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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 お世話になっております。
只今『真・女神転生VV』攻略中のため新規投稿お休みしております。

2024.6.28


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
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21.  甲州プリズン2<OV> 《ネタバレ》 主演はキムカズこと木村一八(そんなニックネームなど無いッ)。昭和の天才破天荒漫才師「横山やすし」の長男で、“人生イチかバチか”が命名の由来であることはご存じのとおり。TBS系TVドラマ『毎度おさわがせします』でチロリン♪人気を博したものの、傷害事件を起こし人生転落。その後は深作欣二監督の『いつかギラギラする日』で姿を見たな程度で、まさかこのような作品で出会うとは。まずもって太ったなと。それでも甘いマスクに主演俳優のオーラが感じられたのは、流石サラブレッドといったところでしょうか。所謂『刑務所もの』にカテゴライズされる作品ですが、刑務所生活にリアリティなどなく“ちゃんと取材したの?”と問い詰めたくなるテキトーさ。これがリアル刑務所なら日本終わっています。さらに言うなら、物語のクライマックスが刑務所外の抗争にあるという本末転倒な謎脚本。中野英雄より、よほどコチラの方が「ぬるい」でしょう。続編を匂わすオチは「フザケルナ」と言わざるを得ません。[インターネット(邦画)] 2点(2018-06-05 19:01:10)

22.  甲州プリズン<OV> 《ネタバレ》 80分なら短いし、まあいいかと思い観始めたところ「何、この尻切れトンボな感じ」で終了。まさか『2』があるとは。はじめから前後編で製作されたのではないかもしれませんが、騙された感強め。新幹線で読もうと思ってキヨスクで雑誌を買ったら、ディアゴスティーニだったみたいな。いやいや「80分」だからギリ“アリ”なんで「160分」なら絶対観ない(途中で諦める)クオリティ。リボ払いとは恐ろしいシステムです。正直やっつけ感満載の“雑なヤクザ映画”としか言いようがありません。仕方がないので『2』も観ました。つづく[インターネット(邦画)] 2点(2018-06-05 18:58:48)

23.  恋するマドリ 《ネタバレ》 「丁寧に~慎重に~モノを壊すのはリングの上だけ~」こんな掛け声の引っ越し屋はイヤだなと苦笑いで観始めた映画は、驚くほど典型的な王道ラブコメでした。それも主演“新垣結衣”が魅力的に映るよう最大限に配慮されているのが特徴です。空港突破の件など“ガッキーが両脇を抱えられながら連れ去られる(キュートで可笑しい)画”が欲しかっただけの無理筋な脚本。ラブコメに似つかわしくない性格俳優を新垣の相手役に選定したのも同じ理由でしょう。そういう意味では、間違いなくガッキーは可愛かったので、この映画は大成功と判断します。ただ個人的には、ラブコメはベタならベタなほど好みなので、例えば柴咲コウみたいな“ザ・美人タイプ”、竹野内豊のような“正統派男前”そして瀧や中西学ではなく本職のコメディリリーフを使った、キャスティングの方も王道のラブコメを希望する次第です。[DVD(邦画)] 5点(2017-11-20 23:46:21)(良:1票)

24.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 例えば「2人分の芋ご飯」。語らずとも、伝わることはあえて触れない流儀が徹底されています。観客の考える力を信用している証拠。イチから十まで説明されたり、監督の主張を一方的にまくし立てられたりすると正直げんなりしますが、本作では監督と観客が同じ目線で共に在り、信頼関係を築けている感覚がありました。それゆえ、気構える必要がなく、水に砂糖が溶けるが如く(!)、心にお話がすっと入ってきた気がします。食事、兄妹の上下関係、家のお手伝い。天井の木目に手を伸ばした幼き日。日々の暮らしを丁寧に描いてくれたことも感情移入を助けました。すずの日常は、私たちのそれと同じだと素直に思えたのです。ですから「戦争」も決して昔話や特別な出来事ではなく、人生で起こりうる「災難」と捉えることができた気がします。言うなれば自然災害、事件、事故、病気と同じ。「反戦映画」でありながら説教臭さが微塵も感じられない理由はここにあると考えます(戦争の悲惨さに焦点を当て、観客を思考停止状態にして反戦を訴える手法とは真逆のアプローチです)。嬉しいコト、楽しいコト、辛いコト、どうにもならないコト、悔やまれるコト、死にたくなるコト、いろんな思いを抱えて、私たちは、この世界の片隅で生きている。いや、生かされている。愛し、愛されながら、命を減らしていくのです。こんな当たり前のこと(反戦も含めて)、上から目線で力説されても、素直に耳を傾けることなんでできません。だって生まれながらに(恥ずかしながら)あまのじゃくですから。でも、アニメで、あの画で、のんさんの声で、嫌みなく語られたら、心に響かないはずありません。人生がいとおしくなる映画でした。私は子供の頃、父から『十ニ人の怒れる男』を教えてもらい、世の中にこんな面白い映画があるのかと驚きました。そして父になった私は、3人の娘に本作を見せてあげたいと思います。この映画には、私が子供たちに伝えたい大切なことが詰まっているからです。[映画館(邦画)] 10点(2017-01-11 06:47:06)(良:5票)

25.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 ハリウッド版『ゴジラ』というよりは、ロボットの出ない『パシフィック・リム』な印象です。予想通り怪獣の質感がリアル過ぎて、和製怪獣映画特有の侘び寂びはありません。もっとも『ゴジラ』ブランドに郷愁を感じていない私のような一般客からしてみれば、全く問題ありません。これだけのスペクタクル映像を頂戴できれば充分に御の字です。人間の力が全く及ばぬ結末のつけ方は非常に好みです。[地上波(吹替)] 7点(2016-08-10 22:51:11)

26.  ゴジラ(1954) 《ネタバレ》 ≪≪≪警告!警告!警告!ネタバレとは違いますが、本文には“大変危険な表現”が含まれています。観賞前の方、特にちびっこは、くれぐれも閲覧ご注意ください。≫≫≫  本当は私も皆さんのようにカッコイイ、イカしたレビューを書きたかったんです。難しい熟語、横文字、見事なロジックを駆使した惚れ惚れするような文章を(実際に書けるかどうかは別ですよ)。押しも押されもせぬ傑作ですから、力も入ります。でもオープニング早々、メインテーマが耳に入ってきた時点でそんな願いは吹き飛びました。「ゴジラ・ゴジラ・ゴジラとメカゴジラ」脳内にリフレインする謎の歌詞。本作製作時点では構想さえ無かったはずのメカゴジラの顔がチラつきます。モスラ・モスラ・モスラとメカモスラ。どこでこんな歌詞を仕入れたのか全く記憶にありません。ていうか作品変わってるし!サザエ・サザエ・サザエとメカサザエ。『サザエさん』関係ないやん!ていうかメカサザエって何やねん!ハイジ・ハイジ・ハイジとメカハイジ。えっ『アルプスの少女ハイジ』そうそう、ながーいブランコに鉄塊がってオイ!!テーマ音楽がかかる度にこの有様です(実は『怪獣大戦争マーチ』の方ではツンツンヘアーの歯無し男の顔が浮かんだりもしました)。これで物語に集中しろというのが無理な話。その結果、反戦メッセージはどうにか汲み取れたものの、単にディテールの甘いパニック映画に思えてしまいました。何と言う悲劇。名作が台無しです。何度本作を観直したところで、同じ事の繰り返しになるのは目に見えています。猛烈な中毒性は、最早“呪い”です。この文章を読んだ人はもう手遅れかもしれませんが、間違っても『福岡市ゴジラ』なんて言葉、検索しないで下さいね。一生解けない呪いにかかります。冗談ではなく、本気で。私は警告しましたよ。ああ、もう、頭から呪文が離れやしません。ゴジラゴジラゴジラと……嗚呼すみません。ほぼ映画の内容と関係なかったですね。[CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-19 19:18:54)

27.  高速ばぁば 《ネタバレ》 “拘束”された老婆は“高速”で動くばぁばに化け、“腕利き”のマネージャーは“利き腕”だけとなり、“フット”ワークの軽いディレクターは“足”を失ったと。要するに駄洒落縛りです。ばぁばのカラーリングが紅白でオメデタイこと、ババアではなく「ばぁば」と表記した点に愛を感じます。今日、敬老の日にこそ観るべき映画(嘘)。[DVD(邦画)] 4点(2014-09-15 18:29:49)(良:1票)

28.  こわい童謡 裏の章 《ネタバレ》 (表の章からの続き)結果から言うと、中身は桃の缶詰でした。…こ、この喩えは良くなかったかな(汗)。自分的には桃の缶詰なら中ヒットなんです。ぶっちゃけ石鹸より嬉しいです。(もちろん石鹸だって有難いですよ。消耗品は間違いないですから。って何のフォローだ)話を元に戻しますが、事件の真相にはいい意味で裏切られました。トンデモ科学な理論ですが、安普請のオカルトに逃げるより好感が持てます。ただ、犯人は○○でしたと言われても、「でしょうね」としか言いようがありません。だって最後にナイフを握っていたのは彼女ですから。犯行に及んだ理由が当初の予想と違っただけです。これでは勿体ないです。『表の章』できちんと観客をミスリードしておけば、もっと驚けたのに。主演の安ちゃんは、いつもの彼女のキャラクターそのまま。顔面アップが多くて、化粧のノリ具合が丸分かりだったのはお気の毒でした。一番こわかったのは暗闇に響く童謡でも、猟奇的な殺害シーンでもなく、同僚の首を絞め、あまつさえ鋏を突き刺す殺人未遂を犯しても、全く悪びれる様子のない安めぐみちゃんなのでした。[DVD(邦画)] 5点(2014-09-13 21:02:36)

29.  こわい童謡 表の章 《ネタバレ》 劇場版予告編のキャッチコピーは“表の謎は裏で解く”。となれば、当然興味を惹くのはウラの方。そりゃモザイク無しで見たいのが人情ですから。ところが、『表の章』のみで鑑賞を終えている人が多い気がします。行き着けのレンタルDVD屋では、多部ちゃんが表紙の本作ばかりが貸し出し中。NHKの朝ドラ主演女優とグラドルタレントでは、ネームバリューに差があるとは思います。でもそれ以上に問題なのは、観客にモザイクの中身を見透かされていることではないでしょうか。童謡との因果関係が不明の殺人を延々と見せられても、どう受け止めたらいいか戸惑うばかり。B級オカルトホラーの臭いがプンプンします。まるでパッケージだけで中身が分かるお歳暮のようなガッカリ感。包装紙が白と水色のストライプでホルスタインの絵柄なら、「どうせ石鹸か洗剤でしょ」と思うのも無理はないこと。腐るものじゃなし、いつ開けてもいいや。でもハムの詰め合わせや、すき焼き用牛肉の可能性も捨てきれない。というワケで卑しい自分は続けて『裏の章』を鑑賞したのですが…(『裏の章』に続く)[DVD(邦画)] 4点(2014-09-13 21:00:51)

30.  コワイ女 《ネタバレ》 オムニバス作品のため、1話ずつ感想を述べます。まずは『カタカタ』から。最も分かり易かったのがコレでした。得体の知れない女に追いかけられる恐さ。もちろん女の髪はロング。定番ですね。ただ怖いっちゃ怖いけど、ベタすぎてギャグっぽくもありました。中越典子の演技は型どおりで低調と感じます。次に『鋼』。正直分かり難くいです。けど、コレが一番気に入りました。本作のコワイ女“鋼”は、ほぼ出オチ状態。怖いというより気持ち悪いです。ただ御御足はすこぶる美しく、そこにエロスを感じました。上半身は見えなくても、かわいく思えてくるから不思議です。最後に『うけつぐもの』。前2話は女の容姿に工夫を凝らしていましたが、本作はその細工は一切なし。内面の怖さに焦点を絞っています。恐怖の演出は控えめでした。3話それぞれに切り口を変えており、全体的なバランスはいいと思います。ただ、どの物語にしても起承転結がおざなりで、物語の体裁を成しておらず消化不良でした。コワイ女はみなチャーミングでしたが、その魅力が怖さに繋がっておらず勿体ないと感じました。[DVD(邦画)] 5点(2014-04-18 20:25:13)

31.  五条霊戦記//GOJOE 《ネタバレ》 牛若丸と弁慶が五条大橋で出会うエピソードを換骨奪胎し、オカルト風味を利かせた上に、宮本武蔵の幽閉期を思わせる弁慶の内省要素を加味した物語。趣向は理解しますが、『沖田総司はBカップ?』みたいな単純なノリのお話と比較すると間口は狭い気がします。殺陣は多いものの、全体の動きを把握させないカットやアングルばかりでフラストレーションが溜まりました。正直2時間超は長いです。[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-31 17:43:07)

32.  ゴスロリ処刑人 《ネタバレ》 『平凡ポンチ』で女優・秋山莉奈に興味をもち、本作の鑑賞に至りました。こういうキワモノ役でどれ程やれるのか観てみたかったのです。ところが残念なことに不発でした。もっともこれで秋山を責めるのは酷かもしれません。こんな特殊な役柄をこなせる日本人女優はそうはいないと思われます。まずはルックス面。主人公は漆黒のゴシックロリータファッションに身を包みますが、意外なほどハマっていません。瞳は大きいし、童顔なのに何故?面長だから?一見、鳥居みゆきソックリなのですが、たぶん鳥居の方がこのコスが似合います。『下妻物語』の深田恭子のようにはいきませんでした。次にアクションについて。『芸者VS忍者』の小原監督ゆえアクションの質は悪くありませんが、秋山についてはほぼ吹き替えでした。“下手だけど頑張りました”的な言い訳が無いのは潔いとも言えますが、ここまで露骨だとちょっとガッカリ。感情は常に押し殺し、台詞も少なめ。これで特色を出すのは、今の秋山では難しいでしょう。次回作に期待、としておきます。むしろ独眼2丁拳銃で弾けまくっていたエルちゃんこと百瀬美咲嬢の方が輝いて見えました。作品全体のテンションとしては、『片腕マシンガール』に近いですが、ギャグは上滑りぎみ。根が真面目な監督なのでしょうか。[DVD(邦画)] 4点(2013-06-09 19:14:50)

33.  この空の花 長岡花火物語 《ネタバレ》 「まだ戦争には間に合う」なんとも恐ろしい言葉です。納品日、決算日、テスト、モラトリアム。期限や締切日なんて名の付くものは、あっという間に来てしまうもの。往々にして準備が整わず慌てふためくものなのに(失礼。ワタクシだけですか)。でも戦争には“何時だって”間に合ってしまう。思い立ったが吉日ならぬ、地獄の始まり。反戦平和への強い思いは一時も休んではいけないというメッセージが、痛い程伝わってきました。それは漕ぐのを止めた途端に倒れてしまう一輪車に似ているのかもしれません。大林監督、渾身の2時間40分にも及ぶ大説教は、虚実入り混じったファンタジックな散文形式で観客に訴えかけてきました。まさかの変化球に少なからず戸惑いましたが、豊かなエンターテイメント性に裏打ちされた見応えある映画でありました。意欲作だと思います。キャスティングも素晴らしく豪華。さすがは巨匠。お見事です。ただし、長いし、くどいし、耳触りは良くありません。終盤のしつこさには少々うんざりしました。でも説教とはそんなもの。たまにはガッツリ説教くらうのも悪くないでしょう。そういう映画だと思いました。(以下余談)今回は田舎の多目的ホールでの上映会。1300名収容の客席に観客は100人程。上映前には大林監督のトークショーがあったのですが、司会を付けずに一人喋りで予定の30分を10分オーバーしてお話くださいました。要するに合計200分、大林節のお説教を頂戴したワケです。大林監督、遠いところをわざわざお越しくださり、ありがとうございました。[映画館(邦画)] 7点(2013-05-03 21:27:45)

34.  骨壺 《ネタバレ》 (いきなりネタバレあります。未見の方はご注意ください。)  呪いの元凶となった遺骨は、命乞いの甲斐なく惨殺された妊婦のものでした。彼女の怨霊は、憑りついた人々から体のパーツを奪い、この世に生まれることが出来なかった子供の姿を再現しようとします。我が身を分け与え、子の命を育むのが母親。遺骨の一部を身の内に宿した者は、彼女の身代わりという訳です。なんという痛ましい、やるせない物語。『仄暗い水の底から』と同じ“切なホラー”路線。しかし主人公はそんな妊婦(遺骨)の思いを知るはずもありません。彼女は単に自責の念で命を絶ったのです。確かに見る事すら叶わなかった“我が子”を成形した妊婦は満足そうでした。しかし誰ひとり救われていません。最悪の結末でした。同じく見るに耐え難い内容でも『ミスト』や『オールド・ボーイ』といった傑作と本作は決定的に違うと感じます。それは“物語の構想”と“監督の意思”の有無。この結末にたどり着くまでの道筋の中に、監督の意思が全く感じられなかったのは致命的だったと思います。残念。最後に篠崎愛について一言。いわゆるロリ顔巨乳というカテゴリーのタレントさんですが、芸はある様子(歌は上手い)。演技も磨けば光りそうです。ただグラビアでは強力な武器となるバストが、女優では足枷にならないかと、余計な心配までしてしまいそうです。[DVD(邦画)] 4点(2013-03-27 19:51:31)

35.  極道めし 《ネタバレ》 とある刑務所のとある雑居房で繰り広げられる『美味いめし話選手権』。今まで食べた中で一番美味かった料理の話を競い合うというもの。相手に生唾を飲み込ませる事が出来れば得点。優勝者は、正月の特製弁当の中から好きなオカズを1品ずつ頂戴できるご褒美。何と言っても、披露される料理のチョイスが絶妙でした。卵かけごはんは、焼きトウモロコシとバター入り。カレーがけオムライスに中にはびっくりカルボナーラ。すき焼きのタレは特製ミソベース。インスタントラーメンも一工夫。観客に既知の味覚を頭で再現させるのではなく、どんな味なのか想像させるところがニクイです。料理の背景にあるドラマ込みですから、感慨もひとしお。中でも新入りチンピラのエピソードが物語後半の核となっています。まるで『幸せの黄色いハンカチ』をなぞるような展開に、期待と不安が入り混じります。めしは人生と共にあるもの。ときに心を和ませ、ときに心をえぐり、全てが血肉にかわっていく。あの再会ラーメンの描写は反則でしょう。泣けました。チンピラくん、いい男になれよ。エンディングもこれしかない『上を向いて歩こう』。(でもここはカバーじゃなくて坂本九のオリジナルで締めて欲しかったです。)めし話の再現ドラマのチープさといい、刑務所の日常の描き方といい、監督の意思と意図がよく伝わってくる演出は素晴らしいと感じました。MVPは麿赤兒で文句なし。木村文乃にはお年玉をあげましょう。[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-01-10 19:00:22)(良:1票)

36.  極道兵器 《ネタバレ》 監督主演が坂口拓。片腕にマシンガンが装着されたパッケージ。原作を知らずとも想像出来る、それと寸分違わぬバイオレンス馬鹿映画でありました。脚本に注文をつけるタイプの作品ではありませんので、お口あんぐりの結末も含めて不問としますが、一部表現には「コレ大丈夫なのか?」と思わざるを得ない箇所がありました。日活「SUSHI・TYPHOON」レベールのコンセプトは、アクション・バイオレンス・ホラー・コメディ・LOVEとのこと。でも女バズーカー砲に人間愛は無いですわなあ。煩い事を言うつもりはありませんが、R15とはいえ大衆映画としての配慮は必要と感じました。坂口のリアル北斗百裂拳は、ちょっとクセになる楽しさアリ。やはり坂口はバカアクションで光り輝く俳優です。[DVD(邦画)] 5点(2012-07-29 00:16:17)

37.  ゴメンナサイ 《ネタバレ》 (ネタバレあります。未見の方はご注意ください)読んだら死に至る恐怖の文章。呪術的なアプローチではなく、心理学的な説明を試みている部分には好感がもてました。感受性の豊かな子供には効くが、大人には効果が薄い。なるほど、なるほど。ところが後半は単なる呪いに変化。霊が殺しにやってくる。助かりたかったら他人を生贄にするしかないって、まんま『リング』じゃないですか。本作そのものが“呪いの映画”というオチは悪くないと思いますが、個人的にはオカルト方向へ逃げずに頑張って欲しいと思いました。主演はアイドルグループ『Buono!』の3人。TVバラエティで目にする“ももち”さんしか名前を知りませんが、彼女は嫌われ役を好演していたと思います。いや、別に演技は上手くないのかな。タレントとしてのキャラクターを、そのまま活かしていただけかもしれません。[DVD(邦画)] 5点(2012-06-22 21:23:28)

38.  今度は愛妻家 《ネタバレ》 “今度は”という事は、“今までは”違うという事。確かに妻に対する夫の態度は、愛妻家のそれには見えません。ただし、愛のかたちは夫婦の数だけあります。あれは、あれで、成立していたのだと思います。少なくとも夫の中では。妻から最後通告にしても、夫にとってはいつもの喧嘩の延長。またしばらくすれば元通りさ。でも、その“しばらく”は“永遠”に変わってしまいました。この落差は大きい。頭では妻の死を理解出来たとしても、心が追いつかない。それがこの1年間だったのだと思います。ふと思い浮べれば、目の前には妻の姿。いつもの調子で。いつもの笑顔。決して幽霊ではありません。だから夫の「俺が想像もつかない事を一個でもいいから言ってくれよ」の問い掛けに答えるはずもありません。夫自身が作り出した幻。それは彼とて承知のこと。幻を消せるのは夫自身だけです。むしろ幽霊だったらよかったかもしれない。不幸中の幸いは、夫の傍にオッサン(義父)がいてくれたこと。アシスタント君がいたこと。一緒に駄菓子を食べてくれるオネエサンがいたこと。温かく、根気強く、見守り続けてくれた人たちがいたから、夫は立ち直れたのだと思います。不味いお茶を、ちゃんと不味く感じられたならもう大丈夫。オカマのサンタとその娘共同の、クリスマスプレゼントでありました。物語の構成はややトリッキーながらも、アンフェアな印象はありません。主軸となる主人公の喪失と再生のドラマがきちんと描かれており、好感が持てました。注文を付けるなら、結論部分がやや冗長であった事くらい。人参茶のエピソードが良かっただけに、お口からゴボゴボで十分な説得力があったと考えます。水川ベビーの件は、流れとしてはあの結末しか無いでしょう。失われた命と、生まれ来る命が対比されます。でも本当は慰謝料だの養育費だの、避けて通ってはいけない問題があるのですけれども。『必死剣・鳥刺し』を観てトヨエツは時代劇に専念したら、と思ったのですが考えを改めます。いい俳優です。そして石橋蓮司。滅法上手かった。『アウトレイジ』でも存在感を見せつけましたが、今、自分の中で蓮司ブーム到来中。ゾッコンです。いい役者が揃うと、脚本も喜ぶというものです。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-02-21 19:55:39)(良:1票)

39.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 青柳にとっては、アイドルを助けたことが運のツキでした。いや遡れば、宅配のバイト、大外刈り、ファーストフード同好会、全てが間違いだったのかも。こんなネガティブな運命論が頭を過ぎるほど、主人公が追い込まれた状況は絶望的でした。でも彼のピンチを救ったのも、これらの経験。オセロのコマが裏返るように、個々のマイナスがプラスに転じていきます。胸を熱くしました。晴子の「だと思った」。父親の「ちゃちゃっと逃げろ」。その一言で救われる。青柳と晴子はリアルタイムで言葉を交わす事はありません。でも友情という絆で繋がっていました。このことが数々の奇跡を生みます。しかしご都合主義だとは思いません。そう観客を納得させる仕掛けが施されていると感じます。以心伝心のカローラの件は、「自分も思い出していれば向こうも思い出してる」という轟の言葉で補足されているし、打ち上げ花火も初キスのエピソードが無ければ出なかったアイデア。そもそも轟さんをロッキーと呼べる信頼関係を築いていた事に意味があります。礎のある奇跡は大歓迎。では、キルオはどうでしょう。彼は助っ人として、突如青柳の前に現れました。その後の動きも神出鬼没。何故こんな芸当が出来たのか。ショットガン男と因縁があること、劇中一般人を殺めていないことから、「通り魔」という肩書きの信憑性が疑われます。彼もまた別件のオズワルドではなかったか。キルオも当局と戦っていたのなら、その立ち回りに説明がつきます。世間に顔が売れていた青柳が生贄に選ばれた妥当性も含め、全編を通して“説得力”を感じさせる脚本でした。エンターテイメントでは、リアリティより価値があると考えます。結末も秀逸です。青柳は手足を失う大事故に遭遇したようなもの。以前と変わらぬ生活を望むのは無理な話。この結末で最善です。彼と仲間の勝負手が、未来を手繰り寄せたのです。「長引かせると厄介だ」そう思わせたことが値千金。当局にとっての安全策、“代替による早期幕引き”を引き出せたのだから。人生は思い通りには行きません。打ちのめされる事もある。そんなとき、どう振舞うかでその人の値打ちが決まります。満点じゃなくても花マルは貰える。「たいへんよくできました」。青柳にはこの人生を誇って欲しい。[CS・衛星(邦画)] 9点(2012-01-07 19:49:36)(良:2票)

40.  GONIN 《ネタバレ》 画面に食い入るようにして鑑賞しました。ただ、惹きつけられたというよりは、分からないモノを理解しようと必死になった感じ。作品にパワーが無ければこの作業自体が困難な訳で、ダメ映画だとは思いません。事実、多くの方から高く評価されている。しかし自分にとっては“どこをどう楽しめばいいのか分からない”映画でした。これはもう監督とセンスが合わないとしか言いようがない。脚本も演出も心に響かなかった。誰が死のうが生きようが感慨なし。キャラクターは悪くなかっただけに、勿体ないというか、不思議というか。目が離せなかったのは本木。どこまで演技指導があったのか知りませんが、自分なりの三屋をつくり上げていたと感じます。役者としてのポテンシャルが高い。竹中の狂人演技もお見事。ただ含み綿までして中年太りを演出する必要性があったかは疑問。もう一人のキチ、たけしの存在感は群を抜きます。でもこの味ならば北野映画の中の方が映えるとも思う。核となる佐藤がもう少し頑張ってくれたなら、印象も変わったかもしれません。[CS・衛星(邦画)] 4点(2010-12-27 19:57:06)

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