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1. 新幹線大爆破(1975)
70年代日本映画の傑作!
音楽も、風俗も、車も、ファッションも古いが、この映画は古くない。
昔の日本映画がこれほどの傑作を作ったのに驚くというより、
日本映画の黄金時代が過ぎて斜陽産業となった70年代にこの傑作を作ったのに驚きます。
セットや爆破シーンのチープさなんて関係ない。
突っ込みどころはあるし、受け渡しの喫茶店が火事はありえない欠点だと思うが、
やはり評価したい作品。
高倉健は正直あまり好きではない。特に後年は大物扱い過ぎ、渋過ぎ、
ある意味アンタッチャブルな存在になったが、
この作品ではまだまだ現役役者のかっこよさを味わえた。
また他にも今となっては大物俳優になってしまった俳優の
脂がのっていた時代の姿が見れて嬉しい。
はなから70年以降の日本映画を軽く見ていた私の考えを変えてくれた事を
含めてこの点数を献上します。
[CS・衛星(邦画)] 10点(2009-02-22 22:18:44)《改行有》
2. 書を捨てよ町へ出よう
70年代はこういう映画を無理して「分からない」と恥ずかしい思いをしたのかもしれませんが、今や時代も進んで正直に「イタイ」「ださい」「いもっぽい」と言えるようになりました。もう無理しなくていいんです。21世紀万歳!
[CS・衛星(邦画)] 1点(2008-08-23 18:38:16)(笑:1票) 《改行有》
3. 白鷺
《ネタバレ》 原作は泉鏡花らしいが(未読)、ストーリーは典型的な恋愛悲劇もの。善人(順一の弟や恋仲を取り持とうとする女中など)、悪人(御前様や芸者の女将など)がはっきり区別して描かれ、悪人の悪事と善人の良かれと思う行動が、うまいように絡まり主人公を悲劇へと追い詰めてしまう。あらすじ的には見ていてイライラしたりする事も多いが(観客をイライラさせるのもテクニックだが)、ストーリーの内容が映画の価値とは限らない。この映画はありがちな筋とは反対に完成度の高い古き良き日本映画だと思う。今日の邦画の素人演技に比較すると、ちょい役の俳優まで自然な演技で関心するし、カラー画像も地獄門のように強い色彩ではなく、掛け軸を思わせる淡々とした色合いでこの映画にマッチしている。一つ一つの映像も素晴らしく感動的な映画となっている。
余談だが、山本富士子が男に帯びを回され、クルクル回るシーンはよくあるパロディのオリジナルのようで笑ってしまう。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2007-01-29 19:28:05)《改行有》
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