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プロフィール |
コメント数 |
110 |
性別 |
女性 |
自己紹介 |
増税前にブルーレイプレーヤーを購入したにも関わらず、未だブルーレイ未体験の私。 何がブルーレイで観るにふさわしいのか、レンタル屋で果てしなく迷う今日この頃だったりする。 |
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1. ひとりで生きる
《ネタバレ》 青年期に訪れる、性と別離、厳しい生。そして前作と同様、もしくはそれ以上の残酷さがワレルカを待っている。犬、鳥と動物の死が随所に挿入されるように、ワレルカの周囲には死がつきまとう。愛するものをことごとく失い、彷徨うワレルカだが、彼がおそらく望む狂気と死の世界へは招かれはしない。誤解と貧しさと放蕩と喪失と現実だけが、彼には与えられる。爆発の後の小屋のシーンはそうした比喩だろう。狂気が廻り、小屋の中は死があっても、ワレルカは決して一員にはなれない(ならない)。目覚めた後、彼は神に挑戦するかのように、生きていく決心を語る。彼の前途には何が待っているのだろう。凍てつく大地だけなのだろうか。前作同様、言葉を失ってしまいました。ネズミのシーンには絶句…。[映画館(字幕)] 9点(2010-01-17 19:53:55)
2. 12人の怒れる男(2007)
《ネタバレ》 リメイクであると同時に、ロシアの映画としても成立。都市部と地方との軋轢、格差、宗教、民族、賄賂問題など、現代ロシアをギュッと凝縮し、織り込む技量に驚嘆。各キャラクターとも興味深かったですが、特にタクシー運転手の息子の話は、前が頑固で偏屈だっただけに、思わず泣いてしまった。また、話が長い・(一旦親しくなると)情に厚いといったロシア人の特徴を巧く描いていて、非常にロシアな映画でした。最後はアメリカ版とは異なり、判決後の責任について考える重要性を提示し、かなりズシンとくる作り。終始ぐいぐい話に引き込まれました。秀作。[DVD(字幕)] 8点(2009-04-18 20:42:16)
3. 動くな、死ね、甦れ!
《ネタバレ》 凄い作品…何年に作られたのかなと思ったら、1989年?ビックリしました。製作年を全く感じない、モノクロで語られるストーリーの鮮烈さ。収容所と陰鬱な天気と未整備の泥道、貧しさに囲まれた極東ロシアに生きる、一人の少年。戦後・スターリン政権下のため、より一層寒々しい空の下、大人も子供も自分のことで精一杯。そんなまるで見えない状況の中での、唯一の救いのような少女も奪われてしまう。そして強烈なラストシーン。徹底したリアリズムの描き方に、“ドイツ零年”を思い出しつつ。しかし生き残ってしまう分、その後果たして少年はどうするのだろう?と考えてしまうと、本作の方が少し残酷なようにも感じました。しかし日本捕虜の歌う歌や少年の歌う歌が、妙にもの悲しくて印象的。非常に暗いけど、何かが胸に刺さって癒えない作品でした。[ビデオ(字幕)] 10点(2009-01-18 15:55:45)
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