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【製作国 : 日本 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
21. スレイヤーズ 元の「スレイヤーズ」というものを全く知らない状態で(タイトルくらいは知っておりました)見に行ったのですが、一体この作品世界のどこに魅力があるのかを、掴みかねてしまうような映画でした。既に出来あがっている世界に突然放り込まれ、右も左も判らぬままに、物語がどんどん進行してしまうような感じ。予備知識があって当たり前、一見さんはお断り、という一連の角川歴彦体制での角川アニメの悪い傾向を反映している作品の一つ、だと思います。物語はリナとナーガのマンザイノリと、時間を巡るシリアスな展開とがちぐはぐな感じで、クライマックスのシリアスなリナは、逆に凡庸な、ありふれたファンタジーという印象を与えました。むしろ、リナとナーガの漫才ノリが延々続くよーな映画にした方がいいんじゃない?と思ったのですが、そう考えたのは製作側も同じだったよーで・・・。[映画館(字幕)] 4点(2004-08-06 00:14:09) 22. すかんぴんウォーク 《ネタバレ》 なんか、この映画の吉川晃司と、後の彼にはイメージに随分と差がありますね。今のあの、一生懸命独自のスタイルを作ってる感じよりも、この映画の時のイメージの方が好感が持てたりして・・・。さて、でも、この映画自体はかなり退屈でした。辛口青春映画って感じですが、どうもスッキリしません。最初の軽快な流れがどんどんと失速していって、かなりグダグダとした展開になり、そして気持ち良く終わる事もなく、と。当時の時点で彼がそこそこ大物だったならば、この映画の成り上がってゆき、そして挫折という展開も現実を重ね合わせて見る事もできたでしょうが、何しろまだ新人売り出し状態ですから、絵に描いたような成功物語は空々しく、イメージアップに繋がるとは言い難いような映像、人物像ばかり。うーん。なんか、今もって大森一樹監督のこれぞ!という映画を見てないよーな気がするんですけど、どれを代表作として捉えればいいんでしょうか? 「オレンジロード急行」や「ヒポクラテスたち」を代表作認定!という事で納得しちゃいますかぁ? それでいいんですかぁ?[映画館(字幕)] 4点(2004-05-20 22:12:28) 23. スプリガン 《ネタバレ》 ロボットやメカに乗って、じゃなくて生身が勝負!なアニメなんですけど、リアリズムを基調とした生身を描くとなると、所詮は実写に敵わないんじゃないの?って思ってしまったり。アニメならではのデフォルメというのがあっていいと思うんです。それに、どうも最近のアニメって、世界が狭いところで閉じてしまっていて、あまり広がりを感じません。作家性が強くなってきて、エンターテイメントとしての、いい意味での猥雑さ、拡散してゆくイメージが薄らいだ気がします。しかも1時間30分しかないタイトな物語のハズなのに退屈。モタモタするな!回り道をするな!って。子供一人相手の物語がセコく感じるのは仕方ないんですけどね。それでも面白くできる!と思ってたんでしょうかねぇ。はぁ~。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-08 22:11:49) 24. スパイ・ゲーム(2001) 映画ですね~。現実がこんなだったら、外交なんてチョロいモンですなぁ。個人より国家じゃあ!って「ジャスティス」にもマイりましたが、国家より個人じゃあ!なこの映画もまた、そりゃ迷惑な、と。スタンドプレイをフォローする更なるスタンドプレイ、この映画で一方的な軍事的介入を受けてる中国の人達にとっちゃ迷惑この上ないワケですが、んな事知ったこっちゃねー、とばかりの一方的正義な展開、男の友情良かったね、で済ませちゃっていいの?って。所詮は都合のいいおとぎ話、って思いました。[映画館(字幕)] 4点(2003-12-08 16:23:51) 25. ストリートファイターII MOVIES STREET FIGHTER!! もっとシャープな動きの格闘シーンを見せて頂きたかったですねぇ。ターボの方、あるいはXの方、という感じで(ゲーム知らない人にはナンのこっちゃ判らん状態ですね)。それなりに丁寧だけれども、メリハリのない作画のせいで、ゲームのキモの部分を描き忘れ状態のアニメ、って感じがしました。格闘をこそ、しっかり見せてなんぼの「ストII」だと思うんですが。一方で「ベガ様ご一行の移動シーン」という、あってもなくてもどうでもいい映像が延々とこってり描かれているのは労力の無駄遣い。ところで、キャミィを尋問する春麗、なんでチャイナ服&スパイク付きリストバンド姿のまんまなんでしょう? 普段の生活から、あの姿なのか・・・。[映画館(字幕)] 4点(2003-11-23 20:22:54) 26. ストレイヤーズ・クロニクル 《ネタバレ》 面白くなりそうな要素はあるのに、脚本と演出が延々と外してゆくような感じ、明後日の方向を向いたまま最後まで突っ走ってるような感じでもどかしいったらありゃしないっす。 大雑把に言っちゃえば安っぽい、スケールの無い『X-MEN』なわけで、それでも面白くする事は可能だと思うんですが、とにかくまず脚本が雑で。 各キャラクターが何を考えているのか、何を動機としてその行動に出るのか、どう心情の変化が生まれてゆくのか、そこら辺がもうまるで計算されてないんですよね。ただだらーっと並べてあるだけ。エピソードが唐突で繋がっていない状態で羅列されるばかり。だから誰にも感情移入できず、悲劇なのですが全く心に迫ってきません。何しろ殆どのキャラクターは「クライマックスまでずっとただの馬鹿に見えるけれど唐突に実は悲しい存在として散ってゆく」って状態で。散々馬鹿だったのに最期だけドラマティック気取られても、みたいな。 クライマックスに向ってゆくに従ってどんどんテンポダウンして、間延びしてダラダラモタモタした状態を見せられるのは苦痛です。 大体、岡田将生が洗脳されちゃった仲間に首絞められて「うぎぎぎ」ってのを3回も繰り返す必要がこの話のどこにあるんでしょう? そして、物語がそんな状態なので演技が大根状態に思えてしまいます。この映画のキャラ達は画面に映っていないところでは棒立ち状態になっているとしか思えないんですよね。他キャラが動いている間、一体何をしていたのかまるで見えてこず、計算したようなタイミングで画面内に割って入ってくるような状況が連発され、それはまるで学芸会的タイミングの世界。エピソードに流れが無くてブツ切れになっている事も手伝って、こんなにも役者を揃えているのに全員大根演技に見えてしまうんです。 演出は中途半端にスタイリッシュ気取ってますが(画面に時間経過を表す文字を出すなら最初の方でほんの数回でなく全編通すべきですし、分割画面もちょっとだけ使ってみました、みたいなハンパさではそこだけ浮きます)、それよりも各キャラを明快に、だけど奥深く描く事に腐心して貰いたかったところです。 碇ゲンドウの出来損ないみたいな伊原剛志の存在も含めて独りよがりの設定を納得させる努力も無く、なんだか随分と自己陶酔型の映画を見せられちゃったなぁ、って印象。最後まで見るのがシンドかったです。あまりのツラさに「あー、やっと終わった、もうとにかくさっさと帰ろう」と気が急いてシネコンに傘忘れてきちゃいましたよ。[映画館(邦画)] 3点(2015-07-01 23:20:13)《改行有》
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