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プロフィール |
コメント数 |
86 |
性別 |
男性 |
自己紹介 |
日本人なので邦画好き! 淀川先生のように、いつまでも「きれいですね~」「すごいですね~」と映画を楽しみ続けます。 不幸にしてつまらん映画を見た後も、シネマレビュー見ると爆笑ネタになって、HAPPYになります。「いや~、シネマレビューって本当にいいもんですね」あ、コレは水野御大・・・
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1. 生きものの記録
《ネタバレ》 この映画の製作当時は原水爆に対する不安があった(今もある)。
しかし黒澤明の訴える恐怖とは、原水爆よりも「核」そのものに対する恐怖である。
この老人の行動を「原発から逃げる」と置き換えれば、全く現代のドラマとして成立する。
「核」が止められないものであれば、根本的な不安を取り除くには、この老人のような極端な行動をとるしかない。こういうテーマで直接的な表現をせず、ドラマによって「核」の恐ろしさを訴える黒澤明の才能はやはり尋常ではない。
この映画の製作当時から半世紀たっても、この恐怖がさらに身近になっていることに、どうしようもない人間の愚かさを感じる。
今こそリメイクする価値があると思うのだが、各方面から絶対阻止されてしまうだろう。
しかし、今だから平成の「生きものの記録」を見たいと思う。[映画館(邦画)] 9点(2013-01-06 23:37:05)《改行有》
2. 遺体 明日への十日間
冷徹なる事実を前に「映画」としての評価は出来ない。
この映画の登場人物たち、いや、あの日あの場所で働いていた人たちの思いと同じように、この映画のスタッフ、役者たちは、映画の職人として役者として、「自分にできることは何なのか」と自問しながらこの映画を作ったであろうと思います。
娯楽的なサービスを提供している職業人は、こういう時に全く無力な存在であると、自分もこの震災で思い知らされました。
この、もどかしい思いが、この映画になったのだと思います。
なぜか感情移入して泣ける映画ではないというのは、「泣かせる」映画ではないからだと思います。
この映画を見て自分に出来ることは、ただ、手を合わせることだけです。[インターネット(字幕)] 8点(2013-08-07 00:36:09)(良:1票) 《改行有》
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