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1. HERO(2002)
《ネタバレ》 武侠映画とは強大な悪役がいて、正義の主人公がそれを倒すといったものが定番であるが
この映画には悪役は存在しない。
3人の刺客の犠牲を受けて、遂に始皇帝まで10歩の位置にまで近づくことが出来た無名。
「十歩必殺」の剣を持つ彼には殺すことが可能な距離であるが、
始皇帝を殺すことは民衆を救うことにはならないと判断し命を奪わなかったのである。
また明瞭な始皇帝も無名を処刑することを躊躇するが
「法」という個人の感情を超えた存在があるが故に、彼を助命することは出来なかったのである。[CS・衛星(字幕)] 10点(2009-11-02 12:57:04)(良:1票) 《改行有》
2. レッドクリフ Part I
《ネタバレ》 三国志という一大歴史大河ドラマにおいて
女性に焦点を当てることに何の意味があるのだろうか?
そんなことは他の映画に任せておけば良いのである。
女性だから女性の活躍する映画や恋愛映画を好むだろうという発想自体、
男性の勝手な主観で価値観の押し付けである。
数々の三国志における重要なエピソードを削ってまで、
上に挙げた要素を取り込む必要は無いと思われる。
女性客、三国志ファンどちらも取り込もうとしてどちらも逃がした良い例として挙げられることになるだろう。
二兎追うものは一兎も得ず。[映画館(字幕)] 6点(2008-11-17 01:45:56)(良:2票) 《改行有》
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