形式で描くホラー。ある25人を殺した殺人鬼の元へ取材に行く女性の物書きと日本人のカメラマン(白石監督)。殺人鬼はその女性の幼馴染で殺人の理由を話すという。そして二人はとあるボロい団地に行くのだが、そこで明かされる真実はあまりにも荒唐無稽で、殺人鬼は狂ってるとしか言い様がないのだが、やがて、不思議なことが起こり出すとゆう物語。韓国と白石監督のコラボなんですが、とにかくヘンテコな映画です。ただ、白石監督の他の作品を見ているなら、このヘンテコな物語も理解できるとゆーもの。いつものように監督自身も映画に登場するし、いつものように監督が描くウニョウニョ神様も登場。いつものようにクトゥルフ的な要素もある。ただ、リアルな迫力や映画としてのおもしろさに関しては、この映画では、イマイヒトツかな。ナイフをもつ殺人鬼をにらみつつ、ナイフを持った日本人が自分の彼女とセックス、その脇には、これまたナイフを持ったヒロインが身構え、それを撮るカメラマン。この、今どーゆう状況?ってなヘンテコ映像を面白がれるかどーかで評価はわかれるかもしれません。ただ、すごいのが、これ全篇、長回しらしいんです。ノーカット。だから演劇みたいに役者は全部、動きとかセリフとか頭入ってるわけで、そこらへんはすごいと思います。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-26 12:39:24)

13.  スノーピアサー 《ネタバレ》 最初は単にアメリカのB級映画だと思いなんも考えずにパッケージのイメージだけで観始めたわけです。なにやら、地球は全部が氷河で埋め尽くされ、残された人類はひた走る近未来列車の中のみで、最後尾車両はスラム化していて先頭車両グループに虐げられていて、そこからの反乱で先頭車両に向けて戦闘を始めるってゆう設定。なるほど、マッドマックス的な雰囲気のB級かーと思い観てると、ちょ、なに?この残酷すぎる描写は?、なにこのヘンテコすぎる描写は?、ソン・ガンホもおるし、B級にしては、なんなのこのトンデモな感じは!?と、ある疑惑が巻き起こり、橋を渡るとき、誰かの号令で、急にみんなが戦闘をやめて、新年を祝うとこで、ちょっとまって、このシュールすぎる描写は、なんかアメリカ産じゃない、これはどっちかゆーとやっぱ韓国っぽいと思い、一時停止で監督を調べてみたら、あーた、ポン・ジュノ監督じゃあーりませんか。列車内水族館、で寿司、列車内学校、で変な先生と生徒、サウナもあるし、ディスコもあるし、美容院もあるし、よくわからん銃撃戦もある。ヘンテコ列車は地球を走るよどこまでも。やっべぇっぞ!一番味があったのは、やはり、あのPTA代表みたいなおばさん首相ですかねー。キモイぜ。キモすぎて魅力的だぜ。あんた。[DVD(吹替)] 7点(2016-01-09 03:38:35)

14.  サスペクト 哀しき容疑者 《ネタバレ》 設定は違えど、主役の雰囲気、演出、音楽など、韓国版ボーン、といっていいほど似てます。主役がほぼノースタントで挑んだらしく、アクションはかなり派手。カーアクションもハリウッド映画とほとんど遜色ない出来でして、一言で言えば逃亡アクションムービー。細かく観ればツッコミどころもありますが、そんなもの気にさせないくらいテンポの良さと、アクションでグイグイ引っ張っていきます。印象的なのは、主人公を追う暗殺部隊の連中。外見はサラリーマン風だったりする奴が、素早くアクロバットに戦いを挑んでくるってのがおもしろい。あと、別に主人公を追う、特殊部隊の男。こいつが猟犬みたいに主人公を追いかけるのですが、それと同時にちゃんと事件の真相を調べるあたり、男のなかの男って感じでいい味だしてます。いい味と言えば、こいつの部下になったいつもガムを噛むお調子者もいいですね。硬派な映画の、おちゃらけ担当で、画面を和ませてくれますが、それでも、きっちり仕事をこなす所が、三枚目かっちょいい。目を見張るシーンでは、回想で主人公が、なんと絞首刑から脱出するシーン。刑執行後から、どーやって抜け出すかは見てのお楽しみですが、いやありえないんだけど、説得力バッチリ、俺も鍛えればできるんじゃね?感が半端ないです。そしてなんといってもラストです。死んだ妻のセリフが伏線となっているんですが、役者の演技が光りすぎていて、泣ける。映画終わっての余韻もいい感じで、体に力がみなぎるような気持ちにさせられます。[DVD(字幕)] 10点(2015-09-01 12:30:45)(良:1票)

15.  トガニ 幼き瞳の告発 《ネタバレ》 あのキモイ双子のじじいとその周りの取り巻き、裁判官、弁護士などを、全員、ぶちのめしたい衝動にかられて、とにかく観てる間中、怒りがドンドン湧いてきて、そして、涙が溢れて、もう心はぐちゃぐちゃでした。これほど心を鷲掴みにされるなんて。悪役といい、子供達といい、すごい演技力である。ただ劇中で言っていました。世の中を変えるのではなく、世の中に変えられないために戦うと。普通の人間が持つ良心は、複雑に絡み合った社会の中で、時に、自分の人生とのバランスをとりながら、折り合いをつけて、なんとかやりくりしている。目の前にある悪意に対して、正しい事をやりぬくには、そのバランスさえも崩さなくてはならない現実。そこに人は苦悩し葛藤する。主人公が居酒屋を出て車にぶつける怒り、単純に悪を許さないって事なのに。しがらみや権力や毎日の生活や、色んな要素がのしかかってくる。耳と口を防げば楽になるぞと囁く声がする。これは単なる韓国のある事件を扱った映画だけじゃない。こんな戦いの葛藤は、日本でも、世界のどこでもある普遍的なことなのだ。この映画が最後まで溜飲を下げさせないのは、それを僕たちに問いかけてるのかもしれない[DVD(字幕)] 10点(2015-07-28 19:42:12)(良:1票)

16.  母なる証明 最近、韓国映画を観るにつけ、韓国映画にはジャンルのカテゴライズを決められない映画が多いなーと思います。これはある意味、ハリウッドの作品にならされた僕なんかは、観ていて、どーいった感情で観ればいいか決めかねて、居心地を悪くさせる傾向にさせます。特にその傾向が強いのが、ポン・ジュノ監督の作品でありまして、「殺人の追憶」も「グエムル」も観ていて、戸惑うばかり、でも作品自体のレベルが高いのか、結局は面白いと納得してしまうとこがすごい監督さんだなーと。そんな監督の作品ですから、ある程度覚悟はしていたんですが、今回のは特に、なんじゃこりゃああ!でした。そのジャンル越えはもうすでに冒頭から始まっていて、草が生えた広々としたところで踊る年配の女性、笑っていいのか、すがすがしい気持ちになっていいのか、しかし、かすかに蠅の飛ぶ音がしており、禍々しさも感じるのです。それは特に印象に残ったシーンである、ウォンビンの携帯パカパカシーンも同じで、生々しいリアルな仕草で、めちゃくちゃ怖くも感じ、知恵おくれとゆう背景で切ない気持ちにもなり、笑ってしまいそうにもなるのです。どんなモードで観ていいかわからなくなり、思考停止で冷めた目で引いて見てしまった部分がかなりありました。でも、かなりドキドキするシーンもあります。母がある部屋からこっそり抜け出るシーン。とにかく、全体的にすごい作品であることはなんとなくわかります。観てる間は、前のめりでした。でも、観終わってから、どんな気持ちになればいいのか理解できないのです。あ、そうか、ただ狂ったように踊ればいいんだ。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-08 03:46:44)

17.  共謀者 もともと韓国映画はあまり観ない方だったんだけど、レベルの高い作品を何個か見て、その完成度の高さにはまってしまい、この映画も特に有名じゃないけど観てしまった。韓国映画は描きたいもののためなら、倫理観など軽くふきとばし、とことんまで残酷さと題材を追求する凄みがある。この映画も、見る人によっては、その最低最悪ぶりに、反吐が出てしまうほどの内容であった。まず問題なのは、主人公にまったく感情移入できないところ。なぜなら、主人公は臓器売買組織で働く男であり、その仕事は、臓器売買のために特定の人間を拉致し解体まで実行する怪物たちのひとりであるから。一応、足を洗おうとしていたり、過去に悲劇があったり、ちょっといいこともしようとしたりしてるが、今までやってきたことが最低最悪であり、いろんな問題点も個人的なことばかりなので、クズであることに変わりはない。だからほとんどの人は感情移入できずに、この映画と距離を置くことにはなると思う。前半のダラダラした展開も僕にはちょっと退屈だった。しかし、後半、この映画は観客に牙をむけてくる。まず、その犯罪の実態をドキドキ感を煽って、犯罪者目線で描くので、観てる者は自分もその犯罪に手をかしてるよーな本当に嫌な気持ちになる。その後に、たたみかけるように、恐ろしい真実が次々と明らかになる。そして、ただ、ただ突きつけられる嫌な現実に、どんどん嫌な気持ちになるしかなかい。フィクションとはいえ、実話をベースに作られている。臓器売買の闇がいかに巨大で深く恐ろしいものであるかを、観てる者は知ることになるのだが、そのために、こんな嫌な気持ちにさせられるとわ。だからオススメはしない。ちなみに韓国映画お得意のエンディングクレジットの途中でのオマケの物語がある。これで、もっと嫌な気持ちになる。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-07 17:22:39)(良:1票)

18.  カエル少年失踪殺人事件 韓国で実際の未解決事件を題材に、映画を作るといえば「殺人の追憶」が有名ですが、それに近い映画です。ただし、「殺人の追憶」とはまた違った要素を取り入れ、どちらかと言えば、その被害者の悲痛な想いを根底にもってきており、子供がいる親が観れば、胸がとても苦しくなる映画です。ただ、それだけでないところが、この映画のすごいところで、サスペンス的な要素もきっちり入れており、特に中盤の騒動と後半のある出来事にはドキドキしてしまいます。そして、それ以上にすごいのが、人間の偏見をもった視点がいかに恐ろしいことかを、観てる者を巻き込んで描いてるところです。車の窓越しに見るある人物の顔、この恐ろしい表現がどんな事態を巻き起こすか。主役が番組のためなら、でっち上げも平気でするマスコミの人間で、このクズっぷりに、主人公に感情移入しにくいのですが、クズが事件の真相を追うって構図がおもしろく前半はそれだけでグイグイ引っ張られます。特に印象的だったのは、後半に登場するある人物の目です。とてつもなく恐ろしい目の演技をしてくれます。人ってあんな目になれるんですね。とにかく人間ドラマ、推理サスペンス両方の要素がつまったこの映画、時間を忘れて見入ってしまいました。[DVD(字幕)] 10点(2015-07-07 03:44:21)

19.  新しき世界 《ネタバレ》 潜入捜査ものとギャングの権力抗争ものを足したような作品。なんともいえない緊張感と残酷さを醸し出して、冒頭から突き進む。ボッコボコにした人間にセメントを飲ませるヤクザ流の殺し方から始まるこの映画、セメントに沈めるってのはわかるけど、飲ませるって、こんな殺し方見たことねーわ。ヤクザの権力抗争、その渦中にいる潜入捜査官の主人公、彼の潜入中の立ち振る舞いが、淡々としている。しかし警官の上司に会うときは、一転して、苦悩する人間の顔になる。そんな彼の行く末をドキドキしながら楽しめた。派手なシーンや直接的な残酷描写はあまりないが、主人公の顔つきを観ているだけで、その苦悩と葛藤が伝わってくるので、BL好きな女性には特におススメじゃないだろうか。警官、ヤクザ、そんな肩書きより人間同士ウマが合うかどうか。ただ、個人的にちょっとおしいのが、映画全体が少し長いところ。中盤、テンポが若干遅いように感じた。じっくり腰を据えて描いているのは、わかるんだけど、集中力がちょっと削がれたかな。[DVD(字幕)] 7点(2015-07-06 18:01:51)

20.  チェイサー (2008) 《ネタバレ》 実際の事件では、この犯人はバツイチであり、子供も一人いたそうです。最初は資産家を殺していたそうですが、交際していた風俗嬢に捨てられてから、女性もターゲットにしたそうです。逮捕の顛末は、映画とは全然違うみたいです。つまりほとんどがフィクションみたいです。んなことはどーでもよくて、映画のほうは、どーだったかとゆーと、もう、すげー腹立ったよ、商店のおばさんと、寝てる警察、釈放させた上層部の男に。特に商店のおばさん、余計なことゆーなやーって、思わず口に出てしまったくらい腹立った。しょうがないんだろうけど。そして、映画を観てる間、ずーっと緊張して、ドキドキしまくって、疲れた。まー、本気で怒るぐらい、映画を堪能したってことなんだろうなー。怖いわ、韓国映画。[DVD(吹替)] 10点(2015-07-04 04:31:09)(良:1票)

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