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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. 守護天使 綿密な脚本とたたみかける展開で好評を博した「キサラギ」を撮った佐藤祐市監督の最新作にも関わらず、この話題にならなさっぷりはどうしたことか。オタクアニメっぽいタイトルでまず敬遠する人が多数だと思うが、それをくぐりぬけてもカンニング竹山主演というハードルの高さが厳しいか。 内容は、冴えないリーマンが女子高生に恋をし、事件に巻き込まれていくというサスペンス・コメディ・ラブストーリー。 脇を固める佐々木蔵之介、寺島しのぶの迫力はやはり凄いし、柄本祐も気持ち悪くて良かった。主演の竹山は無難にこなしてる印象ですが、アップが多くて汚かったなー。不細工なのにかっこよく見えるってほどの領域を求めるのは酷でしょうけど。 最終的な後味は良かったのですが、ストーリーに期待してしまうと余りに平凡でヌルい展開に肩透かし。映画的な要素は皆無に等しく、売りがない。そこそこ面白いテレビドラマといった感じです。 中途半端な暴力シーンも浮いていたし、どうせならバイオレンス映画にしちゃえば面白かったのに。と、いい加減な考えが浮かんでしまいました。 これはこのままあまり話題にもならなそう。[映画館(邦画)] 5点(2009-07-26 15:10:08)《改行有》 22. しとやかな獣 ほとんどが家の中で展開される舞台劇風コメディ? 詐欺ファミリーとダマされる人とダマす人たちのやりとりが面白い。明らかに間違ったことを言ってる夫に対して、飽くまでも夫を立てる奥さんの緊張感のないフォローが素敵だ。良い夫婦だなぁ。 [ビデオ(邦画)] 7点(2009-07-26 14:38:07)《改行有》 23. GSワンダーランド 《ネタバレ》 栗山千明が男装して、GSをやる。それ以上でも以下でもないですが、このキーワードで観たいと思った人は、充分に楽しめるレベルで作られてると思います。ショートカットの千明嬢はいつも以上に輝いておりました。 予算の問題か、ほとんどが屋内のシーンで60年代後半の日本の風景があまり見れなかったのは少し残念ではありますが、楽曲やら色調やら演出やらには拘りと愛を感じました。脚本がイマイチなのと、主人公たちの熱意があんまり感じられなかったため、こちらのテンションもイマイチ上がりませんでした。意外なエンドロールにはちょっとビックリさせられました。[DVD(邦画)] 7点(2009-05-16 21:01:00)《改行有》 24. 新・座頭市物語 《ネタバレ》 カラーになっても影の見せ方が綺麗、いっつぁんの三味線にシビれる三作目の座頭市。 90分ちょいの話だが、濃厚で無駄なシーンは一つもない。というか、足りてない気がする。居合の師匠がどんな人なのか、兄妹の関係性はどうなのかとかの掘り下げがあれば、もっと深味のある一本になってた筈。 二人の恋はいつの間に盛り上がってたのか知らないし、魅力的なヒロインとも思えないが、女のために生まれ変わろうとするいっつぁんは情けなくも人間臭く男らしい。それでも結局は大暴れ。なんたって、市はこんな男ですから…。切ないぜ。[インターネット(字幕)] 7点(2009-05-10 00:23:15)《改行有》 25. 純喫茶磯辺 《ネタバレ》 こういった軽薄なオッサンをやると妙にハマる宮迫は知っていたが、気だるく複雑でガサツでおっかないけど純粋な女子高生を演じた仲里依紗と、気立てが良くて朗らかかと思いきや腹で何を考えてるかわからない女性(ヤリ●ン?)を演じた麻生久美子の二人はかなり見事。 こういう女たちは普通にいそうだ。会話に「なんか」とか「あれだ」とかがやたら使われるのがまどろっこしくもあるが、ポンポンセリフが出てこないところにリアリティがありました。脇役の配置も巧みで、コメディとしてクスクス笑いの散りばめ方も良いのに、いきなりピリリとした変な緊張感を放り込まれてしまうから油断できない。 変わった展開も、派手な演出もないし、特別に面白い映画でもないが、この空気づくりには非凡なものを感じました。嘘臭くない父娘関係がとても微笑ましい。吉田恵輔監督に今後の期待もこめて机のなかみに続いてまたまた甘めの8点をつけさせていただきました。[DVD(邦画)] 8点(2009-04-23 23:01:20)(良:1票) 《改行有》 26. ジャージの二人 《ネタバレ》 やはり鮎川さんの日本語は素でどこか妙。演技もあまりする気がなさそうだし、こんな人をメインキャストに起用するのはかなりの冒険だったと思います。しかし、自然に割と普通の変人であると思しき彼からは、演技で作られた変人からは出てこないであろう味とおかしみと愛嬌がふんだんに出ております。 激ゆる避暑ムービーなので、真夏の昼下がりに冷房のキンキンにきいた部屋でうとうとしながら見ると良いような気がします。ほどよく楽しかったです。 東京の猛暑の天気予報を見て小さくガッツポーズをするシーンがとても好きです。[DVD(邦画)] 7点(2009-03-18 11:39:21)《改行有》 27. ジャズ大名 《ネタバレ》 日本語の方言で吹きかえられた黒人達の旅路が描かれる序盤は、この映画大丈夫かよ、と笑いながらも心配してしまいました。しかし、彼らと日本のとぼけた大名が出会うと、そんな心配とストーリーは放り投げられました。 身の回りの全てのものは楽器になり、後はひたすら演奏会。発表会だとか、自己実現だとか、夢だとか、金だとか、町おこしだとか、映画につきものの動機付けなんか必要ない。「演奏は楽しい」、それだけでええじゃないかというコンセプトだけで作られているような、ある意味至極誠実な音楽バカ映画。決してジャズ映画ではないな。[ビデオ(邦画)] 8点(2008-12-01 15:12:18)《改行有》 28. シムソンズ 《ネタバレ》 正直もはや何匹目のドジョウかわからないほどやりつくされた学生青春サクセスストーリーのカーリング版。もうほとんどの展開が他の映画でみたようなものばかりの恥ずかしいほどのベタベタっぷり。しかもかなり安っぽい。 序盤であまりにも過剰にヘナチョコなシムソンズにイライラしすぎて観るのをやめたくなったくらいなのですが、笑いや色恋に重点をおかず、実力や精神的な成長に時間を置いて割とじっくりみせてくれたおかげか、次第に応援したくなる気持ちが高まってきてしまいました。いい加減この手の映画は酷評してもやりたいんですが、大泉洋のカッコ良さと星井七瀬、森下愛子ママンの可愛さもあって、どうしても甘くなってしまいました。純粋にカーリングをやってみたくなったてしまったってのも映画として成功してるってことなのではないかと。それにしてもこんな娘たちがオリンピック出るなんてねぇ…。[DVD(邦画)] 7点(2008-10-20 01:53:14)(良:1票) 《改行有》 29. 仁義なき戦い 完結篇 さて、第五作にてシリーズ完結編。前作で一斉摘発を受け、バラバラになってしまったヤクザ達は政治結社の名目で再び社会に暗躍。そのため今までよりは殺し殺されは少なめな感じですが、やはり根は変わらず血は流れる。死人の使いまわしもそろそろいい加 減にしろと言いたくなるが、不死身の松方さんの快演は光ってました。 前回で終わっても良かったものとは言え、完結編を無駄なテンションで盛り上げることなくきっちり幕を閉じたのは潔くて満足です。シリーズ映画としてはトップクラスの出来でした。ってことで一作目に満点。それにしても二年足らずで五作って…。ちょっと経ったらもう一周しよ。[DVD(邦画)] 8点(2008-09-01 13:23:02)《改行有》 30. 仁義なき戦い 広島死闘篇 《ネタバレ》 さて、第一作で名優たちが死にまくったものでどうなるかと思いきや、続々と新キャラクターが登場。舞台は広島になり、ヒットマン北大路を主役に据えるも特濃で下品で乱暴な千葉真一が全てもっていってしまってる印象。そして、それぞれのキャラクターの真意が最後の方まで分かってこないのが仁義シリーズの巧みさなのか。組長ってのはずるくてなんぼか。仁義を重んじる奴が貧乏クジひくのか。一以上のドタバタを見せてくれたが展開の巧さと、キャストの魅力ともに僅かずつ一作目に分があるかな。邦衛がいないのもさびしい。梶さん超美人でうっとりっす。[DVD(邦画)] 8点(2008-09-01 13:20:30) 31. 仁義なき戦い 代理戦争 《ネタバレ》 いよいよ第三作、今まで以上に複雑にこんがらがりまくる人間関係と、不義理と優柔不断の数々。ホントにヤクザってのはロクな奴がいないな。この権力闘争はまるで政治家。今作は流石にシリーズを意識してか、次回作への布石に徹し、重要人物がバッタバッタと死ぬわけではなく、ジワジワと迫りくるでかい戦争の前触れをグダグダと描いていて、しまいにはいよいよって所で終わるという複雑なばっかりでロクでもない内容。なのにこの熱中っぷりはなんだ!この面白さはなんなんだ! 今作のMVPは一作目ではただのヘタレだったが、見事な腰ぎんちゃくっぷりで出世をはたした田中邦衛で。さっさと次行きましょ。[DVD(邦画)] 9点(2008-09-01 13:19:50)《改行有》 32. 仁義なき戦い 頂上作戦 《ネタバレ》 いよいよ戦争も一気に激化かと思いきや、複雑に絡みあう人間関係やら駆け引きやらで、裏をかいたり、ねちっこく行ったり、ジっと待ったり、根回ししたり、いつまでたってもシンプルに行かない抗争(それが面白いんだが)は続きます。誰が最後に笑うか全くわからない、展開に次ぐ展開に脳みそはフル回転で集中力を切らすことができません。 四作目になってもクオリティは全く落ちず、すっきりしない収束をし、これにて完結みたいな雰囲気で終わるのにあと一作あるんですね。広島市民が安心して眠れる日はくるんでしょうか。今作のMVPはずいぶん立派になった武田さんだな。 [DVD(邦画)] 9点(2008-09-01 13:19:23)《改行有》 33. 仁義なき戦い 日本版ゴッドファーザーとも言える複雑な人間関係の血で血を洗うヤクザ活劇。テンポが良く、キャストの脂ぎりっぷりが凄まじく暑苦しいが、集中してないと置いてかれそうな二転・三転する展開に目が離せません。あの親分にはホント腹立つ。いくらなんでも死にすぎだ。人が死んだときに誰が死んだか字幕で出るのは親切だなぁと感心。五作全て面白いという偉大さも含め、特に素晴らしい一作目に満点を捧げます。 [DVD(邦画)] 10点(2008-09-01 13:12:31)《改行有》 34. 幸福の黄色いハンカチ 《ネタバレ》 軽薄な武田鉄也&頭の弱そうな桃井かおりという史上最強に濃ゆくてうっとうしい即席カップルと影のある健さんとのアンバラスな三人組ほのぼのロードムービーコメディ。くされカップルのやりとりがメインでずっと流れていて、健さんの話は意外と駆け足で賠償さんの出番がほとんどないのには驚いたが、やはりあのシーンはグっとくる。武田鉄也にも笑わされたが、やはり一番笑ったのは照れくさそうな健さんのダジャレだな。[DVD(邦画)] 8点(2008-07-27 02:01:29) 35. 深呼吸の必要 人と人との交流メインかと思いきや、意外と個人個人淡白であまり掘り下げずに意外にもさとうきび狩りメインです。しかし、その淡白さがとても自然でドキュメントみたいな感じもしますし、何よりおばあとおじいの自然すぎる明るさと優しさが素晴らしいです。映画としては地味すぎる気もしますが、良作。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-20 18:12:02) 36. 新幹線大爆破(1975) 《ネタバレ》 スピードが80キロ以下になると爆発するという爆弾をしかけられた新幹線サスペンス。他の人だったら、早く殺せとしか思われないだろう憎むべき犯罪者役の健さんの渋さは反則。緊迫感や熱量が高く面白いが、やや引っ張りすぎで長い。ありえないタイミングの不慮の火事とか、警察の無能っぷりは萎えるな。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-20 18:09:25) 37. ジョゼと虎と魚たち(2003) この映画は池脇さんが好きなのでみましたが、この映画は池脇さんが全てですね。脱ぐ必要はあったんでしょうか。声の出し方もいつもと違って低音でばあさんみたいなしゃべり方してて熱演してます。ただ、そこらへんはともかくストーリー自体は特に、といった感じです。なんか映画の雰囲気と、やたら多いベッドシーンが噛み合ってなくて、どうもしっくりこない…。[DVD(邦画)] 5点(2008-05-12 18:07:26) 38. 昭和歌謡大全集 クソ映画です。完全に好みが分かれるでしょう。青年とおばさんが殺しあうというヘビーなコメディなんですが、その過程でおばさんが自分を取り戻すというのが面白い。 ところどころで笑えるシーンもあり、雰囲気も好きです。ただ、ちょっとしつこいかな。 あと、このころの松田龍平はどうも好きになれない。表情が乏しすぎて主役のタイプじゃないと思うんです…。[DVD(邦画)] 7点(2008-05-12 17:59:28)《改行有》 39. 少年時代(1990) 子供の社会のヘビーな上下関係を非説明的に淡々と描いた一本。程度の差はあれ、少年時代におそらく誰しもがこういった経験をしたことでしょう。懐かしみと、多くを語らない表現方法に好感がもてます。いじめ、かっこわるい。[ビデオ(邦画)] 7点(2008-05-12 17:56:02) 40. 13階段 暗く、重苦しい映画でした。中盤のダラダラとしたどうでもいい謎解きを超えれば、なんとか見れます。要するに、死んだほうがいいやつは死んだほうがいいってことですかね・・・。[DVD(邦画)] 4点(2008-05-12 17:50:45)
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