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1. 黒い十人の女
《ネタバレ》 女優陣の演技は、皆さんの感想と同感で、それぞれすごい存在感。 それにもまして、しっかりとした個性的なキャラの女性を、飄々とした男が一人で受けて立つ、こんなすごい役回りをこなす船越英二って、すごい役者だったんだなと脱帽。 できれば、結局、何もしない生活を受け入れた途端に、岸恵子からも他の女からも完全に見放されてしまって、それでも飄々と職場に戻ってしまうってシナリオにしたほうが、更に船越英二の良さが活かせたかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-06-01 22:55:10)
2. クヒオ大佐
《ネタバレ》 堺雅人はじめ関係するすべての人のキャラや行動にコメディー臭がプンプンしてるにもかかわらず、実際の事件を題材にしたからコメディーにできなかったのだろうか? 無理に重いものを背負わせて、深い描写風に仕上げても全然心に染みてこない。 腹を決めて徹底的にコメディーとして笑い飛ばせる仕上げにすべきだったと思う。 逆に、徹底的に馬鹿馬鹿しいコメディーに仕上げた上で、それぞれの真の人物像を織り込んだほうが、心に染みる映画になったかもしれない。[CS・衛星(邦画)] 5点(2012-07-16 01:26:11)
3. 蜘蛛巣城
《ネタバレ》 セットのスケールの大きさや、土の匂い、泥臭さは黒澤監督そのものなのだが、アップショット、静寂、間を多用して、まるで舞台劇を見てるかのような展開は、他の時代劇とはかなり異質に感じてしまう。
シェークスピアの舞台劇マクベスが原作で、原作の持つメッセージ性や雰囲気をそのままに、黒澤流の日本時代劇に仕立て上げましたという名作。
映像表現はさすがの一言で、監督の見せたい表現したいものが、ダイレクトに伝わってくる。
「映画」としては文句無く一級品なのだが、最初から最後まで、重い、暗いで、私好みの映画ではなかった。
やっぱ他の黒澤監督(とその仲間達)のオリジナルの脚本のほうがいいな。[DVD(邦画)] 6点(2010-11-23 18:47:32)《改行有》
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