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1. 運動靴と赤い金魚
子どもたちが可愛い。あまり子どもを見てかわいいと思うことはないんだけれど(とくに映画では)、この映画は別格でした。本人たちにとっては一大事なんですけどね。とくに妹がほっかむり(←?!)してパタパタ走る姿にキュンとしちゃいました。これが萌えというものか・・・。お兄ちゃんの、この世の不幸を一身に背負ったような顔も切ない。それに次いでお父さんもいい味出してます。新しい、慣れない仕事に手をだしてアタフタする様がプリチーです。ただインターホン押すだけなのに・・・。これが萌えというものか・・・。けどこれって、日本のサラリーマンお父さんにも起こりうる現象だよなあと思うと面白いです。職人気質でずーっと頑張ってきたのに、リストラにあって急にサービス業に従事することになったら、日本のおじさんたちも同じことになるでしょう。そこは貧富の差は関係なさそうです。家では説教して怖そうなお父さんでも、外では立場が弱かったりするのも印象的でした。みんなガンバレ![DVD(字幕)] 9点(2013-07-07 12:05:34)
2. これは映画ではない
《ネタバレ》 政府から映画制作を禁じられ、自宅軟禁状態の映画監督が、なんとか映画を作ろうと四苦八苦するドキュメンタリー。
イラン映画と言えば、「友達の家にノートを届ける」とか「無くした運動靴を探す」とか、そんな地味な展開の中に、過酷な世界を生き抜く力強さが込められている、という印象です。この『映画ではない』映画も、そんな作品群に連なる物になっていると思います。もともとフィクションであってもドキュメンタリー性が高いイラン映画ですが、この映画はそのものずばりドキュメンタリーでありながら、フィクション作品と全く同じような構造になっていて、不思議な感覚を味わいました。
部屋の中で映画の構想を練る場面もコミカルで面白いですが、後半、マンションの管理人とゴミ出しのために部屋から飛び出す(?)クライマックスは出色の展開。日常にほんの些細な冒険があり、出会いがある。それが映画なのかなあと思ったりした。 ちなみに、渋谷でこの映画を見たとき、上映終了と同時にブルーレイプレーヤーのメニュー画面がスクリーン全体にボンッと現れ、客席全体が苦笑い状態になってました(笑) これ映画じゃないじゃん!(笑)[映画館(字幕)] 9点(2012-11-22 03:05:41)《改行有》
3. 友だちのうちはどこ?
子供のいく先は、ドアの向こうは、激しい風が吹き荒れていて…。この先の人生、そんな激しい風が吹き荒れている中でも、あのラストのような花があるから人生はやめられない。…と思う。[ビデオ(字幕)] 10点(2005-09-20 20:33:00)
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