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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  黒い画集 あるサラリーマンの証言 《ネタバレ》 小林桂樹さんの死というニュースを聞いて、どうしてもこれだけは外せない。見逃せない。以前、CSで放送したのを録画しそこねていたけど、親戚が録画してあると聞いて早速借りてきて観ることに!松本清張の原作、シナリオは日本が誇る最高の脚本家、橋本忍である。もう既にこの時点でどう考えても駄作なはずない。絶対に面白いその予感通り面白かった。一般庶民の見方、どこにでもいるサラリーマンが似合う俳優小林桂樹が深刻な顔をしながら人間の恐ろしさ、自らの嘘による証言によって身を滅ぼすその姿を徹底して見せ付けられることになり、人間の弱さを思い知らされた気がして、とにかく恐い。平凡な生活こそが人間の生きがいとすれば、ここでの主人公の姿はその反対を行っている。家庭があるのに別の女、愛人という存在の恐さに気付いた時には既に手遅れであるということをこの映画を見て感じると共にそれはサラリーマンであれ、そうでなくても同じ過ちを起こしてはならない。人は皆、何かしら過ちを犯す者であるとばかりに原作者の松本清張という人は例えば「砂の器」の犯人も同じであったようにここでもそう述べている。色んな意味で考えさせられる映画でもある。[DVD(邦画)] 8点(2010-09-21 22:26:59)(良:2票)

22.  くちづけ(1955) 《ネタバレ》 これまた面白い、面白いというよりは良い映画、それも日本ならではの他国にはないであろう良さが感じられるオムニバス映画を見ることが出来た。第一話の「くちづけ」なるほどね。確かにこれは石坂洋二郎原作らしい雰囲気作り、既にユーカラさんが書かれているように同じ石坂洋二郎原作の「石中先生行状記」を思わせる青山京子と太刀川洋一のやりとり、そして、続く第ニ話「霧の中の少女」ではこれがこの三つの話の中でも一番好きです。何と言っても司葉子、司葉子、とにかく司葉子が可愛い。もう、本当に食べたくなっちゃうぐらい可愛い。あれ?他の作品でも同じこと言ってるような?だって、本当に司葉子のあの可愛さ、この司葉子を見ても何も感じない奴は男じゃないと言いたくなるぐらいの可愛さです。中原ひとみとのやりとりの微笑ましさ、微笑ましいと言えば飯田蝶子の婆ちゃんが最高です。みんなの前で歌声まで披露し、それをみんなで仲良く楽しそうに聞いてる姿も良い。温泉での会話も楽しい。ところでなんでまた小泉博なんだよ?ここだけが不満である。司葉子とフランキー堺だったら文句ないのだが、そんな中、ここでは何と他の作品では見ることの出来ないであろう司葉子の入浴シーンまであって、たまらんですわ。第三話のこれもまた如何にも成瀬映画って感じで良い。高峰秀子と上原謙で成瀬監督だからつまらないわけない。小林桂樹と中村メイコの会話も面白い。最後の方に出てくる八千草薫も可愛いなあ!とにかく一つ一つのお話が作品全体、温かさを感じるのと、可愛く感じる作りになっていて見ていて楽しい。それにしても司葉子のあの白いシャツからすら~っと伸びる細い腕と、スカートから時々、ちらっと覗かれる細い足、いや~もう、参った。[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-05-17 10:32:13)(良:1票)

23.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ 《ネタバレ》 クレヨンしんちゃんで西部劇?見る前はかなりの不安でしたが、その不安を打ち消してくれる面白さがある。映画の中で起きている事、西部劇の街並を上手く再現していて心地良く見れます。西部劇の世界の中では記憶がどんどんと失われていく怖さや記憶が無いならないでなんとかしようという試み、春日部に帰る為の野原一家の力などこの映画でも野原一家の団結力は素晴らしい。この映画、しんちゃんらしい笑わせるシーンも豊富で笑いは全人類共通である事を起きてくれてます。しんちゃんとボーちゃんの会話の中で散々言われながらも唯一、名前を思い出してもらえない松坂先生何可哀想過ぎですが、ついつい笑ってしまいました。映画って動いてるよね?太陽が動かない。映画が未完成のままである事を察して、きちんと完成させれば春日部に帰れると言うしんちゃんの口から出た発想、映画に決まりなんてないんだ。西部劇である事を活かして見せたことや、太陽が動いたことで映画が動き出す。ヒーロー不在なら全員でヒーローになれば良いんだ!そうです。単なる子供向けアニメではないしんちゃんら映画らしい発想もしんちゃん映画ならではの面白さの一つである。[DVD(邦画)] 8点(2006-12-25 21:33:45)

24.  黒い十人の女 市川崑監督、この監督も日本映画を代表する名監督の一人で、晩年はいまひとつ精彩を欠いてはいたものの、やはりこの頃の市川崑監督の作品は面白いし、良いものが多い。この作品もそんな作品のひとつで、脚本の上手さとそれに何よりも女優陣が本当に素晴らしい!岸恵子の存在感、凄み、更に山本富士子の上手さは中でも際立ってます。今の日本映画との違いは本当に演技の出来るしっかりとした女優がいることで昔の日本映画を観ているともっとも男優にしてもそうだが、良い俳優が沢山いたということを改めて知ります。とにかくこの映画は俳優達の演技だけでも十分見るに値する作品です。モノクロの画面から伝わる雰囲気も良く、最後までだれることなく楽しめます。それにしても女の人って恐ろしいなあ!とこの映画を観て思った。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-11 11:25:01)

25.  クライング・ゲーム オープニングからして何とも不思議な雰囲気をかもし出すこの作品のそんな雰囲気が好きです。この映画、脚本が良い。この先、どんな展開になるのだろう?ちょっと怪しげな登場人物達によるストーリー、面白かったです。アカデミー賞脚本賞受賞も納得です。[ビデオ(字幕)] 8点(2005-07-23 20:38:41)

26.  クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望 《ネタバレ》 これは、後の大傑作アッパレ!戦国大合戦に通じるタイムスリップ物として、しんちゃんの馬鹿馬鹿しさ全開で泣かせようなんて気はまるで無く、ただただ笑わせてやろう!という狙いが見える。その笑いがしんちゃんらしく、綺麗なお姉さんに甘える。それを見て良いなあ〜子供はと言うひろし、それを見て冷たい視線を向けるみさえ、色んなやり取りが見られて面白い。ハッキリ言って感動を求める様な作品ではない。しんちゃん本来の馬鹿丸出しな作品だ。しんちゃんはそれで良いのです。だからああだこうだ言わずに純粋な気持ちで楽しめば良い内容である。欠点だらけだし、春日部防衛隊の活躍も無ければ、しんちゃんが主役てよりどちらかと言うと脇役的だしといった不満もある上に傑作ではない。この映画に何を求めるかによって評価が決まると言って良い。私は感動系のしんちゃん映画も大好きだし、ただ笑わせるだけのお馬鹿なしんちゃん映画も好きだし、だからどんなしんちゃん映画でも嫌いにはなれない。しんちゃん達家族が向かう過去の時代、戦国時代におけるやり取りを見て、この家族は毎度ながら最高だと感じずにはいられらなくなる。しんちゃんが映画の冒頭でみさえと二人、ゲームしてる姿、しんちゃんが大好きなヒーローのカンタムロボとのやり取りでひろしとみさえと三人でコントロール機で色々やるシーンには単なる子供向けのアニメではない大人のアニメとしての会話、やり取りを感じずにはいられなくなります。[CS・衛星(邦画)] 7点(2019-03-25 19:02:54)(良:1票)

27.  クレージーだよ 天下無敵 植木等と谷啓がお互いの会社(ライバル会社)に乗り込んで色々な作戦でその会社を潰しにかかるやり取りがくだらなすぎて笑えます。作品としては滅茶苦茶で色々突っ込みたくはなるが、何かもう寅さんシリーズや釣りバカシリーズ見てる時と同じで疲れてる時に見る映画、シリーズて気がする。映画の中ではいがみ合ってる二人だけど実際は同じクレージーキャツの仲間として、また天国でいつまでも仲の良い二人であり続けることであろう。[DVD(邦画)] 7点(2014-12-23 12:36:25)

28.  クレージー大作戦 これは見ていてドリフのコント、8時だよ全員集合でよく見られたようなハチャメチャな展開とルパン三世みたいだ。ハナ肇が最初は正義感溢れる良い奴が残りのクレージーキャッツメンバーにまんまと丸め込まれて一緒になって悪事の手伝いすることになる。メンバー全員によるジャズ演奏での場面での風船を使ってのコントなんか本当にドリフのコントみたいだし、植木等と野川由美子のやりとりなんかルパンと峰不二子みたいだし、また作品の舞台が清水てのも良い。あれもこれもとかなり欲張り過ぎな感じもするがまあ、良いだろう。この映画の突っ走っしるようなクレージーキャッツメンバー全員のハチャメチャさはこんな時代(今は暗いニュースきり)だから見て嫌な事なんか忘れてしまいたくなる。そうさせるだけのパワーがこの映画にはある。[DVD(邦画)] 7点(2013-07-20 16:00:27)

29.  クレージー作戦 くたばれ!無責任 《ネタバレ》 おっと、モノクロで始まるとはまさかのスタートもカラーになってからというものはこれは完全に植木等が引っ張るクレージーキャッツ映画らしい陽気な展開になっていく。ストーリー自体は特に面白さもないし、目新しい感じもしない。それでもどういう訳だかまるで「社長シリーズ」や「寅さん」でも見ているような安心感、偉大なるマンネリとでも言うべきか?今回は「社長シリーズ」を完全に意識しているような作品である。何しろどの男もいい加減で女に弱くてだらしなく、色んな女性との関わり、やりとりにおける画き方は「社長シリーズ」を思わせるし、ハッスルコーラを飲むだけで元気になるという何と言うアホ臭くて下らないけれど、ついつい笑ってしまうのはこれはクレージーキャッツのメンバーが面白いからである。植木等の天然的な面白さに加えてハナ肇のこれもまた本人もこんな感じなのかな?という面白さ、そして、最も笑えて面白いのが谷啓のインチキ催眠術である。作品全体に突き抜けるパワーはあまり感じられないのが不満ではあるもののクレージーキャッツ全員が同じ画面に映し出され、そして、最後に会社の為に犠牲になるなんてアホだ!とばかりに表彰上を破り捨てる。何とかなるさというような前向きさがこの映画だけに限らずこのシリーズ全体を観ていると感じさせてくれる所が良い。それにしても流石に大の大人達がコーラで乾杯する姿は何だか情けなくもあるし、可笑しくもある。[DVD(邦画)] 7点(2011-07-25 20:55:09)

30.  紅の流れ星 どこかで一度、見てるぞ!何かの映画にそっくりであると思ったら雰囲気から何まで「勝手にしやがれ」に似ている。渡哲也と浅丘ルリ子の会話、一人勝手にしゃべりまくる渡哲也に対してほとんど表情を変えない浅丘ルリ子、やたらかっこつけて、キザな台詞きり言う渡哲也の五郎、日活映画的な要素とフランス映画、ゴタールの映画的な要素とがちりばめられ、音楽の使い方、映像的にも日本映画でありながら違う国の映画を観ているような感覚さえ起こさせる。派手なアクションシーンはそれほどないのでそういうものを求める人にはつまらないと感じてしまうかもしれない作品ではあるが、雰囲気を楽しみたい人にとってはこの映画の醸し出す雰囲気が良い感じで見られる映画にはなっていると思います。[ビデオ(邦画)] 7点(2010-09-18 09:37:56)

31.  空気人形 《ネタバレ》 何だ?この異常な世界、怪しい雰囲気、危なすぎる世界、全てにおいて、とにかく異常である。空気人形と横になる中年の男、そして、男が居なくなった後に立ち上がり、人形が人間の形、姿へと変化して行く所の不気味さ、空気人形であるペ・ドゥナが人間の姿に変えて外に出て行くシーンも怖い。全くもって無表情なのである。ところがそんな彼女がレンタルビデオ屋さんに勤めることになってからはそれまでは見せなかった笑顔を見せる。この笑顔こそが彼女が空気人形でありながらも人間の心を持ったことの印であり、それはレンタル屋さんでの若い男や店長との会話でも解る。心を持つことでそれまで知らなかった別の世界を生きる彼女、男の為の性の道具としか扱われない彼女が心を持ってしまったことによる辛さ、別の意味での辛さを見せる何ともこの不思議で不気味な世界にどんどん引き込まれていく上手さというものがこの映画にはある。代用品扱いされてたペ・ドゥナを自分のおもちゃのように扱う男もこれまたレストランでの仕事では代用品としてしか扱われないという何とも皮肉めいたものを感じさせ、それはレンタル屋さんで知り合い、愛し合うようになった相手の若い男のお願いを聞くシーンにも現れている。ラスト、ゴミ袋の横で寝そべっているペ・ドゥナがあまりにも切なくて悲しい。燃えるゴミと燃えないゴミ、人間は死ねば燃え、人形は燃えないゴミ扱い。そこにある人間と空気人形としての違い、差別など色んなものを考えさせらる映画でもある。けして、楽しい映画ではないし、むしろ、嫌になるほど絶望的な話だが物凄く引き込まれ、余韻の残る映画になっている。本当は8点にしても良いぐらいだが、血なまぐさいシーンは苦手なのであれさえなければというこで7点です。[映画館(邦画)] 7点(2009-11-22 12:03:29)

32.  黒い画集 ある遭難 《ネタバレ》 これって何と脚本を石井輝男監督が手掛けているとは、いやはや、全くもってカルトな感じのしない落ち着いた感じ、松本清張らしさを損なわずに手堅くまとめているのにはびっくりさせられる。遭難事件を題材に上司と部下の関係、登山の最中、一人の男が疲れ果てた上に自殺をしたかのようにして死体となって発見される。ところが、被害者の死に疑問を持った姉、香川京子の願いの基に被害者の義理の兄がこれには何かあるのでは?ということで一緒に登山した男と共にもう一度、再現したくて、山登りしながら被害者の上司を追い詰めていくこの特に後半、二人だけのシーンが寒気を感じるぐらい怖い。緊張感のあるストーリーのラスト、犯人である上司が自分を追い詰めるべき実行した男をも事故と見せかけて殺す。ところがこの犯人も雪崩に巻き込まれて二人共死んでしまう。何とも悲惨な話であり、香川京子のラストの台詞がより一層、胸に突き刺さる。冷酷な人間ほど自分の気持ちというものを隠すものである。この映画を見て私にはそんな風に感じたと共に犯罪者は結局は天罰を下されるというものをこの映画を通して監督、そして、原作者の松本清張は世の中の全ての悪人に対して警告しているとも思える。正にタイトルにある黒い罠に引っ掛った男の悪を天は見逃さない。そんな感じの作品です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-22 21:50:50)

33.  クレージーの殴り込み清水港 《ネタバレ》 クレージーキャッツの次郎長もの、なるほど、これって続編なんだね。で、よくぞここまで思い切ってパクッたもんだと、ここまでやってくれたらある意味、笑い飛ばすしかない。全て笑って許そうと思う。今回は何と三五郎が石松に成り済ましてというストーリーとまたあの座頭市の偽者、座頭吉の天本英世が怖い。勝新よりもある意味不気味な怖さをかもし出していて、それでまた笑えるからたまらない。ラストの五十郎との対決はあれなんて黒澤明監督へのオマージュなのか?ところで女優陣の顔ぶれ、星由里子と内藤洋子の二人が並んでるとどうしても「社長」シリーズを想像してしまいます。星由里子は私も「若大将」シリーズよりも可愛くて、性格的にもて意味です。好感が持てる。全体的に前作より楽しむことが出来た。最後に何だか観ていたらまたマキノ雅弘監督の撮った本家本元の方の「次郎長」ものが見たくなってしまった。[DVD(邦画)] 7点(2009-03-08 18:15:43)

34.  クレヨンしんちゃん 爆発!温泉わくわく大決戦 《ネタバレ》 しんちゃん映画は本来は泣かせようというよりは笑わせてやるみたいな内容なのだからこれはこれで良いのです。今は亡き名脇役の1人である丹波哲郎がしんちゃんに対して放つ台詞「おじさんは007と一緒にお風呂に入ったことがある」が可笑しい。丹波哲郎にこんな笑える台詞を言わせるとは、しんちゃん映画の制作スタッフの皆さんに感謝です。決して傑作でもないし、子供向けアニメにしてはマニアックなネタ、1960年代の邦画、それも怪獣映画、特撮映画を知らない人には分かりづらいネタがあったりと、寧ろ子供よりは大人向けぽい作品かもしれない。誰が見ても分かりやすくて笑える作品なのか?という疑問を感じるが故に、大人だから分かる笑いに寧ろ大人向けではないだろうか?あと、しんちゃん映画の中で一番好きなぶりぶりざえもんの姿に今は亡き塩沢兼仁さんの声を聞くことができるのも嬉しい。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-02-11 00:06:11)(良:1票)

35.  黒の超特急 《ネタバレ》 冒頭、田宮二郎扮する桔梗というこれまた頭の中は金儲けのことしかないようなこの男に対して(何故、この男、田宮二郎の桔梗という男が金儲けのことしか頭にないか?てのは見れば解るし、最後に明らかになります。)買収を持ちかける腹黒い性格の持ち主である加東大介(中江)の何とも金に埋もれた人間の欲望丸出しの男と男の会話、やりとり、買収を持ちかけられた方の男が一人の若い美人秘書であり、船越英二扮する公団専務理事(財津)の二号さん(愛人とでも言うべきか?)の藤由紀子(田丸陽子)と組んで加東大介を主とする他の男、船越英二とその父親というべき存在の石黒達也(工藤)の三人に対して逆にゆすってやろうと色々なことをするのだが、お金の為なら初めて会ったばかりの男とも女はベッドを共にさせるという何ともこれまた如何にも増村監督らしい演出が所々に見られる。増村映画に出てくる女は何を考えてるのか全く読めない。解らない。この映画でも藤由紀子の田丸という女の正体、本心がなかなか読めないのである。どこまでもえげつなく腹黒い加東大介と田宮二郎の対決は金と地位の為に犯罪を隠す為に女を殺す加東大介の中江の逮捕により田宮二郎(桔梗)の勝利というように描かれてはいるが、田宮二郎の桔梗にとっては本心から愛した女(田丸)の死によっていったい何を得ることが出来たのか?金よりも大切なもの、それは金よりも愛であるというようなことを増村監督がこの作品を通して語ってるのかもしれないし、言いたかったのかもしれない。それにしても加東大介が放ったあの台詞「人生、失敗するのはみんな女ですわ」て、あぁぁぁ~こんな台詞を堂々と言わせる所などは増村監督らしいし、この台詞を聞いて女で失敗している世の駄目な男達全員に聞かせてみたら、どう思うだろうか?最後はあまりにもあっけなく終わってしまったのと加東大介以外の悪い奴ら、あの暴力団連中を刑務所にというものがなかったので物足りないけれど、これもまたこの監督らしいシャープな映像と個性派の俳優勢揃いでなかなか面白く見ることが出来た。「黒」シリーズの3本の中ではこの作品が一番、面白かった。[DVD(邦画)] 7点(2009-01-10 21:06:34)

36.  くちづけ(1957) 《ネタバレ》 増村保造監督のデビュー作品はどことなくヨーロッパ映画の香りがする。画面全体から漂う雰囲気も男と女の恋愛的映画作りも何もかもヨーロッパ映画のようです。共に犯罪者である父を持つ二人の主人公、川口浩と野添ひとみが互いに意地を張りつつも惹かれるという話そのものは古く感じるものの、とにかく作品のテンポが良いから見ていても退屈するなんてことはない。それとこの映画、後に夫婦となる二人のまるで結婚を予感させるような何とも不思議な作品です。それにしても水着姿にローラースケートっていうのも何だかちょっと変だが、ああいう描写、それこそ増村保造っていう監督さんの持っている感覚なのかな?その感覚に何故か知らないが、ハマりそうな、ヨーロッパの映画人、映画好きにこの監督の多くのファンがいると何かで聞いた。読んだことがあるけど、これを見ると何となく解るような気がします。[DVD(邦画)] 7点(2007-10-24 21:01:43)

37.  沓掛時次郎 遊侠一匹 《ネタバレ》 中村錦之助と渥美清の競演というだけで観たくて借りてきました。オープニングから笑わせてもらいました。何だか寅さん観ているような感覚になりました。渥美清演じる朝吉、寅さんにチョンマゲ付けて、侍の格好にしたようなこの人物、本当に寅さんそのまんまです。そんな渥美清演じる朝吉が中村錦之助演じる時次郎の事を兄貴!と言う姿は何だかまるで寅さんシリーズの中の佐藤蛾次郎演じる源公が寅さんの事を兄貴!て呼んでいるみたいで何とも可笑しかったです。ただ、そんな渥美清演じる朝吉があまりにも早く死んでしまい、残念でした。中村錦之助は貫禄十分で見せてくれてるものの、内容的には苦手なタイプの映画でした。それでも結構、面白かったので7点![ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-06 13:59:28)

38.  蜘蛛巣城 本物の城の様なセットにまずは圧倒させられ、人間の持っている欲望を恐ろしいまでに演じて見せた俳優陣、特に山田五十鈴の演技にはビックリさせられました。本当に何とも恐ろしい映画だ!黒澤明監督作品としては特別に凄いとは思わないけど、現在の日本映画のレベルに比べたら明らかに上をいく作品であることだけは間違いないと思う。[DVD(字幕)] 7点(2005-07-02 18:55:32)

39.  クレージー作戦 先手必勝 《ネタバレ》 暑い。暑くて嫌になる。夏バテ気味の時には植木等映画でも見て暑さを吹っ飛ばしたくなる。相変わらずのお調子の良さ、だが見てても不愉快にはならない。留置場から始まって次から次へと色んなアイデアで自ら設立した会社の経営もどんどん成功。しかし、最後は詐欺容疑で失敗し、再び留置場送りもまるで悲壮感がない。この悲壮感の無さと常に前向きな姿勢は我々日本人は見習いたいと思わずにはいられなくなる。植木等以外のクレージーキャッツメンバーの個性が今一つ生かされてないような気がする不満もあるがまあ、気楽に見ようじゃないか!この映画の植木等を見てると後ろ向きに生きるより前向きに生きることがどれほど楽しいかて事が解るし、教えられます。 [DVD(邦画)] 6点(2013-07-14 11:14:58)(良:1票) 《改行有》

40.  狂った果実(1956) なるほど、「狂った果実」とはこれまたタイトルの付け方が上手い。何だか全体に暗さが残るために観ていても面白いというようなものはない。ただ人は津川雅彦の選んだ行動を起しかねない。そういうものをギラギラした映像と俳優陣の演技で見せる映画として評価はしたい。正直、この映画における石原裕次郎はさほどかっこ良いとは感じなかった。北原三枝がまぶしいほどセクシーなのが作品全体を観れる映画にしているようで、それにしてもここでも津川雅彦ってスケベだと思った。ラストの津川雅彦の表情を見て、この映画の津川雅彦の演じた役柄なんて若き頃の「太陽がいっぱい」の頃のアラン・ドロンにぴったりのような感じがする。あと、石原裕次郎に北原三枝、何か足りない。そうだよ。石原裕次郎と来れば芦川いづみがいないのが残念。だけど、この内容には芦川いづみに似合う役はないような気もするし。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-15 17:49:16)

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