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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  クレージーだよ 天下無敵 植木等と谷啓がお互いの会社(ライバル会社)に乗り込んで色々な作戦でその会社を潰しにかかるやり取りがくだらなすぎて笑えます。作品としては滅茶苦茶で色々突っ込みたくはなるが、何かもう寅さんシリーズや釣りバカシリーズ見てる時と同じで疲れてる時に見る映画、シリーズて気がする。映画の中ではいがみ合ってる二人だけど実際は同じクレージーキャツの仲間として、また天国でいつまでも仲の良い二人であり続けることであろう。[DVD(邦画)] 7点(2014-12-23 12:36:25)

22.  クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん 《ネタバレ》 ひろしがロボットになるって聞いた時からずっと楽しみにしてました。ロボとーちゃんひろしが家族の為に大活躍し、悪を倒す話かと思っていたらとんでもなかった。ただかっこ良いだけでなく、生身の人間ひろしとロボットにされたひろしが一緒の画面の中で戦う。掛け合いがあるだなんて思わなかったから余計に泣けてきた。しかも、ロボットになったのは人間ひろしの記憶だけをコピーしたコピーロボットて設定が凄く泣ける。しんちゃんにとってはどちらのひろしも父ちゃんなのであり、だからこそ純粋にコピーロボットの父ちゃんとも同じように接する事が出来るのだ。それはみさえにしても同じ。最初は拒否していたロボットのひろしともしんちゃん同様に接する。後半のしんちゃんが大嫌いなピーマンを全部食べる場面でのしんちゃんの台詞やら二人のひろしの腕相撲の後のしんちゃんとひろしの台詞やら泣けて泣けて仕方なかった。そしてただ泣けるだけでなく、父ゆれ同盟のネーミングセンスの馬鹿馬鹿しさに加え、チクビームやらロケットミサイル(マジンガーZかい)やら懐かしいネタ満載で大人も笑える感動作品になってて大満足。まだまだ言いたい事が沢山あって父ゆれ同盟に参加した沢山の父親達の描き方が共感出来る描かれ方になってるのも良い。世の中のお父さん方に元気を与える事間違いなしです。来年も勿論、映画館で見るよ。しんちゃんを映画館で見るのは私にとっては春の大きなイベントの一つです。 しんちゃんを見て毎回感じる事の一つに世の中、皆、野原一家みたいな家族だけだと犯罪なんか起きないと本気で思います。 [映画館(邦画)] 9点(2014-04-22 19:52:45)(良:1票) 《改行有》

23.  クレージー大作戦 これは見ていてドリフのコント、8時だよ全員集合でよく見られたようなハチャメチャな展開とルパン三世みたいだ。ハナ肇が最初は正義感溢れる良い奴が残りのクレージーキャッツメンバーにまんまと丸め込まれて一緒になって悪事の手伝いすることになる。メンバー全員によるジャズ演奏での場面での風船を使ってのコントなんか本当にドリフのコントみたいだし、植木等と野川由美子のやりとりなんかルパンと峰不二子みたいだし、また作品の舞台が清水てのも良い。あれもこれもとかなり欲張り過ぎな感じもするがまあ、良いだろう。この映画の突っ走っしるようなクレージーキャッツメンバー全員のハチャメチャさはこんな時代(今は暗いニュースきり)だから見て嫌な事なんか忘れてしまいたくなる。そうさせるだけのパワーがこの映画にはある。[DVD(邦画)] 7点(2013-07-20 16:04:28)

24.  クレージー作戦 先手必勝 《ネタバレ》 暑い。暑くて嫌になる。夏バテ気味の時には植木等映画でも見て暑さを吹っ飛ばしたくなる。相変わらずのお調子の良さ、だが見てても不愉快にはならない。留置場から始まって次から次へと色んなアイデアで自ら設立した会社の経営もどんどん成功。しかし、最後は詐欺容疑で失敗し、再び留置場送りもまるで悲壮感がない。この悲壮感の無さと常に前向きな姿勢は我々日本人は見習いたいと思わずにはいられなくなる。植木等以外のクレージーキャッツメンバーの個性が今一つ生かされてないような気がする不満もあるがまあ、気楽に見ようじゃないか!この映画の植木等を見てると後ろ向きに生きるより前向きに生きることがどれほど楽しいかて事が解るし、教えられます。 [DVD(邦画)] 6点(2013-07-14 11:14:58)(良:1票) 《改行有》

25.  クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!! クレヨンしんちゃん映画においてはあの名作2つ、大人が泣いた2作品を期待してガッカリさせられる人が多いと言われたり、聞いたりする。しかし、あの2つはまるで別と考えて見るべきであろうというのが私のしんちゃん映画における正しい見方だと思ってる。で今回はいやあ笑いぱなしでした。無理やり泣かせようとかてものがまるでなく、ひたすら笑いに徹しているから子供は勿論、大人が見ても楽しめる作品になっている。しんちゃんらしい大馬鹿ぶりに春日部防衛隊も笑わせてくれる。しんちゃんファンなら間違いなく楽しめるはずだ。特に今作ではマサオくんが笑わせてくれるし、格好良いのだ。どう格好良いかは見てもらえたら解るはずだから言わないとして、しんちゃんが途中で出会うお相撲さんとの会話、その袋の中に何が入ってるんだ?の問いに対する答えこそがこの映画、いや、正確に言うならこのしんちゃん映画全体に対する考えだと思えば笑って過ごす事がどれだけ楽しいかてことを伝えてくれるのだ。そんなしんちゃん映画が私は好きでたまらない。周り子供だらけの中で見てきたけどあれだけ大くの笑い声を映画館で聞いたのはいつ以来だろう?笑うて本当に良い事だって改めて教えられた気がする。[映画館(邦画)] 8点(2013-04-21 15:44:13)(良:3票)

26.  狂った果実(1956) なるほど、「狂った果実」とはこれまたタイトルの付け方が上手い。何だか全体に暗さが残るために観ていても面白いというようなものはない。ただ人は津川雅彦の選んだ行動を起しかねない。そういうものをギラギラした映像と俳優陣の演技で見せる映画として評価はしたい。正直、この映画における石原裕次郎はさほどかっこ良いとは感じなかった。北原三枝がまぶしいほどセクシーなのが作品全体を観れる映画にしているようで、それにしてもここでも津川雅彦ってスケベだと思った。ラストの津川雅彦の表情を見て、この映画の津川雅彦の演じた役柄なんて若き頃の「太陽がいっぱい」の頃のアラン・ドロンにぴったりのような感じがする。あと、石原裕次郎に北原三枝、何か足りない。そうだよ。石原裕次郎と来れば芦川いづみがいないのが残念。だけど、この内容には芦川いづみに似合う役はないような気もするし。[DVD(邦画)] 6点(2011-08-15 17:49:16)

27.  クレージー作戦 くたばれ!無責任 《ネタバレ》 おっと、モノクロで始まるとはまさかのスタートもカラーになってからというものはこれは完全に植木等が引っ張るクレージーキャッツ映画らしい陽気な展開になっていく。ストーリー自体は特に面白さもないし、目新しい感じもしない。それでもどういう訳だかまるで「社長シリーズ」や「寅さん」でも見ているような安心感、偉大なるマンネリとでも言うべきか?今回は「社長シリーズ」を完全に意識しているような作品である。何しろどの男もいい加減で女に弱くてだらしなく、色んな女性との関わり、やりとりにおける画き方は「社長シリーズ」を思わせるし、ハッスルコーラを飲むだけで元気になるという何と言うアホ臭くて下らないけれど、ついつい笑ってしまうのはこれはクレージーキャッツのメンバーが面白いからである。植木等の天然的な面白さに加えてハナ肇のこれもまた本人もこんな感じなのかな?という面白さ、そして、最も笑えて面白いのが谷啓のインチキ催眠術である。作品全体に突き抜けるパワーはあまり感じられないのが不満ではあるもののクレージーキャッツ全員が同じ画面に映し出され、そして、最後に会社の為に犠牲になるなんてアホだ!とばかりに表彰上を破り捨てる。何とかなるさというような前向きさがこの映画だけに限らずこのシリーズ全体を観ていると感じさせてくれる所が良い。それにしても流石に大の大人達がコーラで乾杯する姿は何だか情けなくもあるし、可笑しくもある。[DVD(邦画)] 7点(2011-07-25 20:57:22)

28.  クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦 《ネタバレ》 まず最初に言っておきたいことがある。どうせこの後、色んな所で批判的な意見が出てくること間違いないと思うけど、だからこそ敢えて声に出して言いたいし、言わせて貰う。そもそも「クレヨンしんちゃん」って何?大人向けのアニメ?いや、違うだろう!どう考えても子供向けのアニメである。だからこそ子供達がこの「クレヨンしんちゃん」という今では「ドラえもん」映画に匹敵する。いや、もしかしたら「ドラえもん」映画よりも「クレヨンしんちゃん」を支持し、楽しみにしている人が沢山、いるだろうし、大人の中にも多いと思うのである。私もそんな映画を毎度ながら楽しみにしている一人である。色々な点で不満もある。例えば春日部防衛隊の活躍がほとんど無い。出番も少ない。ひろしとみさえの活躍もいま一つである。それでもやはり下らな過ぎる笑いについつい私も乗せられて大笑いしてしまったし、素直に楽しめた。誰が見ても絶対に「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」「アッパレ!戦国大合戦」の強力な名作2本に敵う筈がない。あの二つは子供よりもむしろ大人達が感動し、このシリーズそれまで見てない人もはまったと思うのである。私がそうである。しんちゃんのもたらす行動、今回はテーマなんて無いようなものである。もう、ほとんがオナラ、オナラとオナラ一色である。はっきり言えば下品な笑い。だけどしんちゃんだから許せる笑いで大勢の子供、大人までもが釣られて笑ってる。大勢の子供に楽しんで貰いたい。喜んで貰いたいという製作者サイドの思いが伝わってきます。世の中、嫌なこと、辛いことの方が多いけど映画ぐらいは笑っていたい。私はしんちゃんを見ていると嫌なこと全て洗い流してくれる。そんなしんちゃん映画が好きでたまらない。だから毎回劇場で観る事を楽しみにしている。オナラの力が救うレモンちゃん(今作でのしんちゃんとのコンビ)と両親との絆、しんちゃんとの友情、絶対に仲間を裏切らないこと。やってることは馬鹿だけどしんちゃん映画が語っている生きる意味、映画は生きる為の大きな力になる。野原一家の決断力の強さ、絆の大切さこそ今の日本に必要だという事を笑わせながら教えてくれている。一人でも多くの方がこの映画を見て嫌なことを映画という力を持って洗い流してくれたら良いと思う。[映画館(邦画)] 8点(2011-04-16 21:49:35)(良:1票)

29.  黒い画集 第二話 寒流 黒い画集シリーズの中で最後に観ることになった本作を拝見して、思ったことはやはり映画は脚本が命であるということと、緊張感を生む為の演出においてもこの鈴木英夫監督という監督さんはどうすれば良いかってことをよく解ってる。人物描写の上手さ、金が金を呼び、どんどんと金に埋もれて行く人間の醜さ、欲の塊から崩れて行く人間の儚さ、池部良の怯える顔、どんどんと悪女としての顔を出す美しい女の中にこそ隠れている男を惑わす女、新珠美千代、この二人の演技もさることながら池部良演じる銀行員の課長の常務の平田昭彦の何たる醜さ、この映画は人間が如何に金の前には弱く、男は女に弱く、そんな女の前に男は身体では解っていても思っている通りにはいかないというその全てを徹底してさらけ出している映画として、とにかく恐い。サスペンス映画としても勿論のこと、人間ドラマとしての面白さ、最近のサスペンスでは物足りない。そう感じてる人にお薦めの本格サスペンスの傑作です。最後にこの映画の主人公を演じている池部良、「青い山脈」や「昭和残侠伝」シリーズと並ぶ池部良自身の代表作の一つとして、遅くなりましたがご冥福を祈りつつ失礼します。[DVD(邦画)] 9点(2010-10-31 10:09:08)(良:1票)

30.  黒い画集 あるサラリーマンの証言 《ネタバレ》 小林桂樹さんの死というニュースを聞いて、どうしてもこれだけは外せない。見逃せない。以前、CSで放送したのを録画しそこねていたけど、親戚が録画してあると聞いて早速借りてきて観ることに!松本清張の原作、シナリオは日本が誇る最高の脚本家、橋本忍である。もう既にこの時点でどう考えても駄作なはずない。絶対に面白いその予感通り面白かった。一般庶民の見方、どこにでもいるサラリーマンが似合う俳優小林桂樹が深刻な顔をしながら人間の恐ろしさ、自らの嘘による証言によって身を滅ぼすその姿を徹底して見せ付けられることになり、人間の弱さを思い知らされた気がして、とにかく恐い。平凡な生活こそが人間の生きがいとすれば、ここでの主人公の姿はその反対を行っている。家庭があるのに別の女、愛人という存在の恐さに気付いた時には既に手遅れであるということをこの映画を見て感じると共にそれはサラリーマンであれ、そうでなくても同じ過ちを起こしてはならない。人は皆、何かしら過ちを犯す者であるとばかりに原作者の松本清張という人は例えば「砂の器」の犯人も同じであったようにここでもそう述べている。色んな意味で考えさせられる映画でもある。[DVD(邦画)] 8点(2010-09-21 22:26:59)(良:2票)

31.  紅の流れ星 どこかで一度、見てるぞ!何かの映画にそっくりであると思ったら雰囲気から何まで「勝手にしやがれ」に似ている。渡哲也と浅丘ルリ子の会話、一人勝手にしゃべりまくる渡哲也に対してほとんど表情を変えない浅丘ルリ子、やたらかっこつけて、キザな台詞きり言う渡哲也の五郎、日活映画的な要素とフランス映画、ゴタールの映画的な要素とがちりばめられ、音楽の使い方、映像的にも日本映画でありながら違う国の映画を観ているような感覚さえ起こさせる。派手なアクションシーンはそれほどないのでそういうものを求める人にはつまらないと感じてしまうかもしれない作品ではあるが、雰囲気を楽しみたい人にとってはこの映画の醸し出す雰囲気が良い感じで見られる映画にはなっていると思います。[ビデオ(邦画)] 7点(2010-09-18 09:37:56)

32.  空気人形 《ネタバレ》 何だ?この異常な世界、怪しい雰囲気、危なすぎる世界、全てにおいて、とにかく異常である。空気人形と横になる中年の男、そして、男が居なくなった後に立ち上がり、人形が人間の形、姿へと変化して行く所の不気味さ、空気人形であるペ・ドゥナが人間の姿に変えて外に出て行くシーンも怖い。全くもって無表情なのである。ところがそんな彼女がレンタルビデオ屋さんに勤めることになってからはそれまでは見せなかった笑顔を見せる。この笑顔こそが彼女が空気人形でありながらも人間の心を持ったことの印であり、それはレンタル屋さんでの若い男や店長との会話でも解る。心を持つことでそれまで知らなかった別の世界を生きる彼女、男の為の性の道具としか扱われない彼女が心を持ってしまったことによる辛さ、別の意味での辛さを見せる何ともこの不思議で不気味な世界にどんどん引き込まれていく上手さというものがこの映画にはある。代用品扱いされてたペ・ドゥナを自分のおもちゃのように扱う男もこれまたレストランでの仕事では代用品としてしか扱われないという何とも皮肉めいたものを感じさせ、それはレンタル屋さんで知り合い、愛し合うようになった相手の若い男のお願いを聞くシーンにも現れている。ラスト、ゴミ袋の横で寝そべっているペ・ドゥナがあまりにも切なくて悲しい。燃えるゴミと燃えないゴミ、人間は死ねば燃え、人形は燃えないゴミ扱い。そこにある人間と空気人形としての違い、差別など色んなものを考えさせらる映画でもある。けして、楽しい映画ではないし、むしろ、嫌になるほど絶望的な話だが物凄く引き込まれ、余韻の残る映画になっている。本当は8点にしても良いぐらいだが、血なまぐさいシーンは苦手なのであれさえなければというこで7点です。[映画館(邦画)] 7点(2009-11-22 12:03:29)

33.  くちづけ(1955) 《ネタバレ》 これまた面白い、面白いというよりは良い映画、それも日本ならではの他国にはないであろう良さが感じられるオムニバス映画を見ることが出来た。第一話の「くちづけ」なるほどね。確かにこれは石坂洋二郎原作らしい雰囲気作り、既にユーカラさんが書かれているように同じ石坂洋二郎原作の「石中先生行状記」を思わせる青山京子と太刀川洋一のやりとり、そして、続く第ニ話「霧の中の少女」ではこれがこの三つの話の中でも一番好きです。何と言っても司葉子、司葉子、とにかく司葉子が可愛い。もう、本当に食べたくなっちゃうぐらい可愛い。あれ?他の作品でも同じこと言ってるような?だって、本当に司葉子のあの可愛さ、この司葉子を見ても何も感じない奴は男じゃないと言いたくなるぐらいの可愛さです。中原ひとみとのやりとりの微笑ましさ、微笑ましいと言えば飯田蝶子の婆ちゃんが最高です。みんなの前で歌声まで披露し、それをみんなで仲良く楽しそうに聞いてる姿も良い。温泉での会話も楽しい。ところでなんでまた小泉博なんだよ?ここだけが不満である。司葉子とフランキー堺だったら文句ないのだが、そんな中、ここでは何と他の作品では見ることの出来ないであろう司葉子の入浴シーンまであって、たまらんですわ。第三話のこれもまた如何にも成瀬映画って感じで良い。高峰秀子と上原謙で成瀬監督だからつまらないわけない。小林桂樹と中村メイコの会話も面白い。最後の方に出てくる八千草薫も可愛いなあ!とにかく一つ一つのお話が作品全体、温かさを感じるのと、可愛く感じる作りになっていて見ていて楽しい。それにしても司葉子のあの白いシャツからすら~っと伸びる細い腕と、スカートから時々、ちらっと覗かれる細い足、いや~もう、参った。[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-06-30 21:57:51)(良:1票)

34.  グラマ島の誘惑 《ネタバレ》 グラマ島と言うけど、グラマーな女性など出てきません。森繁久彌とフランキー堺のやりとりが変な笑いをかもし出している。無人島にだとりついた皇族、軍人、その他いかにも変人ぽい人達が沢山出てきて、あれやこれやと大騒ぎ!ただ、この作品、後半の展開、最後も何が何だかいまひとつ掴み所がないのが難点である。川島雄三監督らしいと言えばらしい、おかしな人物だけらけの何ともおかしな作品![CS・衛星(邦画)] 6点(2009-06-30 21:51:47)

35.  黒い画集 ある遭難 《ネタバレ》 これって何と脚本を石井輝男監督が手掛けているとは、いやはや、全くもってカルトな感じのしない落ち着いた感じ、松本清張らしさを損なわずに手堅くまとめているのにはびっくりさせられる。遭難事件を題材に上司と部下の関係、登山の最中、一人の男が疲れ果てた上に自殺をしたかのようにして死体となって発見される。ところが、被害者の死に疑問を持った姉、香川京子の願いの基に被害者の義理の兄がこれには何かあるのでは?ということで一緒に登山した男と共にもう一度、再現したくて、山登りしながら被害者の上司を追い詰めていくこの特に後半、二人だけのシーンが寒気を感じるぐらい怖い。緊張感のあるストーリーのラスト、犯人である上司が自分を追い詰めるべき実行した男をも事故と見せかけて殺す。ところがこの犯人も雪崩に巻き込まれて二人共死んでしまう。何とも悲惨な話であり、香川京子のラストの台詞がより一層、胸に突き刺さる。冷酷な人間ほど自分の気持ちというものを隠すものである。この映画を見て私にはそんな風に感じたと共に犯罪者は結局は天罰を下されるというものをこの映画を通して監督、そして、原作者の松本清張は世の中の全ての悪人に対して警告しているとも思える。正にタイトルにある黒い罠に引っ掛った男の悪を天は見逃さない。そんな感じの作品です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2009-04-22 21:50:50)

36.  クレージーの殴り込み清水港 《ネタバレ》 クレージーキャッツの次郎長もの、なるほど、これって続編なんだね。で、よくぞここまで思い切ってパクッたもんだと、ここまでやってくれたらある意味、笑い飛ばすしかない。全て笑って許そうと思う。今回は何と三五郎が石松に成り済ましてというストーリーとまたあの座頭市の偽者、座頭吉の天本英世が怖い。勝新よりもある意味不気味な怖さをかもし出していて、それでまた笑えるからたまらない。ラストの五十郎との対決はあれなんて黒澤明監督へのオマージュなのか?ところで女優陣の顔ぶれ、星由里子と内藤洋子の二人が並んでるとどうしても「社長」シリーズを想像してしまいます。星由里子は私も「若大将」シリーズよりも可愛くて、性格的にもて意味です。好感が持てる。全体的に前作より楽しむことが出来た。最後に何だか観ていたらまたマキノ雅弘監督の撮った本家本元の方の「次郎長」ものが見たくなってしまった。[DVD(邦画)] 7点(2009-03-08 18:15:43)

37.  クレージーの無責任清水港 《ネタバレ》 クレージーキャッツの時代劇を初めて見ました。いや~これまた何ともハチャメチャでやりたい放題、とにかく滅茶苦茶な展開なんだけど、これははっきり言ってマキノ雅弘監督の撮った「次郎長三国志」シリーズを見ている人の為にあるような感じがする。勿論、見てない人にも笑える場面もきちんと用意していて普通に楽しめる作りにはなっています。クレージーキャッツの時代劇と何だかいまひとつぴんとこない感じがしなくもないが、特に石松演じる佐々木課長じゃなかった。谷啓が石松のイメージに全くもって合ってないし、石松というよりはマキノ版「次郎長三国志」シリーズで加東大介が演じた豚松の方が合ってる気がしてならないし、ハナ肇の次郎長親分にしても何だかしっくりこない。そんな中にあって植木等の三五郎は小泉博の三五郎よりも私は好きです。女優陣では団令子のお蝶さん、悪くはないけど、何だか「社長」シリーズでも見ている感じがしてしまう。まあ、色々と文句は言ってはみるものの、マキノ雅弘監督の「次郎長三国志」シリーズは東宝版も東映版も全て見ている者としては何だか嬉しくなるシーンがきちんとあったりとそういう意味では嬉しくも思うし、脚本がマキノ版「次郎長三国志」シリーズと同じというのも興味深く、それにこの作品、それだけでく何とあの黒澤明監督の傑作時代劇「用心棒」の桑畑三十郎まで出てきてと、その三十郎だが、あのあっけないやられ方には噴出してしまった。作りは滅茶苦茶だし、いきなり「用心棒」のパロディが出てきたりともう、何が何だか分らん内容だけど、それでも大好きな「次郎長三国志」の好きなシーンが見られた事と、本家本元の「次郎長三国志」シリーズにも出演している田崎潤に土屋嘉男の姿も見る事が出来たので、それだけでも見て良かった。借りてきて良かったと思います。これ以外のクレージキャッツの「次郎長」ものも見たいと思う。[DVD(邦画)] 6点(2009-03-03 20:33:25)

38.  黒の超特急 《ネタバレ》 冒頭、田宮二郎扮する桔梗というこれまた頭の中は金儲けのことしかないようなこの男に対して(何故、この男、田宮二郎の桔梗という男が金儲けのことしか頭にないか?てのは見れば解るし、最後に明らかになります。)買収を持ちかける腹黒い性格の持ち主である加東大介(中江)の何とも金に埋もれた人間の欲望丸出しの男と男の会話、やりとり、買収を持ちかけられた方の男が一人の若い美人秘書であり、船越英二扮する公団専務理事(財津)の二号さん(愛人とでも言うべきか?)の藤由紀子(田丸陽子)と組んで加東大介を主とする他の男、船越英二とその父親というべき存在の石黒達也(工藤)の三人に対して逆にゆすってやろうと色々なことをするのだが、お金の為なら初めて会ったばかりの男とも女はベッドを共にさせるという何ともこれまた如何にも増村監督らしい演出が所々に見られる。増村映画に出てくる女は何を考えてるのか全く読めない。解らない。この映画でも藤由紀子の田丸という女の正体、本心がなかなか読めないのである。どこまでもえげつなく腹黒い加東大介と田宮二郎の対決は金と地位の為に犯罪を隠す為に女を殺す加東大介の中江の逮捕により田宮二郎(桔梗)の勝利というように描かれてはいるが、田宮二郎の桔梗にとっては本心から愛した女(田丸)の死によっていったい何を得ることが出来たのか?金よりも大切なもの、それは金よりも愛であるというようなことを増村監督がこの作品を通して語ってるのかもしれないし、言いたかったのかもしれない。それにしても加東大介が放ったあの台詞「人生、失敗するのはみんな女ですわ」て、あぁぁぁ~こんな台詞を堂々と言わせる所などは増村監督らしいし、この台詞を聞いて女で失敗している世の駄目な男達全員に聞かせてみたら、どう思うだろうか?最後はあまりにもあっけなく終わってしまったのと加東大介以外の悪い奴ら、あの暴力団連中を刑務所にというものがなかったので物足りないけれど、これもまたこの監督らしいシャープな映像と個性派の俳優勢揃いでなかなか面白く見ることが出来た。「黒」シリーズの3本の中ではこの作品が一番、面白かった。[DVD(邦画)] 7点(2009-01-10 21:06:34)

39.  黒の報告書 《ネタバレ》 増村作品で法廷ものと言えばあの大傑作を思い浮かべずにはいられません。相変わらず増村監督らしい女の嫌な部分と男の弱さ、そして、そんな弱さに漬け込む女とまた別の男、何ともやりきれない作品になっていて、その辺りのこの重苦しさなどはこの監督の作品に共通して言えるものがここでも観られる。しかし、やはり弱い。正義感に燃える熱血検事の宇津井健を見ていると昔、金曜日の夜に毎週テレビで放送していた裁判もののドラマ「ひまわりの歌」てのを思い出す。あのドラマ大好きで毎週欠かさず観てたっけ!おっと、そんなことよりこの作品のことだが、やはりこの人のことを語らずには終われません。悪徳弁護士役の小沢栄太郎、この悪人弁護士など正にこの人のものであり、この人の為にあるのではと思うぐらいである。事件の鍵を握る女、叶順子演じる綾子が裁判が終わり、犯人の無罪が決まった後に自分を捕まえてよとある場面など如何にも増村監督らしさを感じるが、やはりあの綾子役、若尾文子にこそと思ってしまうのは私だけか?最後にもう少しだけ!小沢栄太郎で弁護士て言うと増村監督が助監督として映画を学んだ市川崑監督の「犬神家の一族」で同じ弁護士を演じているのも興味深い。いずれにせよ、宇津井健が話の中でも負けていたように演技といい、凄みといい小沢栄太郎の勝利である。[DVD(邦画)] 6点(2008-12-28 22:48:35)

40.  黒の試走車(テストカー) 相変わらず増村映画に出てくる男達はいつもギラギラしていて、常に冷静さを失っていて感情を表に出す姿が炎々と描かれる。しかも、決まってハイテンションである。中でも高松英夫のテンションの高さはここでも異常なぐらいである。会社の為とはいえ他人を犠牲にし這い上がろうとする連中きりの役員達、ライバル会社との駆け引きの中で男達に関わってくる女達とのドラマという意味で今作は増村監督にしては普通な感じでこの監督らしいしつこさがちょっと弱く思える。田宮二郎と船越英二の使い方も何だか勿体無く思えるのと終わり方も何だかいまひとつな気がしてならない。モノクロの画面から伝わってくる人間の身勝手さ、他人はどうなろうと自分さえ助かれば何もかも上手く収まるんだとまるで現代の社会に対する警告、皮肉のようなものは見ていても感じることは出来る。そういう意味においては見応えはあるものの、やはり増村作品らしい何かこう見終わった後にまた見たくなるようなもの、余韻のようなものがさほど感じられなかった。[DVD(邦画)] 6点(2008-08-31 14:36:11)

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