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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. しゃべれども しゃべれども 《ネタバレ》 観終わってから気づいたのだけれど、映像化するのがこんなに難しい題材はなかなかない。原作ももちろん落語をテーマにしているわけだが、実は原作には落語のシーンそのものがほとんど描かれていない。そりゃ落語は話芸ゆえ、活字化してしまっては何の面白みもないわけで、小説はその落差を利用して落語そのものは描かず、落語のシーンについても主人公の思いや客観的な評価を描くことで面白さを出していた。ところがこれを映像化するには、やっぱり落語そのものを描かざるを得ないし、とはいえ映画という制限上、30分の落語を5分にダイジェストするは、プロじゃない役者がしゃべるはで、落語のシーンはあったらあったでムダなシーンでしかない。そりゃあ国分太一はがんばったのかもしれないが、あんな中途半端な落語など見るも無残だ。そういう意味では、十河(香里奈)に原作と違う「火焔太鼓」をやらせてしまったのも大失敗で、さすがに「火焔太鼓」はヘタクソなダイジェストを2回見たところで噺の内容など理解できない。原作と同じく木村と同じ「まんじゅうこわい」をやらせていれば、これなら2回のダイジェストで観客にも噺の内容が伝わっただろうに。人物の立ち位置や場所を細々まで映像向きに変えていたこと自体はきっぱりしていて良かったと思うだけに、意味のない「火焔太鼓」にゲンナリのエンディングだった。[DVD(邦画)] 3点(2008-02-09 19:26:04) 2. 69 sixty nine 残念ながら、暑苦しいだけのドタバタ劇。アダマやイワセにはそれなりの葛藤や成長が見られるのに、主人公はまったく心の動きが見えず、ただその場の流れに流されて行き当たりばったりに生きているようにしか見えない。そういう生き方がある時代、あるいはある年代だけにはカッコよく見えるのかもしれないが、それならばしかるべき時代にしかるべき年代をターゲットに映画を作ればよく、2004年という時代に形だけ真っ当な青春映画として作られてしまったがゆえに、ただの奇妙な映画にになってしまった。村上龍の本を読んだことのない人がこの映画を見たら、村上龍はただのバカだと思うだろう。[DVD(字幕)] 2点(2005-08-16 20:29:22)(良:2票) 3. 下妻物語 《ネタバレ》 学生時代、飲み会で「友達に必要なものって何かな?」という議論をしていたとき(若気の至り・・・恥)、ある友人が「自分が尊敬できるヤツじゃないと、友達になれないね」と言ったことを、この映画を見ながら思い出した。本来何の接点もないはずの2人が、自立して自分らしく生きるという、ただその1点で互いを認め合っていくその過程が丁寧に映し出しているこの映画は、友情を描いた映画としては随一の佳作だと思う。最後、土屋アンナがタンカ切って伝えるべきことは十分伝えたのだから、深田恭子の大立ち回りは蛇足だった気もするが、それはそれで深田のヨゴレてもお美しい姿を拝見できて良かったのかもな(笑)。8点(2004-07-11 11:13:36) 4. ジョゼと虎と魚たち(2003) 見終わった後、やりきれない気分になった。やっぱり自分が男だから、妻夫木に感情移入してしまうのだが、だんだん「そりゃーねーだろー」っていうセリフとか行動がでてきて、ストレスがたまってしまった。けどなー、結末をみて、多分人間てこの程度のものなんだろうなーとも思った。そういう意味では、甘えとか自己欺瞞とかをストレートに見せてくれるいい映画かもしれない。6点(2004-01-18 14:19:24)
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