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1. 1980(イチキューハチマル)
《ネタバレ》 まさに1980年代の狂騒ぶりがそのまま再現されている感じ。これは、体験した者しかわからないかも。今の若い人がドラム式のタイムマシンに乗ってこの光景を見たって、理解できないだろうなあ。でも、80年代、バブルの騒ぎがなければ、楽しい時代だったよ。この映画はバブルが終わってからの視点から1980年という年をうまく逆算してとらえている。自主映画作りのような60年代70年代を引きずるようなアンダーグラウンドな流れと、ともさかりえの演じる元アイドルの、頭で考えないことがだいじなんだよ、みたいな80年代ノリが共存している。この図式のうまさには関心。でも、舞台ならともかく映像としてみると、図式の解読・解明に終わってしまった感じ。惜しいなあ。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2007-03-18 23:32:44)《改行有》
2. 刺青(1966)
《ネタバレ》 若尾文子と増村保造は身を削ってフィルムに刻み込んでいるのだな、と実感してしまう。とにかく凄まじい世界。でもそれが美しい。惜しむらくは、最後にすべてのけりをつける彫り師の描き方が弱い。そこが描けてれば完璧だったのに。佐藤慶はこの頃からねちこかったんだね。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2007-02-15 00:24:58)《改行有》
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