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プロフィール
コメント数 901
性別 男性
年齢 42歳
自己紹介 最近になってまた映画を観る習慣が出来ました。
前はほとんど観なかった邦画をたくさん観るようになり
新しい映画ライフが充実しています。

昔ほど数はこなせませんが
趣味と生活のバランスをうまく保ちながら
なるべくたくさんの映画を観て、
なるべく読み応えのあるレビューを続けていきたいと思います。

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1.  いなくなれ、群青 《ネタバレ》 舞台は人口2000人程度という階段島。何らかの理由でその島に集められた人たちが生活している。人口2000人というわりには学校のひとつのクラスにけっこう人数いるなあとか思ってみたり。2000人の内訳はほとんど学生とか若者なのかなあとか思ってみたり。最後まで見て、どういう人たちが島に集められるのかがわかるとそんな気がしてきました。 「自分が捨てた自分の居場所=階段島」という設定は面白かったと思います。ただ、例えば自分のすごく暴力的な面を捨てたような人がいたとしたら、あんな平和な島にはならないはずで、みんながみんなあんなに穏やかな面だけを捨てて島に来たのかという点は不自然と思いました。また魔女の家への階段についても、その程度の規模の島なら見える範囲でも標高なんてしれてるし、てっぺんが見えないような階段なんて物理的にあるのかという点もとても疑問。なのに島の住人たちの間で「絶対に頂上につけない階段」なんて都市伝説のように語り継がれている点も同様に不自然と感じました。実際カメラでも上まで延々と続く階段の画は見せられなかったようで。別に「島」ということにこだわらなくても良かったのかなとか思いました。 七草は悲観的な自分、真辺はまっすぐな自分、佐々岡は怠惰な自分、委員長はいい子ちゃんである自分、豊川さんは困難から逃げ出す自分、、、などがそれぞれ島に捨てた「自分」なのかな?そしてそれを乗り越えたり解決してしまうと島から出ることになるという。 少しストーリーには詩的な部分があり、良くも悪くも婉曲的な話の展開や流れには個人的には少しまどろっこしさを覚えました。もっとストレートに言えばいいのに、行動すればいいのに、と。そういう意味では真辺や佐々岡の行動には共感させられました。七草の真辺に対する、群青の空に存在する見えない星のような距離感で離れていたいという気持ちは一ミリも理解できませんでした。ましてや『いなくなれ、群青』だなんて口が裂けても言えない。島に捨てた人格の一面だったとしてもひねくれすぎていると思いましたが、そう思うのは私だけなのかな。 佐々岡や委員長、堀さんなど、あの島で新たに恋愛をしたり人を好きになってしまって、またはぜんぜん違う事情でうまくいかなくて、また捨てたい自分ができてしまった人たちはどうなるんでしょうか。 それが作品の魅力なのでしょうが、少し謎が多いままというか、ヴェールがたくさんかかったまま話が進んで終わってしまったという感じで、消化不良感がある作品でした。嫌いではないです。[インターネット(邦画)] 6点(2023-01-20 15:15:15)《改行有》

2.  いのちの停車場 《ネタバレ》  命の質、quality of lifeについて見せられる映画だった。病院の規定や国の法律なんかはさておき、患者にとって大事なものは何か、最優先すべきものはなんなのか、それらを考える良いきっかけになる映画だと感じた。  しかしそれとは別に、まほろば診療所のようなやり方は賛否ありそうだなとは感じます。医者でありながら医療行為は最優先とならない現場。在宅医療ってこういうもんなんだと誤解させる危うさはあると思います。ただこういう、可能な限り患者のこと、その意思を優先して治療にあたってくれる先生がいることは純粋にありがたいと思うし貴重な存在だ。ある意味現在の医療では、死の瞬間まで病院のベッドに横たわり機械に繋がれただただいのちの時を永らえさせることのみを目的とされているように思う。そして確かに、自分はそんなふうに生かされたいとは思えない。個人的に、もう自由に動けなくなった時点で死を選びたいと思っていますしそういう意味では安楽死に賛成派であるし。冗談めいたような雰囲気の中の他人との雑談でも似たようなことを言う人はいるが、実際本気でそう思ってる人とかどれくらいいるんだろう。なぜかそんなことを考えた。  面白い映画だとは言えない。咲和子先生や野呂青年の役柄がなんというか、極端に「映画!」って感じで逆に現実味がなかったこととか、病気の女の子と海に入るとか、美談にするにしても少しやり過ぎ感を感じる。だが社会のテーマのひとつとして勉強になったり考えを深める映画だとも思える。特に、治験での治療に文字通り命を賭けその甲斐もなく亡くなったプロ棋士の女性のエピソードは言葉を失い、泣いてしまった。そういう力がある映画だと思いました。  最後にもうひとつ。この映画はコロナ後の映画であるにもかかわらず、作中に登場したIT社長のエピソードは秀逸と感じた。彼はIT畑バリバリの凄腕社長であるにもかかわらず、決してリモートでの就業を是とはしない。あくまで直接現場に立つことを熱望する。その熱量のためか正直傲慢な面もあるが、どうやら社員からの信頼は厚いようだ。治療の見通しが立ちそのことを社員と共有しながら「すぐにそっちに乗り込んでやるから待ってろ」と檄を飛ばし社員たちは喝采で応える。。。胸が熱くなったシーンでした。[インターネット(邦画)] 7点(2022-10-23 12:51:23)《改行有》

3.  生きちゃった 《ネタバレ》 自分も口下手でコミュニケーション下手なので、厚久のことをあまりとやかくは言えないが、思ってることを口に出せない人間の末路の典型を描いたらこうなるのかなと思いながら観ていました。 どんなに強く思ってることがあっても相手に忖度し、周りの人間にも忖度し、なんなら自分自身にも忖度した結果、何も自分のことを伝えられない、悲しい人間の話だった。また厚久役の彼も、本当に何を考えてるか読めない表情をしていて、そういう意味では適役だったのか、真面目な印象を与えるのに同時に不気味な印象も与える男だった。 「言葉にせずとも態度で伝わる」というような言葉は良い意味でも悪い意味でも時々耳にしますが、この映画は「言葉にしないと伝わらない」ということをひたすら描き続けます。何を言われてもただ黙って人に合わせて受け入れ続ける厚久を見るのはなかなかキツいものがある。 一方、「英語なら本音を言えるのにな」というセリフはなんだかよく分かった。自分も同じような経験はよくある。英語はと言う言語の特性なのか、はたまた単に自分が単純な表現しか出来ず、その分ストレートに気持ちを伝えられるからなのか、あるいはその両方か、とにかく母語よりもなんだか気持ちが言いやすいというのは理解できた。 そんなに好きだった奈津美をストレートに愛してやれなかった厚久も厚久ですが、奈津美は奈津美で大概な女性でした。あんな理由でと言ったら失礼なのでしょうが、あんな理由なら悪いが世間にごまんと溢れていると思う。悲劇のヒロインぶって相手のせいにして、家庭や娘を顧みない、ひどい女だと思った。娘の鈴がほとんど笑顔を見せないことが逆に印象的だった。彼女は何を思っていたんだろう。何が起こっていたのか分かっていたんだろうか、もっと父や母に構って欲しかったのではないだろうか、急に家に来るようになった男性をどう思ったのだろうか、終始無表情で状況に身を置く彼女に気持ちを聞いてみたくなりました。 ラストで娘に駆け寄るシーンも、不器用さ全開でした。何かの映画のゾンビのように不安定に自分に駆け寄ってくるあんな男見たら、たとえ毎日会ってた父親だとしても怖くて逃げ出すわ。自分がどう見えてるかも見えてない、哀れな人でした。 そして、自分もそうなったことがあるが故に、見ていて辛かったです。[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-24 00:20:17)《改行有》

4.  犬部! 《ネタバレ》 実話ベースと言うことだが、現実にここまで自分の持つ理想通りに行動できる人がいたらそれはすごいな。昔よく、「口の付いたものは家に持って帰ってくるな」ということを家で言われたり誰かが言ってるのを聞いたりしましたが、命あるものを抱えるっていうのは本当に大変なことですよね。それが犬であれ猫であれ、金魚であれ人間であったとしても。 実際近所にも猫屋敷みたいになって家の周囲猫だらけでおそらく中では繁殖しすぎた猫たちがあふれてるんだろうなという家があります。その猫が外でよその家の庭に糞をしたり、車の下に隠れてたりボンネットに乗ってたり・・・。この映画を見て、中で死んでる猫とかもいるんではないかとか想像してしまいました。もし責任を持って動物を多頭飼育できる人がいるとしたらこの颯太先生みたいな人でないと無理なんでしょうね。仕事があり、家族がある人にはこんなまねは出来ない。 颯太先生は作中で持ち込まれた動物を全て無償で避妊・去勢手術していましたが、ちゃんと飼い主のある人からはお金を取ってたんでしょうか。それともどちらも無償でしていたんでしょうか。個人的にはどちらもきちんと正当な手術代は受け取って欲しいと思う。かかっている薬や器具のお金、設備のメンテナンス、手術代、それらを行う人材全てにお金がかかっている。本当はこういう颯太先生のような人に正当な報酬が流れるべきで、そうでない獣医にあまり報酬が出ないような形になれば理想なのだが。でもそんな制度を作ると今度はやたらと犬猫を繁殖させて避妊手術ばかりで儲けようとするような人が出てきたりするのかな。理想として制度がこうあって欲しいというのはあるのだが、それを悪用するケースまで考えねばならない行政の人も難しいだろうな。 エンディングテーマがとても良く、この映画のために作ったのかと思うほどの歌詞のピッタリ感。自宅でエンドロールまでしっかり見たのは久しぶりでした。[インターネット(邦画)] 7点(2021-12-16 17:05:35)《改行有》

5.  イヴの時間 劇場版 《ネタバレ》 この世界ではロボットに人の心は宿るという前提なんですね。旧型、新型によらずそれはどうやら皆同じらしい。自由意志がないと急にあんなカフェを訪れるわけはないし、急にオーナーが命令もしていないことを実行するはずがない。「〜はどうですか?」という提案くらいならあり得るが、実行までしてしまうとこれはもうロボットとは言えない。ロボットの利点は故障したり電源を失わない限り決められた行動を延々とやり続けられることで、例えば工場でロボットAが「最近自分のオーナーが疲れ気味だから早く帰ろう」とかロボットBが「今日は気分を変えて生地に混ぜる砂糖を少し多めにしてみよう」とかやり出したらもうロボットの利点は無くなる。この映画ではあくまで対人間の場においてロボットの心をどう扱うかということでしたが、その影響がどこまで広がるかと考えたときに、管理する側の人は難しいなと思いました。 そもそもなんでロボットが勝手にあのカフェを訪れたのか、なんでログにあんな言葉が残されたのか、もう少しきちんと語る映画でも良かったかもしれません。[インターネット(邦画)] 5点(2021-11-22 09:40:26)《改行有》

6.  いぬやしき 《ネタバレ》 原作のマンガはまだ読んだことありません。今まで何となく手に取らなかったマンガですが、逆にこれを機に読んでみようという気になりました。タイトルであまり中身が想像しにくいマンガだったので…。 なかなか面白かったです。こういうSFテイストは好きなほうなので。原作を知らないので、どこまでそれに忠実に作ってあるのかはわかりませんが、『いぬやしき』なんてタイトル付ける割にはハナコのくだりは完全に蛇足だったかな。犬に何の意味もなかった…。ある意味タイトルから不安を感じてマンガを読まなかった忌避感は当たっていた。あと、娘はともかく息子のいじめ問題などはどうなった。など、なんか焦って製作しました感を感じました。 あと、ロボ化したこの二人の能力はもっとあっても良かったかな。なんというか、もっと想像を掻き立てて欲しかった。攻撃と言えばほぼほぼ「バン!!」ばかりで驚きが少なかったかな。飛行能力、通信能力、治癒能力とか色々あるのに。というか、獅子神のあの精神状態なら一人ずつ「バン」じゃ足りないと思うと思うんですよね。それより、例えば携帯電話を爆弾にするとか、これもありきたりですが原発を狙うとか、人類滅ぼしたい割にはけっこうチミチミ進めるなあと思って見てしまった。 あと木梨憲武さんも、個人的にはもっと芸達者な人だと思っていたのですが、映画で主演を張っているのは初めて見ました。イマイチでしたね。いかにも「演技」でした。仮面ノリダーは面白かったのになぁ。 そう言ったところでもっと納得感のあるストーリーや流れがあればもっと楽しめたと思います。 て言いながら、そんなことを考えなければ単純にけっこう楽しめますけどね。あと、佐藤健さんファンにはたまらない映画なんだろうな。そう言ったニーズも感じました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-09-02 23:22:33)《改行有》

7.  犬鳴村 《ネタバレ》 2020年製作の映画とは思えない既視感。観賞後はガソリンスタンドや喫茶店などにたまに置いてある都市伝説特集の本を読んだ後のような感じでした。だいぶ昔には自分の周りでもそういう心霊スポット行ったとか、写真になんか映ってたとかこの手の話がいっぱいありましたが、最近はとんと聞かなくなりましたね。いつでも写真や動画撮影ができ、それをすぐさま世界中に共有できる機械をほとんどの人が所有してるような現代だと、「どっかの誰かが言っていた」とか「誰々が死んだ」とかいうのはすぐ調べがついてしまって、「よくわからないけど〜らしい」っていうので怖いと思うことは減ったのかもしれませんね。変な画像あってもフェイクとか作り物だろって思われやすくもなってるだろうし。だいたい『ブレアウィッチ』やら『パラノーマル』やらそういう映画がありますもんね、実際こんなふうに大々的に作り物のホラーがあるんだから、そりゃ都市伝説も存在感無くしますよね。 ダムに沈んだ村かぁ。自分にはなんだか海底都市のような神秘的な響きしかない(笑)。そんなんあるなら潜って見に行きたいわ。耳抜きできないから多分行けませんが(笑)。そりゃあ村がダムに沈むとなったらそれなりに闘争やら諍いはあったでしょうが、そう言ったものに思いを馳せることはあっても心霊ホラーのネタにはならないかなぁ。 ホラーのストーリーにやたらツッコミをすることは無粋ですので致しませんが、なんかちょっと近づいただけでほぼ無関係の人間もバッタバタと呪い殺されていくのはなんだか気の毒でした。なんもしてない人たちもいたのに。 主演の三吉彩花さんはなんだかシュッとしたスタイリッシュな女性ですね。色んな意味でこの映画にはそぐわない気がしましたが。逆に高島礼子さんは凄まじかった。大女優なのに、あんな役を全力で演じ切る様を見て背筋がゾッとしました。それが一番ホラーだったかも。まさに「怪演」だったと感じました。[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-25 22:33:06)《改行有》

8.  怒り 《ネタバレ》 「よくこんな似た顔三人も揃えたな〜」というのがまず初めの感想。次に感じたのが「結局なぜ『怒り』だったのだろう?」という疑問。作中ではただ心配して親切でお茶をもらったことをどう解釈したのか見下されて情けをかけられたと感じて怒りに転じたと言っていましたが、それがこの映画のタイトルであり主題ですか??なんか釈然としない。離島の廃墟の中の「怒」も結局何に対してなのか、前例に沿うならバイトで雇ってもらったことを「情けをかけられた」と感じて急に怒りが込み上げてきたのか、米兵に何も出来なかったことに対して後になって怒りが湧いてきたのか、結局怒りのベクトルがどこを向いているのか見てる側に伝わらず、置いてけぼり感を感じました。さらに言うなら他の二つのエピソードは『怒り』と関係あったのでしょうか。ただただ映画の演出で影を誇張されていただけで、映画のテーマ『怒り』からはそもそも外れた関係の二人。そこにこれだけ長い映画の三分の二を費やしますかね。捨て駒扱い?引き立て役?見終わってみるとなんだかなぁと言う印象です。 『怒り』を忘れて鑑賞するなら、妻夫木聡さん×綾野剛さんは病床の母を持つ男と病弱で貧乏な男のラブストーリー。宮崎あおいさん×松山ケンイチさんは田舎で風評被害を受けつつも愛を育む男女の恋物語。本当は全てまとめて一つの映画として見るべきなのでしょうが、私はどうしても別々の独立した話として見てしまいます。ちょっとしたショートストーリーを三本観たような、そんな感じですかね。三つの話をまとめるのが「顔が似てるから」のみでは流石に辛い(汗)ゲイを含むLGBTQなどの性の多様性や、沖縄の基地問題を扱うならそれこそそれのみにテーマを絞った別の映画観ます。 あちこち手を出して見た挙句、どれも中途半端になった、そんな印象の映画です。[インターネット(邦画)] 4点(2021-05-03 00:28:52)《改行有》

9.  家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。 《ネタバレ》 これは、、、こんな良い旦那さんじゃなければ、もっと言えば映画じゃなければ成立しにくいお話だろうなあ。物語はもうタイトルそのまま、家に帰ると妻が死んだフリ、のみならず様々な出落ちトラップを仕掛けて待ち構えています。はじめこそ本気で妻を心配していた旦那さんも、やがて妻が何かのメッセージを送ってるんではないか、オレに何か言いたいことがあってそれを遠回しに伝えたくてこんなことしてるんではないかと疑心暗鬼になりイライラが溜まっていきます。そりゃそうだ(苦笑) 結婚三年目で夫婦生活を再考するという約束をしていた夫婦、その時期から急にこんなことをやりだしたのは、期日が迫ってきて日に日に元気をなくしていく夫の姿が、ちえの母を亡くして元気を失っていた父と重なり、同じように元気付けようとしたのかもしれません。まあ逆効果だったわけですが。 自分はもっとシンプルに感情を伝えるし、伝えて欲しい人なので、「月が綺麗ですね」もそうですがそこまで婉曲に伝えられてあげく自分が気付くまでずっと放置されるのはなかなか耐えられないなあ。これがきっかけでまた離婚することになったらどうするんだろうか。自分だったら、仮に何度か過ぎた悪ふざけや過ちをしてしまったとしても、何が一番大事なのかもう一回振り返って、一番が好きな相手ならそのために行動したいと思います。相手より、自分の死んだフリや「月が綺麗ですね」を優先する気にはならない。そもそもなぜそこまでして旦那にストレートに『愛してる』と言いたくないの?込められた意味はわかりましたが、何故そこまでわかりにくい形に込めなければいけなかったのかがわかりませんでした。 でも世の中にはいろんな夫婦がいますもんね。加賀美夫妻もそうですし、同僚の佐野さん夫婦もそうでした。何か一つの形が正解というわけではなく、「こんな夫婦像もあるんだ」と参考として自分や周りを振り返るきっかけとなる映画だったのではと思います。自分にも、良いきっかけになりました。[インターネット(邦画)] 7点(2021-01-28 00:24:16)《改行有》

10.  生きてるだけで、愛。 《ネタバレ》 自分の中で、映画『劇場』とかぶりました。主人公が恐ろしく自分勝手で、そしてそのパートナーの器がとても広くて、でも徐々にパートナーも主人公の毒に蝕まれていく。そんな様子が『劇場』とかぶってしまいました。 そんなある意味自由奔放に生きているように見える寧子(=趣里さん)ですが、「あたしはあたしと別れられない。」「津奈木はいいね、あたしと別れられて。」というセリフがとても印象的です。過眠症、鬱、躁などあらゆる適応障害を持ちながら毎日を過ごす寧子。はた目から見ている分にははっきり言って異様に見えるし自分でも基本的にこんな人に近づかないと思うのですが、終盤のセリフで、「分かり合えた瞬間は一瞬だけど、そのほんの一瞬であたしは生きていける」とか、津奈木(=菅田将暉さん)が彼女を美しいと思った瞬間があってそれを理由に一緒にいたいと思ったという感覚は、共感できるしきっと自分にもそんなところがあると強く思いました。 本の原作もあるんですね。鑑賞を終えるまで気づきませんでした。そちらのほうなら津奈木の会社の様子とか、安堂さんのバックグラウンドとかもっと詳しく描写されてるんですかね。ただ、良い、というか興味深い話でしたが、そんなに何度も振り返りたいストーリーでもないので、原作が読みたくなるかどうかは不明です。 躁鬱などの適応障害に理解を深めるための映画というふうにも見えるし、単にこういうヒューマンドラマだと言えばそれっきりなのですが、少なくとも男女の在り方について考えるきっかけにすることはできました。[インターネット(邦画)] 7点(2020-12-31 03:01:46)《改行有》

11.  ISOLA 多重人格少女 《ネタバレ》 正月近くに録りためていたものを鑑賞。昔から名前は聞いたことがあるホラー邦画だったので、さてどんなものかと観てみました。 中身はまあムチャクチャの支離滅裂ですね。いつもTV版を観る場合は「TV版なので割愛されてる部分も多いかと・・・」とか前置きした上で批評するのですが、これはそれを抜きにしてもなかなかのグダグダっぷり。 何の前フリもない木村佳乃さん演じる賀茂さんのサトリ能力。そんな能力に疲れた彼女は「こんな私でも誰かの力になれたら・・・」とありきたりな動機で震災のボランティアへ。ずーっと主体性のないこの主人公は、だんだん空気のようにどうでもいい存在になってきます。 そこで知り合った少女による大量虐殺。この殺人のメカニズムも良くわからなくてストレスを覚える。要はISOLAが幽体離脱して殺したいやつの体を乗っ取って自殺する、ということなのでしょうが、それだと憑依した精神ごと死ぬのでは??そこから精神だけ抜け出せるならそもそもあんな大掛かりなタンクは要らない。 主人公と真部さんが急接近過ぎるのも理解できないし、最後彼が自殺するのもさっぱりわからない。 と、ここまでの批判を終えて、やはりちゃんと劇場やDVDで観た人は「いや、そこは全編見るとちゃんとこうなっててね」とかもしくは原作を読んだ人などはもっと細かいご指摘等あるかとも思いますが、TV版鑑賞の上での批評ということであしからず。 震災のシーンを見る映画としては興味深く拝見しました。もちろんまんまこの映画の通りだったとは言いませんが、被災者・ボランティアの苦悩や震災の被害のあった建物などはきっと出来るだけ現実に忠実に作ろうとしてくれたのだと思います。 震災直後、被災地はどんな状態になり、どんなものが必要とされているのか。この映画からは断片しか見えませんが、そういうことへの気づきのための映画となってくれれば幸いですね。その分少し評価を上げておきます。 (そういえば原作の貴志祐介さんや映画監督の三池崇史さんなどクレジットされてましたが、恥ずかしながら気づきませんでした。もし気づいた方教えて欲しい・・・笑)[地上波(邦画)] 3点(2013-03-20 23:52:54)《改行有》

12.  イン・ザ・プール 《ネタバレ》 たまたまですが原作を以前に読んでいました。本と映画でキャラクターのイメージが異なるということはよくありますが、松尾スズキさんはほぼ伊良部先生のイメージどおりでしたね。どっちかというと本と比べて違和感があったのは看護師のまゆみちゃんでした。本ではもっと美人を想像していたのですが(失礼)。まあ映画という時間制限の中、まゆみちゃんがクローズアップされること自体ほとんどなかったわけですが。 さて内容はというと;(1)勃起がおさまらない男性。(2)ガス・電気・鍵の締め忘れなどが気になる強迫観念にとらわれ、なかなか物事に集中できない女性。(3)一日1時間はプールで泳がないと落ち着かない男性。 の三者三様の物語が進行していきます。 どの話も「伊良部先生」という共通点以外はほぼ独立しており(プールの男性などは伊良部との関わりもほぼゼロ)、本でショートストーリーとして読むならともかく、一本の映画としてはどうだろうという印象です。 しかし映画そのものの雰囲気としては、私は好きです。派手なBGMやどんでん返しなどを多用せず、ただキャラクターたちの葛藤を粛々と見せていく過程は、何故だかボーっと見入ってしまっていました。そのへんは邦画の良さなのかな~とか勝手に思っています。 あとは強迫神経症の女性が好感を持って見られました。ちょっと不思議ちゃんな様子とか「ガビ~ン」とか言ってるのがちっとも不自然でなくて、むしろ普段からあんなんなんじゃないかと思うほど役柄にはまっていたと思います。ナイスキャスティング!どちらかというと、オダギリジョーさんのほうが本人とキャラクターとの設定が乖離していた気がしますね。よくTVに出る方なのでなおさらかもしれませんが。[地上波(邦画)] 6点(2012-11-01 17:03:54)《改行有》

13.  インシテミル 7日間のデス・ゲーム 《ネタバレ》 どう・・・評したらいいんでしょうねこういう映画。。。良くはない。それは確か。ただ、どう悪かったかということを表現する語彙力が自分にはない。いっぱいレビュー書いてきたつもりだがまだまだだな。。。 結局【唐突】で【深みが無い】ということになるんだろうか。いきなり人が死んだり、各部屋に凶器が置かれてたり、凶器と一緒に殺し方の指示まで書いてあったり、ラストあの方が生き返ったり。かなり【唐突】。視聴者には実験の意味がほとんどわからない(インターネットに流したいだけ?)、何を動機に急に人を殺したいのかもわからない。お金のためというには短絡的過ぎる。そういった点は【深みが無い】。まあ全体にわたって【深みが無い】作品でした。 実験の主催者側はライブ映像で視聴者集めて、お金はもちろんだけど、ネットの神にでもなりたかったんだろうか。にしては組織的過ぎるしその辺の説明でもちゃんとしてくれないと、やっぱり底が浅い作品としか評せない。 『SAW』シリーズやら『es』やらにインスパイアされたのでしょうか。心理学実験モノとしてはシチュエーションのみでしたね。もっと作りこみましょう。不気味にすればいいってモノじゃない。[地上波(邦画)] 2点(2011-10-31 11:46:17)《改行有》

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