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プロフィール
コメント数 110
性別 女性
ホームページ http://yhlee.org/movies/
年齢 61歳
自己紹介 韓国映画多めです。

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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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1.  永遠の片想い 韓国での公開年は2002年。ということは、チャ・テヒョンは26歳、ソン・イェジンははたち、イ・ウンジュは22歳である。ついでにいえば、いまをときめくムン・グニョンのスクリーンデビュー作がこの映画で、当時15歳。キム・ナムジンも出てたのはぜんぜん知らなかった。貸し本屋のおにいちゃんが出たときは、あれ?と目を引かれたのだが、顔がなかなかはっきり映らなくて、確信したのは最後の軍隊のシーンだったりする。 いや、話がそれた。役者の実年齢はあまり関係ないのかもしれないが、この映画の清新な味わいは、やはり主演の3人の清潔感にあると言えるだろう。ほんとに自分たちが青春まっただなか、っていう雰囲気は、作ろうと思って作れるもんじゃないんだよね。その年齢でしか表現できないものって、やっぱりあるような気がする。 タイプの違う美女ふたりにはさまれるのは、チャ・テヒョンくんじゃないといけない。もっと絵に描いたような花美男だったりしたら、そうでなくても少女マンガのような脚本なのに、クサくて見るに耐えなくなりそう。 確かに泣かせる映画なのだが、見た後は妙にすっきりする。ストーリーは三角関係とか、友情と恋愛とか、とくになんてこたないのだが、時間を行ったり来たりすることによって、伏線がきれいに回収されていくからかな。セリフがシンプルで、長台詞がほとんどないことも、その印象を強めているのだろう。 3人が小旅行をするシーン、再会シーン、バックのしたたるような緑が美しい。[DVD(字幕)] 7点(2007-11-26 20:29:11)《改行有》

2.  酔画仙 イム・グォンテク印の美しい映像が、どうも絵葉書みたいに安っぽく見えたのはなぜだろう。エピソードも細切れで、韓国近代史のお勉強にはいいかもしれないが、感情のうねりというものを、いっさい拒否するような編集である。 チェ・ミンシクは、顔も体も、たるみすぎ。放蕩を尽くしたという人物像だからそれでいいのかもしれないが、無頼というより、むさくるしいとしか見えなかった。 アン・ソンギの老けメイクはひどかった。墨でシワをかくなよ。。[映画館(字幕)] 4点(2007-11-26 20:21:38)《改行有》

3.  真実ゲーム 「眼力(がんりき)」じゃなくて「目力(めぢから)」などというアヤシイ日本語が似合うハ・ジウォン。 5年前の作品で、これが映画デビュー作ということだが、アン・ソンギ大先生と立派にタメを張ってます。いやー、えらいもんだ。 ところで、チョ検事(アン・ソンギ)の娘はいったいどうなっちゃったんだろうか。仕事一筋で、高校生の娘の気持ちなんてさっぱり理解しようとしない、ありがちな父親、という家庭内の立場。捜査のために、娘の PC を使って、娘になりすましてチャットをしたりして、それを知った妻(ヤン・ハン尚宮・ミギョン)に、「あなたは変態よ!」とまでいわれているのだが、なぜかそれは字幕では割愛されてしまっている。そして、重要な事件からははずされ、容疑者の小娘には翻弄され、という職場での立場があまりリンクせず、オヂサンはつらいよね、というだけで終わってしまったので、なんだか食い足りない。 ロックシンガーといえばクスリ、マネージャーはファンの女子高生たちを食い放題、当の女の子たちは酒は飲むタバコは吸う気に入らない同級生はリンチにかける、という具合で、アイドルとその追っかけへの悪意まるだしの演出も、ずいぶん古臭い。 『バリでの出来事』で、ハ・ジウォンの親友ミヒ役をやったシニが、チョイ役で出てます。[DVD(字幕)] 5点(2007-11-26 20:14:41)(良:1票) 《改行有》

4.  デュエリスト 韓国サイトの VOD で。字幕無し。 劇画が動いたら、こんな感じかなぁ。スタイリッシュな映像はいいのだが、最初から最後まで狙いすぎなので、見ていて疲れた。朝鮮時代の市場の雑踏の描写はよかったけど。 しかし、ハ・ジウォンが左捕庁(警察)の刑事で、贋金作りの捜査って、ドラマ『茶母』の冒頭部分と設定がいっしょなんですけど。まさか最後にカン・ドンウォンが「わたしはお前の兄」とか言い出して「オラボニ!(お兄様)」ってオチじゃないだろうなぁ、と疑っていたが、さすがにそこまでマンガじゃなかった。 と思ったら、ドラマとはまったく別の話だが、この映画もマンガの『茶母』が原作だそうだ。そりゃ、似てるはずだ。 アン・ソンギが妙なセリフ回しで、実に楽しそうに演じていた。[インターネット(字幕)] 4点(2007-08-21 07:41:26)《改行有》

5.  ユア・マイ・サンシャイン 《ネタバレ》 韓国のサイトで見たため、字幕無し。 『スキャンダル』では、凛とした気品のあるたたずまいを見せていたチョン・ドヨンは、この映画での役どころは田舎のタバンのアガシで、最初は実に安い女に見える。日本語だと、喫茶店のウェイトレス、といいたいところなのだが、実際やっていることは、コールガールである。店は真昼間から営業していて、ふつうに喫茶店として利用する客もいるし、ホテルなどから電話で注文があると、コーヒーを持ってスクーターで配達(ほんとの商品はコーヒーではなくウェイトレス自身)、という調子で、妙にあっけらかんとしている。 いわゆる風俗嬢であるチョン・ドヨンに、ファン・ジョンミン演じる、農家の次男坊で、母親と暮らしている36歳のさえない独身男が岡惚れし、彼女のすべてを受入れ、まったく揺るぐことのない愛を捧げるという、純愛物語なのである。こう書くと、実にアホらしいし、実際純愛などというものは、他人から見ればアホとしかいいようのない世界なのだが、この映画は、そのような純愛を描いて、まったく飽きさせることなく、物語にきっちりとひきこんでくれる。 ファン・ジョンミンも、存在感のあるいい演技だが、チョン・ドヨンがとにかくすばらしい。にこやかでいながら、内に猜疑心を秘めたはすっぱな表情、愛に酔う幸せいっぱいの表情、そしてラストの出所してくるシーンの透明な美しさに満ちた笑顔など、彼女の顔を見ているだけで飽きない。 刑務所の内と外に引き裂かれて、面会所で泣き叫ぶシーンよりも、新婚ほやほやの幸せの中で、永遠の愛を誓い合う、見てるほうが恥ずかしいようなべたべたのシーンのほうが哀切に感じるのだから不思議なものである。 ちなみに、彼女が犯した罪は「エイズ予防法」違反で、HIV 保菌者であることを知りながら(実際は知らないのだが)、売春を続け、無防備なセックスをしたというもの。このカップルは、実在のモデルがいるのだそうだ。エイズへの偏見や差別も淡々と描かれている。 しかし、刑務所の中で、彼女が顔や腕の湿疹に気づいて発病の恐怖におびえる、というシーンがあるのだが、その次のシーンではすっかり元気そうになっているのは、いったいどうなっているんだろうか。男性にいたっては、自分が感染することへの恐怖はまったく描かれず、大事な彼女が死ぬ心配ばかりしている。さすがにこれは、ちょっと現実的じゃないような気もしたが。[インターネット(字幕)] 7点(2007-08-20 23:13:37)(良:1票) 《改行有》

6.  オアシス 分析したりすると野暮になってしまう話。まるごと飲み込んで楽しむのが吉。そう、確かに苦い味はあるが、とても楽しい話なのである。 「グリーンフィッシュ」でも主人公の兄弟たちが生き生きと描かれているが、この小説でも兄弟の関わりが重要なポイントになっている。それにしても、ジョンイル、ジョンドゥ、ジョンセって、なんつーいいかげんなネーミングだ。(正一、正二、正三みたいな感じ。)[DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2007-08-20 23:11:34)《改行有》

7.  四月の雪 ペ・ヨンジュンの新作の監督がホ・ジノだと聞いて、「そんなの、一般受けするような作品が出てくるわけないだろ」と思ったのだが、予想よりはるかに遊びのない、突き詰めるような作品だった。これで、これだけの動員なら御の字じゃないの。 しかし、ふつうの男性が脱ぐと腹筋割れてるってどうよ。[映画館(字幕)] 6点(2007-08-19 23:55:53)《改行有》

8.  TUBE/チューブ サスペンスの盛り上げ方はけっこうよかったんだけどなー。なにせ登場人物もストーリーも詰め込みすぎで、説明不足、消化不良。 パク・サンミンの無表情な悪役ぶりは最初はよかったんだけど、なんで追っかけてくる刑事をさっさと拳銃や刃物で始末せずに、素手の戦いに固執するかな。だいたい、指名手配されてるのに、ふつうに顔をさらして行動してるのも不可解だし。 ペ・ドゥナは、この映画でもとても魅力的だが、なぜ命をかけてまでキム・ソックンに肩入れするのか、よくわからん。事件が起こるまでのエピソードでは、「ちょっと片想い」程度の感情にしか見えない。背中のギターケースもなんの説明もなく、ストーリーになんの役割も果たさない。 ストーリーにからんでこないといえば、クォン・オジュンが最後まで賑やかし役という程度だったのも、残念。ポン・テギュも出てたけど、ほとんど見せ場なし。 まあ書くときりがないのだが、脚本の段階でもっと整理するべきだったろうなぁ。 思わせぶりな音楽が多用されていて、うるさいくらいだったが、映像の雰囲気とはよくあっていて、これはこれで正解だったと思う。 ソウルの地下鉄って、有事の際の退避場所になってるんだ。。。高速道路がいざとなったら滑走路として使えるという話はよく聞いていたのだが、軍事境界線からの距離を考えれば当然のことなのかもしれない。[DVD(字幕)] 5点(2007-08-19 23:52:27)《改行有》

9.  MUSA-武士- 砂また砂の中で、のた打ち回るような戦いが続く。バックが単調なせいか、ストーリーも若干単調な感が否めない。 「こんな小娘ひとりのために。。。地獄だ」元の将軍(ユー・ロングァン)のこの言葉がすべてを物語っていますな。セリフはちょっとうろおぼえだけども。 チャン・ツィイーは権力者の娘、というところに価値があるので、別に美貌である必要はないのだけれど、たくさんの男が命をかける対象としては、やはり傾国の美姫を期待するところ。きれいはきれいなんだけど、要するに「小娘」なんだよね。まあそのほうが、戦いのむなしさが強調されてよかったかもしれない。 チュ・ジンモとチョン・ウソンは演技にとくに難はないのだが、2枚目過ぎて重みにかける。美男俳優というのも、こうなるとつらいものである。ユー・ロングァンや別将役のパク・チョンハクみたいなのが、「男」の顔でしょう。 アン・ソンギの哀愁ただよう芝居に1点追加。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-19 23:44:57)(良:1票) 《改行有》

10.  マラソン(2005) チョ・スンウの演技のすばらしさは、まず最初に言っておかなければならないだろう。わたしは、身近に自閉症の人や知的障害を持った人と接したことはないので、ほんとうにそれらしいのか、ということは断言できないのだが、ほかの映画の少しクールな印象のチョ・スンウとは、まるで別人だったということは、はっきりいえる。 母親役のキム・ミスクもほとんどノーメイクで、生活感がよく出ていた。まあ、生まれついた美貌はそれでも隠せないが。息子のために必死で生きていながら、孤独にさいなまれている様子がひしひしと感じられたのはさすが。 雨が降りしきる中、幼い息子の手をかざし、ふたりともびしょぬれになりながら、「雨がざーざー降ります」という言葉と、手のひらに受ける雨の感覚とを結び付けようとする母。『奇跡の人』かよ、と思ったのだが、その後何度も出てくる、手のひらに雨を受ける、手のひらに風を受けるシーンを見ると、言葉を使うことによって、社会の側に障害のある子を引き寄せる、という以上の意味があることがわかる。 「がんばる障害者」をほめたたえる、みたいなのは好きじゃないのだが、そういう「美談」が持つ臭さを、母親のエゴを描くことによって、うまく回避している。音楽がちょっと狙いすぎのような気もしたが、まあ「感動作」には違いないんで、そのへんはしょうがないかな。 人にものをあげる、もらう、というやり取りの中で、相手との距離や好意を計る、という、この社会のお約束の外にいる主人公。決して他人から食べ物をもらわない、という母親のしつけが痛々しい。それだけに、主人公の練習に伴走して、いっしょに倒れこんだコーチに、水をわたす、という行動が、大きな意味を持つのである。 映画というのは、登場人物の心情を言葉以外の方法で見せるものだ。言葉で心情を表現することがむずかしい主人公だからこそ、走る主人公の目から見た、すぎさっていく風景を輝かしく描くことで、彼の喜びが伝わってくることこそが、この映画の最大の成功だと思う。 ラスト近くのファンタジックなシーンは、『ビッグフィッシュ』のラストを彷彿とさせた。全体に笑いも多く、歓喜を描いて終わる映画である。泣けるシーンもあるのだが、それを期待していくと、肩透かしかもしれない。 脇もみなよかったが、弟役のペク・ソンヒョンのみずみずしい演技が印象的だった。[映画館(字幕)] 8点(2007-08-19 23:33:53)《改行有》

11.  純愛中毒 《ネタバレ》 決して退屈な映画ではないし、俳優の演技もよかったのだが、なんとも納得いかないのが「世間」との関わりがまったく描かれていないこと。 兄の死後、弟が兄嫁といっしょになる、というのは、韓国社会では道徳的な非難は免れないと思うのだが、その部分はまったく切り捨て。兄は家具作家としてそこそこ名のある人物のようだし、弟のほうも、カーレーサーで、世間的に無名の人物ではないようなのだが、兄の死後、それまでまったく別の職業についていた弟が、兄とそっくりの作品で展示会をやるという不思議に対して、なんの反応もないのである。 親類縁者、友人はまったく出てこない。彼ら3人の世界に割り込んでくるのは、弟を慕っていた女性だけで、彼女も弟との愛しか眼中になく、「世間」の役割は果たしてない。ドラマだと、そのネタで20話くらいは簡単にひっぱれそうだけどなー、なんて思うのは、わたしが韓国ドラマを見すぎなのか。 メイクなどの助けをまったく借りず、別の人物を表現するというのは、俳優にとって腕の見せ所だと思うが、イ・ビョンホンはらくらく合格。色男なだけじゃなく、うまいねー。イ・ミヨンは前半の幸せいっぱいの表情と、後半のすがりつくような瞳の対照が印象的。イ・オルの包容力の表現もすばらしかったし、俳優陣がいいだけに、設定の甘さがつらい。[DVD(字幕)] 6点(2007-08-19 23:31:03)《改行有》

12.  英語完全征服 完全にマンガ、というか、実際にアニメとの合成シーンもちょこちょこ出てくるのだが、勢いのある少女マンガみたいで、けっこう好きだなー、これ。 イ・ナヨンのコメディ演技もいいし、チャン・ヒョクの軽いにーちゃんぶりも、実によく似合っていた。ケンカするときは、女の子でも、やっぱりパッチギらしい。 アメリカ人の先生が、まだ韓国語がヘタでパンマル(ぞんざいな言葉)しか話せないのだが、きれいな若い女性が、まったく場違いな乱暴な言葉を使うおかしさとか、韓国語なまりまくりのおじさんが、丁寧語を方言で指導しちゃうおかしさ、かわいらしさが、字幕じゃちょっと伝わらないかなー。「言葉は人格なんだからていねいな言葉を学びなさい」というのは、アホなシーンの連続の中で、とても感じが良かった。このへんが、ラストの告白シーンにもつながるわけよね。[DVD(字幕)] 7点(2007-08-17 22:42:34)《改行有》

13.  スカーレットレター(2004) 《ネタバレ》 主人公が、美しく才能のあるふたりの女性を妻と愛人に持つ、という設定が、まず納得できない。金持ちでもなく、それほどハンサムでなくても、なんとなく憎めなくて、女性をひきつけてしまう男というのは、確かに存在するだろう。でも、ハン・ソッキュ演じるキフンは、ただ身勝手なだけで、どこにそんな魅力があるのか、いっこうに見えてこなくていらいらしてしまう。ラスト近く、閉じ込めらてからの錯乱の演技はさすがだが、それだけが見所、っていうのでは、あまりにさびしい。 イ・ウンジュ演じるカヒが、キフンの妻であるスヒョン(オム・ジウォン)と学生時代に愛し合っていた、と告白する場面がある。回想の中で、真っ赤なシルクのシーツの上でふたりが抱き合うシーンは実に美しいが、それがただのサービスショットに終わってしまったのが惜しい。こういう設定にするのであれば、カヒもスヒョンも、ほんとうに愛しているのはキフンじゃなく、ただお互いを愛するがあまり、間にはさまったキフンをとりあっていただけ、っていうほうが、よほどすっきりする。カヒのほうは、キフンにぞっこんだし、スヒョンのほうは、最後までほんとうはどちらを愛していたのか、はっきりしないままである。 殺人事件の被害者の妻であるキョンヒ(ソン・ヒョナ)との関係も中途半端。仕事以外のつながりがあまりないし、やはり最後に、カヒを失ってしおれているキフンに、駄目押しをするようにショックな事実を告げて、さらっと去っていく、というような場面がほしい。 要するに、女3人とよろしくやっているつもりが、実は3人それぞれにいいように利用されていただけだった、っていう話でもないと、ハン・ソッキュがこの役をやる理由がよくわかんない。仕事はやめたが、妻とは結局どうなったか説明がないし。人格破壊されるくらいこてんこてんにだまされて、職も妻も愛人もすべて失う、っていうラストなら、後味悪いなりに納得いったと思う。 これが遺作になってしまったイ・ウンジュだが、冒頭のシーンの歌が、けっこうよかった。ピアノのほうは、プロをめざした腕前だというし、何度言ってもしかたないが、つい言ってしまう。ほんとうにもったいない。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:28:45)《改行有》

14.  われらの歪んだ英雄 寓意がはっきりしすぎて、予定調和的におさまってしまうのがつまらない。2時間というのも長すぎる。チェ・ミンシクはいったいいつ出てくるんだ、と思いつつ、つい最後まで見ちゃったという感じ。 いまではくたびれた中年男の役がよく似合うチェ・ミンシクだが、この映画では、理想に燃えた若い教師役をさっそうと演じている。 子供たちの演技は、ほんとうに自然で、「子役臭さ」がない。『大長今』の子役たちの演技にも驚いたが、この映画もすごい。 『蝿の王』といいたいところだが、40年以上前の田舎の小学校で、子供たちはみないがぐり頭、当時は、男女別クラスだったようで、ほとんど全編小汚い少年たちの勢力争いなので、サル山を見てるような気分になる。まあ、おとなの勢力争いだって、サル山とどう違うんだ、といえばそれまでだけどね。 体罰をする側もされる側も、体罰というものになれきっている様子がありあり。韓国の映画やドラマを見ていると、なにせすぐ手が出るし、男は力だ、といわんばかりのシーンが多くてうんざりするのだが、こういう教育を受けていればそれはそうなるよね。 『八月のクリスマス』『サンドゥ、学校へ行こう』などなどでおなじみのシン・グの無気力教師ぶりは、よかった。つか、ふつうに授業をやっていて、子供の能力もわからない教師っているんだろうか。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:26:17)《改行有》

15.  二重スパイ 《ネタバレ》 主人公は、北から亡命してきた元軍人というか、諜報部員で、韓国の安企部に勤めることになる。だが、亡命は偽装で、韓国に革命を起こすため潜入してきたのだ。彼は、韓国で数年を過ごし、監視付きながらもそれなりに楽しみもある生活を送っている。だが、党への忠誠心はゆるがない。 彼自身はエリートだから、北にいるときだって飢えるようなことはなかっただろうけど、祖国の置かれている経済的な苦境がわからなかったわけがない。実際に目にする南の物量と情報の量を見て、彼の気持ちはほんとうにゆるがなかったのだろうか。1984年ころだと、韓国でも今に比べれば豊かさはそれほどでもなかったろうし、まだ夜間外出禁止令があったころで、民主主義とかいっても、政治的な自由なんて画餅にすぎなかった。だが、北と比べると経済的には大きな差がついていたのも間違いない。映画にはそこがまったく描かれていないので、どうもいまひとつ感情移入できないのだ。 人は、実際に目に入っているものが見えているとは限らない。見たくないものはいろんな理由をつけて、意識的にしろ無意識にしろ、見えないようにしてしまうことだってできる。韓国に生まれ育った主人公の恋人でさえ、革命を信じてスパイとして活動していたのだ。 彼女は主人公を失いたくないという気持ちから党を裏切ったけれども、主人公はなにを信じて、なにを信じられなくなったのか。彼はなにを見ていて、なにを見たくなかったのか。そのへんは、映画で描くのはむずかしいとは思うけど。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:24:35)《改行有》

16.  ホワイト・バレンタイン 映画の内容は、チョン・ジヒョンかわいいね、で終わっちゃう程度のものだった。韓国の地方都市のなつかしいような風景の中で、淡々と話が進み、淡々と終わる。つまんないわけではないけど、盛り上がりもない。 パク・シニャンの酔っ払いシーンの演技があまりにもおおげさで笑えた。それじゃコントだって。オーバーアクションっていうのは、このへんのことなのかな。回想シーンでスーツ姿も披露しているのだが、ほんとに有能なサラリーマンに見えるよ。後のキジュだね。 チョン・ジヒョンが住んでいる建物は、1階が書店で2階が住居になっているのだが、ちょっと不思議な形で、とてもすてきだった。 チョン・ジヒョンに思いを寄せる近所の青年の役でヤン・ドングンが出ていて、最初はっきり顔が映らないうちから「あれ? ヤン・ドングン?」と気づいたのだから、この人もちょっと尋常じゃないオーラが出ている感じがする。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:21:41)《改行有》

17.  ハッピーエンド 韓国版のため字幕無し。 本編が始まって3分もたたないうちに、いきなり激しいセックスシーンで驚く。チョン・ドヨンがなんでここまでやるかなぁ。 情けない夫のチェ・ミンシクに対して、顔よし、体よしのチュ・ジンモのはずなんだが、どうもチュ・ジンモがかっこよく見えない。チェ・ミンシクのほうがずっとセクシーじゃん。という、わたしの好みは偏ってるんだろうね。 ロータリーを囲んで円形に建っているマンションのデザインがおもしろかった。[DVD(字幕)] 5点(2007-07-27 18:19:51)《改行有》

18.  ペパーミント・キャンディー ソル・ギョングのカメレオンぶりは、評判どおりすごいよ。妻役が、『大長今』でチャングムの師匠、医女長徳役の人だったのでへーという感じ。主人公の年齢設定は、わたしより2歳くらい上で、光州事件など、この時代と青春時代が重なっている人間にとっては、いろんな感慨を禁じえない。大学時代よく歌った「アチミスル(朝露)」という曲も、劇中で使われている。[DVD(字幕)] 8点(2007-07-27 18:13:08)

19.  殺人の追憶 ネットの映画評でもけなしてあるのは見たことないくらい評判のよい映画だが、いやー、やっぱりすごかった。これは映画館で見ないともったいない。CGとかスペクタクル映像がどうのじゃなくて、画面いっぱいに広がるソン・ガンホのアップが見ものなのである。あと、パク・へイルがすごく印象的だった。[映画館(字幕)] 8点(2007-07-27 18:09:37)

20.  猟奇的な彼女 ふつうにおもしろいラブコメディ。ちょっと長くて途中でだれたけど。 映画の中身より、なんでこれがこんなにヒットしたかというところに、興味がある。『痴人の愛』じゃないけど、女のわがままに奉仕することに喜びを見出す、みたいなマゾ的な男って、あまり韓国映画で描かれることがなかったんだろうか。チョン・ジヒョンの「ぶっ殺すからね!」はよかったけど、ヒロインがこのくらいかわいくないと、成り立たない映画だよな。[DVD(字幕)] 6点(2007-07-27 18:08:23)《改行有》

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