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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  カルメン純情す 「カルメン故郷に帰る」に次ぐ高峰秀子主演による木下恵介監督の人情喜劇です。この作品、前作に比べるとややしんみりしずきているものの、どの登場人物にしても、なかなか面白くて、前作ほどの面白さはないけれど、なかなか楽しめました。戦争という背景を裏手に取った感じの内容で、それにしてもあのへんてこなババアにはやられた。ところで、これ、一人のコメントもないとは、ちょっと意外でした。[ビデオ(邦画)] 7点(2011-01-01 01:28:29)

22.  カルメン故郷に帰る 日本初のカラー映画というだけあって、何だか凄く新鮮味を感じるオープニングと色使い、色彩の美しさを感じることが出来るこの作品の一番の良さはどの人間にしても観ていて気持ちが良い。高峰秀子と小林トシ子、この二人の演技の面白さ、特に明るくて陽気な性格の高峰秀子演じるリリー・カルメンが良い。また父親役の坂本武とそして、何と言っても校長先生役の笠智衆が素晴らしい!何だかまるで寅さんに出てくる越前様のようなその人物像がとても良い味、出してて良かったです。全体的な雰囲気も良い。結構、笑えるし、木下恵介監督は人情劇も上手く撮るなあ!と思いました。[ビデオ(邦画)] 8点(2011-01-01 01:22:53)

23.  快盗ルビイ 《ネタバレ》 小泉今日子の大ファンである友達と観に行きました。小泉今日子の可愛さは永遠のものです。今でもあの時の可愛さ、忘れません。勿論、今でもとても41才(バカボンのパパと同じ歳とはとても思えない。)には見えない可愛さを意地しているところが凄い。そんな小泉今日子の前にただただ言いなりになって泥棒を手伝う三枚目を演じている真田広之だが、見た目は二枚目だが、三枚目を演じる時の方が魅力的であり、そういう役を演じる方が断然、良く見える俳優である。少なくとも「たそがれ清兵衛」のようや役よりも三枚目のどこにでもいそうなサラリーマン風な男を演じる方が私は良いと思う。この作品ははっきり言えば一昔前のアイドル映画であり、けして、傑作とは言えないが、作品全体のいかにも昭和60年代風な感じが同じ時代を生きてきた者としては見ていても楽しい気持ちにさられるのと明から雰囲気を楽しむそんな映画である。この映画を観て映画にも雰囲気というものはとても大切であるということを教えてもらった気がします。[映画館(邦画)] 8点(2010-10-22 21:37:46)(良:2票)

24.  風の中の牝雞 いやあ~もうね。とても小津映画とは思えない映画である。全く溝口映画のようなそれは田中絹代の描かれ方が小津的というよりは溝口健二的な絶える女、小津映画にあるユーモアが無縁の中での女の生き様、力強き女の態度、これを観ると田中絹代という女優の凄さが改めて解る。けして小津的映画ではないが、だからこそ故にこれまた小津監督がただの喜劇監督でもなきければホームドラマだけの監督でもない。作品全体に狂気的なものさえ感じさせるという意味でも小津安二郎という監督はやはり並みの監督でないものを感じずにはいられなくなる。小津映画としては正直言えば失敗作だと思うけど、どんな監督にも一つや二つの失敗作があるんだと思えるとそれもまた小津作品を惹きつける魅力なのかもしれない。[ビデオ(邦画)] 6点(2010-10-10 22:16:09)

25.  会社物語 MEMORIES OF YOU 谷啓さん死去という悲しいニュースを聞いて借りてきた。もう二度とあのジャズ、かっこ良いトロンボーンが聞けないと思うと本当に残念でならない。会社物語という何ともしみじみした内容に私の知っている。今まで見たクレージーキャッツの映画にはない空しさ、笑えるシーンもほとんどなく、何だか寂しい感じが漂う。正直言って楽しい映画ではない。でもこれはこれで有りだと思えるのは、クレージーキャッツのメンバー全員が勢揃いしているということが大きく、メンバー全員の最後の共演作品であるというだけでもファンにとってはありがたい映画である。谷啓さんが亡くなる前に既にハナ肇も植木等ももうこの世にはいない。この世にはいないと言う意味では監督の市川準監督ももう亡くなってしまっている。谷啓さん、天国でハナ肇や植木等といった仲間とこれからも楽しくやってください。ご冥福をお祈りすると共にあなたの存在、一生、忘れることはありません。「釣りバカ」シリーズでの佐々木課長、大好きでした。[DVD(邦画)] 7点(2010-09-12 12:19:42)(良:1票)

26.  影を斬る タイトルからはとても想像出来ない感じのこれまた何とも微笑ましい感じの市川雷蔵の駄目男ぷりが面白い。女に対して弱く、甘い。好きでもない女とのやりとり、次から次へとやってくる女を別の部屋へと隠す場面の可笑しさ、男のだらしなさ、こんなコミカルな市川雷蔵も悪くないし、良い感じだ。ただ個人的にはニヒルな市川雷蔵の方が私としては好きなのと、時代劇なんだけど、ハラハラする場面がさほどないのでその点は少し物足りない。脇を固める俳優陣の中では断然、藤原釜足が良い。[映画館(邦画)] 7点(2010-08-28 21:10:08)

27.  風花(2000) 《ネタバレ》 人は誰しも挫折を一度は経験し、それによって成長していく。この映画の主人公の二人、男も女もお互い挫折しながらも相手を思い、そして、人として必ずいつかは直面する「死」という大きな問題について考えながら生きている。娘を置き去りにしたまま出逢った自分と同じような落ち零れ状態の男と旅に出る小泉今日子演じるゆり子が雪の中で「死」に向おうとする時、川の向こうから走って助けにやって来る簾司(浅野忠信)の姿にはそれまで二人で旅してきた者としての男の優しさ、かっこ良さが見られる。そういう場面をきちんと描き、見せてくれている相米慎二監督の優しさが感じられて「ありがとう!相米慎二監督」と言いたくなった。遺作にしてもこの何とも張り詰めた重たい空気の中でこんな優しさを見せてくれる相米慎二監督、監督自身が既に「死」について自分の命が短いということを察していながらもこの映画における小泉今日子と浅野忠信の二人だけには自分の分までも長生きして欲しいという何かそんな願いが感じられる。娘との再会で娘の手から飛び出して去っていく蛙の姿が親子ともう一人、浅野忠信の未来を託している象徴であるようにも思えるし、それを離れた所から見ている浅野忠信を映すシーンなど良い場面が多いのもこれまた相米慎二監督の他の映画に共通して言えるし、そして、私が一番のお気に入りの場面は旅先での宴会の場面での柄本明の「座頭市」の物真似をする所!勝新「座頭市」ファンの私にはあの場面を見て、時代こそ違えども同じ日本人として、日本映画を支えてきた者同士、あの場面、勝新がもっと長生きしていれば見せてあげたかった。相米慎二監督もきっと同じである。相米映画における空気、季節感、美しい映像美、話としての面白さよりもこの映画を観て、相米映画とは何か?物語だけが映画ではないということを教えられた思いでいっぱいです。[DVD(邦画)] 8点(2010-07-17 10:23:18)(良:1票)

28.  学校Ⅲ 《ネタバレ》 山田洋次監督による「学校」シリーズの3作目!始まって間もなくこれが現実の世界であるとばかりの厳しさを見せ付けられる。リストラされる側の実情をこれでもかと言わんばかり見せ付けられて、バブル時代とバブルがはじけてからの時代の差というものを見せられる。従業員に対し、解雇宣告するのを仕事として代わりに受けて、伝えるそんな仕事があるということをこの映画を観て初めて知りました。五十歳を過ぎた者は皆、解雇であるという厳しさ、まるで社会に対する風当たり、人を人とも思わず、自分さえ良ければ他の人はどうなっても構わないのか?という怒り、この映画はそういうものがしっかりと描かれているからこそ現実は甘くない。物凄いリアリティを感じます。職を失った人達の集まりによる集団行動、例えば皆が初めて顔を合わせる日に一人だけ作業服を着ないでスーツ姿で訪れる小林稔侍の俺は皆とは違う。これでもクビになる前は部下を自分の思うがままに使っていた男であるというプライドの高さ、そんな男が大竹しのぶの一人だけの女性との出会いから次第に仲間に入っていこうとする。学校こそが集団である事を考えさせられる映画であると共に母親の子供への愛、自閉症の息子を抱えながらも生きる為に頑張る母親、大竹しのぶと自閉症の息子を演じている黒田勇樹がとにかく素晴らしい。この親子の周りの人達の温かさ、こういう温かさに満ちた作品を描く事が出来るからこそ私は山田洋次監督が好きであるし、それはあのラストにも現れている。大竹しのぶの小林稔侍への奥さんに対する優しさまでもがあの台詞にまで込められていて人を思いやるということの大切さ、そういうものを忘れてはならないという監督からのメッセージと言える終わり方も良い。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-11-04 23:30:29)

29.  帰らざる日々 何とも田舎の学生の持っている雰囲気が良い感じで描かれている。年上の女性に憧れる気持ちと昔の同級生の女の子に抱く恋心、その両方で揺れながら、不良少年にどういう訳か好かれるというこれまた永島敏行というこの俳優の持っているものの魅力がこの映画を支えているような気がするぐらいはまり役である。回想シーンの使い方も持っていき方も上手い反面、ちょっとしつこく感じられる気もしなくはないが、青春は年齢と共に過ぎ去っていくという苦さを上手く描いた映画になっている。それにしても永島敏行って他の映画でも走るシーンが多かったけど、そういう昔のいかにも昭和の時代に存在した学生が似合う。[DVD(邦画)] 7点(2009-10-31 10:51:27)

30.  還って来た男 川島雄三監督に笠智衆という珍しい組み合わせに興味が沸くものの、川島雄三監督らしい才気がほとんど見られず不満の残る出来ではあるが、つまらなかったかというとつまらないとは思えないし、普通に楽しめる程度ではあるのですが、私のように余程の川島雄三信者でもない限りはそんなには楽しめないと思います。佐野周二に関しても「とんかつ大将」で見せたあの怪しくも善人という謎めいた人物像的な面白さや良さがここでは見られない。はっきり言って凡作ですけど、それでもこの監督の作品作り、映画作りに対する姿勢の素晴らしさを観ることが出来るという意味でもそれなりに評価しても良いような気がします。[CS・衛星(邦画)] 6点(2009-10-20 22:50:55)

31.  かあちゃん 《ネタバレ》 市川崑監督と岸恵子というこの名コンビは溝口健二監督若しくは成瀬巳喜男監督と田中絹代の名コンビを見ているようです。日本人が今、忘れている何かが岸恵子演じるかちゃんことおかつさんの優しさ、人を疑って生きるよりも人を信じて生きて行くことの方がどれだけ難しいかということをこの映画の岸恵子のかあちゃんから教えてもらっている気がします。貧乏長屋での貧しい生活にもけして、貧乏であるということを強調しない。泥棒に入った男までも自分の5人の子供達と同等に扱う優しさ、それに心を打たれる泥棒、他の人たちにしても出てくる人物に一人足りとも悪人はいない。この映画には人間ってお金よりももっと大切なもの、赤の他人であろうとも同じ人間であるという市川崑監督の優しさ、山本周五郎という人の原作もそんな優しさに満ち溢れている。ラストの「勇吉」の「かあちゃん」の一言!それを映し出す岸恵子のかあちゃんの表情には本当の子ではない勇吉も五人の子供と同じ本当の子になれた本物の瞬間であると見ることが出来る。市川崑監督がまだ健在であった時、しかも、2001年という二十一世紀にこの映画が撮られたことが、それも岸恵子で撮られたことがとても嬉しく思います。この映画の岸恵子の表情はどれもこれも女優という枠を超えて一人の人間、かあちゃんとしての姿として観ることが出来る。脇を固める俳優陣の中では大家の小沢昭一、この人の存在感、インパクトの強さは凄い。私の大好きな日本の監督の一人、川島雄三監督作品の常連である小沢昭一、この人が画面の中にいるだけで何だか嬉しく思えてしまいます。色んな意味で見ていて、気持ちの良い映画、傑作とかいう評価よりも心温まる佳作としてまた、落語的なユーモアも交えて楽しむことが出来た。[DVD(邦画)] 8点(2009-08-07 21:05:16)(良:1票)

32.  神様のくれた赤ん坊 《ネタバレ》 おや?これまた放浪紳士チャーリーさん、お一人だけですか!これは思わぬ良いもの発見!見ていてどこかで一度見てるような?「集金旅行」に似ている。似ていると思ったらそれもそのはず、何と「集金旅行」のリメイクであるとのこと!どうりでよく似ているわけです。でもって、私としてはこっちの方が良い。何とも心優しい雰囲気十分のいかにも日本的なロードムービーである。庶民的な感じ、気さくな感じ、何とも愛嬌のある二人のカップルが突然、6歳の男の子を引き取ることになってしまい、旅を続けるうちにその子に対して本当の子供のように接しはじめ、そして、そして、あの台詞ですよ。桃井かおりの小夜子の言う台詞「もしかしたら私達の考えてることって同じじゃないかしら?」ここにこの映画の良さが現れてるように思います。最初は嫌々子供を連れて旅をしていた二人が次第に子供に対して抱く感情、この映画の二人の主人公、桃井かおりの口から発せられるこの台詞の中にこそ人間本来の優しさ、男も女も性別こそ違っても同じ生き物であり、考えることは同じであるというその思い、この映画は人間が人間に対して抱く感情をストレートに描いている。そして、同じ年に公開された「男はつらいよ・翔んでる寅次郎」や同じく寅さんシリーズにゲストとして出ていた渡瀬恒彦よりもこの映画の二人の方が断然、良い。活き活きとしていて、それでいて温かさを感じる。最後にあのやたらと哀愁漂う音楽が気になって調べてみたら何と「金田一」シリーズの音楽を担当させている方だとは、いやはや、まあ、とにかくこのほのぼのとした雰囲気は日本映画でしか味わえない。観ることの出来ない作品だと思います。桃井かおり、今まで苦手でいたけど、この映画の桃井かおりは良い。初めて良いと思った。そんな桃井かおりって私は苦手ではあるが、結構良い映画に出てますよね。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-19 10:52:26)(良:1票)

33.  がんばっていきまっしょい(1998) 《ネタバレ》 今時、珍しいぐらいの正統派でかつ、何ともピュアな気持ちにしてくれる素晴らしい青春映画だ!松山の美しい風景とこの映画のタイトルにもなっている「がんばっていきまっしょい」ていう言葉がとても良い。練習シーンでの会話にしてもとても清々しく、二度目の合宿での「17歳も一度だけか!」「二十歳になったらどうなってるんやろ!」「このままでおれたらいいのに!」ていう台詞がいつまでも耳に残る。スローモーションで捉えたラストシーンも映画ならではの素晴らしさのひとつで、青春映画ならではの甘酸っぱくて、何だかとても懐かしい気持ちにしてくれる。誰もが一度は通った学生時代の思い出を蘇らせてくれる。主演の田中麗奈の初々しさも重なって観ていて本当に気持ちの良い青春映画です。[DVD(邦画)] 9点(2009-07-16 19:55:00)(良:2票)

34.  隠し剣 鬼の爪 世間一般の評価、国内外での評価も前作「たそがれ清兵衛」の方が上みたいですが、個人的には今回の作品の方が圧倒的に好きです。山田洋次監督のファンであると共にそれ以上に寅さんファンの私からしたら絶対に「たそがれ清兵衛」よりも「隠し剣 鬼の爪」の方が遥に上です。前作との比較でよく耳にする。または聞いたりするけど内容が似ているとか、二番煎じで新鮮味が無いとか、それは違うと言いたい。山田洋次監督はこの作品の中に「男はつらいよ」の世界、つまり人情というものを入れて心温まる人情喜劇的な作品にしようとしたかったに違いない。私はそう思っています。主人公にしても前作よりも今回の主人公の方が人間味があると思います。ラストシーンでの松たかこ演じるきえとのやりとり、会話、これは山田洋次監督らしい優しさに満ち溢れていて、どう考えても「たそがれ」よりも今回の作品のが良いと思う。山田洋次監督らしさという意味でも今回のがある。そんな気がしてなりません。「たそがれ清兵衛」派の人には申し訳ないけど「たそがれ清兵衛」のが良いという人の気持ちが私には全く解りません。[映画館(邦画)] 8点(2009-07-16 19:51:11)(良:2票)

35.  帰って来た木枯し紋次郎 《ネタバレ》 木枯し紋次郎、初めて見ましたが、面白い。テレビの人気シリーズの映画化とのことらしいけど、これはどかこら見ても映画である。相変わらず市川崑監督の映し出す日本の美しい四季の香り、映像美の素晴らしさ、紋次郎が碓井峠のあの信州の美しい山をバックに歩くシーン、川沿いを歩く時の何と美しい川の流れる水の色、これはCGなんかでは見ることの出来ない、本物の美しさにただただ見入るしかない。それほどとにかく全てが美しい。そして、市川崑監督、同じ時代劇「股旅」を見て感じたのと同じように間違いなく山田洋次監督の人気シリーズ「男はつらいよ」の大ファンであると思えるシーンが見ることができる。父親の義理を果そうと戻ってきた紋次郎(中村敦夫)に対しおたみさん(鈴木京香)が言う台詞「渡世人でもない紋次郎さんがそこまで義理を重んじることはないわ」それに対する紋次郎の「おたみさん、安心して下さい。わっしは二度と草鞋を履く事はしません」というこの二人のやりとりはまるで「男はつらいよ」のマドンナ若しくはさくらと寅さんのやりとりみたいです。他にも金山一彦演じる小平次のキャラも「男はつらいよ」の、のぼるみたいだし、市川崑監督の寅さん好きが伺えて何とも見ていて楽しい気持ちにさせられる。それとこの映画、私にとって初めて市川崑監督という監督を知った最初の「犬神家の一族」に出ている人達、加藤武、坂口良子といった「犬神家の一族」の中でも好きな人物を演じている二人の姿が見られるだけでも嬉しい気分だし、色んな意味で見ていて楽しいそんな作品になっていて、今まで一度も見たことのないテレビシリーズも見たいと思う。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-12 09:13:22)(良:1票)

36.  学校の怪談4 《ネタバレ》 これは今の時期にピッタリの夏の風情、夏休みの体験、単なるホラーなんかじゃないきちんとした子供の気持ちというものを描いて見せていて感心させられた。兄が目の前から姿を消すことの妹にとっての哀しさ、恐怖、大人なら誰しも子供の頃に一度や二度は経験しているであろう、身近な存在が突然、居なくなる怖さ、そういうものをきちん描いているのと兄を思いやる優しい妹と妹思いの兄、人が人を思いやる姿を子供の視線で描いているところに単なるホラーではない、人間ドラマであり、また素敵なファンタジーとしても描いている平山秀幸監督の力量を感じさせられた。正に夏に見たい。夏にこそ見たい子供の為のそして大人も楽しめるファンタジーだ! [ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-09 19:58:14)(良:2票) 《改行有》

37.  カンゾー先生 開業医は足だ!って?えっ?やっぱり足より腕でしょう!すいません。そんな捻くれた見方しか出来ず申し訳ない気持ちでいっぱいです。それにそんなに足が速いなら医者になるよりも陸上選手にでもなった方が良いと思うんだけど?でも、あれか?陸上選手じゃ大した金にもならないし、やはり医者の方が金になって食っていけるだけ良いのかもしれない。う~ん?やはり私は変な見方しか出来ないのか?まあ、それでも海外でも国内でもやたら絶賛されて賞を獲得した「黒い雨」や「うなぎ」よりは楽しめたし、好きだし、それに何と言ってもこの映画公開当時まだ新人だった麻生久美子のナイスなお尻を拝見することが出来たので良しとしたい。[ビデオ(邦画)] 6点(2009-02-22 18:46:00)

38.  かげろう侍 《ネタバレ》 モテモテ雷蔵、やきもちしまくりの中村玉緒、この二人のやりとり、時代劇風、ミステリー小説ぽい感じの中に見えるちょっした喜劇ぽい雰囲気が良くてなかなか面白く出来ている。中村玉緒の可愛いこと、可愛いこと、探偵好きなこの中村玉緒に対する市川雷蔵、こっちはこっちでまた別の女といちゃいちゃしたり、そうかと思うと危険いっぱいな目に合う中村玉緒を助けてみたりと、ラストの方のあの崖の場面なんてヒッチコック映画を思わせる作りになっていてハラハラドキドキ!ただあまりにも簡単にこの二人が仲良くなって、くっ付いてしまうのが不満である。まあ、そうは言ってもなかなか面白く見ることが出来たので良しとしよう![ビデオ(邦画)] 7点(2008-12-14 18:04:39)

39.  家族ゲーム 《ネタバレ》 今ではすっかり駄目監督の烙印を押されてしまっている森田芳光監督ではあるが、この作品は間違いなく森田芳光監督の最高の作品である。おそらくこれを超える程の作品を撮ることなど出来ないと思う。それは何故か?昨今の日本映画には役者の魅力の無さと力量の無さ、個性溢れる俳優、特に脇役でそういう人が少ない。昔の邦画にはそれがある。例えば黒澤、小津映画には三井弘次や中村伸郎が溝口映画には小沢栄が成瀬映画には加東大介が市川崑映画には伊藤雄之助が川島雄三、今村昌平映画には小沢昭一がいるようにそういう俳優がいないからである。この作品は狂気の塊のような作品である。人間の狂気、これがあるからこそこの作品はいつ見ても面白く見ることが出来る。松田優作の家庭教師の狂ってる様、そんな狂気の塊のような人間に対してこれまた周りも皆、どこか狂ってる。何を考えてるのかさえ全く解らない連中だらけの家族、成績も悪ければ運動おんちで喧嘩も弱く、いじめられてばかりの息子、これを演じている宮川一郎太の冷めた表情、家庭教師も教えてもらう側もどちらも常に冷めた空気で充満している。そんな冷めた二人に対してこれまた伊丹十三、由紀さおりの二人もこれまた冷めた空気、二人共人間の狂気を感じることが出来る。劇中一切の音楽を使わないこの作品、音楽が無いことで生まれる緊張感、一人、一人が何を考えてるのか読めないこの空気、緊張感、単なる家族の話なのにこの緊張感は凄まじい。横一列に並んで食事する場面、伊丹十三が目玉焼きをチュウチュウしながら食べている。この場面こそ正しく人間なんて何を考えてるのか誰にも解らないと言っているようである。この映画の成功は何よりもこのキャスティングによるものが大きい。松田優作に伊丹十三というこの二人の個性、若くして亡くなってしまった松田優作と自殺により自らの命を絶った伊丹十三、この二人が今も生きていたら、今でも間違いなく活躍している筈である。そう思うと本当にこの二人の死は日本映画界にとって大きな痛手あることは間違いない。松田優作、伊丹十三にとっても監督の森田芳光にとっても歴史に名を残す傑作であろう!勿論、宮川一郎太にとっても由紀さおりにとってもこの映画に出逢えたことは大きいと思います。いずれにせよ、この映画は狂気の塊による才気溢れる傑作である。[DVD(邦画)] 9点(2008-11-28 22:15:00)(良:1票)

40.  影の車 野村芳太郎監督によるサスペンスものではあるが、サスペンス映画というよりはホラー映画に近い感じのする不気味さ、恐ろしさ、それは映像もさることながらあの音楽もやたら怖い。そして、何よりもあの少年の一つ一つの行動にしても本当に怖い。これは人間の追い詰められる瞬間というものを描いている。妻よりも幼馴染みであり、愛人でもある別の女とのやりとりを見ていないようで見ている子供からの二人への復讐のようなものがとにかく怖い。サスペンスものとしてはそれほどの出来じゃないと思うし、ラストもえっ?ここで終わり?てぐらいの終わり方だが、何しろ、一つ一つのシーンの怖いこと、怖いこと、完成度では明らかに「砂の器」に比べたら劣るし、その他の野村芳太郎監督作品のサスペンスものに比べても劣る。しかしながらこの監督らしい美しい映像も心に残る。最後の方の海辺のシーンは私も「砂の器」を思わずにはいられませんでした。それにしても岩下志麻のあの美しさ、ミニスカートからすらっと伸びた細い足、おまけに加藤剛とのセックスシーンで見せるあの悩ましい顔付き、喘ぎ声は忘れらなくなりそうなほど強烈な印象を残します。これを見せられたらそりゃあ、加藤剛じゃないけど、小川真由美より岩下志麻を選びたくなるのも解る気がする。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-10 22:27:27)

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