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プロフィール |
コメント数 |
92 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
基本的に点数が甘めになりがち。 あまりジャンルに好き嫌いはありませんが、やはり娯楽映画が好きです。 密度の濃い映画が好みですね。 |
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1. 草原の実験
《ネタバレ》 冒頭のシーンから何かが起こる作品だと感じ取れる。それも良くないことが。映画が始まってしばらくして台詞のない映画だと気づいた。
台詞はないが可憐な少女がいる。美しい映像がある。父親との暮らしがあり、申し訳程度の恋模様もある。それだけで映画という形になる。それを面白いと思うかどうかがこういう映画は評価が分かれると思うが自分はそんなに退屈せずに観ることができた。穏やかな生活の中に次第に不穏な空気が流れだす。美しい自然の映像の中にそぐわないものが顔を出し始める。そしてラストに起こってはいけないことが起こる。
ラストのインパクトはためにためただけあって効果的。が、少々狙いすぎの感もある。一見してもいい映画ではないかと思うがあくまで一見の映画だとも思った。[CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2016-12-16 03:01:10)《改行有》
2. ディアトロフ・インシデント
《ネタバレ》 この映画を観終わった後の自分がとった行動はディアトロフ峠事件のことをネットで調べることだった。なるほど、不可解な事件だ。映画の題材にしたがるのも分かる。最近では珍しくもなくなったPOV作品だが今作は題材の不気味さもあり飽きずに観ることができた。鑑賞時はちょうど大寒波で雪も積もり暖房をつけていても寒さを感じる時だったので雪山の寒さともシンクロできた(気がする)。
序盤で彼らが遭難したというニュース映像が挟まれるのは良い。雪山での遭難は死を連想させるがただ死ぬだけでは無いジャンルなだけに、酷い目に会ったうえでその先に何かあると予感させる。オチも荒唐無稽だがアイデアは悪くないと思う。ただああいうクリーチャーが出てくるとどうしても安っぽさを感じてしまうのが難点か。題材は良いのだからそれをリアルに感じさせるアイデアもやはり欲しかった。
低迷期に入って久しい印象のレニー・ハーリンだがなかなかの予算を使った「ザ・ヘラクレス」も興行的には失敗だった模様。浮上の時は来るのだろうか。それでもコンスタントに作品を取り続けているのは感心する。[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-26 01:42:31)《改行有》
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