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【製作国 : 中国 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 危険な関係(2012) 《ネタバレ》 ラクロという人の古典小説がベースになっているらしく、ストーリーの骨格がしっかりしている。 ストーリーがしっかりしているのであとは演者次第だが、チャン・ツィイー(中国)、チャン・ドンゴン(韓国)、セシリア・チャン(香港)の3人とも素晴らしかった。 とにかく悲劇を追究したかの様な話でなかなか後味は辛いものの、見て損をした気はしない。 チャン・ドンゴンからのキスをチャン・ツィイーがついに受け入れるシーン、チャン・ツィイーが涙してるのを見てチャン・ドンゴンがキスをするのを止めたのが、なんとも言えぬ味わいで印象深い。[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-23 17:27:04)《改行有》 2. キムチを売る女 《ネタバレ》 とにかく色彩と映像感覚が素晴らしく、それを眺めているだけでも楽しめる作品。 特に青の使い方が凄い。 とにかく青、青、青にこだわっている。 かといって青をむやみに使いまくっているわけではなく、効果的に使っているから、そのセンスに脱帽だ。 映像そのものも透き通る様に美しく、アジアの情景を見事に映し出している。 主人公の女性は、特別美人とも思えないが、とにかく出てくる男が全てが下心丸出しで彼女に近づいてくる。 異国の女性が、子供を抱えながら生きていく為には、様々な事件に巻き込まれ、そして苦労をするハメになるというのが、この物語の主題の様にも思えた。 こういう淡々と進む作品ってのは、最後に衝撃のオチを持ってくるかしないと、終わらせようがないってのは分かるけど、ちょっと違和感のあるラストだった。 それでも、長回しで女性を背後から追い続ける躍動感あふれるラストは、とても新鮮で衝撃をおぼえた。 電車に飛び込むのでは?と予想していたので、普通に線路を渡った時には「やられた!」と思った。 彼女に殺人行為をさせるラストの展開には疑問を感じるものの、ラストの長回しシーンはとても印象的で、最後まで美しくまとまった作品だった。[DVD(字幕)] 7点(2021-08-09 18:30:44)《改行有》 3. きみに微笑む雨 韓国・中国合作のラブロマンス映画。 合作映画って、ハマると異文化同士が良い作用をもたらして、唯一無二の作品に仕上がることがあるが、本作に関しては合作という要素は、特別な効果を生み出してはおらず、そこは残念。 男女二人とも美男美女同士ではあるものの、どこかハナにつくというか、決して爽やかさは感じられない。 二人の仲に影を落とす、一筋縄ではいかない暗い背景があるので、爽やかさがないのは狙ってのものか? もしくは分別をわきまえた大人同士の恋愛だからこその、落ち着きなのかもしれない。 ただしかし、はっきり言ってしまえば、ストーリーは陳腐で斬新さはない。 だけど、四川の大震災がもたらした、人々に与えた不幸というものを真摯に現そうとした姿勢は評価できる。 やはり同じアジアでも、恋愛モノを作らせたら、香港の方が数枚上だ。 香港のラブストーリー映画をもっと見たい!と思わせてくれたという点では、皮肉にも見たことに意義があった一本。[CS・衛星(字幕)] 5点(2016-02-11 00:46:40)《改行有》 4. 黄色い大地(1984) 《ネタバレ》 黄色い大地、つまりは不毛の大地。 そこで暮らす極貧の人々。 その中でも、一番辛い思いをするのは幼い娘。 ここで描かれている悲劇は、つまるところ、農村部で慣行となっていた“嫁入り”という名の人身売買だ。 貧しい家は14歳という幼い娘を売りに出し、おっさんたちが食いつなぐ。 おっさんのために犠牲となる、幼い女の子。 このクソくだらん浅黒い野郎どもは死んでいいから、未来あるべき女の子を幸せにさせてほしい。 でも、もっとくだらんのは、その貧しい農村を視察にきた役人。 戦争に勝つため、軍人たちの士気を上げるため農村にやってくる。 そこで貧しい農村に伝わる歌を覚え書きし、戦争に役立てるというのだ。 何たるくだらん野郎だ。 救い難い。 貧しい農村に生まれた少女が、唯一希望として見出したものが戦争だった。 これが極めて残酷なオチ。 チェン・カイコーは本作でも、トラウマになるような悲劇を撮ってみせた。 これは凄い。 だけど後味が悪い。 だけどだけど、この後味の悪さがクセになるチェン・カイコー作品。 これからもチェン・カイコー作品は観ていくことになりそうだ。 何の為に? 悲劇を観るために? 悲劇を観てなんになる? まさにこれこそ悲劇だ。[ビデオ(字幕)] 5点(2013-06-15 01:26:37)《改行有》
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