|
21. ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
《ネタバレ》 これはゴジラを題材にした、清清しいまでの子供向け映画です。息子が小学校低学年の頃に、ドラえもんを一緒に見ている感覚が、ふと脳裏をよぎってしまった。特撮は過去の映像の使い回しが多く、ただの怪獣プロレスでしかなく、特撮ファン、ゴジラファンには、最低の評価だと思うが、子供向け映画として見た場合のシナリオの出来はそこそこ良く、約70分という長さで展開のテンポも良くて、なかなか好印象である。当時の風景や生活ぶりがわかるという記録映画としても面白い。ただし、「怪獣」、「特撮」という観点でこれを見たら、脱力すること間違いなし。ドラえもん映画の類だと思って見たほうが良い。[CS・衛星(邦画)] 5点(2009-07-23 01:56:10)(良:1票)
22. ゴジラ対メガロ
《ネタバレ》 ヤバイでしょ、このダメすぎは、、、テレビのヒーロー物の1話20分で済む程度の話を、だらだらと引き延ばして80分見せられてしまった感じ。あるいは、子供に向けにデパートの屋上でやってた怪獣ショーを見せられた感じ。怪獣の破壊シーンは過去のフィルムの使い回し(唯一ダム決壊シーンだけは、一点豪華主義で作ったらしく、そこそこまとも)で、地理的に怪獣が今どこにいるのかもわからん。で、延々20分以上のゴジラ・ジェットジャガーvsメガロ・ガイガンの緊迫感のない怪獣プロレスショー。最初のナレーションで、重々しく核実験の影響で怪獣島にも異変が、と言っておきながら、それがどうしたのか最後までフォローもなく何の伏線にもなっていなかった、ということに代表されるように、全編グダグダな流れで痛すぎる。スタッフが「映画」を意識している部分が僅かでも読み取れて、低予算、短期間、子供向け故やむなく、あるいは、わざと滑って駄作になっているのであれば、B級としての見る楽しみもある。しかし、この映画は、スクリーンを使って子供向けのアトラクションとして怪獣を見せました、ついでに、流行のロボットヒーローを新たに考えました程度のものでしかなく、「映画」としての脚本とか見せ方とかを論じるレベルではない。B級とかC級とかの評価の枠をはるかに超えて、もはや「映画」ではない域に達している感じである。いかにダメダメで見るに耐えられないか熱く議論すれば、なんとか憤りを共有しながら盛り上がれそうだが、一人で見てしまうと、子供だましの怪獣ショーを最後まで一人で見てしまったときに感じるであろう後悔の念を覚えてしまう。[CS・衛星(邦画)] 1点(2009-07-23 01:46:40)
23. ゴジラ(1954)
すごくまじめな映画だ。日本映画史にのこる作品といわれるだけのことはある。特撮はチャチだが、脚本、カメラアングルなど、完全に大人向けの映画。演技、台詞回しなどにやや時代は感じるが、当時の映画は名作でもこんな感じだろう。特撮部分以外の自衛隊の映像に本物を使ってる部分もあるし、海上保安庁の協力も得ているし、災害の恐怖を真っ向から描いてるし、と、ドラマとして大作を作ろうという製作者の熱意が感じられる。この初代ゴジラを見る限り、怪獣=娯楽、B級という図式では決してない。[CS・衛星(邦画)] 8点(2009-07-23 01:38:11)
|