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1. フューリー(2014)
《ネタバレ》 とてもグロテスクで生々しく戦争の非情さ無常さ苛烈さが良く描かれているUSA万歳の戦車映画である。
タイガー戦車とのバトルシーンも緊張感、臨場感が画面から存分に伝わり素晴らしい。
曳光弾がレーザーに見えリアリティに欠けるという声もあるが映像は文句無しの迫力である。
劇中特に印象的なのは占領した街でドンとノーマンがドイツ娘と触れ合うシーンで、非日常の狂気や異常性に麻痺していく中、日常のまともさを少しでも味わいたとしてる所が人間性が良く描かれており、ドラマとして秀逸である。
ブラピの鬼軍曹ぷりも問題はあるが、漢臭く格好良くてファンには堪らないだろう。
難点を言えば終盤の戦車に籠城する無謀さとラストのSS兵がノーマンを見逃す場面が不可解でご都合主義に見えマイナス点だ。
ドイツ兵を蹂躙しながら行軍していく様や武装SS大隊を無双する場面は「はいはい アメリカ強い 強いね」と思わず白目になり冷めてしまう。
ふと(ドイツ人がこの映画を見たらどんな感想を持つのだろうか…)等という思いが頭をよぎった。
プライベート・ライアンに脚本、ドラマとして総合的には及ばないが中々の力作なので見ても損はしないだろう。[DVD(字幕)] 6点(2015-04-01 00:11:51)(良:1票) 《改行有》
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