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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 甘いお酒でうがい 《ネタバレ》 これは私の日記、誰が読むわけでも自分で読み返すわけでもない、ただの日記――。彼女の名は、川嶋佳子。お酒が大好きな40代の独身OL。取り立ててモテないわけではないのにタイミングが合わなかったのと自分自身への拘りが強すぎて一度も結婚したことがない。彼氏はもう長いこと居ないが、たまに出会う若い男の子との恋愛を妄想するだけで充分だった。最近の一番の楽しみは、何故かこんな自分を慕ってくれる会社の後輩の女の子、ワカバヤシちゃんとランチに行くこと。そんな日々の些細な出来事を思い出しては、それを日記へと書き綴ることを密かな趣味にしている。ある日、そんな空しい毎日を過ごしていた彼女の前に本気で想いを寄せてくれる若い男の子が現れて……。おひとり様アラフォー女子の生態をリアル&リリカルに綴ったラブストーリー。最近僕が嵌まっている、おひとり様女子の現実をポップに描かせたら右に出るものの居ない大九明子監督の作品ということで今回鑑賞してみました。『勝手にふるえてろ』では20代、『私をくいとめて』では30代の拗らせ独身女子の現実を描いてきた監督が今回挑むのは、なんと40代。さすがにここまでくるともはやエネルギーも使い果たしてしまったのか、この主人公、もう物凄く枯れてます(笑)。元気な子供たちを見て切なくなってみたり、気分転換でベッドを買って届けてもらったらそんなに寝心地良くなくてがっかりしたり、初めて真剣にお付き合いした昔の彼氏を思い出して「向こうも私のこと覚えてるかな」なんてセンチメンタルになってみたり…。そこに時おり主人公のポエムのような日記の文章がナレーションされます。雨が強く降る日に敢えて新しい靴を穿いて人生の厳しさを(靴に)教えてあげるの、やら、普段昇ったことのない歩道橋の上から見る景色は見たことのないものだった(泣きそう…)、など。途中、いったい自分は何を見せられているんだろう…ってなります(笑)。いやー、なんか本当に変な映画でしたね、これ。でも、この変さ加減が徐々に心地良くなってきて、最後の方は好きになっている自分が居ました。若い男の子といい感じになって年甲斐もなくウキウキしたり落ち込んだりするこの佳子さんが、なんか可愛くて無性に抱きしめたくなりますわ。そのルックスやファッションから、若いころはさぞやモテたんだろうなってのが分かるんで、もうそういう面倒臭いのはいいやってなったんでしょうね。でも、何処かでまだ若いころのプライドを引きずってて「自分はまだ女としてギリギリ現役」だと思い込んでる感じが絶妙に痛々しい。彼女とは対照的な、天真爛漫後輩を演じた黒木華も何気にいい味出してました。うん、なかなか面白かったです。めっちゃ変な映画でしたけど(笑)。[DVD(邦画)] 7点(2022-02-01 05:33:06) 2. アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 北野武の映画って、個人的に苦手だったのだけど、これはけっこう観ていられた(それでもその〝イタイ〟暴力描写は、やっぱり自分には合わなかったけれど)。どうしようもないヤクザ者たちの暴力の応酬が、次第にエスカレートしていって、最後はほとんどの登場人物たちが自滅していく姿を、独特のドライな映像で描く。なんだか花村萬月のある種の小説の世界を思い出してしまった。[DVD(字幕)] 6点(2012-09-06 18:58:52) 3. AKIRA(1988) 《ネタバレ》 その独特の映像へのこだわりや、その雰囲気などは確かに評価できるけど、やはりストーリーが不親切。原作は漫画界きっての傑作だっただけに、そのこだわりっぷりが完全に裏目に出てしまっている。漫画と違って映画は二時間、せいぜい三時間オーバーの世界で全てを表現しなければいけないのだから、やはり切るべきところはちゃんと切らないと。やっぱり優れた漫画家が、必ずしも優れた映画監督にはなれないと証明した作品。[DVD(字幕)] 6点(2012-05-27 22:45:56) 4. アンノウン(2011) 《ネタバレ》 途中まではすごく良かったのだけれど、さすがに最後のオチは無理があるだろう。それまでのテンポのいいアクションシーンが一気に興醒め。敵の凶悪な計画をなんとか阻止したぜって元々あんたが計画したもんだろう!最後は自首するわけでもなく、若いおねーちゃんと電車でバイバイて……。本当に途中までは良かっただけに残念な映画。[DVD(字幕)] 5点(2012-05-01 11:35:25)
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