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【製作国 : イラン 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. ある過去の行方 「彼女が消えた浜辺」「別離」に続きアスガー・ファルハディ監督の映画を見る。さすがにアカデミー賞の外国語映画賞に輝いたことのある監督の作品だけあって、前作、前々作に少しも劣るところがない。それどころか故国イランからパリに進出してさらに深みが増してきたようにも思う。[映画館(字幕)] 8点(2014-05-06 19:52:07) 2. 明日へのチケット 別々のお話に見えて、共通するのは題名どうり「チケット」 ゆとりを持たせるため1人で2枚分のキップを持つ人もいるかと思うと、2等の切符で1等の席へ潜り込む人もいる。そして4人いるのに切符を3枚しか買えない人も・・・。国籍や言語を超えたチケットに秘められた物語、ほのぼのとしていて見た後味が良い。[DVD(字幕)] 6点(2014-01-05 06:57:28) 3. 別離(2011) 数々の映画賞を得た「別離」がとうとうイラン映画初となる米国アカデミーの外国語映画賞に輝いた。前作「彼女が消えた浜辺」で、人間の心理を描くのがうまい監督だと思っていたが、今回はそれ以上。イランの社会的・政治的な側面、宗教や階級問題などが根底に人間関係を見事なまでに表現している。 [映画館(字幕)] 8点(2012-05-06 17:59:16)《改行有》 4. 彼女が消えた浜辺 別荘に着いて事件が起こるまでが長く退屈に思えたが、実はそれまでの何気ない行動や会話が伏線となって重要な意味を持つ。何となく見ていた私は、人間関係理解を含めてもう1回繰り返し見直す羽目に。映画は実によくできているが、イスラムの厳しい戒律を知っていないとハテナということになるかもしれない。取り繕うための小さな嘘が3組の夫婦に微妙なずれを引き起こし、それが徐々に大きくなっていく、見事な心理劇である。[DVD(字幕)] 7点(2012-03-16 23:11:17) 5. 運動靴と赤い金魚 あの時はああすれば良かったとか、こんな時はこうするんだと言えるのは、大人だからこそだ。子どもには子どもの世界があり、この映画はそれを実によく表現している。 なくしたら買えばいいと安易にものを考える私たちには、がつんと一撃を食らったようだ。それにこの少年と妹の仲の良いこと、本当にいじらしい。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-25 19:18:59)《改行有》 6. 少女の髪どめ 手放しの感動作とはいかないが、難民問題を扱った映画として結構良い。主人公の少年が変わったのは少女への恋心としても、こうも突然変わるものなのか。 無償の愛といえば、現実としてそうありうるものではない。映画だから許せるととしても、イランの監督のなせる業か。 まじめな映画の中で唯一笑ったのが、車をヒッチハイクするのに松葉杖を使うシーン、走り出したら車も行ってしまう。[DVD(字幕)] 7点(2011-12-25 09:49:53)《改行有》
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