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プロフィール
コメント数 3276
性別 男性
自己紹介 監督別鑑賞作品数

成瀨巳喜男 69
溝口健二 34
川島雄三 41
小津安二郎 37
石井輝男 24
豊田四郎 19
石井岳龍 18
矢崎仁司 12
西川美和 8
山下敦弘 15
今泉力哉 22
フェデリコ・フェリーニ 24
ミケランジェロ・アントニオーニ 14
ピエル・パオロ・パゾリーニ 16
ルキノ・ヴィスコンティ 17
ジャン=リュック・ゴダール 36
フランソワ・トリュフォー 24
ルイ・マル 17
ジャン・ルノワール 15
ジャック・ベッケル 13
ジャン=ピエール・メルヴィル 11
ロベール・ブレッソン 12
イングマール・ベルイマン 27
アルフレッド・ヒッチコック 53
ジム・ジャームッシュ 15
ホウ・シャオシェン 19
ウォン・カーウァイ 14
ジャ・ジャンクー 9

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
投稿日付順123
変更日付順123

1.  残菊物語(1939) 池袋の新文芸坐にて鑑賞。 本作は、1939年公開の溝口健二監督作品である。 146分という長尺も合点のいく、まさに力作であった。 特に、全編を通して貫かれている、“1シーン1カット”という撮影方法により生まれる、“長回し”シーンの数々に圧倒される。 長回しといっても、それは実験的な長回しであったり、観客を驚かせる為の遊び的な長回しという感じではない。 監督とカメラワークと演じる俳優とが力を結束し、又、それぞれがプロであるからこそなせるものであった。 全編を通して貫かれる、その一貫した撮影スタイルに、溝口監督の強いこだわりと執念を感じた。[映画館(邦画)] 9点(2007-09-01 21:34:52)《改行有》

2.  細雪(1983) 《ネタバレ》 市川崑ここにありきの傑作。 不作な80年代日本映画の中でみたら一番ではないかな。 岸恵子は長女役なので四姉妹の中で一番歳上だが、四姉妹の中で一番魅力的だった。 岸恵子はまさに女神! 孤高の美しさ。 石坂浩二の最後の涙、義理の妹に惚れていたと考えると不謹慎な涙かもしれないが、同じ男としては気持ちは分かる。 だけど奥さんがいるから、やっぱり不謹慎だけどね。 昭和初期の旧家が描かれているが、現代の日本から見たらまるで異世界の様だ。 本家分家のしがらみ、豪華絢爛な着物、大きなお屋敷、昔の話なのに今から見ると逆に新鮮味がある。[インターネット(邦画)] 8点(2023-03-26 20:01:28)《改行有》

3.  山河ノスタルジア 《ネタバレ》 ラスト、タオが昔を思い出すかのように踊るシーンがとっても素敵。 母親にも若い頃があった。 そして今は離れた場所にいる息子を想う。 ノスタルジアの何たるかを静かに語った逸品。 ジャ・ジャンクー監督の作品には、クセになる不思議な魅力を感じる。 特に音楽が印象に残る。[インターネット(字幕)] 8点(2023-03-19 23:28:31)《改行有》

4.  サッドティー 《ネタバレ》 とても楽しめた。 今泉監督のセンスで溢れた映画だ。 ほんとに人を好きになった事があるか? 好きって何か? 二人を同時に好きになる事ってアリか? 「好き」というものに関して色々問いかけてくる。 それでいて笑えるシーンもあり。 実に魅力的な作品だ。 しかしあのアンテナの様な髪型は凄いインパクトだ。 この作品のスパイスになっている。[DVD(邦画)] 8点(2020-10-20 21:28:56)《改行有》

5.  サマー・ソルジャー 《ネタバレ》 ベトコン軍隊を逃げ出したアメリカ人脱走兵が、自分の居場所を探す為に日本を奔走するロード・ムービー。主人公の米軍兵は軍隊を逃げ出すが、外人目当ての好色女に言いように引っ張り回されたり、日本人の革命組織に流れで入るが日本人とソリが合わなかったり、京都の街をあてもなく放浪したりと散々な目に遭う。ベトコン軍隊が嫌で逃げ回り、同時に自分探しの旅に出たが、その行動の根底には「逃げ」がある以上、何も好転していかない。そして主人公は、軍隊に戻り、正面から自分自身と闘っていくことを決意する。これは日本の現代社会にも通ずるものがある。学校を出て働きに出ても、社会という息苦しい枠組みに順応できず、会社を辞め、色んなことに挑戦し、そして挫折し、フリーターをやり、職を転々とし、行き当たりばったりの女との愛欲に溺れ、最後には金もなくなり、途方に暮れる。この映画の主人公が辿った軌跡は、まさに現代社会に順応できない者そのものではないか。私も20代の頃そうであったように、自分がどこに居るべきかを探す道程ってのは、憂鬱で過酷で孤独なものだ。だけど、いつかは自分自身と正面から向き合うべきことに気付き、人生を再出発するのだ。これはまさに、この作品のエンディングである。自分探しに歳月を費やすのは決してムダではなく、自分が悔いなく人生をまっとうする上で必要なことだ。ただ周囲や常識に流され、ハナから社会の枠組みでこじんまり生きても、死ぬ時に後悔しないと言いきれるだろうか。若い頃に自分が何をすべきかを苦労して模索し、自らが実際に経験した過去があるからこそ、その先の長い人生を楽しめるのだと思う。本作は、誰しもが持っているであろう、自分の生きる道への迷い、そしてその葛藤の道を描いた作品なのだ。最後に出てきた、謎のはちまきアメリカ人。このはちまきが本作の最後で、熱く印象的な言葉を語る。「生きることは素晴らしいんだ。汗を流して働き、友人と酒を飲み、好きな女を抱く。それが人生だ。」と。この映画、そしてこの言葉は、必死に今を生きている迷える者達への、生きたメッセージである。人間讃歌の意味合いを持ち、ロードムービーの体裁を備えた本作は、勅使河原宏監督の他の有名作品にも劣らない魅力を持った作品である。そして又、『砂の女』や『他人の顔』といった他の勅使河原作品と、“自分の居場所”を探求するというテーマにおいて共通のものを感じた。[ビデオ(邦画)] 8点(2009-09-28 01:15:32)(良:1票)

6.  サイドカーに犬 《ネタバレ》 最近の邦画としては、最も気に入った作品の一つ。 全体が優しい柔らかな空気に包まれた作品。 竹内結子がとってもカッコよく、ボーイッシュでタフな女性を演じている。 カラっとしていて、それでいて人情味のある、魅力あふれる女性だ。 ただし、ソバージュヘアーは似合っていない。 竹内結子は元々好きな女優だが、本作のソバージュ竹内はイマイチ。 、、なんだけど、内面が魅力的なんだなぁ~、とっても。 語り部である主人公の女性をミムラが演じていて、ラストシーンで散々お世話になった竹内結子を無視してしまう。 これは私の感情からすれば全くあり得ないことだが、主人公の人物像的には至極当然な行為。 これがまた面白い。 自分ならばこうするだろうけど、こういう性格の人なら、無視するんだろうなぁ、としみじみ見入ってしまった。 なかなか有りそうで、あまりない、なかなかの余韻を残す個性的なラストシーンだった。[CS・衛星(邦画)] 8点(2008-09-25 22:51:46)《改行有》

7.  秋刀魚の味(1962) “名匠”小津安二郎の遺作。 1962年の作品だが、小津の完成された力量が冴え渡る“見事なまでに美しいカラー作品”であった。 小津の代表作『東京物語』については、ラストの笠智衆が一人佇むシーンには圧倒されたものの、それ以外は、“まぁ、こんなもんか”といった感想だった。 そんなわけで、特別に期待して観たわけではなかった本作。 ところがところが、開始早々10分程で、完全にこの作品の持つ魅力に引き込まれてしまった。 冒頭にも書いた様に、本作は初期のカラー作品でありながら、質感を含めその美しさは圧倒的なもの。 機械的にただキレイなだけの現代映画と比べても、その質の違いからか、全くひけをとらない美しさ。 その端整な映像の数々を観ているだけでも飽きさせないものがあった。 登場人物について。 主演は小津作品でお馴染みの笠智衆。 “背中で感情を語る”彼にしか出来ない演技には脱帽。 そして、笠智衆に続いて本作で中心的な役回りを演じた当時21歳の岩下志麻がとにかく美しかった! 和服姿の似合うこと似合うこと。 また、彼女の兄役を演じた“中井貴一”の父である佐田啓二も、このたんたんとしていて渇いた感じの小津作品に完全に同化していて面白い。 そして、石井輝男作品でお馴染みの吉田輝雄。 本作でも好青年的イメージは健在。 石井作品では、ドロドロとした世界の中の唯一まともな人間というのをよく演じていたが、本作では、作品の一登場人物としてすんなり納まっているところに面白味を感じた。 『秋刀魚の味』を観たおかげで、今日は思いもがけず久しぶりに、ほのぼのとしていい日曜日を過ごすことができた。 やっぱり、“OZU”は凄かった。[DVD(邦画)] 8点(2007-09-02 11:22:42)《改行有》

8.  山椒大夫 本作はヴェネチア国際映画祭で賞もとった国際的にも評価の高い作品である。 個人的には『残菊物語』と並んで溝口作品の中では最もお気に入りな作品となった。 オープニングのキャスト表示からして胸躍る。 重厚な音楽と共に、これから溝口作品が始まることを教えてくれる。 これからも溝口作品を観るにつけ、まるで『男はつらいよ』のオープニングを観るかの様に、条件反射的に胸躍ってしまうに違いない。 そして宮川一夫撮影による芸術的な映像美は言うまでもなく美しい。 単に美しいだけでなく、その映像を通してその世界に引き込まれていくような感覚を覚える。 この感覚がクセになってしまったので、もはやそう簡単には溝口映画から抜け出せそうにない。 そして出演陣では、香川京子に目を奪われた。 美しいというか、かわいいというか。 他の作品で何度か香川京子を観たことがあるが、この作品の香川京子が一番魅力的だった。 足の先まで可愛らしかった。 『ワンダフルライフ』での“おばあちゃん”香川京子を観てしまっているだけに、少々気分は複雑だが(笑)、今だ存命でいらっしゃるのは嬉しい限りだ。 『残菊物語』でもそうであったが、正直、中盤でダレル部分があるにはある。 しかし、これも『残菊物語』と同じく、“ラストの怒涛な展開”がそんな不満を木っ端微塵に吹き飛ばしてくれる。 本作のラスト15分はそれだけ凄まじい印象を残し、涙無しでは観ることができなかった。 こういったラストの怒涛な盛り上がりが、更に溝口作品へのハマりを助長する。 ますます溝口から抜け出せない。 困ったもんだ。 むちゃくちゃ忙しい毎日なのに、困ったもんだ。 あー、困った。 溝口健二には困った。 これから一つでも多くの、美しすぎる溝口作品を観ていきたいと思う。[ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-02 11:10:09)(良:1票) 《改行有》

9.  再会(1953) 《ネタバレ》 これって、一人勝ちしたのは菅井一郎じゃないか! 強烈な悪役の三國連太郎ですら久我美子をものにできなかったのだから。 悲劇で終わるのは好みではないけれど、かなりの力作であり大作だと思うので、この点数で。 (追記) 久我美子さんがいまだご存命なのは嬉しい限りです。[インターネット(邦画)] 7点(2022-10-29 11:46:46)《改行有》

10.  最低(2009) 今泉監督の初期作品を集めたDVDとの事でレンタルしてきました。 今泉監督の作品は、後年のものから見てしまったので、本作の映像面については不満が残ります。 やはり映像の美しさは大事ですね。 内容としては後年の作品の原型とも言え、この頃から会話の掛け合いが面白いです。 そして男優陣が垢抜けていないのも共通しています。 今泉監督は、今もっとも注目している監督なので、その監督の初期作品を見られたのは意義がありました。[DVD(邦画)] 7点(2020-09-18 00:51:36)《改行有》

11.  サヨナラの恋 《ネタバレ》 昼メロっぽいし、チープっぽさ、都合の良さも否定はしない。 しかし、非常に感動できる恋愛ドラマ。 一人の若き女性が、二人の男性の間で揺れる恋心を丁寧に描写している。 丁寧に描写されているからこそ、強引な展開でも最後は納得できてしまう。 隠れた、恋愛ドラマの秀作だ。[CS・衛星(邦画)] 7点(2012-12-12 00:55:33)《改行有》

12.  さんかく 《ネタバレ》 小野恵令奈のロリコン的エロさに尽きる一本。 この少女をめぐり、周りの大人たちが翻弄される。 男女それぞれの恥ずかしい部分や、恋愛における男女の行動パターンを見事に捉えていて、それが随所に描かれている。 まるで、男女にまつわる「イタイエピソード」を紡いだ様な流れ。 おそらく、普通に恋愛を経験した大人、特に男が観たら、自分のイタイ思い出とリンクして、恥ずかしさや思い出がこみあげてくるに違いない。 とにかく、小野恵令奈の小悪魔的なエロさを満喫できるだけでも、観た価値はあった。 露出度の高い小野恵令奈の服装、甘ったれたしゃべり方も、この上なく魅惑的で危険に満ちている。 個人的には、路上で小野恵令奈がサラリーマン風の男に痴漢されるシーンなどの、ちょっとした演出もまた効果的で印象に残った。[DVD(邦画)] 7点(2011-08-27 02:09:55)(良:1票) 《改行有》

13.  さびしんぼう ---愛することはさびしいから、だから私はさびしんぼう--- 失恋が生む寂しさ、それを美しく言葉に現した素敵な言葉だ。 誰もが一度は経験する青春時代の失恋。 失恋の後に残るものは虚しさだけか? いや、違う。 寂しいというオーラに包まれたセピア色の想い出だ。 それは大人になっても、心の奥底に大切にしまわれているのだ。 失恋というものを、ただただ哀しいこととし、心の傷の様に思ってしまっている人には是非観てもらいたい作品だ。 もしかしたら、この作品を観たことがきっかけで、辛いというだけの想い出でしかなかった失恋が、ぐっと味のあるいいものに変わるかもしれない。 ねずみ色だった失恋の記憶が、セピア色に輝く失恋の記憶に。 タン、タン、タヌキの金玉は~♪ か~ぜもないのにブ~ラブラ♪[ビデオ(邦画)] 7点(2009-04-10 00:05:37)《改行有》

14.  三等重役 後の「社長シリーズ」の原型となった作品。 ラピュタ阿佐ヶ谷にて鑑賞。 森繁久彌が「比較的」まともな人事課長を巧く自然に演じており、トボけた役柄だけでなく、何でもこなせる偉大な俳優であると思い知らされた。 脇役である森繁久彌が圧倒的な存在感を見せている作品である。 最初から終りまで、実に卒がなく、まとめ方もうまい。 しかしながら、作りがうますぎて、逆に器用貧乏な仕上がりになっている気がしたのも事実。 ただ、無難かつハイレベルな仕上がりという意味では、日本映画史に名を残すだけのものはあった。[映画館(邦画)] 7点(2009-03-14 22:55:14)《改行有》

15.  サッド ヴァケイション 前作にあたる『Helpless』ほどの出来ではないにしろ、なかなか楽しめました。 青山監督の作品は、最近不作続きでしたが、やはりこの『Helpless』が良かっただけに、ここは外れませんでしたね。 キャストがなかなか豪華で、それも楽しめました。 又、斉藤陽一郎を出してくれたのが嬉しかったですね。 光石研との掛け合いもサイコーでした。 ああいう力の抜けたやり取り、会話のシーンは自分好みです。 浅野忠信にそういう会話シーンをさせるとピカイチなんですが、本作でのキャラがそれを許さなかったのが残念です。 それにしても『ユリイカ』まで混ぜてしまう脚本はどうなんでしょうか? やり過ぎの様な気もしましたが・・・[映画館(邦画)] 7点(2008-03-15 23:55:29)《改行有》

16.  座頭市物語 モノクロ映像がとてもシャープ。 そしてストーリーもシンプルで良い。 勝新もドスがきいた声でドスを振り回し、かっこよくないのにかっこよい。 不思議な魅力を持つ時代劇だ。[ビデオ(邦画)] 7点(2007-12-31 12:57:14)《改行有》

17.  サード ものすごく久しぶりに再見。 こんなに面白かったっけ?! そして、こんなにエロかったっけ?! 記憶とは曖昧なものだ。 それとも、歳を重ねてから観ると見方が変わるのか? それとも、沢山の映画を観てきたから、感じ方が変わったのか? 理由は分からないが、予想以上に楽しめた。 特に、図書館における性交シーンが印象的。 また、峰岸徹に犯された女のコの放心した表情が印象的だった。 それにしても永島敏行って、先細り俳優だなぁ・・・ 70年代に既に主役を張っていたにも関わらず、その後の活躍がパッとしない。 下らないテレビ番組にちょこちょこ顔を出す程度だ。 ATG作品で印象的な主役を演じた俳優は、得てして先細りになっているイメージがある。[地上波(邦画)] 7点(2007-10-08 15:03:55)《改行有》

18.  SURVIVE STYLE5+ レンタルするのに、とにかく苦労した一本。こんなことなら去年、映画館で観ておくべきだったかな。スタイリッシュでスピーディな、いまだかつてない邦画。音楽や映像の切れ味は抜群。それだけに、もう少し短めなら、更に切れ味とスピード感が増したかも。豪華キャストも見どころの一つ。そして豪華キャストでありながら、浅野忠信を十分に堪能できる作品でもある。浅野忠信の、“顔のゆがみ”が素晴らしい。[DVD(邦画)] 7点(2007-09-04 09:42:41)

19.  サヨナラ COLOR 《ネタバレ》 新文芸坐の「気になる日本映画達〈アイツラ〉2005」に本作が含まれていたので行ってみた。 竹中直人の監督5作品目にあたるラブストーリー。 ヒロインは、竹中直人がプライベートでも憧れていたという原田知世。 竹中作品は、今まで『無能の人(1991)』『119(1994)』『東京日和(1997)』の3作品を観てきた。 その中でも、本作『サヨナラCOLOR』は、自分的に一番のお気に入り作品となった。 世評では、“竹中直人の独りよがり的な映画”という厳しい意見も聞かれたが、私はむしろその点が気に入ったのだ。 癌におかされた未知子(原田知世)は、かつてのクラスメートだった正平(竹中直人)の病院に入院してくる。 そこで彼女の主治医となったのが正平だった。 だけど彼女は彼のことを憶えていないと言う。 学生時代からずっと想いを寄せていた正平はそれを聞いてショックを受けるが、学生時代には相手にもされなかったクラスのマドンナと、こうしていつでも話しができるのが嬉しくてたまらなかった。 そして日ごと打ち解け、手術前には逆に彼女からのプロポーズを受けたのだった・・ しかし実は正平も癌だった。 そして彼女を熱心に診たがために、命を落とすことになる。 悲しさに涙を流す未知子。 かくして、未知子にとって正平は永遠の存在となったのだ。 これはまさに男にとっての理想の死に方である。 自分がずっと憧れてきた女性に最後はプロポーズされ、そして死んだ後も彼女の心の中にずっと存在し続ける。 だけど、残された女性の立場からすればたまったもんじゃない。 せっかく好きになったと思ったら、先立たれてしまうのだから。 ずっとこれから彼の面影を背負っていかなければならないわけだし。 この日、同時上映された作品が『トニー滝谷』という作品だった。 この作品は本作とは全く逆で、“愛する女性を失い、その面影をずっと追い続ける男”の話だ。 女性の方に勧められて観たのだが、辛いだけであまりいい印象は残らなかった。 女性にとってはいい映画にうつるかもしれないけど、男の私からしたらあまりに切なすぎて後味が悪すぎるのだ。 『サヨナラCOLOR』と『トニー滝谷』という、男女の立場が全く正反対な作品を同時上映。 このスケジュールが意図的に組まれたのだとしたら、“新文芸坐恐るべし”だ。[映画館(邦画)] 7点(2007-09-01 21:28:39)《改行有》

20.  さよなら歌舞伎町 幼い頃から馴染みのある歌舞伎町。 今でも定期的に足を踏み入れる街。 そんな歌舞伎町が舞台なら、、と思ったのが、鑑賞するきっかけ。 のっけから百人町の線路沿いを、染谷将太と前田敦子が自転車二人乗りで疾走する場面が登場する。 馴染みのある風景が出てきて心躍る。 しかし、その後は主に歌舞伎町にあるラブホテル内が舞台となり、シュンとなる。 室内劇がメインだと、もはや歌舞伎町かどうかは、あまり関係ない気がする。 だけど、歌舞伎町でうごめく様々な人たちの人間模様が描かれていて、ひょっとしたらかなりリアルな 歌舞伎町が描かれているのかもしれない。 歌舞伎町のいたる所で、日々、人間達が欲望をみなぎらせ、うごめいている。 そんな息遣いを感じ取れた、、かも?! 問題は、韓国人カップルが出過ぎている点。 確かに韓国人が多く住んでいる大久保周辺は、歌舞伎町のすぐ近くだけど、歌舞伎町を描く上で、韓国人 カップルってのは、いまいちピンとこない。 この韓国人カップルのパートがなければ、尺も100分程度におさまり、もう少しコンパクトになっていただろう。 個人的には、韓国人カップルのくだりは不要かなとも思う。 本作で一番光っていたのは、前田敦子ではなく、その彼氏役の染谷将太。 歌舞伎町のラブホテルの店長役を、けだるい雰囲気で見事に演じ切っていた。 意外にもハマり役、というのは染谷将太に失礼で、染谷将太の俳優としての幅の広さと可能性を感じた作品だった。[DVD(邦画)] 6点(2016-02-13 00:01:30)《改行有》

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