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【製作国 : 韓国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 退屈はしなかった。 まあまあ面白い。 韓国映画に疎いアメリカ人が本作を評価するのも頷ける。 でもねえ…。 今までの全ての映画鑑賞人生で、これが普通以上に面白い映画かと聞かれれば、ノーというしかない。 ラストのパーティーでの惨劇も、如何にも韓国映画らしいし、目新しさはなかった。[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-11-19 19:29:21)《改行有》 2. 母なる証明 久々に韓国映画を観たけど、私が見た韓国物って知的障害者をネタにしたものが多くて、正直「またか…」って感じでした。監督の「殺人の追憶」に似たカラーが出ています。これって「どんでん返し」なんでしょうか? 不完全燃焼の終わり方に納得いかなかったです。[DVD(吹替)] 6点(2014-08-15 22:59:05) 3. ポエトリー アグネスの詩 《ネタバレ》 おばあさんと呼ぶにはファッションセンスがいいし、若々しいです。主人公のおばあさんが詩のサークルに入り、どうすれば詩を書けるようになるか、とても悩むんですが、冒頭の若くして命を絶った女性について、彼女が近づけば近づくほど、詩の形が形成されていくのです。 感情移入できる人間が少ないので難しい映画ですね。 死んだ女の子の写真を横にテレビを観る孫の心境。 お金で解決させようとする親たちの心境。 おばあさんは常に詩を作ろうと頭から離れることなく、いろいろなものを発見していくのです。 アルツハイマーと診断された彼女が限られた時間の中に貴重なものを沢山拾っていく様の一つ一つに感動しました。 出来上がった詩は皮肉にも死んだ彼女アグネスの声に変わっていったのが悲しかったです。[CS・衛星(字幕)] 9点(2013-06-05 04:03:15)《改行有》 4. エイリアン・ビキニの侵略 時間返せ!時間返せ!時間返せ!…[CS・衛星(字幕)] 0点(2013-01-12 05:59:06) 5. マラソン(2005) 《ネタバレ》 可でも不可でもない評価が沢山目についたが、私も同じ感想を持った。 しかし、日本で作られるテレビ局がスポンサーについたドラマよりは価値があると思う。 私自身、障害者で今は一人で生活しているが、自閉症の子供を持つ母親の苦労というものは想像以上に辛いと思う。 しかし、本作では、その母親の苦労は周囲からの冷たい視線ばかりが多く見られ、もっと他に辛いことはあるだろうにと、ツッコミを入れたくなる。 プールに溺れた母親の視線から映る息子の姿をきっかけにストレスが爆発したのだろうか?突然マラソンを否定する母親の気持ちがイマイチ感情移入できない。 実話、実話といえば感動すると思ったら大間違いだ! 本作の宣伝マンのセンスを疑ってしまう。 マラソンに再起してから、スーパーマーケットや地下鉄の駅、草原でシマウマと走ったりする演出は失敗だと思う。 私は見過ごさなかったが、駅でチカンされた女性と青年を殴った男まで応援していたのにはマイッた(笑)。 全編通して、父親、弟、コーチの描写が中途半端。実話にこだわらなくても、母一人子一人にしてしまえばいいかと思う。 [DVD(吹替)] 6点(2010-10-26 00:45:44)《改行有》 6. シークレット・サンシャイン 《ネタバレ》 溺愛していた息子が殺され、張り詰めた気持ちを宗教に傾けていく主人公に、気味の悪い緊迫感を覚えました。この何気ない空気の流れが、いつ変化していくのか、ハラハラしながら観てしまいました。 張り詰めた気持ちを入信することで現実を受け入れた主人公は、刑務所で既に入信して安堵している犯人を見て困惑し、今度は憎む相手を「神」に変えていくわけです。 誘惑される信者、徹夜の祈祷会で割れた窓ガラス……空を見上げ「神」に挑戦する彼女の気持ちが痛いほど伝わり、胸が苦しくなります。 世界最多の宗教数を誇る日本で、こんなテーマの映画は作れませんよ。絶対に! 私には登場人物全ての描写が限りなくリアルに見えましたが、特定の宗教をしている人たちには受け入れられないかもしれません。 誘拐殺人犯の娘が相変わらず町にいるのは疑問に思いましたが、ラストで、主人公の切り落とした髪が、陽の当たる場所と影になる場所にさりげなく舞っていくシーンに、どう考えていいのか戸惑いも感じました。 いかにも、この監督らしい作品です。 [DVD(吹替)] 9点(2009-10-11 18:31:01)《改行有》 7. ペパーミント・キャンディー 《ネタバレ》 物語がさかのぼっていくアイデアは、今となっては斬新さは感じられません。 「そういえば、最初どんなだったっけ?」と、もう一度見直したくなります。 純粋な青春時代が20年経って、全く違う人間に変わってしまうのは誰にでも起こりえるかもしれませんが、特に、この映画のポイントになる「光州事件」を知らない日本人には、私も含めてイマイチ心に打つものが薄くなってしまうのではないでしょうか。 若い女性を誤射してしまったトラウマと初恋の女性を、クソ真面目な性格でごまかしながら生きていく主人公の姿がとても痛々しい。行き当たりばったりで抱いた女に見せた涙がとても純粋なものに見えます。さぞかし朝食の約束を果たしたかっただろうに…。 自転車の漕ぎ方を教わった女房が、自動車の運転を教わった男と浮気していたのは、いかにも映画的で面白かったけど、そんな女房が主人の心境をどこまで知っていたのかは全く描かれていないので、ものすごく気になりました。 しかし、この映画は主人公だけを描いた一人称のストーリー。私も現在線路に立った主人公と同じくらいの年齢なので、もし自殺する時って、もうどうでもよくなっちゃうのかな…って改めて考えさせられました。 「誰かを道連れに死んでやる!」と叫んだら、その相手が初恋の相手なんだから、たまったもんじゃありませんよ。 残念ながらペパーミントキャンディーという小道具の効果はあまり感じられませんでした。 それから、BGMで、リッチーブラックモアズ・レインボーの「キャッチ・ザ・レインボー」が使われていたのは、マニアックな選曲でニヤリとさせられました。[DVD(字幕)] 7点(2009-05-19 08:28:56)《改行有》 8. レッドクリフ Part I 《ネタバレ》 タイトルどおり、「赤壁の戦い」だけを描いた話なんですね。 それ以前のエピソードはほとんどなし。 だからこそ三国志を読んでいなければキャラクターに感情移入できないと思います。 曹操が登場する度に何度も名前のテロップが出たのは失笑してしまいました。 皆同じような顔だから、誰が誰だかわからなくなってしまいます。 個人的にはすごく面白かったけど、この映画は「三国志」を読んだ人のために作られた「おまけ映像」のようなものです。 「あそこのページは映像化するとこうなるんですよ」と言われてる感じ。読んだ人であれば誰も文句は言わないでしょう。そのまんま作っただけですから。 でも、周瑜ってこんなに格好よかったっけ? おまけと言えば、テレビ放送の本篇の後に流れた「パート2の映像の一部」。あそこまで見せちゃったら、観客動員が減ると思うのですが…。 [地上波(吹替)] 7点(2009-04-13 01:36:56)(良:2票) 《改行有》 9. 風の丘を越えて~西便制 先日、禅宗の僧侶の講演で「修行をしないアナタたちに修業とは何か、ここで説明しても絶対に理解できないだろう」と言われたのを思い出した。私は「だったら講演なんかすんなョ」と思った反面、もし、自分がこの坊さんについていくしか人生が残されていないとしたら、それはどれだけ辛い修行だろうと考えたりもした。 やりたくてやる修行とやりたくなくてやる修行とでは意味合いが違ってくる。 オ・ジョンヘ演じる女性唱者、ソンファにとってのパンソリ(韓国の音楽のジャンル)は全編を通じて様々な形で変化していく。 ソンファの道はもう一つしかない。 鑑賞して、私は自分の過去を振り返り、反省して、謝罪して、そして赦す気持ちを持ちたいと思った。 パンソリのシーンだけでも繰り返し鑑賞したくなる。 この映画のヒットした理由は壮大な四季を背景に唱う、美しいパンソリだけと言ってもいい。 その内容を字幕スーパーで理解するしかない自分に憤りを感じた。 この映画に満足された方に、フェリーニの「道」をお勧めしたい。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-25 01:48:44)《改行有》 10. オアシス ムン・ソリの演技ばかり注目されがちだが、ソル・ギョングもなかなかのもんだと思う。 他のレビューを読んでいると、彼が演じる青年が知的障害者だと気づかないでいる人も多いのではないかと思う。トップシーンを思い起こせば、青年の印象は、まるで亀田興毅が内藤大助に変貌するかのような、劇的な変化を遂げている。 映画は、健常者の毒を撒き散らして、愛の形を浮き彫りにして描いている。しかし、観終わって、もっと恐ろしいと感じたのは、その健常者たちを観て、自分と重ね合わせることができない人間が必ず存在していること。そういう人間が世の中の一番の毒なのではないかと考えたりもする。 健常者の私でも「愛」というものは簡単に表現できない。 もがき苦しむ二人にとても共感した。 韓国映画は当たりハズレある。特にハズレが多い。そして日本では、ある特定の人種のお陰で、ハズレばかりがヒットする。日本でも本作のような映画が製作されるようになれば少しはマシな国になるだろうにとため息が出てくる。 因みにDVDの特典映像にあるムン・ソリのインタビュー映像は必見である。彼女は私が初めて綺麗だと思った韓国人の女優だ。 私は観ていて「この話、最後どうなるんだろう…」と思わせる作品が好きだ。 限りなく10点に近い9点。 10点にしない理由は…ウ~ン、私にもわからない(笑)[DVD(字幕)] 9点(2009-01-22 02:34:52)《改行有》
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