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プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
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1.  かっぱ六銃士 成瀬巳喜男のみならず、本年は斎藤寅次郎の生誕百年でもあります。評価の高いサイレント時代のフィルム散逸は、あな哀し・・・ですが、喜劇一直線の精神性は日本映画界の大いなる遺産であると思う私は、この節年に一本でも多く斎藤フィルムに戯れたいな~と願うわけです。さてこの映画、かっぱと人間のナンセンスコメディですが、花菱アチャコ、伴淳三郎、堺駿二、益田喜頓などの喜劇人がかっぱに扮したり人間に扮したり、座布団の枚数を競うかのような笑点的競演はほんま楽しいです。その中で私が座布団をあげたいのが堺駿二で、歌い踊りまくるインチキ宗教の神様は、マイツボにハマッてしまいました。うら若き八千草薫がかっぱに扮しラストでレビューを見せてくれるのもさすが宝塚映画ですな。寅さん映画といえば斎藤寅次郎・・・今年はそれでいきましょう![CS・衛星(字幕)] 10点(2005-04-02 11:56:19)(良:1票)

2.  怪談(1964) とにかくため息の連続・・・、なんだこの美術セットは、なんだこの色彩美は!!幻想の小舟に揺られるように3時間うっとりと画面を眺めていました。「黒髪」の黒は「雪女」の白に反転し、白に混じる赤は「耳無芳一の話」の平家の情念燃ゆる赤に引き継がれ、「茶碗の中」の無色が全てを鎮めるように見る者を手招きする。必要最小限にして最大効果なる音響が夢幻なる画を作り上げる。は~、とにかくため息です。10点(2005-03-10 22:55:49)(良:1票)

3.  風、スローダウン 「正しい青春映画を作るんや!」、当時島田紳介さんがよくそういいながらこの映画のことを語っていました。若かりし頃、〝ハイヤング京都〟という深夜ラジオ番組で紳介さん担当の土曜日を本当によく聞いていた私は、彼のその熱さにこの映画の公開をわくわくとして待ったものです。このたび久しぶりにこの映画を見ましたが、荒削りながらも“この映画に賭けた!”といったような吉本若手を中心とした出演陣の演技、BOROのほのずっぱい曲の数々・・・特に「季節のない季節」が流れ出し、バイクレースを中心にそれぞれの青春の結末がクロスカットで描かれるラストシーンは、当時映画館で感傷に浸っていた自分が甦ってくるようで、照れ臭さを感じました。チーム監督の入川保則とレーサーの石田靖が埠頭で語るシーンをワンショットで撮ったカメラワークには映画的センスも感じさせてくれます。入川から引いて二人を捉え、歩き出した入川を追い海をバックにし、そこへ石田がまたフレームインし、そのまま海をバックに回りこみ最後には二台のバイクで二人を隠してしまう・・・いいシーンじゃないですか。今回の紳介さんの不祥事は事の真相はどうあれ、私としては彼の熱さを久々に垣間見てちょっぴり嬉しいんです・・・そんな気持ちも代弁して10点献上!10点(2004-11-10 22:12:47)(良:2票)

4.  かもめ食堂 透明なウィンドウから食堂に差し込む光がテーブルを白く輝かせ、ガラスコップやコーヒーカップがその白さに溶け込むように存在する。そこで展開する“お皿を磨く”“テーブルを拭く”“シナモンロールを作る”、そんな彼女たちの行為もその空間に溶け込んでいく。単なる会話の切り返しやクローズアップを廃し、人物を綺麗な位置関係に収めている。ワンショットは、振り向かせたり、立ち上がらせたりといった運動を伴わせ、シークエンスに挟まれるショットも路面電車、船、自転車が動いている。動く→食べる→動く→食べる、この人間=動物の単純な営みに潜む幸福感の主張がささやかだ。「やりたくないことはやらない」小林聡美と「やりたくないことでもやらざるを得なかった」もたいまさこと「やりたいことがわからない」片桐はいりが、その単純な営みを一歩昇華させ、いつでもどごでも人間は関係性の中でさらなる幸福感を得ることを見せる。動物と食材との物理的関係、個体と個体との精神的関係。オープニングの太ったかもめがとても幸福そうに思い返された。[映画館(字幕)] 9点(2007-01-10 23:34:56)(良:1票)

5.  カリスマ 職場の同僚に前々からこの「カリスマ」を見てその内容について語ろうと言われていたので、CSで放送されたのを機に鑑賞。今朝からその同僚と、映像に込められた生きる力と殺す力、自然と人間などについて、あのシーンはどうのこうの、このシーンはどうのこうのと二人で話していたらすっかり午前中はほとんど仕事が捗らず、私は昼から懸命に仕事をこなさねばならないのであります。どうのこうのと話させる映像の力を持った罪な映画ですな~。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-06-24 12:32:37)

6.  加賀騒動 カメラは寄りからの引きを基本にした上品なズーミングで、モノクロで撮られるショット、障子に映る木の影、桜、雪、お琴、そして黙したままの役者の表情が控えめにフィルムを彩り、瑞々しさが生まれていますね~。東恵美子のおとなしい美しさ、山田五十鈴の前半は一言もしゃべらない静かな情念、夜が明けるまで座り続ける大友柳太朗の諦観、それらが寡黙であるだけに騒動という言葉が持つ雑然とした雰囲気をふ~っと撫でるように拭い去っています。殿中の廊下を大友一人とその他大勢という縦の構図を用意し、さて大立ち回りと思わせときながら、あっけないもので終わらせている殺陣は、寡黙との対比で派手に描くよりも、寡黙なまま幕を引くことで<無念>の余韻を残しているのではないかな~。ということで私もこのへんです~っとフェイドアウトさせていただきやす。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-04-21 12:17:25)

7.  ガラスの脳 全くもってのおとぎ話であり、そこに徹した中田監督はやはり映画人だ。眠ったままの少女と彼女にキスをする少年。病院の廊下を歩く、病院への丘を駆け上がる、授業を終えると階段を駆け下りる、と静なる少女に対し、少年は常に動だ。少女の静が少年を動へ動へと導く。その静なる少女が5日間だけ動へと反転することにより、動と動とが衝突し動がさらに加速していく。そして再び少女は静へ。遊園地で少女がスカートに風を孕みながらくるくると周る、少女と少年か手を取り合いくるくると回る、その俯瞰ショットの円運動が傘と雨に彩られ見事だ。この少年にとって円の中心は常に少女であり、たった5日間が永遠となる純愛を描いた中田秀夫に、たった100分間による映画への永遠の愛が見えた。[DVD(邦画)] 8点(2007-01-10 23:33:14)

8.  風花(2000) 《ネタバレ》 いきなり4分以上の長回しオープニング。相米さんですなー。さて、カエルの鳴き声で始まるそのオープニング。これが映画全体を支配していることに最後に気付きます。ラスト、子どもの手から飛び出すカエル。カメと対比させながら、人と出会うことで時間はかかったけれどもピョンと弾んだ心的変化。そしてあっさりとした別れ。ここが2人のこれから、不器用ながらも人との距離感が確実に変わるであろう未来を感じさせてくれてとても温かくなりました。人生なんぞ、風花のようにどこからともなくやって来て、はかなく輝き消えるものなんですぞ、ゲロゲロ。8点(2004-05-30 11:27:05)(良:1票)

9.  紙屋悦子の青春 回想する病院屋上以外、紙屋邸の内部で完結するカメラが、卓袱台や机を挟んでの延々とした会話劇を、時おりバストショットを挟みながら、長回しで捉え続ける。演劇的に徹し潔いといえばそうだが。[映画館(邦画)] 3点(2006-09-30 09:49:48)

10.  隠し剣 鬼の爪 《ネタバレ》 ん~、少々辛口になってしまいますがお許しを。タイトルとは裏腹に、この作品は出てくる人物人物が全てのシーンでまあなんでもかんでもよくしゃべること。会話のないシーンは皆無ではないか。幕末の時代、切腹や謀反や藩命などといった重々しい言葉などはどこ吹く風、軽々しく生ぬるい雰囲気に満ちております。真剣勝負でもペラペラ、変人であるはずの田中泯もペラペラと・・・。松が嫁いだ商家のおかみや家老は悪者すぎるしなあ。勝負が終わり、高島と永瀬がまみえるシーンは見せ場ですが、高島の表情で家老と何があったかを語っているのかと思いきや、次シーンの酒宴で家老の緒形が高島との一夜をペラペラとしゃべり出す始末・・・高島が永瀬のもとへ夫の命乞いにやって来たシーンは伏線ではなかったのか。ここは、高島の表情ですべてを悟ったことを永瀬の演技だけで見せて、そして鬼の爪を取り出すシーンへとつなぐべきだと思います。ラストも、野良仕事をする松を遠くに見ながら永瀬が去っていくシーンを想像した私を裏切り、見事に仲良く二人並んで、永瀬が松に「おまえが好きだ」・・・深みのなさにとどめを刺してくれました。山田洋次監督は「たそがれ清兵衛」の好評に時代劇を少しなめてしまったかのような印象の作品です。鬼の爪もいいが、是非“赤西蠣太”の爪の垢も煎じて飲んでいただきな~。3点(2004-11-11 23:49:06)(良:2票)

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