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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
1. 十三人の刺客(2010) 《ネタバレ》 しょっぱなからイヤーな予感はしてました。「広島・長崎の100年前」ってなんでわざわざ原爆だしてくんのよ?と訝ってたら案の定ですよ。狂人とも呼べる“権力者”それに従う“官僚的な”老中、立ち向かう“一介の”武士たち…極悪の権力者vs善良な市民という対立構造をあっという間につくりあげちゃった。さすがプロデューサーにテレビ朝日が入ってることはありますな。まあこれは原作によるところが大きいので、左翼思想誘導映画だとバッサリ切ることはできないんだけれども、台詞の細かいところにテレビ朝日の指示がちょこまか入ってるように見受けられました。しかしながら、東映の原作で東映のスタジオを使い、東宝が制作にかかわり、松竹の映画館(ピカデリー)で上映ということは、日本映画がこれまで培ってきたチャンバラ映画のノウハウを惜しみなくつぎ込んだ、ということでもありましょう。チャンバラ映画は世界で日本しかつくれないオリジナルなものなので、これをしっかりと継承していくことは映画界にとってプラスにこそなれ、マイナスにはならないことだと思います。チャンバラの存在意義と、役所広司・市村正親の芝居に6点献上。(高岡蒼甫は死ぬ直前まで出てることに気づかなかったぞ)[映画館(邦画)] 6点(2010-10-04 12:31:37) 2. 地獄(1979) 《ネタバレ》 本当の地獄は人間のいるこの世…とかいう寓話的なお話かと思いきや、「マジ地獄」なのでちょっと驚きました。登場人物は全員罪人で誰一人感情移入できない(させようとしていない)あたりのメーターの振り切り方が、今の日本ではなかなかできないでしょうねえ。原田美枝子の淫乱っぷりはなかなか面白いが、これまた今の日本ではウーマンリブとかに怒られそうな感じ。80年代に入る直前の、日本映画のあだ花としてご覧いただくのがよろしいかと思います。個人的には非常に気に入った一本。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-04-14 00:58:01) 3. 沈まぬ太陽 なんというサヨク映画! まあ原作が悪いんですけどね。事実に基づいた(明確にそれとわかる事実)描写の中に、巧妙にウソを散りばめて、ウソさえ事実だと勘違いさせるこのサヨク独特の手法は非難されてしかるべきでしょう。なんども言うけど非難されるべきは原作なんだけどね。で、映画は長いなりに緊張感のある演出でなかなかデキはよろしい感じ。渡辺謙演じる恩地は善人すぎて共感できずじまい。渡辺謙自体もちょっと芝居の底が浅いと感じました。が、フェロモンはすごい。渡辺謙萌え萌えの人にはおすすめ。[映画館(邦画)] 6点(2009-11-04 17:01:04) 4. 少年メリケンサック テンポ良く、変な脱線もなく、言いたいこともハッキリしていて、実に楽しい映画。宮崎あおいは「篤姫」よりこっちのほうがイキイキしていて魅力的に見えます。あ、あと小汚くても佐藤浩市は佐藤浩市。なんかカッコいいのが玉に瑕です。[映画館(邦画)] 8点(2009-04-28 18:23:47)
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