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プロフィール |
コメント数 |
250 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
サンボリズムとリアリズムのバランスのとれた作品が好きです。 評価はもちろん主観です。 評価基準 各2点ずつで計10点 1.物語の内容・映像にリアリティを感じるか? 2.視覚的に何かを象徴できているか? 3.プロットの構成は適切か? 4.画面に映る動き・台詞や音にリズム感があるか? 5.作品のテーマに普遍性はあるか? |
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1. グランツーリスモ
なんというか物語にしろ演出にしろめちゃくちゃベタでわかりやすい内容ですね。舐められてる人間が世間を見返す、親子や師弟の確執、冒頭のゲームに理解のない親の言葉からしてなんて陳腐でつまらない表現なんだと思いました(笑)。東京のシークエンスではとりあえずスカイツリーと東京タワーを映しときゃいいだろうという姿勢にも笑っちゃいました。今までのニール・ブロムカンプ監督作品と異なり社会派要素は全く見られず、シミュレーターが現実を凌駕する点などテーマとして掘り下げていけば現代的で深い内容になれた可能性のある要素にも全く着目する気がないようです。でもそのおかげか車やゲームに興味がなくともとっつきやすく登場人物に共感しやすい物語になっていますし、エンターテインメントとしてはこれぐらいベタで泣けるドラマになっているのでいいんじゃないかと思います。ただレースシーンはドライバーの顔アップと走行中の車の外観、エンジンの駆動を編集でツギハギして見せるだけでこれ以外の見せ方ってないんですかね。レースの最中では直接人物のドラマが動くわけでもないので陳腐でワンパターンな表現をされると退屈なだけなんですよね。CGも多用されてリアリティも欠けていますし、日本映画のアライブフーンがCGなしのレースシーンを売りにしていたのを見るとなんだかハリウッドと役割が逆転しているようです。大して車やゲームに思い入れがあるようにも見えませんしニール・ブロムカンプ監督がこの映画を撮った動機はよくわかりませんが、第9地区からして設定が特殊なだけで物語自体は割とベタな泣けるドラマでしたし、意外とこれがこの監督の本質なのかもしれませんね。[映画館(字幕)] 5点(2023-09-16 23:44:00)(良:1票)
2. 空白
シチュエーションは面白いんですが、アイデアが見つかったから映画化しただけのようでそれ以上の試行錯誤の過程が見えてこないです。なんだろう、頭の中で考えられた人物の機能や役割が描かれていてもその人間性までは十分に描かれていないという印象が残ります。伊東蒼なんかまさにそうで不幸な少女だという説明描写が終わったら劇的なシーンを作るためにさっさと退場させられてしまいます。テーマを描くためのリアルな描写が不快感を催させているのではなく、観客に不快感を持たせる人物を登場させること自体が目的と化してはいないでしょうか。漁師やスーパーの店長やパートの中年女性、責任逃れしようとする学校や悪質な報道をするマスコミ、作り手が安心して見下せる立場の人間を安全圏から面白がって眺めてるだけで自分の問題として捉えているようには思えません。マスコミの描き方なんかこの映画自体が偏向報道そのものではないですか。まあそれでも古田新太と藤原季節の絡む場面は好きな方ですね、俺も昔万引きしましたなんてサラッと告白しちゃうところが良いです。終盤の人物に変化の兆しが見える展開も悪くはないのですが、安直でまるで別の映画が始まったようにも感じてしまいます。[インターネット(邦画)] 5点(2023-09-11 23:44:06)
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