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1. ファースト・マン
《ネタバレ》 アームストロング船長というとヒーロー的なイメージしかわかないが、当時の宇宙計画は現在のような信憑性が全くなく、半ばギャンブルのような状態。仲間を次々と失い、世間も必ずしも味方ではない。打ち上げに向かう彼の背中からは悲壮感しか伝わってこなかった。また、そんなところに大事な夫を、そして父親を何故行かせねばならないのかという家族の葛藤も痛いほど伝わってきた。チャゼル監督の演出は相変わらず秀逸で、外観を極力排し内観を多用することで、宇宙での閉塞感と緊張感がハンパない。月面着陸の高揚感とは程遠い、重く濃密な2時間を堪能致しました。[映画館(字幕)] 7点(2019-02-10 21:56:14)
2. ジュラシック・ワールド
《ネタバレ》 ジュラシックパークが開業したところを観てみたい、恐竜を3Dで観てみたい。それらの希望はかなえてくれますが、ただそれだけ。映画としての価値はかなり低い。まず脚本が穴だらけ。恐竜が逃げ出したのを捕えるのに他の恐竜を使うしかないって、いくらなんでも危機対策なさすぎでしょ。魅力的な実在の恐竜はいくらでもいるのにわざわざ新種の恐竜って、全く愛着が持てない。本当に新種が必要だったのはパークではなく、無能な脚本家であろう。演出も極めてレベルが低い。説明だらけで退屈な前半とパニック続きで慣れと飽きの来る後半。緩急というものがまるでない。特に残念だったのがあのでかい水生恐竜。ちょいちょい登場して、最も大事なクライマックスシーンでは既視感満載。水辺に移動した段階でまたあいつが出てくんのかと容易に予想ができてしまい、驚きも何もない。1作目のレベルの高さとスピルバーグの偉大さを際立たせるだけの作品。[映画館(字幕)] 4点(2015-09-05 19:49:36)(良:1票)
3. フューリー(2014)
《ネタバレ》 戦車映画をほとんど観たことのなかった身としてはなかなか迫力のある戦闘シーンが堪能できた。しかし、それよりも戦時下の人の心理について考えさせられた。配属された新兵は全く使えず、あまりのヘタレっぷりにイライラするが、人を殺せないというのは平時では当たり前のことであり、戦争は狂っていないととてもできない事だと改めて認識させられた。戦術が結構行き当たりばったりで、どこらへんが名指揮官なのかよく判らなかったり、十字路の重要性が充分に語られなかった為、最後の戦闘がただの無謀なものに思えたりと演出上の不備はあるものの、全体的には楽しめた。あれだけ味方を殺しまくった敵をドイツ兵が見逃すのはちょっと無理がある。[映画館(字幕)] 7点(2014-12-28 22:27:20)
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