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1. 少林寺十八銅人
十八銅人と聞いて『少林寺への道』や『食神』に登場した彼らの活躍なぞ、期待することなかれ。ここに登場するのは“十八銅人”というよりは“十八童人”。要するに十八人の子供たちが金粉塗りたくって立ち回りを演じるだけです…って、いたいけな子供にあんたら一体何さらししてんですかっ!?坊主を三人見かける程度で他は子供ばかりという低予算丸出しの少林寺の描写に唖然。その様子はまるでどこかの孤児院です。全体的にテンションの低い内容ですが、途中ブチ切れたビリー・チョウが子供を鷲摑みにしてブン回すという衝撃的なシーンがあり、ヒヤッとさせられます。[ビデオ(字幕)] 3点(2009-11-03 23:53:42)
2. 少林寺・激怒の大地
正直全く期待しないでレンタルしたんですがこれがなかなかの掘り出し物でした。
個人的に邦題に“少林寺”と付くカンフー映画の中で五本の指に入る傑作!
追う者と追われる者という一切の妥協を許さない関係に生じるサスペンス!主人公とヒャイヤンが荒涼な大地を馬で颯爽と駆け抜ける際の躍動感。(BGMは何故か『宇宙戦艦ヤマト』の「真っ赤なスカーフ」だ!) 主人公絶体絶命のその時、遊牧民の娘たちと散々辱めを受けてきた門弟たちが開放され加勢に駆けつける高揚感。そして観客を全く飽きさせないリズミカルなテンポと『少林寺』にも引けをとらない素晴らしいカンフーアクションの数々。
ハッキリいって映画としての出来栄えは『少林寺』より格段上かもしれないです。
どこかのレンタル店で見かけたら迷わず手にとって欲しい一作。[DVD(字幕)] 8点(2005-06-18 03:53:25)《改行有》
3. 少林寺
ある殺陣師が言うには、リアルな功夫を映画で表現すると地味な技も入ってしまい見世物として面白くないのだそうです。
ですから殺陣師は映画用にアレンジした新しい武術や出来るだけ派手な技を加えたりと工夫に工夫を重ね、テンポ良く振付ける必要があるのです。
ですから、リアル指向の功夫を再現しようとした本作はどうしても技に見劣りが生じてしまっています。
演舞シーンは達人たちの体捌きや身体能力の凄みを実感できて、圧巻ではありますが、いざ格闘シーンになると、どうしようもなくテンポ・間の悪さが目立つアクションばかり。終盤の胡堅強VS計春華なんか冗長極まりなく、歯がゆくて見ていられない。
結局の所、正真正銘の功夫が見世物としてどれだけつまらないかを実感できるだけの映画です。
…とは云え登場人物のキャラクターは大好きですし、中国本土という広大なロケ地を感じさせる空間性はそれらの稚拙さを忘れさせるほどの効果を挙げていたと思います。
何はともあれ、映画的演出を一切欠いた本物の功夫を見たい!という方はどうぞ。
まあ私は見世物用にアレンジされた功夫映画の方が何倍も面白いと思います。[DVD(字幕)] 5点(2005-01-19 00:38:58)《改行有》
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