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コメント数 1648
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123
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21.  死刑にいたる病 《ネタバレ》 原作未読。ある種「二本立て」という感じの構成で、岡田健史自身に関わるお話と、そして阿部サダヲの「九件目の殺人」の真相を追うお話を織り交ぜて進行してゆくのだケド、結論から先にゆーと、映画全体としてはサスペンスとして十二分に面白い作品だとは思いつつ、その二つのお話の真相とゆーのはどちらも衝撃的とまで言える程のモノではなかったかな…とゆーのが正直なトコロなのだすね。特にこの映画では「九件目の殺人」の話はどーいうコトだったのかがやや判然としないまま終わってゆくのだし、示唆される「真相らしきモノ」がもし真実なのだとしたら、更にドコがどーいうコトだったのかを事細かく訊きたいゾ!という意味でも色々と少~しモヤっとしたまま終わってる…とは思うのだよね(原作ではソコもも~チョイ詳細に語られるとゆーコトらしいのですが)。 ある意味、二つの話はそれぞれが単独では映画の題材にはならない程度のレベルかな…という感じなのですね。でも、その二つを巧みに重ね合わせてかつ緻密な展開・人物造形でもって補強するコトで(一つの作品として)完成度を高めて見せている、という感じかと思うのですよ。その意味では、特に登場人物のキャラ設定の部分は諸々と好く出来ていた・各キャラも巧くリンクされていた、と思いました。中でも阿部サダヲのキャラクター・行動原理にはまま強力な説得力が在りましたね(私はなんとなくジョン・ウェイン・ゲイシーをイメージしつつ観ていましたが、今作の阿部サダヲは部分的には彼よりも更にサイコパスの度合いが深い様にも思われましたケドね)。また、その阿部サダヲの恐ろしさを常に孕む演技も、あとは岡田健史の不安定さを巧みに醸し出す演技も、どちらもまずまず優れたモノだったとは(コレも確実に)そー思うのですし。 ただね~一点だけ、オーラスは……個人的にはコレちょっと余計だった様に思えましたかね。阿部サダヲの「九件目の殺人」について、やや判然としなかった…とは先ほどそー言ったものの、彼が年貢の納め時を悟ったが故にその行動様式に変容が生じたのだろう…とか、収監されても尚心残りの「かつての標的」を害せんが為に「遠隔的に」犯行を企てていたのだろう…とか、そーいった部分は(コレも重ねて)合理的かつ説得力もある展開だったと思うのですよ。んで、確かにあの彼女の岡田健史への近付き方の不自然さ、とかだって伏線としては決しておかしいモノでもないかな…とだって思ったりね。でもやっぱり、彼女はナニがしたくて(=阿部サダヲがナニをさせたくて)あーいうコトになってるのか、という部分はソコまでの話と全く繋がらないとは思いましたし、だからやっぱコレって「意外性重視の思いつき」にしか見えなかったりするのですよね(ココは原作とは異なる展開なのでしょーかね)。コレもある種、結局は二つの話のオチがそこまで「強くない」コトの弊害でもある様に思われます(でもゆーて、個人的には岡田健史がある面で阿部サダヲに「勝った」という話として終わらせる…でナンの問題も無かった様に思われるのですケドね)。 その他、まずメイク技術ないしは修正技術の進歩なのか、阿部サダヲや中山美穂リンは若い頃のシーンもチョコチョコ入るのですケドその部分の若作りに違和感が全く無かったのは好かったなと思いました(イイ時代になりましたね)。また、本作はPG12なのですが、特に序盤にチョコチョコ入ってくる拷問シーンは(普段そーいうのばっか観てる私の感覚でも)フツーにR15+レベルだと思いましたね(苦手な方はご注意ください)。[映画館(邦画)] 6点(2022-05-06 13:34:32)《改行有》

22.  白ゆき姫殺人事件 《ネタバレ》 3つ書こうと思う。ひとつは、マスコミやネット世論の在り方に対する論評の部分。率直にやや出来過ぎ・古典的・陳腐とも言える様な描き方にも感じられるが、特にネット世論の領域ではこーいうのって今でも非常によくあるコトだともつくづく思っているし、それらに対して今作が取り組むことの姿勢自体にはそもそも十分に共感できるモノだし、(言うて)描写の出来自体もそこそこだとは思うし、今後もこの部分の観る価値・面白みは長く維持される、とも思う。この部分に関してはまず決して悪くない作品かと思いますね。 ふたつ目は、実質的に主人公である井上真央の出来。どちらかと言えば元々は元気で愛嬌を振りまいて!というキャラの女優さんかと思いますが、ソコからすればかなり真逆な役だったとも思われるのを見事な仕事で纏めたトコロは流石の芸達者!と思いましたね。特に、劇中でもそのキャラ・印象が目まぐるしく移り替わる難役を微妙なニュアンスの違いまで的確に演じ分けていた点は、重ねて流石の実力派だなあ、と。 だから問題は3つめ、ミステリとしての出来の部分ですかね(ちょーっと雑な…)。まずはやはり井上真央が蓮佛美沙子の口車にいとも易々と乗ってしまう…という部分の納得感の無さ(=井上真央は溜りに溜っていたとしてもソコまではやらなそうなキャラに見えて、つーか)。そして何より蓮佛美沙子自体がソコまで大それたコトをしそーにない(=小者)という、コレもキャラ的な説得力の無さ。ここら辺がやはりお話として相当に安っぽく見えてしまいましたかね。まあ、根本的にはミステリよりは違うトコロにテーマを備えていた作品、かとは思いますので(自分で書いててナンですが)やや筋違いな批判かとも思いますケドね。[インターネット(邦画)] 6点(2021-10-30 22:05:40)《改行有》

23.  シライサン 《ネタバレ》 「小学生が5分で考えました」的な超くだらない怪談話をモチーフにして「そのバカ話がもしホントだったら」というシンプルなアイデアのホラー。次々襲われる→撃退法を探す→悪霊の由来を探る、というこれもよくある展開運びといい、「黒髪の長い着物姿の女(with鈴の音)」という悪霊の姿形といい、目新しいものは全く無くイマサラ感は全開だが、怖くなかったかと言われるとまあまあ怖かったような気もする(隣の女子がビビりまくってたから伝染したかも)。悪霊の造形などをやり過ぎずに、ある程度リアリティを保ってさり気なく恐怖を誘う映像の質感や、基本音楽無しな所にこれもさり気なくイヤァな音を響かせるセンスなんかは悪くなかったようにも思う。飯豊まりえだけ生き残るラストの展開も(取って付けだが)そこそこ嫌いではない。 結論、非常に低級なホラーのはずだが、なんかまずまず楽しめたという。少し奇妙な感覚。[映画館(邦画)] 6点(2020-01-12 18:01:56)《改行有》

24.  真実(2019) 《ネタバレ》 ベルイマンの『秋のソナタ』にかなり似たような話だが、尖鋭的な対立が主題だったあちらに比べ、色々と「曖昧」にすることで逆に深みや複雑さを出そうという作品かと思う(監督の作風が強く出ているとも言える)。ともすれば、やや見所が繊細過ぎるようにも思うが、これは好みの問題だと思う。確かに薄味な映画だとは思うが、個人的には悪くない雰囲気をそこそこ楽しむことが出来た。その大きな要因は、こういったかなり精妙なコンセプトをまずまず成立させている主役の母子の演技が比較的上質だったこと(特に芸術至上主義者で若干サイコパスなドヌーブの演技は、好きか嫌いかは置いといて「ハマって」いたのは間違い無い)。[映画館(字幕)] 6点(2019-12-10 21:43:55)(良:1票)

25.  しびれくらげ 《ネタバレ》 殆ど前作と同じような内容・キャストだが、今作では父親が小悪党のクズで、その不快度は前作のアバズレ母ちゃんを遥かに上回る。正直この親父が中心に回っていく中盤は面白くないが、唯一の善玉な爽やかヤクザが出張って来る終盤は結構面白い。渥美マリは今作も酷い棒読みだが、ヒステリックかつ鋭くブチギレる演技は(基本父親のせいなので、しょうがないが)そこそこ見応え有って良い。[インターネット(邦画)] 6点(2019-11-20 21:26:33)

26.  ジオラマボーイ・パノラマガール 《ネタバレ》 漫画の映画化、それも、もう30年も昔の作品の、なのですね。確かに、描かれるモノとゆーのはどちらかと言えば普遍的な、という感じの若い2人のアレコレではありますね。 主人公2人共から受ける印象としては、とにかく若い・「青い」、言い方を変えれば若いと幼いの「中間」の様な、とでも言いますか。特に女の子の方はだいぶ幼くてまだややチャランポランな様にすら見えました。一目惚れっちゅうのは、私も経験あるので全否定はしませんケドも、何ちゅーか人体の構造的欠陥の一つとでも言いたくなるよーなモンだとも思います。その瞬間から理屈や常識から飛躍したとてつもない弱点を抱える羽目になる訳で、女の子の方もソレに最後まで翻弄されっぱなしですし(まあ実は男の子の方も、今作では結局似た様な状況なのかとも思いますケド)。 女の子の話はひたすらに片思い・すれ違いであって、男の子の話は別の恋愛、とも言い難い曖昧で微妙な感じの話で、そして彼女と彼の物語はひたすら平行線を辿るので、ごく終盤までは件の「若さ」をそれぞれに描くことがテーマな作品に見えてもいまして、ただその観点からは2人の演技は決して悪くもなくて、結果まあまあと言って好い作品かなァと思ってましたです(やや薄味すぎるとも思いましたが)。しかしラスト、唐突に2人の物語は(色々な意味で)交わります。個人的には率直に、ココの描き方には不満があります。出し抜けにセックスを描くコト自体は別に好しともしますケド(渋々)、だったらソコにまつわる感情とゆーのはもっとチャンと描くべきではないのですかね。正直、少なくともこの映画版においてはその「行為」だけが浮いちゃってる様にも思いました。ソコだけは少し残念ですかね。[DVD(邦画)] 5点(2021-08-05 22:53:56)《改行有》

27.  真・鮫島事件 《ネタバレ》 元ネタが2ちゃんのヨタ話だとかいうのはどーでもいい。というか、お話の内容・運び方に関してもハッキリ言ってどーでもいい(というレベルの出来かと)。論評すべきは一重に、コロナ惨禍が生み出した時代の徒花、リモート・ホラーという形式についてだろう。今般のリモート状況をウリにしたホラーというのは短編・ドラマではチラホラ出て来てるようだが私は初見だった。ちょっと前に『アンフレンデッド』というソレっぽいのもあったが、アレはコンセプトが少しマニアック寄りで、観た感じの雰囲気もいくぶん本作とは異なっていた様に思う。 この設定、シンプルながら幾つかのホラーとして優秀な要素を内包している。まず、人と人の繋がりが「仮想」である部分。皆で集まっている様に見えていても、その繋がりはネット回線という頼りない代物の上に乗っかっており、そしてパソコンに向かう自分の背後には無防備な空間が広がっている。ホラーとしては展開のバリエーションを確保しつつも、いつでも襲える「やり易い」状況だろう。また、画面のセルフビューというのも、所謂ホラーにおける鏡の効用を常に使用できるという意味で中々効果が高いツールだと感じる。もう一つ、今作でも後半はそっちに移行してったのだが、これもホラーでの高い効果が期待できるPOVシーンに無理なく自然に移っていけるとゆーのが、ホラー的に仕込み易い部分ではないか。 これらの利点を活かしたこともあってか、今作は(よく見ると相当にチープで製作費の無さをひしひしと感じさせるというホドに)ショック描写自体は極めて安っぽいにも関わらず、非常に効果的というか、正直言ってかなり怖かった(一ヶ所私も声が出た)。その意味ではホラーとしては(諸々安っぽいのは確かながら)十分に合格点を付けられる作品だとは思っている。 逆にこのウィークポイントをどう克服するか、という側面としては、まずはみんな家にバラバラに居るというのをどーするか、ということだろう。これ故に今作の悪霊は日本全国津々浦々に出没して個々の家々の全体を封鎖するという大仕事をやってのける必要があった。ここまで来ると悪霊つーよりは「神」の領域である(そしてそーなっちゃったらそれはもうホラーじゃないでしょ、という)。もう一つ、今作はリモート場面に入ってからの工夫を欠き、なんと全編でワンシチュエーションという物珍しい状況に陥っていたが、流石にこれはホラーとしてメリハリとゆーものが無くて色々と苦しい(まあ、これは別に全編リモートにしなければよいだけの話で、今作はむしろ製作費が無いからそーしてる様にも見える、つーか)。 全体としては相当にポンコツ(話の方の出来がどーにも酷すぎて)だが、せっかくのコトだしもう少し発展させた(文句無しの)成功例を観てみたい、というのが正直な感想。そしてコロナ禍のひとつの明るい話題として皆さん一発観てみてはどーでしょうか?とも思う。[映画館(邦画)] 5点(2020-12-17 18:53:32)(良:1票) 《改行有》

28.  十二単衣を着た悪魔 《ネタバレ》 「十二単衣を着た悪魔」というのは、源氏物語の悪役・弘徽殿女御のこと。お話の要点は、源氏物語における彼女のアレコレを新解釈をもって描き出すことにあり、伊藤健太郎の演じる主人公というのは(彼の存在によって話の行く末が左右される訳でもなく)単なる傍観者に過ぎない。しかし中盤以降、唐突とも言える取って付けで彼と伊藤沙莉の話が割り込んでくる。これは、こちらの話を踏まえた上で主人公から弘徽殿女御にひとつの現代的な価値観をぶっつけて、そこから大オチとも言えるメッセージを引き出すと同時に、オーラスの(チンケな)オチにも繋げている、というシナリオ上の仕掛けである。正直、ここの一連の流れが個人的にはどーにも安っぽく感じられ、またしっくりも来なかった、というのがひとつ大きなマイナスポイントであるし、結局、弘徽殿女御の話だけでは2時間の映画にはちょっとボリューム不足だった、ということでもあると思われる(=やや内容薄め、という映画にも思える)。 とは言っても、まずタイトルにもある十二単衣をはじめとした衣装は中々凝っていて煌びやかで素晴らしかった。実質的な主人公である弘徽殿女御を演じる三吉彩花も、癖の無い華やかなルックスがキャラにもあっていたし、演技もまずまずキレがあってそこそこグッド。そして私が不勉強なだけだけど、弘徽殿女御の話自体は割とまあまあ面白くもあるし、彼女のキャラクターを現代的視点から解釈・再評価するというコンセプトにも十分に面白みがあると思った。結論、源氏物語ってどんな話だっけ?という感じで気楽に観る分には、時間潰しにはなる程度の作品かと思う(まあこの時期に映画館で観るホドのもんなのかと言われれば微妙かもだけど)。[映画館(邦画)] 5点(2020-11-21 14:00:22)《改行有》

29.  シグナル100 《ネタバレ》 原作は漫画とのことだが、そちらは未読。しかし率直に、非常に奇抜で秀逸なアイデアのスリラーだと思う。ただ映画については、脚本がその出発点の優れたアイデアを的確に発展させる良い出来とまでは言えず、ごくごく想定の範囲内な展開に留まっている様にも思われる。全体的に演技も可もなく不可もなく程度以下のレベル。 良い点としては(そこまで良くもねーけど)スプラッタ描写は登場人物が高校生なワリに結構血飛沫スプラッシュで分量も多いのと、前述どおり平均的な展開運びながらテンポはさほど悪くなく、コンパクトさも相まって緊迫感は終始まずまず維持されていたかと思う。まあ面白いアイデアだし、変わったスリラーとして観ておく価値はアリかと。一点、ハシカンは可愛いことは可愛いが、あまり存在感があるという訳でもなかった。[映画館(邦画)] 5点(2020-02-12 21:49:28)《改行有》

30.  地獄少女 《ネタバレ》 やっぱりというか、少女と言うより「地獄姉ちゃん」ではあるが、(原作未視聴でアニメに特に思い入れ等無いので)別に雰囲気はまあアリかなと思う(ティナちゃんは相変わらずド級に美しいので、常人には出せない「只者じゃない感」も大いに感じられる)。 ただ、まずホラー描写に関してはCGがかなり安っぽく、正直出来は良くない(地獄の描写などもイイ感じとは言い難い)。そもそもホラー的な描写はかなり少なく、ジャンルとしてはキャラクター映画としか言い様が無い感じ。シナリオの内容面で言うと、地獄姉ちゃんは問答無用で地獄送りするだけの役なので、その単調さをカバーすべく2つのシナリオをかなり無理繰りに繋げた構成となっているが、とにかく全編非常にネガティブな内容で(恨み・憎悪から狂い堕ちてゆく人間しか出て来ないという)、ホラー的なのを観に行った私は別に何とも思わんが、人によっては正直ナニコレってなったりしそーな感じ(原作がこーいう話ばっかなのかも知れんが)。 一点、花の女子高生なのにこれまた憎しみから狂って人を呪い殺さんとするちょっと珍しい役柄を、まだ若くかつティナちゃんに負けず劣らず激マブな森七菜が好演しており、非常に好印象。とは言え、その他は演技・演出全般ごく普通の出来。観終わってあまり印象に残らない程度の作品。[映画館(邦画)] 5点(2019-11-20 21:18:40)《改行有》

31.  実録!?ドキュメント その時… 上島が動いた 《ネタバレ》 エンドロールを見る限り、企画~演出まで上島竜兵本人が実際に主導したというコトの様である。であれば、実のトコロ(意外なホドに)非常にシュールな笑いを志向している人だったのかな…?と思ってしまったってのが正直なトコロすね(⇒チョイ印象変わりました)。まあ、私は正直彼の芸に(キャリアの端から端まで)精通してるというワケでは全くないのですケド、普段のTV用の分かり易いリアクション芸やお決まりのギャグからすれば、今作からはモ~松本人志の風すら仄かにも感じ取れた…と言いましょーか。とは言え、構成としては(ごくごく硬派な方の)「スベリ芸」を軸としているが、ソコに(TVなら必ず居る筈の)ツッコミが配されて居ない…とゆーのが今作が此処まで「難解な」作品に為っているというコトの第一の理由なのかとは思うのですケドね。正直、ほぼ笑えずに観終わった…という人も少なくないのではねーかと。 中で一箇所あからさまに一段クオリティが頭抜けていたのは、結局肥後リーダーとの絡み…としか言えねーのですよ。正直、アレはどう見れば好いのでしょーかね?あそこだけツッコミが効いてたと見るか、やっぱ肥後さんが単に凄いと見るか、あるいは長年連れ添った二人の関係性が孕む含蓄諸々が産み出すというモノなのか…コレも(シュールとは違うと思いますが)実にユニークな「笑い」だったかな、と(⇒もしコレが「笑い」だった=「笑い」を第一に指向しているモノだった、としたら…という意味で)。[DVD(邦画)] 4点(2022-06-18 22:09:45)《改行有》

32.  真・事故物件 本当に怖い住民たち 《ネタバレ》 ほぼ同じ様なタイトルのA級ホラーが在るので若干目ェ眩まされてたとでもいう感じですが、コッチはごくごく低予算で「やりたいコトをやり切るコト」に(予算その他を)集中させたコンセプト・ホラーとでも言いますかね。で、そのやりたいコトってのはモ~後半残り30分以降のスプラッタシーン、としか言えねーのですわ。他の要素はかなりチープ、かつ全体的なお話の出来具合にしたって好く言って不可解・悪く言えば支離滅裂ですし、加えて、後半もスプラッタではあれども(あんまし)ホラーではないかな…という感じで気持ち悪く・グロくはありますが怖くはないかな…ともね。そんでもってとにかく一番痛恨なのが、このスプラッタってのもゆーて宣伝文句ほどにヤバくはなくって、描写自体としてもまァ観たコト無くはなくない?てなモンでして(別に結構昔からコレぐらいはフツーにやってたぜ…とゆーか)。ま~確かに、日本では少し珍しいレベル感・質感ではありましたが(=邦画ホラーとしてはニッチな方の分野だってのは確かかな、と)このジャンル全体を前提として捉えるならばソコまでユニークなモノだとは思えませんでしたかね。映画館鑑賞はスルーしたのですが、ある種正解だったかな…という程度の感じかと。[インターネット(邦画)] 4点(2022-05-21 18:31:29)

33.  新宿乱れ街 いくまで待って 《ネタバレ》 荒井晴彦の脚本家デビュー作なのでしょーかね。その意味では、まずは数年後に彼がモノにする名作『赫い髪の女』ともかなり似た様な話ではあるのだし、特に男女のグズグズとした関係性なんかは正にそんな感じ、とも言えるでしょう。ただ、男の方の人物像は売れない脚本家の卵という、より分かり易いヒモのステレオタイプではあるし、その部分とかは最近の映画だと『劇場』なんかにもかなり似通った感じで、全体としてもある種典型的な話だと言っても好いか、とも思います。 正直、あまり面白く感じなかった…とゆーのが(『赫い髪の女』に比べれば雲泥かと)ゆーてつまりはちょっと典型的すぎる…というコトにも思えますかね。その最大の理由が、舞台が新宿ゴールデン街、というポイントをあまり巧く使えていない(+新宿ゴールデン街でなければ描けないという話にも結局仕上がっていない)という部分にあるかとも思います。あとは加えて単純に、女優さんの魅力(色気その他)とゆーのが少し不足していた…とも感じますね。まあ、コレを観てから『赫い髪の女』を観る、とゆーの自体は中々興味深いコト…かとも思いますケド(映画人の「成長」が間違い無く垣間見れる…から)。[インターネット(邦画)] 4点(2021-12-02 20:46:33)(良:1票) 《改行有》

34.  少女娼婦 けものみち 《ネタバレ》 神代辰巳作品だし、製作年的なコトからも、名作『赫い髪の女』に自覚的に寄せていった様な、男と女のグズグズなアレコレを生々しくかつどこかニヒルに描き出そう、という作品である様にも思える(しかも今作はソレを若い女のコで撮っちゃうよ!的な)。そして主演の吉村彩子は確かに若いし、そこそこ美形だし、脱ぎっぷりも演技もごく悪くはないのだ(何なら宮下順子よりも私は好み)。 しかし本作は、まず第一にお話(とゆーか人間関係)が少しややっこしいというかシンプルではないのと、第二として個々の描写にもイマイチよく分からないリアリティに欠ける様なものが散見され、結果すんなりと簡単に入ってくるという作品にはちょっとなっていない気がする(私が特に分からなかったのは、カモメに石を投げたら当たっちゃって、そんでもって青姦レッツゴー!の流れとか)。少しだけだが、奇を衒ってスベりかけている、という様にも感じられるのですね。全体的な雰囲気自体はそこまで悪くもないとは思うのですケド、随所に疑問とゆーのが残ってもうてる、つーか。 加えて痛いのが、結局吉村彩子ちゃんとゆーのが若くて青いが故に色気が率直に足りてない、とゆーコトなのですね。ポルノ的な価値とゆーのは『赫い髪の女』には完全に劣るかと思います。とゆーかそもそも主人公は17歳の学生で、実際に若い女優さんが演じてて、そんな彼女のセックスだのオナニーだのに高度に興奮する、つーのも、現代的な感覚からすればかなり「危うい」ラインかとも思いますし。[インターネット(邦画)] 4点(2021-08-15 00:41:29)《改行有》

35.  地獄(1960) 《ネタバレ》 う~ん…とりあえず後半の「死後の地獄」はシンプルに、コッチが期待したグロ度・衝撃度というのに達していない描写のクオリティであまり観る価値が無かった、という感じ(時代が時代だけに過度に期待する方が馬鹿なのかも知れんケド)。 とすると問題は前半の「生前の地獄」の方ですかねえ。う~ん…コッチも私には、どー贔屓目に観てもブラック・コメディにしか見えませんでしたですよ。いくら何でも展開運びが雑というかテキトーとゆーか突拍子も無いとゆーか、リアリティの欠片も無いのですよね(そもそもあんなショボい交通事故で幸子が死んだ!あたりからだいぶ首を捻ってましたすよ)。こーまで真実味の無いものから恐怖や凄みを感じ取るというのはチョイ難しい、という気がします。結論的には、前半も後半も結局「地獄」というホドのモノは描けていない、というコトだと感じますですね。[インターネット(邦画)] 4点(2021-07-27 20:53:19)《改行有》

36.  事故物件 恐い間取り 《ネタバレ》 CG全開で思いっ切り出てくるオバケ、なんてのからして私の好みからは完全に外れるが、特に前半は全く何にも怖くない、というワケでもない。そして、お話の進め方も面白みが皆無、というホド酷くはない。題材も、物珍しいと言えば物珍しいので、丸っきり内容に興味が持てない、というコトでもない。諸々、最低限のクオリティとゆーのは有ると言ってよいのではないだろうか。 ただ、あくまで最低限、というコトなのですよね。まずはやはり、あまり、とゆーか殆ど怖くない、とゆーのが痛恨なのですよ。個人的な見解として、やっぱお笑い芸人が出てくるホラーとゆーのは一定以上に怖くはならない、つーことかとも思いますし(お話自体にもなんかチョイチョイ笑かしにかかってる場面があったりで、怖がらせようとするには一貫性を欠くとゆーか)、そして、主役の亀梨クン自体がこの事故物件の心霊現象を全く怖がってない(そーいう素振りが微塵も無い)とゆーのも一因かとも(怖くて恐ろしくてしょーがないケド売れるために仕方なく…的な葛藤とゆーのもほぼ無かったりで)。あとは、根本的にオムニバスホラーであるが故にエピソードごとに状況がリセットされて、全体を通しての「怖さの盛り上がり」とゆーものもやや欠いていた、のではないかと思ったりも(それでもラストはだいぶん派手にオバケ出しまくったりしてましたが、あのね、こーいうのはまず「数」でナントカなるもんじゃねーのですよ、というコトだけは、私は例えソレを理由に死刑になったとしても最後まで主張し続けますですよ)。 もう一点、多少は物珍しいと言ってはみたものの、発生する事象にせよ事故物件の内容(間取り)にせよ驚くほどに在り来りですよね。「畳に血痕が残ってる」「風呂場の鏡が不自然に外されてる」なんて誰でも想像する内容じゃねーかと思いますし、あとは基本オバケの所為で体調が悪くなったりかんたり…程度でしょ。原作がそれなりに売れた本だとすると、もうちょっと奇抜なエピソードや風変わりな事故物件とゆーのは無いもんなのでしょーか?ホラーとしては大して怖くねえ、とゆーのなら、コッチの方面の面白さとゆーのがも少し有れば…という感じでもありますね。 ヒロインの奈緒ちゃんは可愛かったすね(若かりし日の池脇千鶴に少し似てる)。ただ、恐怖の表情が最初(だけ)は結構真に迫ってるなあ、と思ったのですが、それ以降はちょいオーバーリアクション気味でこれもイマイチに思いました。残念。[ブルーレイ(邦画)] 4点(2021-04-23 01:17:57)《改行有》

37.  新解釈・三國志 《ネタバレ》 私はこの監督のコレは決して全然嫌いな方じゃないので、今作も所ドコロはそれなりに笑えましたですよ。恐らく、かなり楽しんで帰ることの出来た観客な方だと思います。しかし、率直に言って肝心なそのコメディ面の出来も決して上々とは言えません。むしろ随所に「本気でやってるのか?」というレベルで薄らサブいシーンが見て取れた、とでも言うか。 そうなってくると悪目立ってしまうのがやはり、結局何がしたかったのか分からない、というテーマ性の欠如でしょう。三国志の英雄がこんなパッパラパーな感じだったら!という(だけの)映画ですが、正直「で?」というコトですよ。登場人物がおちゃらけ倒しているだけで、描かれる物語は非常に平凡でアイデアの無い「普通の」三国志に留まっています。ソコに何らかの革新的な化学反応を思いついたが故の「新解釈」なのではないのでしょーか? モチロン、ムロツヨシかの如くノリの軽い諸葛亮、ナルシーな趙子龍、異様に沸点の低い周瑜、エロしか頭に無い曹操、バカにもホドがある董卓と呂布だとか、あと頭がイイのは実は諸葛亮じゃなくて黄夫人、というよーなキャラ自体が「新しい」と言いたいのかも知れませんよ。しかし、それは三国志の元々のキャラを多少「誇張」して描いているに過ぎませんし、それらをひっくるめた上で一番の勘所であろう「劉備を劉邦っぽく描く」というコトにせよ、例えば『蒼天航路』で既にやられていることとハッキリ言って大差はありません。コレのドコが「新解釈」なのですか。 正直、もう1点低くしたい度し難い欲求に駆られますが、前述どおり全く笑わなかった、というのは良心に反しますので、この点数で。ただもう一つだけ、実にいい加減にストーリーをどうでもよい部分で改変している(単に展開上の都合で)のが、これも個人的にはどーにも気になります。こーいうのには、愛・こだわりを感じられないのですのよね。[映画館(邦画)] 4点(2020-12-11 21:57:03)《改行有》

38.  女子高生ゾンビ 《ネタバレ》 高部あいって、結構可愛かったよな~と思って観てみたのですが… 高部あいはゾンビハンター、狂言回しとしてのフツーの女子高生を梶原麻莉子、そして緒沢あかりが敵方のキーキャラ(実質ラスボス)を演じており、この3人は女子高生ルックで登場する+ゾンビ化した女子高生てのもチョコチョコ登場する(→一部は体操服ブルマで)。作中の敵は前述どおり確かにゾンビだが中でホストと呼ばれるボス的なヤツが居り(緒沢あかりがコレで、実は高部あいも…という)雑魚のゾンビを使役しているという意味ではややヴァンパイア系ぽい話でもある。総じて、極端にレベルの低い超・C級というワケでもなく、主演の女子高生3人はそこそこ可愛くもあるし、アクションも(チャチだが)全く全然観るに堪えないっちゅうモンでもない。3人以外では小沢和義が頼れる味方のオッサンを演じており、彼の演技もそんなに悪くはなかったと思う(兄貴も出てたらしいが、気付かなかった…)。 ただ、かと言って好かった(=ココは!という好い点が在った)とかいうワケでもなく、まず高部あいは正直思ったよりは可愛くなかったし(好みの問題だが、それでも今作のクール系な役ってのが、彼女の場合ただ仏頂面に見えてしまう…という程度の演技力だったのも確かかと)女子高生のゾンビてのもやっぱまるで可愛げが無いし(血みどろで目ェ剝いて「ヴオオオオオオォォォォオ!!」て来られりゃそりゃあ…)何よりこの手合いでまるでエロシーンが無えってのも…(格闘中とかにパンチラチャンスくらいは幾らでも在っただろ!と)もう一点だけ、他はまだともかく音楽・録音が今作は妙に稚拙ですね(各所で声・音・SEの重ね方がスゴく適当でまるで雰囲気が出ないし、録音では単純にセリフ拾い切れてないシーンも散見されたりして)。ゆーてまあ、駄作・凡作なのは確実かと(事情が在るならイザ知らず、カネ出してまで観るモンでもないかな…と)。[DVD(邦画)] 3点(2022-04-19 00:03:52)《改行有》

39.  樹海村 《ネタバレ》 『犬鳴村』がそのクオリティの低さにも関わらずそこそこヒットしてしまったが為に、当然の如くにつくられたこの続編でも『村』シリーズとの建付けでナニやら「村」が登場するのですが、実際にはソコの人間?は(当然樹海で自給自足など出来っこないのだから)皆ヒト成らざるモノなのであって、ソレってじゃあ「村」って言えるの?とはまず疑問に思うトコロです。話のメインは全体を通しても『コトリバコ』の方で、実際に村が出てくるのもかなり後半深くになってからなのですから、そもそも「村」にコジツケるのに実に無理をしてる様に見える…とゆーのが私の第一の感想ですね。うーん…コレってそ~んなに難しいコトなんですかね?二番煎じで好ければ幾らでもやりようが在りそうなモンなのに、それでまた何故にココまで支離滅裂なシナリオになってしまう必然性があるのでしょーか。清水崇、実は全部ワザとだったりするんですかね? 『コトリバコ』の部分は(怖いかどーかは別にして)そこそこ気持ち悪い・悍ましいモノではあるので、その辺は別にホラーとしては成立してないとは思わないです。ただ前述どおり、全体的にかなり支離滅裂なトコロに加えてテンポ自体もまたかったる目ではあるので正直ちょっと眠いすね。もう一点、肝心の「村」の住民たる人外どもはコンセプト的には(樹海よろしく)樹木の妖怪、的な見た目に仕上げられてるのですケド、コレは私だけかも知れませんが「樹木」ってあんまし禍々しいイメージが無くって、だからやっぱラスト付近はちょっとまたファンタジックにも感じられてホラーにはなってない様な気がする(=まるで怖い感じでない)のですよね。重ねて、この「樹海」村つーのは一体ナニから出てきたアイデアなんでしょーか?こんなコトならいっそ公募でもしてみたら(或いはいっそ2ちゃんでそーいうスレでも立ててみたら)と思いますですね。[インターネット(邦画)] 3点(2021-11-03 21:01:51)《改行有》

40.  呪怨 -終わりの始まり- 《ネタバレ》 今作はリブートであり、色々話をいじくってマイナーチェンジしているのだが、あまり効果的とは思えない(俊雄が諸悪の根源に変わっている点もイマイチ話の凄みを損なっているように思うし、その他の変更も話を分かりにくくしているだけに感じる)。 予算節約なのか何なのか知らないが、佐伯家がとにかく明る過ぎて恐怖描写はどれも何にも怖くない(カネの掛け所を完全に見誤っている)。主演陣もかなりの大根揃いで、佐々木希はまだともかく(目がデカ過ぎてアップになるとイイ感じに不気味)、トリンドルは相当酷い(叫ぶ前に「せーの」てやってるのが丸分かり)。後半はその佐々木希が何をやってんのかサッパリ分からない(彼女が担任になって2週間くらいの話だと思うのだが、色々事件が起こり過ぎて時系列もなんか不自然)。大の付く凡作。[DVD(邦画)] 3点(2020-03-09 00:51:55)《改行有》

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