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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 犬神家の一族(1976) 深遠で複雑であろう原作(原作は未読)のみならず、演技派揃いの俳優達をも見事にさばき切り、格調高く重厚な作品に仕上げるあたりは、さすが市川崑 ! ! この映画、絶妙なカメラワークと哀切漂う音楽と共に、不気味ながらも美しい映像が秀逸で、見る者にしっとりと余韻を残してくれる。それと、石坂浩二が演じる金田一耕助は悪くはないが、何よりも高峰三枝子の鬼気迫る演技が、この作品の重苦しい雰囲気を見事に盛り上げていた。8点(2003-11-14 13:54:24) 2. 異人たちとの夏 人間って、今は亡き愛しい人にどうしようもなく逢いたくなる時があるもの。たとえそれが、この世の者で無いものだとしても。主人公(風間杜夫)が、子供の頃に死に別れた両親と再開するシーンは、幻想的でノスタルジックな雰囲気に包まれておりジーンと胸に染み入る。 しかし、やたら濃厚なベッドシーンが多く、この映画に本当に必要だったのであろうか。しかもラストの、B級ホラー以下の演出は突飛過ぎて見事興醒め。名作になり得ただけに残念な映画です。 5点(2003-10-20 14:03:34) 3. 生きる 主人公を演じる志村喬の独特で鬼気迫る演技がすべてに尽きるでしょう。しかも、これほど奥が深く密度の濃いい作品はそうは無い。巨匠の練り上げられた脚本に見事なまでの演出。さらに、この当時の文化、風俗、慣習等もしっかりと描き込んでいる。まさに見れば見るほど味があり、新たな発見があるという典型的な黒澤映画。 やはり、主人公が児童公園で“ゴンドラの唄”を歌うブランコのシーンが圧巻。それはミイラなんかではなく、“生きた”人間としての“大往生”そのもの。このシーン、個人的には大人の“おとぎ話”と受け取りたいですね。9点(2003-08-23 23:26:23) 4. 伊豆の踊子(1974) いや~、本当に懐かしいです。山口百恵主演(&三浦友和)の映画は数多くありますが、この作品が最も健康的かつ詩情豊に作られていますので、彼女の代表作として宜しいのではないでしょうか。映画としての客観的評価はともかく、懐かしの一本に6点。6点(2003-06-22 20:13:06)
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